夏休み中は多くの宿題が出るところが多いと思いますが、中でも子どもだけではなく親をも悩まされるのが読書感想文だと思います。計算や漢字の宿題なら教えることもできますが、答えのない感想文は書かせるのが難しいところ。どんなところに気を付けて書いたらいいのか、感想文を書くコツを見てみましょう。1. 親の手伝いはどこまで?まず当たり前のことですが、感想文を書くためには本を読まなくてはいけません。平仮名が全く読めないという子は少ないと思いますが、まだ1年生だと長文などになると読むこと自体が苦手だという子は結構いるのではないかと思います。「絶対に親が手伝って読んではいけない」ということはありません。まずは本に親しむという意味からも、本人が読むことを拒否する場合は無理せず一緒に読んであげて下さい。2年生になったら、基本は子どもに読ませる方が良いと思いますが、これもその子の状況に応じて臨機応変に対応していきましょう。書き方に困っている場合も、「手伝ってしまうと自主性が育たない!」などと頑なにせず、声かけや質問などで誘導してあげると良いでしょう。2. 書くポイントは4つ基本的には本人に自由に書かせて良いのですが、書くポイントとしては1.その本を選んだ理由2.本のあらすじ3.特に気になった場面とその理由4.本を読んでこれからの生活にどう活かしていくかなどを挙げていくとある程度のまとまった文章になると思います。1・2番は特になくても良いですが、3・4番で量が足りないかなという時などは付け足してみて下さい。言葉かけの例としては「どの場面が一番面白かった?」「主人公は好き?嫌い?なんでそう思うの?」「この本ではこうなったけど、〇〇(子どもの名前)はこれからどんなことに気を付ける?」などと聞いてあげることでうまく感想が引き出せるでしょう。3. 読書感想文の鉄則4つ読書感想文を書く際におさえておきたいポイントを4つ挙げます。これをおさえておけば、難しく考えずに書くことができるはずです。 (1) 本選びまずは本選びです。本を読んだ際に、自分以外の人に「これ、面白いよ!」と伝えたいような本であれば楽しんで感想文を書くことが出来ます。友達や家族に伝えたいと思うようなストーリーの本を選びましょう。 (2) 読書メモを作る本の分量にもよりますが、読みながら感じたことなどは読み終わった時に意外と忘れているものです。大体のあらすじくらいは覚えているかもしれませんが、本を読みながら、感動した部分や表現が出てきたら、しるしをつけたりメモに書いたりしておくなどの習慣をつけておきましょう。自分でメモをするのが難しい子は、親が事前に声かけをしておいてそういった場面に遭遇した時に言ってもらうようにしましょう。また、先ほどの言葉かけの質問をメモしてあげるのもいいですね。 (3) 構成を考えて書くこれはある程度高学年になってから意識する部分ですが、感想文を書くことに慣れてきたら構成を考えてみましょう。構成と言っても難しく考える必要はありません。あらすじを書くのではなく、最も印象に残った場面を書いていきます。「はじめ・なか・おわり」の3つで組み立てるとまとまりがうまれます。・「はじめ」最も印象に残った場面を、簡潔に書く・「なか」なぜ、どのように印象に残ったかを書く。「もし自分だったら~」など、自分と照らし合わせて詳しく書く。・「おわり」本を通して考えたことや学んだことを書く自分と照らし合わせることで他の子と違う内容になり、さらに3部構成にすることで読みやすくまとまりのある文章になります。あれもこれも、と書くのではなく、最も印象に残ったところを重点に書くのもポイントです。 (4) 必ず読み直す書き上げて安心してしまいますが、終わったら必ず読み直して誤字がないか、おかしいところはないかをチェックしましょう。小さい子は親が一緒に読んであげるといいですね。高学年でも、おうちの人が読んであげることで「内容が他人に伝わるか」をチェックできます。自分で読み直すだけではなく、必ず他の人も読んでチェックしましょう。この時期は書店に行くと、読書感想文におすすめの本が年代別に並んでいるところが多いですね。年代に関わらず、子どもが興味を持っていたらまずは読ませてみるといいでしょう。感動したところなどを尋ねると、子どもは思いもよらない場面やその理由を述べることがあります。どんなところで感動したのかを知るいい機会ですね。また、それを言葉にして表現するということは、自分の考えを述べることができる子どもに育つ為にはとても重要なことです。是非夏休みという長い休みの機会に、親子で本について語り合う時間を作って下さい。それを字に起こせば、意外と読書感想文も難しくないはずですよ!
2018年08月31日「読書感想文、どうしよう?」。子どもに相談されたことがあるママも多いのではないでしょうか? 「○年生なのに、こんな作文でいいの?」「書くことを、面倒くさがる」。わが子の作文問題、気が重いですよね…。そこで、花まる学習会の現場で子どもたちを見つめ、「書く力」を育ててきた竹谷 和(たけたに かず)さんにお話しを伺ってきました。●今回のお話を伺った竹谷 和さんのご著書『子どもの「書く力」は家庭で伸ばせる』「花まる学習会」とは数理的思考力・読書と作文を中心とした国語力に加え、野外体験を三本柱として、将来「メシが食える大人」そして「魅力的な人」を育てる学習塾。代表は、数多くのメディアでも紹介された高濱正伸さん。竹谷 和さん花まる学習会で、語彙や言葉のセンスを磨く「特国」コースを担当。多彩な指導経験と言葉の力を活かして、講演会も行っている。■「言葉の力」は「生きる力」になる竹谷さんは言います。「私は、子どもたちを、『言葉の力を備えた状態』で社会に送り出してあげたいと思っています」。言葉の力とは、つまり、「生きる力」そのものです。卑近な例を引くと、中学受験、高校受験、大学受験、就職試験。社会で活躍できる人を採りたい場面では、言葉の力は、有利に働くことでしょう。「文章という表現手段を自分のものにできている人は、行動に加えて言葉で人を説得し、人を動かすことができます」(竹谷さん)子どもが言葉の力を備えるための、「根っこ」は、何なのでしょうか? それは、「書くことはおもしろい」と、子ども自身が思えていることです。本連載では、「子どもが書くことをおもしろいと感じるようになるために、親はどうすればいいのか?」を、考えてみます。■子どもと大人。文章指導の方法はまったく別!竹谷さんは、花まる学習会の現場で4歳児から中学3年生までの子どもたちを見てきました。その経験から、あることに気がついたそうです。「『ある時期』までの子どもへの文章指導は、大人と同じ方法である『べきではない』んです。端的に言えば、『ある時期』までの子どもの書くものに対して、親が持つ欲求や希望をそのままぶつけてもあまり効果がありません」(竹谷さん)■「赤いハコ」と「青いハコ」という考え方では、どうしたら良いのでしょうか? 「ある時期」を語る前に、その大前提として、花まる学習会の考え方である「赤いハコ」と「青いハコ」というものさしをご紹介しましょう。「赤いハコ」というのは、大体4歳~9歳ごろのいわゆる「幼児期」。そして、「青いハコ」というのは10歳ごろから18歳ぐらいまでの「思春期」を含む時期です。■「話す」より、「書く」ことの方が難しい「赤いハコ」の子をイメージしながら、下の表を見てみて下さい。表にしてみると、同じ「発する」という行為でも、「話すこと」と「書くこと」では、「話し言葉」と「書き言葉」という違いがあるのがわかります。●「書く」の位置づけを整理結論からお伝えすると、「赤いハコ」の子にとっては、まだまだ「書く」ことは、「話す」ことより、随分とハードルの高いことなんです。この「ハードルの高さ」を、親がしっかりと認識しておくこと。ここが、「書く力」を育てるスタート地点です。■言葉のキャッチボールをできるようにするにはその次に必要なことは、何なのでしょう? 「それは、子どもに“受け手”としての実体験をたくさん積ませてあげることです」(竹谷さん)受け手としての実体験とは、どういうことでしょうか? 竹谷さんは、キャッチボールを例にお話しをしてくれました。「普段の生活や仕事で、“相手を言い負かす”ことが必要な人ってほとんどいませんよね。相手の意図を汲み取って反応したり、自分の言いたいことを相手に伝わるように発する。そんな風に、相手ありきで言葉をつかう、コミュニケーションができることの方が大事なのではないでしょうか。野球に例えると、相手に打たれない剛速球ではなく、相手がしっかり受け取れる球を投げられることの方が大事なのではないかと思います」(竹谷さん)。「キャッチボールが上手にできるためには、この速さだったら受け取れるかな、とか、この軌道はどうかな、こう投げたら面白がってくれるだろうな、といったように、相手への想像力が必要です。その想像力のベースとなるのは、自分がこれまで“ボールの受け取り手”としてどれだけ経験を積んできたかということです。言葉もキャッチボールと同じで、じつは“受け手側”としての経験が多い人ほど、「この言い方なら、相手に伝わるかな」「このテーマってみんなわかるのかな?」といった想像を働かせることのできる範囲の広さを持てているのです」■子どもの文章を修正するより大事なこと「子どもが書いた文章について、あれこれツッコミを入れ赤入れすることは簡単です。すぐに指摘だけで真っ赤になるでしょう。ただ、それでは、どうすればいいのかは子どもに伝わりません。それよりも、『赤いハコ』の時代を生きている子どもたちにとっては、受け手として実体験をどれほど積ませてあげられるか? そちらの方を、大切にしたいと思っています」(竹谷さん)。「赤いハコ」の時代に、“豊かな受け手”としての実体験を重ねることは、いい発し手になるための大事な土台なのだそう。「“発し手”として、『書き言葉』を操れるようになるまで、いかに、『書く』ということに対して、子どものやる気を失わせずにいられるか? そこの橋渡しを上手にしてあげたいと考えています」(竹谷さん)。どう子どもに接すれば、この「橋渡し」を上手くできるのでしょうか? 次回は、子どもの「書く」という意欲を育てる具体的なヒントについてお話しを伺います。■今回のお話を伺った竹谷和さんのご著書『子どもの「書く力」は家庭で伸ばせる』花まる学習会 高濱正伸 竹谷和著/実務教育出版 ¥1,400円(税別)●高濱 正伸さん花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長・算数オリンピック委員会理事。1959年熊本県生まれ。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳パズルなぞぺー』など、著書多数。花まる学習会公式サイト: ●竹谷 和さん千葉県生まれ。一橋大学卒業。花まる学習会教材開発部。現場を持ちつつ、年中から中学3年までの幅広い学年に対しての教材開発・各種出版に携わる。社会に出て生きていくために、読み書きをベースとした言葉の力が欠かせないという問題意識のもと、講演会、出版、読書感想文講座等を通じて、言語表現に関する親と子の橋渡しをしている。
2018年08月07日4月23日は「子ども読書の日」だということを知っていますか?子どもの読書活動への理解と関心を深め、子どもが積極的に読書活動を行う意欲を高めることを目的に制定された「子ども読書の日」。シェイクスピアとセルバンテスの命日であり、ユネスコが「世界・本と著作権の日」と宣言していることにちなんで、この日になったそう。そこで今回は、とあるアンケート調査を参考に、「子どもと読書」について調べてみました。平日は短い時間で!とある調査というのは、文部科学省が昨年7月に発表した「子供の読書活動の推進等に関する調査研究」というもの。同調査を見ると、小学生・中学生・高校生それぞれがどの程度読書をしているのかがわかります。今回は、対象を「小学生(4、5年生)」だけに絞り、読書の傾向を見ていきましょう。まずは、子どもが読書にあてる時間から。Q.1日にどのくらい本を読みますか?(平日)【小学4年生】・まったくしない…13.8%・15分より少ない…29.3%・15~29分…32.9%・30~59分…15.8%・1時間以上…8.2%【小学5年生】・まったくしない…15.3%・15分より少ない…30.9%・15~29分…30.4%・30~59分…15.8%・1時間以上…7.6%4年生も5年生も、各項目ともそこまで大きな差は見られず、「まったくしない」と回答したのはわずか15%前後。「1時間以上」など、まとまった時間を読書に費やす子どもはどちらも10%以下と決して多くありませんが、8割以上の子どもは、学校がある平日でも読書が習慣になっているようです。休日は読書の時間が長い!?では、休日はどうでしょうか?Q.1日にどのくらい本を読みますか?(休日)【小学4年生】・まったくしない…24.6%・15分より少ない…20.3%・15~29分…19.4%・30~59分…18.5%・1時間以上…17.2%【小学5年生】・まったくしない…24.6%・15分より少ない…21.5%・15~29分…20.0%・30~59分…17.2%・1時間以上…16.6%どちらも、平日に比べ「まったくしない」との回答が10ポイントほどアップしていますが、その一方で「30~59分」「1時間以上」読書するという子どもの割合は増えています。休日は学校がない分、自分の時間を自由に使うことができ、まとまった時間を取りやすいということかもしれませんね。ちなみに、同調査では「1カ月間で何冊の本を読むか」についても結果が出ていて、その平均値は4年生が8.78冊、5年生が7.77冊。単純に1カ月を4週間とすると、「週に2冊くらいは本を読んでいる」ということになります。もちろん、どの本を読むかによってもペースは変わりますが、それにしても結構なハイペースですよね。語彙力や文章構成力、想像力などが身につくことが期待される読書。なかには、教育の一環として取り入れているママもいるのではないでしょうか。繰り返しになりますが、4月23日は「子ども読書の日」。子どもと一緒に図書館や本屋さんに行ってみるのも、よさそうです。(文・三軒茶屋すみ子/考務店)
2018年04月23日発達ナビ編集長・鈴木悠平のオススメ本発達ナビでは秋の読書週間に合わせて様々な方におすすめの本を紹介いただきました。しめくくりに、発達ナビ編集長の鈴木悠平が、発達ナビのユーザーの皆さんにご紹介したい本をピックアップしました。『イラスト図解 発達障害の子どもの心と行動がわかる本』北海道の「こころとそだちのクリニックむすびめ」院長である、児童精神科医の田中康雄先生の著書。表紙にある”「困らせる子ども」は、「困っている子ども」です。”のメッセージの通り、発達障害のある子どもたちの側に寄り添い、さまざまな特性を持つ子どもたちが、身の回りの出来事をどのように感じて、どうして困ってしまうのかを、イラスト付きでやさしく解説しています。学術的な難しい専門用語はほとんど使われておらず、発達障害についての前提知識がなくても簡単に読み進めることができます。発達障害について知りたい、子どもの行動の理由を知りたいといったときの「はじめの一冊」としてピッタリな本です!『ぼく、アスペルガーかもしれない。』著者の中田大地さんは、2001年北海道生まれ、本書執筆時はなんと8歳!小さいころから音や光に対しての過敏性が強く、集団行動にも難しさがあったことから、小学校進学時は特別支援学級で学ぶことを選択。自分の目や耳はどんな風に感じているのか、自分はどんなことが得意で、どんなことが辛いのか…日常の一つひとつの体験を、中田さんが自分自身の言葉で語っています。”しっかり働ける大人になるために僕はもっと、自分のことを知らなくてはいけない。”ーー主治医の先生やお母さんたちとの対話を通しながら、自分自身のことを知り、学校の中でみんなと一緒に学び過ごしていくためには何が必要か学んでいく中田さん。子ども自身の目線から発達凸凹の大きいお子さんの感じる世界が描かれた貴重な本です。続編の『僕たちは発達しているよ』(2010年, 花風社)、『僕は、社会(みんな)の中で生きる。―お家で、学校で、アスペルガーの僕が毎日お勉強していること』(2011年, 花風社)もぜひあわせてどうぞ。『わが子の発達障害告知を受けた、父親への「引継書」。』首都圏在住、資源・エネルギー関連の会社に勤める著者の白山宮市さん。次女が自閉症スペクトラムの診断を受けてからのご自身の経験をもとにした、父親による、父親のための父親業務「引継書」です。企業で長く働いてきたビジネスパーソンならではの喩えとして、企業が自然災害、大火災、テロ攻撃などの緊急事態に遭遇した場合に、損害を最小限に食い止め、いちはやく事業の継続・復旧を図るために策定されるBCP(事業継続計画)になぞらえた、FCP(家庭生活継続計画)の策定を白山さんは提唱します。わが子の発達障害診断・告知を受けた瞬間の心の動揺や落ち込み、そこからの立ち直り、夫婦間の対話や家庭内での役割分担の決定、職場への説明や立場・働き方のギアチェンジ、療育等の社会資源の利用や学級・学校選択などなど…発達障害のある子どもを育てる上でどうしても避けられない保護者への負担・困難を受け止めつつも、家族とともにいかに歩んでいくかを、冷静な筆致で叙述しています。体験談をベースにしつつも、発達障害のある子どものいる家庭がたどる道筋や利用できる社会資源などが俯瞰してまとめられており、どちらかというと構造的で体系的な理解を好む人が多いと言われる父親(男性保護者)読者にとって非常に参考になる書籍だと思います。鈴木悠平プロフィールUpload By 発達ナビ編集部1987年生まれ。東日本大震災後の宮城県石巻市におけるコミュニティ事業の立ち上げ、コロンビア大学大学院での地域保健政策の研究を経験した後、株式会社LITALICO入社。発達支援教室「LITALICOジュニア」での指導員、「LITALICO研究所」の立ち上げ・運営業務等を経験したのち、発達障害に関するポータルサイト「LITALICO発達ナビ」( ) の編集長に就任。NPO法人「soar」( )理事も務める。
2017年11月10日井上いつか先生に聞いた、発達ナビユーザーにおすすめしたい本!井上いつか先生は、医療・福祉機関などで、言語聴覚士として多くの子ども達と接してきました。発達ナビでもコラムの監修をご担当いただいています。先生がおススメしてくださったのは、保護者や子どもにも読みやすく、様々なヒントがもらえる本ばかりです。『発達障害のある子とお母さん・先生のための思いっきり支援ツール―ポジティブにいこう! 』「子どもたちを支援するための具体的なやり方を紹介する本です。様々な支援ツールのねらいや作り方、活用例、成功のポイントなどが、イラストを使って解説されています。わたしは、お子さまご本人にとってわかりやすい支援ツールづくりのヒントとして、また、お子さまの長所を見つけるワークを入り口にサポートブック作成を進めるために、ご家族と一緒に読み進めることが多いです。パラパラと見ていただいて、少しでも楽に過ごすことができるようなヒントが見つかると良いなと思います。」(井上いつか先生)発達障害があると、目に見えないものやことを推測したり、実行するのが苦手なことがあります。そうした、「見えないもの・こと」を理解しやすくするためのツールやヒントが紹介されています。日常生活のなかの様々な場面で、”自分で理解し、考え、実行できる”ことが増えると、子どもたちは自信をつけ、自立にもつながっていきます。「支援といっても、具体的になにをしたらいいの?」と悩む保護者にとって、そのやり方を分かりやすく教えてくれる本です。『キラキラ どもる子どものものがたり』「吃音(どもり)のあるお子さまが、周囲の大人の支えとともに、“クラスのみんなに吃音を理解してもらうための作戦を考えていく”物語です。吃音を抱える本人や支える人が、吃音をどう捉えると良いのか、どう関わると良いのか、何ができるのかを考えるキッカケを与えてくれる一冊です。平易な文章で書かれており、漢字には読み仮名がふってあります。小学校低学年のお子さまが理解できる内容になっているので、お子さま自身が読むのも良いですし、ご家族や先生など身近な大人と一緒に読むというのもおススメです。」(井上いつか先生)本の著者は、病院の小児言語科などに勤務してきた言語聴覚士。子どもにも読みやすい物語の形をとって、クラスメートや保護者・教師などの、吃音のある子どものまわりにいる人達が、どう関わればよいのか、なにができるのかについて、具体的に紹介されています。『はじめの一歩だよ子どもと始めよう編 』『はじめの一歩だよ子どもと始めよう編 』 アスペ・エルデの会「発達障害のお子さまの特性やメカニズムがわかりやすく解説されていて、上手に支援を受けるコツや、今からできる子育てのコツも紹介されています。ご家族に向けて作成された1冊300円の冊子なのですが、支援者をはじめお子さまに関わる方へもよくおススメしています。」(井上いつか先生)アスペ・エルデの会からは、保護者向けの本だけでなく、本人やきょうだい、支援者向けの冊子も発行されていて、そちらもおすすめだそう。支援者向けの「はじめの一歩だよみんなでサポート編」も発行されています。井上いつか先生のプロフィールUpload By 発達ナビ編集部言語聴覚士。医療・福祉機関で勤務後、現在フリーランス。発達に凸凹のあるお子さんへの療育や自立支援、ご家族や指導者のサポート、記事の監修等を行っている。医療・福祉・教育・心理、社会的養護、社会的マイノリティ、ソーシャルワークにも関心がある。
2017年11月03日木村ナオヒロさんに聞いた、発達ナビユーザーにおすすめしたい本!木村ナオヒロさんは、ひきこもり当事者・関係者にとっての情報発信の場、『ひきこもり新聞』の編集長として活動しています。『ひきこもり新聞』は、「ひきこもり当事者による、当事者のためのメディア」として、社会に届きにくいひきこもり当事者の声を発信し、「全てのひきこもり系」が安心していられる世界の実現を目指しています。ひきこもり新聞web版木村さん自身、ひきこもりだった経験があり、ひきこもりに対する理解と適切な支援情報を提供するために、現在さまざまな活動をされています。10月に行われた、木村さんの当時の主治医である、精神科医・斎藤環先生との対談イベントも大盛況のうちに終わりました。そんな木村さんに、「読んでよかった!」とおすすめできる本を教えていただきました。『「社会的うつ病」の治し方―人間関係をどう見直すか 』「ひきこもり対策がうつ病にも効果的だったという内容です。孤独でうつ傾向な人に読んでいただければと思います。」(木村ナオヒロさん)木村さんの主治医であり、ひきこもり支援を専門とされる斎藤環先生が、新しいうつ病治療・対策に関して書かれた本書。「軽症なのに、動けない…」「怠けるつもりはないのに、動けない…」そんなうつ病当事者に向けて、今まで治療方法として多く導入されてきた休養や服薬ではなく、「人間関係」に注目した新しい支援を紹介しています。『星の王子さま』「いつまでも心に残る物語です。子供の時に読みたかった本です。」(木村ナオヒロさん)木村さんが、子どもに読んでほしい本としておすすめする本が、不朽の名作『星の王子さま』。「大切なものは、目に見えないんだよ」など心にしんみりと届く言葉、優しくて可愛らしい挿絵に癒され、魅了された方も多いと思います。『星の王子さま』は、様々な出版社から刊行されています。手に入りやすい文庫本のほか、子ども向けの児童書や絵本などもあります。まだ幼くて長い活字を読むのが難しい、たくさんの文を読むことが苦手なお子さんには、そのお子さんの年齢や特性に合わせて、『星の王子さま』に触れてみるのもよいですね。『NHK「100分de名著」ブックス サン=テグジュペリ 星の王子さま』「星の王子様を読んだことがある人でも、もう一度この解説本と一緒に読むと新しい感動があると思います。」(木村ナオヒロさん)続いて、子育てに疲れた時・悩んだ時に読んでほしい本として木村さんが挙げてくれたのは、先ほどご紹介した『星の王子さま』の解説本。NHKで放送されている、「100分de名著」という番組から生まれた解説本です。「『星の王子さま』読んでみたいけど1冊読む時間がなかなかとれない…」「子どものころ読んでそれっきりだったけど、大人になった今、改めて星の王子さまの世界を理解しながら読み直したい!」そんな方にはぴったりの1冊です。この機会に、星の王子さまの新たな発見や奥深さを感じてみてはいかがでしょうか。『ライフ・レッスン』「死を受け入れた人々のメッセージが心を揺さぶります。名も無き人々の言葉に真実が宿っていました。一番好きな本です。」(木村ナオヒロさん)最後に、木村さんの座右の書として教えてもらった本書。精神科医で、終末期医療の先駆者であるエリザベス・キューブラー・ロスさんによって、「人生の最後で捉えた生と死の事実」「生と死から見た、人生における15のレッスン」が紹介されています。木村ナオヒロさんプロフィールUpload By 発達ナビ編集部木村ナオヒロ(きむらなおひろ)『ひきこもり新聞』編集長。元ひきこもり。暴力的支援団体を好意的に取り上げたマスコミに疑問を持ち『ひきこもり新聞』を創刊。ひきこもりに対する理解と適切な支援情報を提供するために活動している。主治医は斎藤環教授。ひきこもり新聞web版
2017年11月02日特性を生かして活躍する岩本さんに聞いた、発達ナビユーザーにおすすめしたい本!岩本友規さんは、成人してから発達障害(ADHD、アスペルガー症候群)と診断されました。新卒で就職した会社では、法人営業の部署に所属しましたが、電話番すら思うようにできず挫折。現在はご自身の特性を生かして、外資系企業のデータアナリストとして活躍し、著書「発達障害の自分の育て方」(主婦の友社)も執筆されています。今回は、生きていくうえで大切にしたいことを教えてくれたり、読むと頓服薬的に元気になれる本、子どもたちに読んでほしい本などを教えてくださいました!『小説十八史略』「人生の中で一番読み返した本で、子どもに読んで欲しい本でもあります。 特に小学校高学年~中学校時代に全6巻を何十回もまわしました。受けた恩を返すため、親友や主君の身代わりになる話。 人間の強さと弱さの話。 私はこの本に、いまの活動につながる「義」の心を意識・無意識の中に刷り込まれました。人間はやはり最終的には、利他の行いをすることで幸せになっていきます。 そうした発想を自然に育むために、私の知る限り最適な本です。」(岩本さん)紀元前の中国の英雄たちの生きざまや人間模様が生き生きと描かれています。子どもにもよみやすい文章なので、親だけでなくお子さんも一緒に楽しめそうです。『ポケットのないカンガルー』「ないものを嘆くだけではなくて、どう補うかを探しにまわりの動物たちのあり方を学ぶお母さんとこどもカンガルー。前向きに行動を続ける大切さと、多様なあり方について感じることができる絵本です。「おさるのジョージ」と同じ方の挿絵なので、なじみやすいと思います。」(岩本さん)ぜひお子さんと一緒に読んでほしい1冊。ポケットがない母カンガルーが、こどものフレディを運ぶ方法をいろいろと考えます。ないものねだりをするのではなく、どう前向きに生きるのかを、やさしいタッチの絵と文章を通して教えてくれます。『22世紀的「人生の攻略本」 起こることは全部マル! 3時間で新しい自分になれるワークブック』「理屈抜きで、徹底して現状の自分や状況を肯定してくれる本。ブログでも紹介していますが、私もつらくて眠りたくない夜、なんとか気持ちを楽にしたいときはこの本に頼っていました。頓服薬的に効いてくれる、とてもお世話になった本です。」(岩本さん)過去を悔んだり、将来に不安を抱くのではなく、起こることは全部”マル”と決めてしまおう。難しいことは考えず、本に書いてあるワークの質問に答えていくだけでOK。自分のエネルギーを「いま、ここ」に向ければいいのだということを教えてくれる、人生の攻略本です。『発達障害の原因と発症メカニズム』「かなり専門的な本。発症原因の項目は少し距離をおいて読む必要があるかもしれませんが、それ以外の基礎知識はどの立場の人にとっても大変有用だと感じました。一般的な発達障害本では納得しきれない方におすすめです。」(岩本さん)成人当事者として、自分の特性とはどんなものなのか、原因はなんなのか、しっかりと理解したいと考えて読んだ1冊だそう。環境要因による発達障害への影響から療育についてまでと、幅広い内容となっています。岩本友規さんのプロフィールUpload By 発達ナビ編集部成人してから、発達障害があることを診断。その特性を生かして、現在は外資系企業でデータアナリストとして活躍するほか、著書やブログの執筆、講演活動などを行う。11/17(金)、18(土)に長野県佐久市にて「今日から実践!発達障害の自分の育て方講座」が開催されます。
2017年10月31日ライター・林真紀さんに聞いた、発達ナビユーザーにおすすめしたい本!林真紀さんは、発達ナビでコラムを連載するママライターさん。発達障害のあるお子さんを育てる中での発見を、林さんならではの目線で分析したコラムが人気です。介助犬や音楽療法など、新しい話題をいち早く紹介してくれる、情報収集のアンテナの高さにも定評があります。そんな林さんに、ご自身が読んで子育てに役立ったり、励まされた本を教えていただきました!『自閉症児のための明るい療育相談室』「『生活編』『遊び編』『お友達編』『ことば編』『行動編』『学校編』に分けて、自閉症の子どもの特有の行動について応用行動分析(ABA)の観点からアドバイスが書かれています。ある行動に対して、奥田先生と小林先生の二人がそれぞれ分析を加え、異なるアドバイスを提示。それぞれのやり方のどちらが自分の子どもに適しているか、あるいは別の方法があるのではないかと考えながら読み進めることができます。また、行動の背後にある原因を分析することで、社会生活上の問題を解決していこうという応用行動分析の方法論は、発達障害ではない子どもの子育てにも役立ちます。取り上げられている子どもの行動が、乳幼児期のものから学童期まで幅広いため、何年もの間繰り返し手にとって読んでいます。」(林真紀さん)林さんが発達障害をテーマにした本として、まず挙げてくださった本書。著者は、発達障害のある子どもと家族を支援する心理臨床家・奥田健次さんと筑波大学名誉教授の小林重雄さん。お二人とも行動療法が専門の専門行動療法士、臨床心理士です。この本では、行動療法の立場から、自閉症の子どもを育てる上での悩みや困りごとと対処法が54も紹介されています。わかりやすいQ&A形式で解決のヒントを探ることのできる本です。『発達障害の子の立ち直り力 「レジリエンス」を育てる本』「発達障害の子どもを育てるときに、何を目標にして育てれば良いのか分からなくなるときがあります。例えば、特性を克服することが大切なのか、あるいは特性を踏まえたうえで支援することが大切なのか…。そんな悩みに押しつぶされそうだったときに出会ったのがこの本。「レジリエンス」という言葉は聞きなれない言葉ですが、簡単に言えば「心のしなやかさ」、つまりつらいことがあれば落ち込むが、それを引きずらずに立ち直って元気になれる力のことを言います。頑丈に見えて、無理をして負担が蓄積してボキッと折れてしまう心ではなく、ときには折れたり曲がったりするけれど、また立ち直る心のことを「レジリエンスのある心」と定義づけています。この本では、発達障害の子どもが「強い心」ではなく「しなやかな心」を持つことができるように育てるにはどうしたら良いのか、そのための親の関わり方について書かれています。発達障害の子育てについて新しい視点を与えられた本でした。」(林真紀さん)林さんのコメントの通り、レジリエンスとは「復元力・回復力」と訳される心理学の用語で、自分が困難や逆境にあるときに、対応し克服する力のことです。近年、発達障害をはじめ、さまざまな分野で注目されている考え方です。本書では、発達障害のある子どもがレジリエンスを身につけるためのステップをわかりやすく、身近な具体例で紹介しています。パパママにもわかりやすいイラスト図解が豊富で、読みやすいのも特徴です。『ふしぎだね!?ADHD(注意欠陥多動性障害)のおともだち 』「ADHDの子どもの行動の特性や困り感について、いくつかのパターンに分けて漫画で紹介しています。さらに、そんな子どもたちに対してどのような手助けや声かけをしたら良いのかについても、イラストで分かりやすく説明してくれています。子どもにも十分分かる構成になっているので、当事者の子どもはもちろん、その兄弟姉妹、それからクラスメイトの子どもにもおすすめです。」(林真紀さん)親子に読んでほしい本として林さんが教えてくれたこの本は、様々な学校でのトラブルの場面を、カラフルなイラストやマンガで子どもにもわかりやすく取り上げています。「自分勝手」「らんぼう」などと誤解されてしまうこともあるADHDの子どもがどうしてその行動をしたのか、その背景とともに対処法を紹介しています。『毎日かあさん』(コミック)「西原理恵子さんの漫画を読んだとき『あ、子育てってもっと適当にやっちゃっていいんだ』と肩の力が一気に抜けました。そして、小さい頃から割と手のかかる子だった西原さんの息子さんの姿に、我が息子の姿を重ねながらいつも読んでいました。その息子さんも、高校生になって一念発起して猛勉強し、海外留学。成田空港でアメリカへ旅立つ息子さんを見送りながら、『たった16年しか育ててないのに』『男の子は 急に 走る』という西原さんの言葉に号泣でした。我が家の手のかかる息子も、10年たったらこんな風に逞しく飛び立っていくのかもしれない、と励まされる思いでした。」(林真紀さん)子育てに疲れた時・悩んだ時に林さんがおすすめするのが、2017年6月に完結するまで毎日新聞で16年にわたり連載された西原理恵子さんの漫画。第8回文化庁メディア芸術祭賞、第9回手塚治虫文化賞、第40回日本漫画家協会賞などを受賞。アニメ化や映画化もされているので、ご存知の人も多いかもしれません。漫画は西原家を舞台に、息子・娘との日常をかあさんこと西原さんの目線で描いています。子育て中のパパママなら共感間違いなしの笑えるストーリーはもちろん、泣けるエピソードに愛読者も多い大人気漫画です。林真紀さんプロフィールUpload By 発達ナビ編集部林真紀(はやし まき)翻訳者/ライター。3歳のときに自閉症スペクトラム障害、ADHDと診断された小学校一年生の息子を育てる現役ママライター。発達ナビの連載コラムで活躍中。林真紀さんのページ|発達ナビ
2017年10月30日斎藤環先生に聞いた、発達ナビユーザーにおすすめしたい本!ひきこもりを長年支援してこられた精神科医の斎藤環先生。先日発達ナビが行った『ひきこもり新聞』木村ナオヒロさんとのトークショーも盛況でした。そんな斎藤先生は批評本も書かれているほど、まんがやアニメにも造詣が深いのです。今回は専門書から話題のマンガまで、バリエーションもゆたかな本を教えてくれました!『発達障害当事者研究―ゆっくりていねいにつながりたい』「自分が自分の先生なのだ。」(斎藤環先生)アスペルガー症候群当事者の綾屋紗月氏と小児科医・熊谷晋一郎氏による当事者研究。発達障害のない人からは「感覚過敏」「こだわり」などの言葉でくくられてしまう特性。発達障害のある人がどのように感じているのか、その世界が綾屋さんの目を通して丁寧に語られます。保護者や支援者など、発達障害のない人が、発達障害のある人の世界を想像し、理解しようとすることが、彼らとつながるために重要だと気づかせてくれる本です。『夜廻り猫』「猫は、寄り添って人を癒やす。」(斎藤環先生)育児に疲れた時にパパ・ママに読んでほしい本は?とうかがったところ、斎藤先生が教えてくれたのは、ツイッターで話題となった8コママンガ。第21回手塚治文化賞短編賞受賞作の『夜廻り猫』です。「泣く子はいねが~」と夜更けの街を見まわるのは、なんと猫の遠藤平蔵!涙のにおいをたどって悩んでいる人を見つけ、話を聞きます。ただ寄り添うだけで解決はしないその距離感はまさに猫。ちょっと疲れた時や悲しい時にちょうどいいあたたかさで読めるマンガです。『ジェーン・エア』「子どもたちよ、これが”物語”だ。」(斎藤環先生)「子どもに読んでほしい本」として斎藤先生が挙げてくれたのが、イギリス文学の名作『ジェーン・エア』。幼くして孤児となった家庭教師のジェーンと裕福な主人ロチェスターは次第に惹かれあいます。身分の差やロチェスターの過去など、様々な困難が二人の前に立ちはだかり、一度は彼のもとを去ったジェーンでしたが…。全てを失っても、大きな障害も、愛の前には障害ではなくなるという、ジェーンの想いに心打たれる恋愛物語です。『治療文化論―精神医学的再構築の試み』「わたしの、たった一人の“師”。」(斎藤環先生)斎藤環先生の座右の書が、本書。日本の精神病理学を代表する医学者・中井久夫氏の代表作です。統合失調症やPTSDの研究者として知られる中井氏ですが、歴史にも精通し、詩の翻訳やエッセイの名手としても活躍していました。『治療文化論』では精神医学と文化の両面から「病気とは何か」「何をもって治療と言うのか」を探ります。斎藤環先生プロフィールUpload By 発達ナビ編集部斎藤環(さいとうたまき)1961年、岩手県生まれ。1990年、筑波大学医学専門学群環境生態学卒業。医学博士。爽風会佐々木病院精神科診療部長(1987年より勤務)を経て、2013年より筑波大学医学医療系社会精神保健学教授。また,青少年健康センターで「実践的ひきこもり講座」ならびに「ひきこもり家族会」を主宰。専門は思春期・青年期の精神病理、および病跡学。著書に 『文脈病(青土社)』『社会的ひきこもり(PHP研究所)』『ひきこもり救出マニュアル(PHP研究所)』『ひきこもり文化論(紀伊國屋書店)」『生き延びるためのラカン(バジリコ)」『ひきこもりはなぜ『治る』のか?(中央法規出版)』, 『ひきこもりのライフプラン』(共著: 畠中雅子, 岩波書店), 『オープンダイアローグとは何か』(医学書院)
2017年10月28日井上雅彦先生に聞いた、発達障害のある子を育てるパパママにおすすめしたい本!鳥取大学の井上雅彦教授は「応用行動分析学(ABA)」の専門家。発達ナビでは「親子のヒント」や「発達障害のキホン」コラムの監修などを担当しています。発達障害のある子どもや保護者への支援経験も豊富な井上先生に、子どもへの接し方や障害への理解が深まる本を紹介していただきました!『つながろ!―にがてをかえる?まほうのくふう』「自分の苦手なことに工夫をしたり、得意に変えていくことが絵本で学べる本です。発達障害があるないに限らず、多くの親子にぜひ読んでほしい本。」(井上雅彦先生)友達のまいちゃんには発達障害がある。どんなふうにしたらまいちゃんや、先生やクラスのみんながわかりやすくなるのか、どうしたら苦手なことがなくなるのか、「まほうのくふう」を考えよう…子どもへの説明にも使えるわかりやすい絵本です。発達障害とはどんなもの?苦手なことはどんなこと?という障害への理解はもちろん、当事者だけでなく、先生やまわりの友達も一緒に困りごとを解決するヒントがつまったインクルーシブ絵本です。『家庭で無理なく対応できる 困った行動Q&A: 自閉症の子どものためのABA基本プログラム4』「親御さんが一番気になり、またストレスを感じるのが困った行動ではないでしょうか?自傷やこだわりなどがある時、おうちで無理なく解決できるヒントをわかりやすく紹介しています。」(井上雅彦先生)「応用行動分析学(ABA)」とは発達障害児療育のベースになっている理論のひとつです。行動の背後にある原因を分析することで、その子の困りごとを解決していこうとする考え方です。本書は家庭でもできるABAについて、具体的に書かれたシリーズの4冊目。保護者が特に困る癇癪や感覚過敏、自傷などへの対処法がわかりやすく紹介されています。『発達障害の子とハッピーに暮らすヒント―4人のわが子が教えてくれたこと』「堀内さんは、発達障害のあるお子さん4人を育てたお母さん。子育てのコツや工夫が満載です。堀内さんが子育ての中で経験則から発見し、得られた知見は研究や教育原理で得られる示唆とも一致すると思います。」(井上雅彦先生)アスペルガー症候群、ADHD、LDという発達障害の診断を受けている4人のお子さんを育てる堀内さん。本書では、それぞれ特性やタイプの違うお子さんとの毎日の奮闘から編み出した「こんなふうにしたらいいんだ」という工夫を紹介しています。こだわり、パニック、不登校…小学校入学以来、堀内家はさまざまな“問題”に直面しますが、タイトル通り、ハッピーに暮らそうと前向きな堀内さん。勇気と子育てへのヒントがもらえる本です。井上雅彦先生プロフィールUpload By 発達ナビ編集部井上雅彦(いのうえまさひこ)鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授応用行動分析学自閉症支援士エキスパート井上研究室ホームページ井上先生が監修したコラムはコチラ!|発達ナビ
2017年10月27日こんにちは。子育て支援を専門にする臨床心理士の今井千鶴子です。秋といえば、“読書の秋”ですね。「お子さんと読書を楽しみたい!」と考えているママもいるのではないでしょうか。今回は、読書を楽しむうえで図書館を上手に活用するアイデアをご紹介します!●図書館に行った回数皆さんは普段どのくらい図書館に行っていますか?私は子どもたちと月に2回ほど図書館を利用しています。日本経済研究所(2005)では、1ヶ月の間に地域の図書館に行った回数を調査しています。それによると、小学生の約半数は、1ヶ月の間に1度も図書館に行っていないことがわかりました(小学校2年生:47.2%、小学校5年生:58.3%)。また、日本経済研究所の調査では、1ヶ月の間に本を読まなかった人を対象にその理由を尋ねています。その結果、小学2年生の本を読まなかった理由のトップは、「読みたい本がないから(46.2%)」であることがわかりました。私は、本を読まないのはてっきり“本が嫌いだから”だと思っていたので、“読みたい本がないから”という理由に驚きました。この調査からわかることは、子どもは読みたい本があれば本を読む ということです。ぜひ、お子さんが読みたいと思える一冊を一緒に探してみましょう!●なんといっても蔵書の数が魅力読みたい本を探すために本屋さんに行くのももちろんオススメなのですが、図書館の魅力は何といってもその蔵書の数 です。例えば、一口に動物に関する本といっても、赤ちゃんが対象のイラストのみが描かれた本から専門家が読む本まで、さまざまな種類の本が置かれています。ですから、お子さんの好みにあったお気に入りの一冊が見つかる可能性が高いです。普段なかなか本を読まないお子さんなら、まずはたくさんの蔵書の中から、お子さんがどの本を選ぶかを(口を挟まずに)じっくり観察してください。5冊くらい選んでもらえば、お子さんの好みはだいたいわかると思います。ちなみにわが子の場合は、恐竜や動物、昆虫がテーマの本ばかりを選びます。また、なぜか自宅にある図鑑の旧版(中身はほとんど同じ)も借りようとします。私からみると「同じでしょ?」と思うのですが、旧版と新版の違いを見比べたり、旧版に自分の知っていることが紹介されたりしているのが楽しいようです(笑)。そして、お子さんの好みの本がわかったら、同じ系統の本を定期的に自宅の本棚へ加えておくとよいでしょう。そうすれば、本を読み機会が増えていきます。くれぐれも注意したいのは、本を読んでほしいからと言って、「本を読みなさい!」と強制してしまうことによって“本嫌い”にしてしまう ことです。多くのお子さんは強制されればされるほど本を読むのを嫌がるようになるのは、教科書に載っている小説などに興味を持てない子が多いことからもわかります。●シリーズの本に注目する本によっては、シリーズ化されているものもあります。シリーズ本のよさは、1冊気に入ると、全シリーズ読んでみたくなることです。シリーズ化されている本の裏表紙にはたいてい別のシリーズの本が紹介されていますので、一緒に眺めてみましょう。わが子の場合は、「次はこれを読みたい!!」と必ず言うので、次に行く時はそれを優先的に借りるようにしています。次に図書館に行って借りるのを楽しみに待っています。また、お気に入りの作家さんがいるなら、全作読んでみるのも楽しいです。たとえば、ある絵本に登場したキャラクターが、同じ作家さんの別の絵本に脇役で登場することがあります。また、人気の絵本だと、脇役たちのスピンオフのお話もあったりするなど、より楽しめるようになっているものもあります。子どもは自分の知っていることを“発見”するのが大好き です。少しでも知っていることがあると親近感がわき、もっともっと好きになっていくことが多いです。このようなワクワクや喜びの経験を重ねることによって、子どもはどんどん本が好きになっていきます。●他の子が本に親しむ様子を見ることができる図書館には地域でも指よりの本好き親子が集まってきます。お子さんだけで食い入るように本を読んでいる光景も珍しくありません。実はこのモデルになる親子を“みる”体験が大切なのです。言葉であれこれ伝えなくても、本が大好きな親子の行動を見るだけで、“本を読むのは楽しいことだ”ということが伝わりやすくなるからです。ただ、そうはいっても、本が嫌いなお子さんの場合は図書館に誘っても行きたがらないことがあるかもしれません。そのような場合は、無理やり連れて行っても逆効果です。お子さんが行きたがらない時は、「(ママが)図書館で借りたい本があるからついてきてもらえる?」などと軽く誘ってみましょう。そして、子どもの本が置いてあるコーナーにさりげなく立ち寄ってみてください。お子さんの反応を見て、もし興味がありそうなら本を借りてみましょう。また、図書館の帰りに、お子さんが喜ぶご褒美を用意 してみるのもオススメです。初めのうちは「図書館に行くと嬉しいことがある」というように、図書館の経験にプラスのご褒美をそえてみるのもよいと思っています(永遠にご褒美が必要なわけではありません。本が好きになってくれば、特別なご褒美を用意しなくても、図書館で本を借りること自体がご褒美になっていきます)。我が家の場合は、家族で休日に図書館に行った帰りは、子どもたちが大好きな“うどん屋さん”に行くことが定番になっています(笑)。本が苦手なお子さんには、まずは“きっかけ”を作って行くことが大切だと思います。----------いかがでしたか?今回は、読書を楽しむうえで図書館を上手に活用するアイデアをご紹介しました。お互いに読書の秋を楽しみましょう!参考リンク財団法人日本経済研究所(2005)親と子の読書活動等に関する調査平成16年度文部科学省委託事業 図書館の情報拠点化に関する調査研究●ライター/今井千鶴子●モデル/倉本麻貴(和くん)
2017年10月25日夏休み終盤。宿題計画的にやれる子、やれない子様々だと思います。我が家の子どもたちもそれぞれですが、末っ子は紛れもなく後者です(笑)特に憂鬱になるのが読書感想文。感じたこと、思ったことはあるはずなのに、それをあらためて文章にするのって慣れないと難しいんですよね。放っておくとあらすじばっかりになるし。「読書感想文が書ける本」なんてのも借りたこともありましたが、なんせそれを読むこと事態面倒がる…なんとか読んでも結局書いてある内容、工程が面倒、憂鬱となってしまう。どうしたもんか…一昨年3年生の時のエピソードです。このようにインタビュー方式というか、ママに教えて~って普段のおしゃべりの延長だと、面白い以外の感想がどんどん出てくるんです。つまり、感想文を書くと思うとハードルが高くても、親しい人に自分の思いを伝えるというスタンスならハードルはぐっと低くなるようです。あとはそれを文章化するだけ…なのですがここでポイントがそうです。スマホで録音すること!この方法にしてから読書感想文に取り組めるようになったんです。 「でもこれって付箋付けて文章にまとめるのと同じじゃないの?」と思われるかもしれません。しかしそれだと付箋部分に対してどう思ったか改めて考えなおしたりメモしたりするという工程が増えます。どんなやり方がいいかは人によると思いますが、我が家の末っ子の場合は録音、これが、自分がどう思っていたかすぐ引き出せ書く工程も最小限で済むので良いようです。何とっても時代の便利ツール、子どもに良い活用方法教える意味でも使ってみてもいいのかもしれません。 ということで読書感想文は攻略できたものの、結局夏休み最後まで宿題を先延ばしにし、ヒーヒー言いながらやるスタイルだけは変わらないのでした(笑)
2017年08月29日こんにちは。子育て支援を専門にする臨床心理士の今井千鶴子です。多くの学校では夏休みの宿題に“読書感想文”があると思います。特に低学年のお子さんの場合は、一人で完成させることは難しく、ママのサポートが必要な場合も多いのではないでしょうか。そこで今回は、ママが読書感想文をサポートするときのコツについてお伝えします。●21世紀型教育の中核は読書感想文が土台になる?夏休みの読書感想文といえば、「めんどうくさい」「嫌い」「やりたくない」という3拍子のコメントを耳にします。バンダイ(2013)の調査でも、読書感想文に対する苦手意識の高さがうかがえます。しかし、これから学校受験や就職試験をする子どもたちはそうはいっていられません。すでに名門大学では論作文に重点をおく試験に移行することを明言していますし、教員採用試験でも論作文や集団討論などの“自分の意見を伝える技術”が合否を左右するようになっています。検索サイトの進歩によって、多くの知識を覚えるような“記憶偏重型学習”から、情報をうまくまとめながら“自分の考えを作り出して伝える”という能力 を求める動きにシフトしています。読書感想文は、このような“自分の意見を伝える技術”の基本的な練習になりますし、何よりもお子さんの“生き抜く力”を育てるきっかけになります。●作文を書くことによるさまざまな効果冒頭の書きっぷりから想像もつきませんが……かくいう私も子どものころは読書感想文を嫌々やっていました。しかし今、子どもの教育に携わってわかることは、作文を書く力は子どもにとって必要な力だということです。そして、子どもたちにはもっと読書感想文を楽しんでほしいと思っています。作文を書くことによる効果のひとつは、自分の意見を論理的に説明する力 が身につくことです。また、“自分の考え方のクセ”に気づき、自己理解が深まることも期待できます。さらに、作文を書くうえでは「登場人物は何を思っているのだろう?」と推測したり、登場人物の思いに寄り添ったりするため、共感の心を育てることにつながります。このことは、人間性の成長にも大きく関わってくると思います。このように作文が多くの効果をもたらす背景には、書くことが“メタ認知(自分の認知機能を理解したり、モニタリングしたり、コントロールしたりする一連の過程)”を鍛える作業に関連しているためだと心理学的にはいうことができます。●作文をサポートするときのママの姿勢私のように子ども時代は読書感想文が嫌いだったママも、お子さんのサポートをするときには、「めんどうくさい」という気持ちは一旦捨て、「楽しいと思わせてやるぞ!」といった気持ち で向き合っていきましょう。特に低学年のお子さんの場合は、ママが「嫌い」と言っているものは、お子さんも「嫌い」と感じやすくなるので気をつけたいですね。サポートの基本姿勢は“明るく楽しく”です。●音読段階のサポート低学年のお子さんにとっては、文章を読みながら頭の中だけで物語を整理したり、考えをまとめたりすることは難しい作業です。このように同時にいろんな考えを処理できるようになるのは、10歳前後に発達する脳機能ですから、これらの作業は分割して取り組む とよいでしょう。たとえば、低学年のお子さんの場合は、最初はママが何度か音読してあげるとよいかもしれません。そのときには、「楽しい!」と子どもが思えるように、声の抑揚などを工夫することがポイントになります。そして、お子さんが物語の内容を理解できるようになってきたら、今度はお子さんが音読をしていきます。●情報整理段階のサポートすぐに理解ができる子はいいのですが、多くの低学年の子は話の印象的なところと終盤のみを記憶しています(ピーク・エンド効果といいます)。私が感想文をサポートする場合には、“ワークシート”を活用し、子どもたちと話し合いながら全体像についてまとめる作業をしています。ワークシートには、まず相関図を作って、登場人物の特徴とセリフを記録していきます。不思議と、ワークシートを使うと子どもたちは自由な発想で面白いことを次々と発言していきます(例:桃太郎の仲間の動物は疲れないのか?鬼は桃太郎が来ると思っていたのか?)。そのワークシートをもとに、物語に対してお子さんが感じたことや考えたことを記録していくとよいでしょう。このようにワークシートに書き出すことで、情報が整理され、物語を客観的に理解することができます 。また、自分の考えを深く理解することにもつながっていくでしょう。これらはまさに、メタ認知を鍛える作業です。●書く段階のサポート読書感想文をサポートしていると、「真面目に書かなきゃ」といったプレッシャーを感じ、たくさんの口出しをしてしまうママもいるかもしれません。でも、個人的には、子どもの自由な発想を大切にしてあげてほしいと思います。たとえば、主人公ではなく“脇役の目線”が気になったり、大人が気づかない部分に着目したりするお子さんもいます。あるお子さんは、「桃太郎の仲間の動物たちは鬼ケ島に行くまで喧嘩はしなかったのか?」ということが気になっていました(よく考えれば犬猿の仲という言葉もありますよね)。そんなときには、大人の価値基準で書き直させるよりも、「よく気づいたね。面白い視点だね!」などとお子さんの目線を大事にして 自由な発想をどんどん育ててあげてほしいと思います。本来、自分の思いを書くことは楽しいものです。それを苦痛に感じてしまう子が多いのは、他者の視点(評価)ばかりが気になり、自分の意見に自信がもてないことも関係しているのではないでしょうか。また、ママから「字をきれいに書きなさい」と叱られることによって、読書感想文に苦手意識をもってしまうお子さんもいます。もちろん字はきれいに越したことはありませんが、字の練習は別の時間に行いましょう。内容以外の部分で叱られることによって、せっかくのやる気の芽が奪われてしまうのはもったいないことです。●本を選ぶときのポイント最後に、本を選ぶときのポイントです。お子さんから「この本がいい」といったリクエストがあるなら、それに挑戦してみてもよいと思います。ただ、もしお子さんからのリクエストがない場合は、お子さんの発達に合わせた本をママが一緒に選びましょう。たとえば、低学年の子の場合は、文章だけで理解するのはまだまだ難しい時期ですので、“挿絵”がある方がイメージを膨らませやすいと思います(低学年のお子さんだけでなく、読書が苦手なお子さんも挿絵がある方が取り組みやすいと思います)。また、作文を書く前には、何度も読んでストーリーを理解することも必要になりますので、お子さんが繰り返し読んでも苦痛がない長さの本 を選ぶとよいでしょう。本を読んでいる途中に「まだ続くの?」という態度が頻繁にみられるようなら、別の本を考えてみてもよいかもしれません。お子さんが、楽しく取り組める一冊を選んでいきましょう!----------いかがでしたか?今回は、ママが読書感想文をサポートするときのコツについてお伝えしました。読書感想文に笑顔で向き合うお子さんとママが増えたらうれしいです!【参考リンク】・バンダイこどもアンケートレポートVol.21「夏休みの宿題に関する意識調査」結果 | 株式会社バンダイ(PDF)()●ライター/今井千鶴子(臨床心理士)●モデル/赤松侑里(さゆりちゃん)
2017年08月23日夏休みの小学校の宿題で、もっとも頭を悩ませるのは「読書感想文」、という家庭も多いかもしれません。とくに普段から読書が苦手な子だと、ママもどうやって本を読ませればいいのか困ってしまうのでは。子どもが読書を楽しめるように、上手にサポートしてあげたいですよね。■あえて「課題図書」を選ばない夏休み前になると毎年、各学年に合わせた「課題図書」が発表になりますよね。これは、読書感想文の全国コンクールにおける課題図書の対象となる本として毎年選定されるもので、優れた作品も多いです。ただ、子どもによっては「課題図書」と聞いただけで、「読まなければいけない」と読書を強制されているような気持ちになってしまうことも。夏休みの宿題の読書感想文は、必ずしも課題図書を読まなければいけないわけではありません。子どもがあまり興味を示さない場合は、課題図書にはこだわらず、自由に好きな本を選びましょう。■子どもの興味ある分野の本を探すスポーツや音楽、歴史、動物など、どの子にもきっと興味のあることや好きな分野があるはず。本を選ぶ際には、子ども本人が好きなジャンルのものをチョイスするのもよい方法です。感想文を書くからといって無理に小説や物語を選ぶ必要はなく、絵や写真が多めのものでも問題ナシ。自分が熱中する分野に関する本なら、子どもも楽しく読み進めることができるのではないでしょうか。■映画やコミックのノベライズもOKママたちからよく聞かれるのが「うちの子、マンガは読むのに本は全然読まない」という声。普段あまり本を読まない子にとっては、長い物語はハードルが高いものです。そんなときは、映画やコミックのノベライズ作品をすすめてみてはいかがでしょうか。見たことのある映画や好きなマンガのノベライズなら、登場人物やストーリー展開もスッと頭に入るはず。元作品の「外伝」としてのノベライズもあり、読書に親しむ第一歩としておすすめです。■ママも同じ本を読む「本を読みなさい」「感想文を書きなさい」と言うだけでは、子どももなかなかやる気が出ません。夏休みは、親子で一緒に読書を楽しむチャンス。子どもが読む本をママも読んで、親子で感想を話し合ってみては。でも「読んでどう思ったかママに教えて」と聞くだけでは、子どもは“正解”を探そうとして戸惑ってしまうことが。「ママはあそこがよかったと思うけどどうだった?」「あのストーリーにはビックリしたよね」など、友達と映画の感想を語り合うような感じで話すと、子どもものってきてくれますよ。■感想文をスムーズに書くコツとは?本を読み終わって感想文を書こうとしても、いざ原稿用紙を目の前にすると一文字も書けない…という子も多いです。それは最初からきちんとした“文章”を書こうとしてしまうから。白い原稿用紙をどうやって埋めたらいいか分からず、何もできないまま固まってしまうのです。読書感想文の書き方の本などには、「基本の型を決めるとよい」と書かれています。たとえば「読もうと思ったきっかけ→あらすじ→心に残ったこと→まとめ」というパターン。パターンを決めることでポイントが分かり、子どもにとっても書くハードルが下がりそうです。筆者のおすすめは“感想メモ方式”。本を読みながら、そのとき思ったことを、メモや付箋にどんどん書いていきます。たとえば「面白かった」なら、どこが面白かったかもメモ。そしてそのメモを内容ごとにまとめたり、並べ替えたりすれば、何となく感想文の形が見えてくるはず。あとは文章がつながらない部分を補足して、原稿用紙に清書すればOKです。長い夏休みは、本に親しむよい機会でもあります。読書感想文の宿題をきっかけに、子どもが「本って楽しい」と思えるようになるといいですよね。
2017年08月08日説明が苦手、自分の意見が言えない、感想文が書けない…。わが子のそんな様子から、「うちの子は何も考えていない」「表現力や文章力がない」と嘆いているママ! 実は、お子さんは、表現の仕方を知らないだけかもしれません。子どもの表現力を引き出し、読書感想文もラクラク書ける秘訣を、キッズ作文トレーナー講座立ち上げリーダー・志田千帆さんに聞きました。読書感想文は、大人の「問いかけ」でグングン書ける!子ども本人だけでなく、多くの親をも悩ます読書感想文。実は志田さん自身も、以前は読書感想文がお子さんとの衝突の原因となり、「早く書きなさい!」「何か思ったことないの!?」と声を荒げていました。それが、ちょっとしたコツをつかんでから、お子さんは書くことが好きになり、志田さん自身もストレスを感じることがなくなりました。そのコツとは、「問いかけ」の工夫。大人が問いかけながら表現を整理していくことで、読書感想文が短時間で楽しく書けるようになるそうです。「子どもは何も感じていないわけではなく、表現の仕方を知らないだけ。大人がうまく問いかけることで、子どもの表現を引き出すことができます」。子どもから表現を引き出す「問いかけ」のコツとは!?読書感想文を含む作文のはじめの一歩は、大人からの問いかけがポイント。心がけておくとよいのは、一点にフォーカスして問いかけること、なるべく具体的な質問をすること。「読書感想文であれば、本全体の感想を聞くのではなく、一場面にフォーカスして問いかけてください」と志田さん。まずは、「どこの場面を紹介したい?」「『ここ聞いて!』というページはどこ?」と問いかけ、その場面について、「誰がどこでどうした場面なの?」「その人ってどんな人なの?」「どうしてそうしたのかな?」「読んでどう感じた?」など、なるべく具体的に問いかけます。大事なのは、その子の伝えたいことに大人が興味を持つこと。少しオーバーなぐらい相づちを打ちながら、「それ、詳しく聞きたい!」「ええ~!?そんなことがあったの?」「それでそれで?」「うんうん、すごくよくわかるよ~」といった反応と見せると、子どもは自ら表現したいという意欲が出てくるそうです。子どもの感情や表現を否定しないこと!「問いかけ」を行う際のポイントは、子どもの答えをそのまま受け入れること。志田さんは、「子どもは自分の感情や発言が受け入れられるかに、とても敏感です。自信がない子は、大人の反応を気にして萎縮してしまいます。大人は、まずは子ども達に『自由に表現していいのだ』という安心感を与えてあげることが大切です。子どもの言葉や感情に正否はありませんから、表現できたことを褒めて、『なるほど』と受け止めてあげてください。『いや、違うよ』『そうじゃないよ』といった否定は禁物です」と言います。本を読まない子でも書ける裏技!でも、もし子どもがどうしても本を読んでくれなかったら? 途中で投げ出してしまったら、そもそも読書感想文が書けませんよね?志田さんは、「それでもなんとかなります」。たとえば、気になる挿絵を選ばせて、どんな感じを受けか聞いたり、数ページでイヤになった場合は、おもしろくない理由を聞き出したりすると良いそうです。「読書感想文というと、親は賞をもらえるような模範的なものを期待しますが、目的は賞を取ることではなく、思ったことをのびのびと伝えられる表現力を身に着けることですよね? 大人が思うような読書感想文としては成り立たなくても、表現することをトレーニングする機会だととらえ、楽しく自由に取り組んでください」。志田さんのお話は、「読書感想文とはこうあるべき」という概念をくつがえすものでした。「問いかけ」を利用すると、表現できる子になるのはもちろん、最終的に本も好きになってくれるかもしれませんね。読書感想文をきっかけに、自分の想いを自由に言葉や文章にする力をつけてあげると、人生が豊かに楽しくなりそうです!志田千穂さんHP<文:フリーランス記者鯰美紀>
2017年04月14日こんにちは。コソダテフルな毎日のちゅいママです。男の子三人(小2・5歳・2歳)のママです。私が母親になって叶えたかったことは、本好きな子に育ってほしいこと失敗だらけ&日々試行錯誤な私ですが、唯一、努力が実を結んだ事がございまして…。それは、長男・ちゅんたんが、本好きな子に育ってること。実は母親になったら叶えたいと思っていた密かな夢があったんです。・子どもに本好きに育ってもらいたい。・ちょっとした図書館並みに絵本を揃えたい。っていう夢。現在、我が家にはいくらぐらいあるんでしょうか…。かるく200冊は越えてると思います。ちなみにオモチャはろくなものはひとつもありません。絵本だけが我が家の財産です。なぜこのような考えになったのかというと…もともと絵本の読み聞かせの重要性については興味があった分野なのですが、ある日、夫が良いことを言ってくれたんですね。あ、ちなみに夫は子どもの頃からまったく本を読まず、読み聞かせも苦手で、おまけにド下手です。妻がせっせと読み聞かせに勤しむ姿を見て彼なりに思うことがあったんでしょう。「育児において、どんな手法も必ず賛否両論がある。母乳育児がいいっていう意見もあれば、ミルク・混合育児でもいいっていう意見もあるし、テレビがよくないっていう意見もあれば、時間を決めてれば大丈夫っていう意見もある。どんな意見でも必ず良い面、悪い面が挙げられるけれど、絵本の読み聞かせだけはどの立場のどんな人でも『良い』と言う。」たしかに。絵本の読み聞かせだけは、「読み聞かせすぎはよろしくない」とか、「読み聞かせも良し悪し」って聞いたことないです。読み聞かせ開始は生後5ヶ月。その反応は?私がちゅんたんに読み聞かせを始めたのは、生後5ヶ月の頃。市のブックスタート事業で絵本を貰った頃ですね。ただ、生後5ヶ月の赤ちゃんに絵本を読んでみたところで、キャキャキャッ! と笑うとか、興奮する、とかそういった反応は一切ありませんでした。特にちゅんたんは、笑顔を安売りしない赤ちゃんだったため(無口&ポーカーフェイス)一人でテンション高いオバサン状態。完全なる一方通行で「意味あんのかな…」ってむなしくなる瞬間多々ありました。が、その他に遊ぶ手段も特に持ち合わせていなかったので、とりあえず毎日数冊ずつ読み続けました。月齢や年齢によりなかなか読み聞かせにも苦労する生後8ヶ月頃になってくると、動きも表情も出てきますが、今度は、脱線&妨害。まだ読んでる途中なのにベリッ!とページをめくられるわ、試食はするわ、まぁ、理想通りになんていかないわけですよ。「ね、聞いてる? 聞いてないよね、絶対?」なんてことしょっちゅう!しかし、自我が芽生える頃には、絵本への興味が湧いてきて、自分で読んでほしい本を持ってくるようになったんです。これぞ私の望んでいた状態…!! ではあったのですが、これがまた何気に大変…。 四六時中読んで読んでとついて回られる。ちょっと待って! って言う事もありましたが、できるだけこの興味を絶やしたくないと思ったので、食器を洗ってる途中でも手を止めて床に座って読んだり、料理の合間にコンロの下に座って読んだり、時には同じ本を4度連続で読まされ、気がついたら一時間経ってた事もありました。読んで読んで攻撃の中、本当の私の気持ちこうして書いてみたら、なんだか私、めっちゃ優しいお母さんのように写るんですけど、決してそんな事ないんですよ?内心、「あぁ…忙しいのに…!」とか全然思ってましたし、「早く自分で読めるようになればいいのに…チッ!」とかも思ってましたし。昨日も一昨日も読んだのに、また同じ本持ってきて…こっちがもう読みたくないよ……ってうんざりすることもいっぱいありました。でも、今だからこそ言えるんですが、ここまで絵本に熱中している時期なんてほんの一瞬だったな、と。ちゅんたんの場合、1歳~2歳代がまさに黄金期で、飲んでも飲んでも喉が乾くように、読んでも読んでも次から次へと持ってきました。手を止めて日々読んであげて、今の息子があるでも、ここだけは私の中で誇れる事で、手を止めて一冊一冊読んできた毎日毎日の積み重ねがあってこその今のちゅんたんがあるのだと思うんです。では、実際に絵本の読み聞かせの効果がどのように発揮されるのかというと、はっきり言って、それはまだわかりません。読み聞かせがいいとは聞くけれど、実際どのように効いているのかは、我が子ではよくわかりません。絵本の読み聞かせを何百冊としてきても、ちゅんたんは字を覚えるのが遅かったですし、書くのも遅いし、おまけに汚い。(関係ない)お勉強系で唯一役に立っているといえば、教科書に出てくる物語がどれも知っているものばかりっていうことと、(おじさんのかさ、スイミー、スーホと白い馬 などは全部幼稚園時代に読破済み)初見の読解力テストが毎回100点ということぐらいです。でも、親が読書に求めるものってテストの点数ではないと思うんですね。結局、想像力とか、感受性とか、柔軟性とか、そういったところだと思うんです。なので、ちゅんたんがどこまでそういったものを身に付けているのかは今の時点ではわかりません。結局、読み聞かせの効果はわかりづらいそれに究極を言うと、実は私も夫も親に読み聞かせをしてもらった記憶がほとんどありません。その後私は自分で本を読むのが好きになり、わりとよく読んで育ち、夫はというとほとんど本を読むことなく育ちましたが大きくなった二人を見てみると、夫のほうが読解力と理論性を持ち合わせています。私のほうは発想力と想像力を持ち合わせています。書いてあることを忠実に正確に読み取るのは夫のほうが得意で、表現したり発信するのは私のほうが得意です。このような結果からすると、結局、どれだけ本を読んだか、やどれだけ読み聞かせをしてもらったかっていうのは一概に図れないもので、そんなにアテにならないのかもしれません。でも、やる価値があると思う持論それでも、やはり、多くの先輩方が全員「読み聞かせは素晴らしい親子のコミュニケーション」と口を揃えて言うものですから、私はこれでやってきてよかったんじゃないかと今は思っています。ちなみに子どもに絵本好きになってもらうためには第一条件として、リビングに本棚があることだと思います。これは今回の引っ越しをしてみて痛感。今まで我が家ではリビングに本だなを置いて、いつでも気軽に本に触れるようにしてあったのですが今回の引っ越しで家の間取り上どうしてもリビングに本棚を置けなくなってしまいました。そしたら愕然と読書時間が減りまして……。今まで当たり前の光景で気づいてなかったけれど、リビングに本棚があるって読書好きへの一番の近道だったんだなって思い知りました。どうぞ皆様、リビングに本棚を。小さいうちだけでも置いてみてくださいね。
2017年02月23日「絵本の読み聞かせをしたいけれど、どんな本が良いの?」、「おでかけのバリエーションを増やしたい…」、「子どもに読書の楽しさを知ってほしい!」そんなママにとって、図書館はとても役立つスポット。ただ、子どもが騒いで迷惑をかけないか、小さな子でも楽しめるのか? といった不安から、足を運べずにいるママもいるかもしれません。子どもと一緒に「図書館デビュー」する前に知っておきたい情報がわかれば、そんな不安も吹き飛ぶはず。子ども向けイベントや子育て支援コーナーが充実している図書館も増えているので、上手に活用して子育てに役立ててみてはいかがでしょうか?■「読み聞かせ会」「おはなし会」とは?多くの図書館で、子ども向けの本の「読み聞かせ会」「おはなし会」が実施されています。図書館スタッフやボランティアスタッフが絵本などの読み聞かせを行うもので、まだ自分で文字を読めない子どもにも物語を楽しむことができます。そして、「読み聞かせ会」「おはなし会」は、ママにとってもうれしいイベントなのです。会ごとに対象年齢を定めて年齢に合った絵本を取り上げているケースが多いため、本選びの参考になります。自分の子がどのような本に興味を持つのかを知るための、良い機会にもなるでしょう。どのように読み聞かせると、子どもの興味を引きつけることができるのか? その勉強の場としても役立つイベントです。■読み聞かせの本選びに迷ったら…おすすめの絵本リストを案内している図書館もたくさんあるようです。子どもにどのような本を読み聞かせるべきか迷ったときは、一度図書館に足を運んでみて、そういった情報を参考にすると良いでしょう。また、図書館司書の方にたずねてみるという方法もおすすめです。本選びをサポートしたり、必要な資料を探し出したりすることも司書の仕事のひとつ。遠慮せず、声をかけてみましょう。このとき、「1歳の子どもに読み聞かせたい」「動物が出てくる絵本」というように、求めている本の条件を具体的に伝えると、より的確なアドバイスが期待できます。■「赤ちゃんタイム」「子育て支援コーナー」を設けている図書館も近年、乳幼児連れでもほかの利用客を気にせず過ごせる、「赤ちゃんタイム」を導入する図書館が増えてきました。赤ちゃんタイムには、ボランティアスタッフなどによる乳幼児向けの読み聞かせ・手遊びが行われ、親子で、また集まった親同士で会話することもできます。さらに、子育て支援コーナーが設けられている図書館も。子育てに役立つ本や資料が集められ、幼い子どもを連れたママでも利用しやすいよう工夫されています。実際に1歳の子どもと「赤ちゃんタイム」を頻繁に利用している友人に話を聞いてみたところ、「周囲を気にせず本を読んであげられるのが魅力」とのこと。また、同じ年ごろの子どもを持つママたちと交流でき、自分自身のリフレッシュにもなっているそうです。幼い子どもを連れて図書館へ行くことに不安を感じているママも、「赤ちゃんタイム」「子育て支援コーナー」なら安心して足を運べるのではないでしょうか。 ■読みたい本が決まっているなら「ネット予約」がおすすめ子どもに読み聞かせたい本、自分が読みたい本が決まっている場合には、前もってネット予約しておくと便利です。多くの図書館でネット予約が可能となっていますので、頻繁に本を借りる人は利用登録をしておくと良いでしょう。小さな子どもを連れて図書館へ行くと、本を探しているうちに子どもの機嫌が悪くなったり、眠くなったり…ということも。そんなときも、ネット予約をしておけば、目当ての本をサッと借りることができ、「せっかく出かけて行ったのに、貸し出し中だった!」なんて残念なパターンも避けられます。小さいうちから読書に親しむことは、子どもにとってプラスになるはず。もちろん、ほかの利用者への配慮は必要ですが、「子どもが迷惑をかけるかもしれないから」と図書館から遠ざかってしまうのは、もったいないような気がします。今の図書館には子どもとママを応援するイベントや工夫がいっぱい! 最寄りの図書館ではどんな取り組みが行われているのか、一度チェックしてみてはいかがでしょうか?
2017年02月21日最近、読書嫌いの子どもが増えているといわれています。みなさんのなかにも、あまり読書が好きではない方もいらっしゃるかもしれません。読書は子どもにとって学力だけでなく、成長する上でいい影響を与えます。子どもに読書する習慣を身につけてほしいママも多いでしょう。私自身の体験談から子どもが読書好きになる3つのポイントをご紹介します。寝る前の15分、子どもと一緒に読書しよう子どもは「本を読め」と強制しても、なかなか読んでくれません。「本を読むことは大切なのよ」と言っても説得力がありません。そんなときは一緒にベッドに入って本を読みましょう。読み聞かせではなく、親子それぞれが自分の好きな本を読むのです。ふだん仕事で子どもとゆったりとした時間がとれなくても、寝る前の15分だけなら可能なのではないでしょうか。いままで読書する習慣がなかったママは、最初は雑誌や短編小説などでかまいません。大切なのは、子どもと読書の時間を共有すること。寝る前のひととき、一緒に読書をすることで有意義に過ごせます。いい親子関係を築くためにもおすすめです。本は子ども自身に選ばせて個人的には子どもに課題図書を薦めるのはおすすめしません。私の場合、『人間失格』や『金閣寺』が学校推薦図書でしたが、読むのに苦労しました。純文学は、とっつきづらくてハードルが高いものです。読書を習慣にしてほしいなら、図書館で紹介されている人気図書が読みやすくておすすめです。学校によっては、図書室だよりなどの広報紙で新刊や人気の本を紹介しているので参考にしてみては。子どもがよく読んでいる本というのもポイントです。小学生なら、ハリー・ポッターやダレン・シャンが人気のようです。よくわからないときは、図鑑や子ども向けの小説からスタートするのもいいですね。私は森絵都さんの本を読み続けていました。親が自分の好きな本や課題図書などを押しつけてしまうと、読書が嫌になってしまうこともあります。自分が読む本は自分で選ばせる。親は子どもがおもしろい本に出会うためのサポートをしましょう。読書の後は一緒に感想を語りあおう親子それぞれ好きな本をベッドで一緒に読む。そのあと、読んだ本の感想を語りあってみてください。報われない恋をした人魚姫の行動は正しいのか。恩返ししていたはずの鶴は、なぜ姿を見られて飛び立ったのか。子どもの意見を受け入れ、自分の意見を伝え、一緒に考えてみましょう。話の筋を説明する構成力や、自分の意見を伝えることで、主体性、コミュニケーション能力なども養われるでしょう。子どもの気持ちや考え方に触れるためにも、意見を交わすきっかけづくりは大切です。インプットしたあとにアウトプットするのもひとつの方法。日ごろから気持ちを伝えあう習慣があれば、学校生活がうまくいかなかったときや進路で迷ったときなどでも、親に相談しやすい雰囲気が作れるはずです。親子で楽しい読書ライフを世の中には、あまるほど興味深い本があります。ぜひ好きな本を見つけてください。好きな本を横に並んで読み、語らう。親子にとって、とても大切な時間になるはず。忙しい毎日でも、少しだけ読書の時間を取りましょう。短時間でも毎日続けるよう心がければ、いつしか積極的に本を読む子どもになります。・子どもが読みたい本を選ぶ・ママも子どもと一緒に読書する・読んだ本の感想を語りあうぜひこの3つを実践してみてください。子どもと一緒に読書ライフを楽しんでくださいね。
2016年08月14日こんにちは、ママライターの木村華子です。いよいよ夏休みがやってきました。真っ黒に日焼けした子どもたちが、海に山にと存分に夏を謳歌するシーズンです。ところが、そんな楽しさに水を差す、毎年恒例の問題が……。そう、夏休みの宿題です。引越し見積もりサイトの『引越し侍』は2015年8月、全国のユーザーを対象に行ったアンケート「小学校時代、夏休みの宿題どうしてた?」の調査結果を公開しました。内容をみると、夏休みの宿題のうち「最も苦手だった」と回答されたのは以下のとおりです。**********・1位:読書感想文……36.5%・2位:日記・絵日記……20.2%・3位:作品作り(工作・研究など)……19.3%・4位:ドリル類(算数・漢字など)……14.3%・5位:動植物の観察……4.3%**********読書感想文を苦手だと感じていた方は、なんと3人に1人!さらに、「最後まで残った夏休みの宿題は?」という質問でも、34.3%に上る方々が「読書感想文が終わらなかった」と答えたのだとか。夏休みの宿題は、ママも巻き込む一大事!お子様の宿題をよりスムーズに終わらせるためにも、苦手な読書感想文を後回しにしないことが重要です。読書感想文を制する者が、夏を制す……!と言っても過言ではないでしょう。そこで今回は、ライターの私が実践している、“わが子の読書感想文を早く終わらせるコツ” を紹介いたします!●スピーディーな読書感想文は、“本選び”から!“読書”感想文ですので、まずは読む本が必要です。子どもが興味を持ってくれる1冊であることが最重要なのですが、中には大人の私が見ても「え、この本って感想書くの難しそう……!」と感じるパターンが存在します。私事ですが、わが子が初めての夏休みを迎えた小1のころ、「この本のことを書くよ!」と彼が持ってきたのは、恐竜の図鑑でした。図鑑を読んで、何かを感じ取り、原稿用紙2枚分の感想を書くことができるのなら問題ありません。本には、感想文を書きやすいものと、そうでないものが存在しています。スムーズに感想文を書き進めるためにも、まずは読む本を選ぶ段階でつまずきたくはないところ……。学年によって基準は異なりますが、基本的に以下のポイントを押さえた本選びがオススメです。・子どもが読破できる1冊(漢字や文が難しくはないか?)・子どもが興味を持てる内容(好きなジャンル、好きなもの・ことが登場する)・物語のある内容(いくら好きでも、図鑑や辞典では難しい)普段から読書をしないお子様の場合、まずは1冊を読み終えることが第一関門となるでしょう。また、「読破はできたけれど、何も感じることがなかった」という事態も避けたいところ。スムーズに読めて、読み終わった後に何かしらの感動を覚えてもらうことがポイントです。そして、さらに重要なのは、お子様に「ママが選んだ本を読まされた 」と悟られないことです。基本的には本人に委ねる本選びをさせて、もしも難しそうな本を持ってきた場合、うまく誘導しながら読書感想文に向いた1冊をすすめてみましょう。本との出会いは、原稿用紙の文字数を埋める格好のエピソード。本人のモチベーションを保つためにも、あくまで「自分が選んだ本だ」という動機付けをしてあげてください。●読書中には、付箋が大活躍!読書感想文を書く上で、「自分が好きだったシーン」や「感動・感心した出来事」は、必ず使える有用なデータとなります。勢いに任せて読み進めるほど没頭するのは素晴らしいことですが、できれば“どこが良かったか”を残しておく と、よりスムーズでしょう。読み始める前のお子様に、「楽しかったページやびっくりしたことが書いてあったところに、付箋を貼っておこうね」と伝えれば、読み終わるころにはお子様の感動が目視できる1冊が完成します。あとは、その感動を書き起こすだけ!読み終わった後に、「何を書けばいいんだろう……」と悩むリスクを食い止めることができ、よりスピーディーに読書感想文作成に入ることが可能になります。●原稿用紙に向かう前に! 大まかな構成を作っておく学年によって異なりますが、多くの場合、読書感想文では原稿用紙2枚前後が課せられます。原稿用紙は1枚400文字ですので、つまり800文字ほどの文章を書く必要があるということ。この文字数を「多い!」と感じる方へ!その理由はきっと、「何を書くべきかがわからないから」なのではないでしょうか?丸腰で原稿用紙に向かう前に、まずは書くべきポイントをまとめておくことをオススメします。●(1)「本との出会い」上記にも書いた通り、本との出会いは文字数を埋める格好のエピソードです。とはいえ、ダラダラと出会いのシーンを描写する必要はありません。「小さなころから何度も読んだお気に入りの1冊」でも、「図書館で出会ったカッコイイ表紙の本」でも結構です。どんな風にその本と出会ったのかを、長くなりすぎない程度に書きましょう。●(2)「ストーリーの要約」読書感想文全体がストーリーの要約で終わってしまった経験は、きっと多くの方が持っていることでしょう。もっとも文字数を稼ぎやすいポイントです。だからこそ、短くまとめる必要があるとも言えます。重要な“感想文”を書けるだけの文字数を残しながら、簡潔にストーリーをまとめてください。●(3)「感動したシーン」読書感想文の中で、最もボリューミーにしたいのが「感動したシーン」以降です。ここで活躍するのが、読書中に貼った付箋の存在 。付箋を貼ったページから、特に心に残ったシーンについて、そして読んだときの心情についてを書きましょう。可能なら、そのシーンからイメージされる自身のエピソードに触れたり、「僕・私ならどうだろう?」と、自分自身と登場人物を比べてみると、より楽しい読書感想文になります。●(4)「本から得たこと」感想文は、その本から得たことで結ぶと読後感が良くなります。「これからは、○○しようと思った」という抱負や、「はじめて○○なのだと知った」という発見でもいいでしょう。本と自分をリンクさせることが大切です。もしも「私は何も得なかったよ!」という場合、「こんな本だから、こんな人にオススメです」という結び方もいいでしょう。ポジティブ に締めくくりましょう。●構成ができたら、あとは書くだけ! ハイおしまい!書くべき内容がまとまれば、あとは書くだけ!これまで夏休み後半まで立ちはだかっていた2枚の原稿用紙も、もう怖くはありません。夏休みの宿題は、ママにとっても大きなストレス。できるだけ早く片付けて、心置きなく夏を楽しみたいものですね。今年こそ、読書感想文を後回しにしない夏休みを叶えてみてはいかがでしょうか?【参考リンク】・夏休みの宿題、どうしてた? | 引越し侍()●ライター/木村華子(ママライター)
2016年07月27日前編 では、読書を通じて子どもの興味の幅を広げる方法を紹介しました。後編では、いよいよ、「なぜ自分の子だけできないことがあるのか」の答えを、再び読書を通じて考えてみます。「なぜこんなこともできないの?」と感じたときが、自分の子育てを振り返るとき子どもが自分から本を読み、しかも本の種類の幅を広げていくには、親の関わりが必要不可欠です。幼いころから読み聞かせの時間をたっぷりととり、子どものボキャブラリーが自然と増え、自分で読むようになったら、子どもが選ぶ本の種類の幅を広げるよう聞き役に回るなどの工夫をする。そうすることで、子どもの脳が、一人で本を読み、しかもいろいろな種類の本に興味を持つように、自然と成長するのです。当然、今まできちんと関わってこなかった場合(読み聞かせをしていない、聞き役に回っていない等)は、いきなり本を読めと言っても、子どもは読むことができないのです。でも、そのような成長プロセスを知らなければ「どうしてあなたはそんなに本を読まないの!」「もうそろそろ自分で読めるでしょ。なんで読めないの!」なんて言ってしまいがちです。これは読書だけに限りません。「なぜできないのだろう」と親が感じ、その言葉をそのまま子どもにぶつけてしまう場面は、思いのほか多いものです。「もうできるだろう」「こんな簡単なこと、できるに違いない」親からするとそう思っていたのに、実際やらせてみたらできなかった。そんな時「なぜできない!?」という気持ちが湧き上がったり、子どもに直接そう言ってしまったりするのでしょう。ですが、読書の例からもおわかりの通り、そのことに対する子どもとの適切な関わり方が今までなかったのであれば、子どもの脳はそこまでに発達しておらず、「できない」ということになってしまうのです。「なぜできないんだ!」と子どもに言ったって、子どもにはその理由がわかるわけがありません。「わからない」と答える程度でしょう。この場合の質問は、無茶な質問です。というのも、「自分の脳はそこまで発達していないからだ」なんて、わかるわけがないからです。ですから、お父さん、お母さん、このような言葉を子どもにぶつけるのはやめてください。反省すべきはむしろ、自分自身なのです。子どもに対して「なんでできないの!?」という気持ちになったら、一度深呼吸してみてください。それだけで少し冷静になれます。そうなったら次に、自分のこれまでの育児を振り返ってみてください。適切にかかわってきたかな? 必要なことを面倒だからと言ってやらないできたのではないかな? 冷静に考えて思いつくことがあれば、「なぜできないの!」とイライラしたり、子どもを責めたりすることは、きっと低減するはずです。(子育ての達人)
2016年02月27日小学生の長期休みの宿題のうち、苦手なもの第1位に上がることが多いのが「読書感想文」。これは大人になってもあまりいい思い出となっていないようです。総合マーケティング支援を行うネオマーケティングが実施した 調査結果 によると、子どもの頃を振り返って「嫌いだった宿題・いまするとしても嫌いな宿題」の、1位になっています。ですが、読書感想文は、大人になってからも求められる、自分の考えや意見を分かりやすく伝える力=説明力を養うのにぴったりなのです。そこで今回は、読書感想文や作文についてのよくある勘違いと、ママが気をつけたいポイントをご紹介します。1.読書感想文と報告書は違う「読書感想文を書きましょう」となった時、お子さんはどのように書いていますか? 「いつ、どこで、だれとだれが、どんな風に、なにをした」そんな風に書いていませんか?「いつ、どこで、だれとだれが、どんな風に、なにをした」これはいわゆる「5W1H」です。状況や事実の報告をするのにはうってつけの書き方ですが、感想や意見を書く作文や読書感想文には向いていません。5W1Hでつらつらと書くと、文字数もそれなりにかかるため、一見、感想文がうまくまとまったように感じます。ですが、文字数は稼げても、肝心の感想を掘り下げたり広げたりするには適さない書き方のため、よく読んでみると「楽しかったです」「すごいと思いました」といった、単調な感想しか書かれていないことが多くなります。2.感想文に起承転結はいらない小さな頃に読んでもらった絵本や国語の教科書に載っている物語、それらはいわゆる起承転結で書かれています。読み手にとって、興味を引かれるストーリー構成ですよね。そういう物語を書くのなら起承転結の書き方はぴったりです。でも、自分の意見や感想を伝えるにはどうでしょうか? 作文が得意な子なら、すらすら書けるかもしれませんが、苦手な子にとっては物語のように書かなきゃ…というプレッシャーで、ますます書けなくなってしまうのです。読書感想文や作文は、その子がどう感じたのか、どんな意見を持っているのかを伝える場ですから、起承転結で書く必要はないのです。3.子どもの書いたものを否定しない最後に、子どもの宿題を見る立場にある、ママに気をつけてもらいたいポイントがあります。それは「子どもの書いた文章を否定しない」こと。読書感想文や作文は、自分の意見や考えを人に伝えるための、練習の場でもあります。「ママ、書けたよ!」と持ってきた作文を読んで、「ここはこうじゃない?」とか「これはちょっと変だよ」などと、口に出したり、否定したりしていませんか?練習の場でダメ出しばかりされると自信もなくなるし、表現するのが怖くなり、次に向かう気力も低くなってしまうものです。子どもが書いてきた文章は、その子のオリジナルです。それをしっかり読んで受け止めたうえで、分かりにくいところは質問で返してあげましょう。「もう少し詳しく教えて」「ママはこんな風に思ったけど、○○ちゃんとは違うかな?」など、子どもの意見を「教えてもらう」ようにします。否定・修正はせず、質問することで内容を深めるようにサポートしてみましょう。グローバル化と言われて久しい世の中。日本の中でだって価値観が多様化しています。これまでの「察する」文化だけではなく、子どもたちが自分の意見や考えをしっかり伝えられる力も必要です。夏休みの宿題だけでなく、日々の作文を通して、ぜひ練習してみてはいかがでしょうか?
2015年08月05日やっぱり家が好き〜おっとぅんとみったんと私〜
モチコの親バカ&ツッコミ育児
ヲタママだっていーじゃない!
双子を育てるママである私。本当は仕事を続けようと思っていたのですが、双子の育児は想像以上に大変で、仕事と両立できそうにありません。夫と相談し、仕事を辞めました。食事、洗濯、掃除……。毎日やることは山積みですが、双子の機嫌がわるいと手が回らず、夫が仕事から帰ってきてもお風呂や食事の準備ができていないこともしばしば……。 しかし夫はサポートするどころか「専業主婦なんだから時間はあるだろ!」と怒るばかりです。子育てってひとりでするものなの?子育ては大変なことも多くありますが、次第に表情豊かになる双子のお世話は、ほかにない幸せで溢れています。しかし夫は泣き声がうるさい、抱っこすると重いなどと文句を言い、家では気が休まらないと言ってすぐ飲みに出かけてしまいます。決して高収入とは言えない夫。生活費にしわ寄せがくるまで、時間はかかりませんでした。日々の飲み代で出費が収入を超えてしまい、やんわりと夫に注意すると「自分で稼いだ金なんだから、どう使おうと俺の勝手」と、パパになった自覚のない発言ばかり。さらに「金がないならお前が働きに出ろ」とまで言い出す始末。毎日育児でくたくたの私に、働く余裕なんてありません。見ていてわからないのでしょうか。 離婚を切り出すと…このままでは生活が成り立ちません。私は改めて話し合いの席を設け、家事育児に協力してほしいこと、将来のために出費を見直してほしいことを夫に伝えました。もし同意できないのなら、離婚も考えていると告げます。 夫は一瞬だけ戸惑ったような表情をしたものの、すぐにニヤニヤとした笑みを浮かべ「俺はいいけど、子持ちで再婚は大変だぞ」と勝ち誇ったように言いました。 夫の口ぶりでは、親権を取る気はさらさらないようです。もともと渡すつもりはなかったのでなんの問題もありませんが、夫にとって子どもはその程度だったのでしょうか……。 義両親も踏まえて話をし、今後も週に1回ほど双子と夫・義両親が一緒に過ごす日を作ると約束し、私と夫は離婚しました。夫は「週1回なんて多くない?」と不満そうでしたが、義両親の熱い希望もあり、しょうがなく納得したようです。 残念な夫離婚後、最初の面会日。私は約束通り元夫のもとへ子どもたちを連れていきました。すると、1時間もしないうちに元夫から電話が……。 どうやら、おむつの替え方がわからないようです。義両親は、孫の顔を見にきているだけで、家事も育児にもノータッチを貫いているそう。私は「父親なんだから、なんとかしてね」と言って電話を切りました。夕方子どもたちを迎えに行くと、夫はグッタリ……。義両親は、ポンコツな息子の姿を目の当たりにして、心底驚いたようでした。それと同時に「息子は二度と結婚できないのではないか」と不安になったよう。 5回目の面会時には夫もいかに育児が大変だったかわかったようで、義両親共々謝られ、復縁しないか? と言われました。 しかし「産後の恨みは一生」という言葉もあるほど、これまでの夫の行いは許し難いもの。もちろん復縁する気などありません。ただ、夫婦の形は変わっても父親であることは変わりません。今後も育児には積極的に関わってもらうつもりです。 初めての育児はわからないことばかり。うまくいかないことも多く、心身ともに疲労が溜まります。さらにママには産後のダメージも残っているはず……。パパには、率先して家事や育児をしてほしいですね。著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2024年04月23日長女を帝王切開で出産した翌日の話です。 そういうつもりじゃないんだろうけど…1人の看護師さんに「普通に産めなくて残念だったわね」と言われました。今思えば「破水をして陣痛も始まっていたので、帝王切開に切り替わって大変だったね」「立会い出産の予定だったもんね」という気持ちがあったのかもしれません。しかし、そのときの私の産後のメンタルがグラグラのときで、そのひと言はショックでした。そのときは本当に悲しくて、母子共に無事に出産を終えられただけで十分なのに……と頭を抱えましたが、娘を取り上げてくださった助産師さんに「頑張ったね! 帝王切開も立派な出産だからね」と言ってもらえて心が軽くなり、涙が止まりませんでした。「どんな出産でも命があればそれでいい」と、改めて思えました。 作画/マキノ 著者:中田 音2児を育てる母。育休中。
2024年04月23日こんにちは。渋谷です。長男ゆっくんも早3歳。文章で話すようになりました。とはいえまだまだ完璧に発音ができず、何を言ってるのかわからないこともしばしば。なんとかゆっくんが伝えようとしていることを聞き取ろうと、何度か聞き直してはいるのですが…。「キイロイ~」はかろうじて聞き取れるのですが、それ以降が全然わからず…。なんか言ってるのはわかるけどモチャモチャ~っとしていて、私の脳内は「?」だらけ。「こうやって言ってるの?」「これのこと?」などなど、いろいろ聞いてみますが…「ちがう」という一言が返ってくるのみ。ていうか…。「ちがう」の発音だけめちゃくちゃいいな。なんで「ちがう」だけそんなに流暢に言えるんだ!?そんな時に現れた、ゆっくん専属通訳の長女みったん。「黄色いパイン味のドーナツがほしいんだよ!」と満面の笑み。みーみがドーナツを食べたいだけでしょうが…!ちなみに正解は「黄色いパッパ(玉子味のふりかけ)ちょうだい」でした。パッパとご飯にふりかけるので、ゆっくんはふりかけのことを「パッパ」と言っていたのでした。う~ん、難しい!
2024年04月23日2015年生まれの娘と2018年生まれの息子を子育て中のあいぽんさんが描く育児マンガをご紹介! 今回は、お風呂に入るのを全力で拒否していた息子さんとあいぽんさんのエピソードをお届けします♪お風呂が沸いたので、子どもたちに「よーし!お風呂入ろ~」と声を掛けるあいぽんさん。すると、息子は即答で「やだ」と拒否してきたのです。すかさず、あいぽんさんは「早く入ろっ♡」と明るく返すのですが、息子の意思は変わらなくて……!? お風呂に入るのを全力で拒否!その強い意志はまったく揺るがず… 「はいはい、そうですか~。入りたくないならけっこう!」 あいぽんさんは娘と2人でお風呂場へ向かいました。 その5分後、「げんちゃんまだソファにいるよ」と大声で主張してきた息子。 「はいそうですか~。母ちゃんたちはもうお風呂です」 あいぽんさんがそっけなく返すと、「ドッドドドドドドドド」という音が聞こえてきました。 「やっと来たか」と思ったあいぽんさんでしたが、なんと! 息子はソファまでお迎えにくることを要求! 「分かった!?来てよ!?」 「やだよ」 お風呂場までわざわざ来たにもかかわらず、ソファに戻って行った息子に対して、思わずクールな感想を抱いたのでした。 "わざわざお風呂場に来たなら、そのまま入ればいいのに~!"と大人なら思わずツッコミを入れたくなってしまいますが、息子くんもママに構ってほしかったのでしょう! このあと、結局あいぽんさんは息子くんをソファまで迎えに行き、お風呂に入れたそうです(笑)。 著者:マンガ家・イラストレーター あいぽん2015年生まれの女の子、2018年生まれの男の子を育てる田舎のお母さんです。娘が生まれた時からゆるゆるとInstagramで子供との何気ない日常を絵日記で発信しています。日々の忙しさに追われ、記録に残していないと忘れてしまいそうなほど「なんでもない日々」を、できるだけ忘れたくないな、でも最近物忘れひどいな……そんな毎日です。
2024年04月23日現在、6歳の男の子を育てています。子どもも大きくなり、夫と子どもの2人だけで義実家に行くことも多くなりました。ある日の帰宅後、子どもから「おばあちゃんはなんで僕に◯◯って聞いたのかな?」と言ってきたのです。その内容にびっくりした体験談です。 程良い距離の義母夫はひとりっ子で、孫は私たちの子どもだけでした。そのため、義母はとても子どもをかわいがってくれていました。子どもも義父母に懐いていたので、私がひとりで休みたいときや家の大掃除をしたいときなど、夫と子どもだけで義実家へ行くことが多かったです。 私も「いつも助かっています」と義母にメールを送るなどし、良好な関係を築いていたと思っていました。しかしある日、いつものように帰宅した子どもが私へ不思議そうに質問してきたのです。 パパとママ、どっちが好き?子どもは「今日、おばあちゃんに“パパとママのどっちが好き?”って聞かれたんだ~」と言ってきたのです。さらに「僕が、“どっちも好きだよ”って答えたら、“じゃあ怒ったときに怖いのはどっち?”って聞かれたんだ。“パパ”って答えたら、おばあちゃんがすごくびっくりしてたんだよ。なんであんなにびっくりしてたんだろう?」とのことでした。 義母は私が居ないとき、子どもにいろいろ聞いているようでした。私は義母が子どもにこっそり聞いていることも、内容にもモヤモヤ。特に「ママのほうが好きじゃない・怖い」という回答を期待しているようなやり取りが気になりました。 夫からさり気なく言ってもらう同じようなことが何回もあると私もイライラしてしまうため、夫に相談。結果、私から何か言うと角が立つ思い、夫から伝えてもらうことになりました。 そして、私が聞いたということではなく、夫が子どもから聞いたと言う形で、「子どもが不思議がるから、あまり両親を比べるような質問をしないように」と、サラリと忠告してもらいました。義母も私に伝わる可能性があると思ったのか、夫に忠告してもらって以降は子どもにあれこれ言わなくなったようです。 乳幼児のときと違って、子どもも大きくなりいろいろとわかる年齢になっていました。義母もまさか子どもがそのまま私に伝えていたとは思っていなかったようです。夫に忠告してもらって以降は、義母が子どもに私たち両親を比べるような質問をすることもなくなったので、これでよかったのかなと思いました。 著者:坂本ひろ子1児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター こちょれーと
2024年04月23日あれは忘れもしない、小学校4年生のときの出来事です。その日は学習塾に行って自習をしていました。先生に質問をしていると、ふと違和感を覚えたのです。突然のことに慌てた私はとんでもない勘違いをしてしまって……。 その日は、下腹部にズキズキとした痛みを感じながらも、学習塾に授業の時間よりも早めに来て自習をしていました。 わからない問題があったので、私は人気のある大好きな先生に質問をしに行きました。ところが、質問をしている最中、何やら尿漏れをした感覚が! 私は、「大好きな先生の前でお漏らしをしてしまった!」と思い、恥ずかしくなって慌ててトイレに駆け込みました。 今思い返すと、初潮を大きな声で男性の先生をはじめ、大々的に他の先生に報告してしまったこと、父に「妊娠した」とだけ伝えてしまったこと、何よりも当時、知識がまったくなかったことがとても恥ずかしかったです。初潮を迎えたことは恥ずかしいことではありませんが、やはり男性に知られるというのは、私のなかではまだ恥ずかしいという気持ちがあります。 また、初潮を迎える年齢に近づいたら、学校や家族、周囲の大人が正しい知識を早めに教えてあげることも必要だと感じました。現在、私には娘がいます。この子が初潮を迎えるであろう年頃になったら、早めに正しい知識を教えてあげたいと思います。原案/いとうまま子さん作画/まっふ監修/助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター 漫画家 まっふ
2024年04月23日近年、男の子の名付けでは漢字一文字の名前「一文字ネーム」が人気です。3月生まれの男の子では、名前ランキングTOP10のうち5つが「一文字ネーム」でした。また、「桜」や「春」といった春らしい漢字を使った名前が増加しています。3月生まれの男の子3,488名の名前から、人気の名前・漢字ランキングTOP10を紹介します。 < 3月生まれ >人気の名前ランキングTOP10 男の子1位暖(主なよみ:だん)1位蓮(主なよみ:れん)3位蒼空(主なよみ:そら)4位湊(主なよみ:みなと)5位結翔(主なよみ:ゆいと)6位朝陽(主なよみ:あさひ)7位湊斗(主なよみ:みなと)7位凪(主なよみ:なぎ)9位颯真(主なよみ:そうま)9位碧(主なよみ:あお < 3月生まれ >人気の漢字ランキングTOP103月に生まれた男の子の名前の漢字ランキングTOP3は、1位「翔」、2位「陽」、3位「斗」でした。2022年、2023年と2年連続で年間漢字ランキング首位の「翔」が、3月も首位を獲得。190名の赤ちゃんの名付けに用いられました。 そして、3月は「桜」と「春」が大きくランクアップし、多くの赤ちゃんに名付けられていました。 「桜」春の代名詞「桜」は1月95位・2月51位・3月31位と、春が近づくにつれ順位を上げています。「桜」という漢字を用いた名前は「桜翔(主なよみ:おと)」、「桜雅(主なよみ:おうが)」など39種類のバリュエーションで名付けられました。 「春」「春」は2月100位圏外だったものの、3月は46位へと大幅にランクアップ。「春翔(主なよみ:はると)」、「春瑠(主なよみ:はる)」、「春斗(主なよみ:はると)」など27種類のバリエーションで名付けられました。「一文字ネーム」に注目!近年男の子の名付けでは漢字一文字の「一文字ネーム」がトレンド。3月は人気の名前ランキングTOP10のうち5つが「一文字ネーム」です。特に、名前ランキング4位「湊」や7位「凪」、9位「碧」など、男女どちらの名付けにも多く用いられている「ジェンダーレスネーム」が上位にランクインしており、引き続き人気を集めています。 ※()内は主なよみを表記<調査概要>調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方調査期間:2024年3月1日(金)〜2024年3月25日(月)調査件数:3,488件(男の子)※本調査内容を転載される場合は、出典が「株式会社ベビーカレンダー」であることを明記くださいますよう、お願いいたします。
2024年04月23日こんにちは!HugMugブロガーのさあやです。最近、買ったウエストポーチがもうもうもう!最高に良い買い物だったので語らせてくださいっウエストポーチと言えば私の親世代が若い頃流行っていたアイテム。正直使うかな〜と思っていたのですが、旦那さんが買う時に勢いで自分の分も購入。これが夫婦ともに大ヒット!!!!!我が家のベストバイ! BAGGUのPuffy Fanny Pack購入したのはBAGGUのPuffy Fanny Pack!チェリー柄とブラックを購入しました。(ちなみにBAGGUJapanでは取り扱いがないので本国の公式サイトから購入しています)子連れおでかけに大活躍! 貴重品・必需品もまとめて持ち運べる購入してすぐは、実はあまり使っていなかった私。ウエストポーチの良さに気がついたのは息子が歩くようになってからです。ベビーカーで公園に行き息子を降ろして遊び始めるとどんどんベビーカーから離れて行ってしまって、私も一緒に思いっきり遊びたいのに置いてきた財布や鍵、携帯が気になってソワソワ。ああそのまま最後は手を洗って戻ってきたいのに手口拭きやハンカチもベビーカーだ。なんて思いながら過ごしていました。そうだ!ウエストポーチ買ったじゃ〜んと使い始めたら何も気にせず思いっきり遊べるようになったのです。手ぶらになれるのも最高です。見た目以上に大容量! バッグの中身をご紹介私のウエストポーチの中身はこのような感じです。そう意外と色々入るのです。・ハンカチ・巾着ポーチ(リップや常備薬、目薬などが入っています)・家の鍵・財布・手口拭きその他のオムツや着替え、水筒におやつなどはベビーカーに置いておいて貴重品だけ持って公園を駆け回っています。走り回る息子と一緒のときはウエストにつけるのがおすすめです。上半身にストレスがないと動きやすい!!ベルトにもBAGGUロゴがあって後ろ姿もかわいい〜〜〜そしてウエストだけでなくショルダーにするのもかわいいです!ウエストポーチの良さはここにも!抱っこ時のお助けアイテムになる!これは使い始めて気がついたのですが、抱っこの時息子を引っ掛けられるのでとっっても楽!!抱っこ用ではないので短時間しか耐えられないのですが片手で支えるよりも安定するし楽なので、手を洗いに行こうね〜と抱っこで移動する時や、さっとお会計をしたい時なんかにも助けられています。旦那さんも愛するウエストポーチの魅力こっそり旦那さんのウエストポーチの中身もパシャリ。旦那さんは毎日の通勤にもウエストポーチを愛用しています。写真の荷物の他に出勤の際はおにぎりを2つ入れて出勤しています。旦那さん曰くアウターにも干渉しないし、ウエストポーチでベルトマークすることでスタイルもまとまり良いことづくしだ!と言っていました。私がブラックを使うことはあまり無いのですが、旦那さんは休日チェリー柄使ったりしていてデザイン違いで買うとシェアできるのもいいですね。ここ最近で買ったものの中で1番の大ヒット!かつ夫婦で共有できる愛すべきアイテムのご紹介でした〜!!以上、さあやでしたっ
2024年04月23日毎年春になると名前のよみに「はる」がつく名前が急増します。3月生まれの男の子3,488名の名前のよみを大調査! 特に人気だった「はるネーム」ランキングTOP10を紹介します。 1位 はると3月にもっとも人気だった「はるネーム」は、「はると」でした! 主に「湊斗」「陽翔」「陽大」といった漢字で名付けられています。年間よみランキングでは2023年、2022年ともに1位と、近年非常に人気の高い名前です。 「と」という止め字を用いることで、どっしり構えた力強いかっこいい男の子のイメージに。「と」には「斗」「翔」「大」など、さまざまな漢字が用いられています。 2位はる2位にランクインしたのは「はる」。今回のランキングのなかで唯一の「二音ネーム」です。「陽琉」「陽」「晴」といった漢字が人気。女の子にも多く名付けられる「ジェンダーレスネーム」のひとつでもあります。 「はる」という響きがダイレクトに「春」を連想させ、暖かく明るい陽気を連想させます。「心温かく、明るい人に育つように」という、パパ・ママの願いが込められているようです。 3位 はるき3位には「はるき」がランクインしました。「陽葵」「春輝」「悠暉」といった漢字で名付けられています。こちらも女の子の名付けにも用いられる「ジェンダーレスネーム」となっています。 「はる」というやわらかい雰囲気の響きに、「き」という止め字を用いることで、キリッとした印象に。 4位 はるま4位には「はるま」がランクイン。「陽真」「遥真」「悠真」といった漢字で名付けられています。 止め字に「ま」を用いることで、落ち着いた印象の名前に。また「ま」の漢字には、嘘や欠目がなく充実していることを表す「真」という漢字が人気です。 5位はるひ5位は「はるひ」。特に「晴陽」「春陽」といった漢字が人気で、女の子にも名付けられることの多い「ジェンダーレスネーム」です。 「は」で始まり「ひ」で終わる「はるひ」は、は行の音をふたつ使うことで、開放感のある名前に。春の明るい陽射しをイメージし、温もりを感じる名前です。 6位はるた6位にランクインしたのは、「はるた」。「陽太」「晴大」「晴太」といった漢字で名付けられています。 「た止め」の名前は男の子に多いことから、元気ではつらつとした男の子を連想させます。「た」の漢字には、「太」「大」が人気です。 7位はるか7位に入ったのは「はるか」。女の子に名付けられることの多いよみですが、近年は春になると男の子名付けにも見られるようになりました。 「遥」「悠」といった漢字を使った名前が多く、ゆったりとおおらかな様子や、心が落ち着いた様子を感じさせます。 8位はるや8位には「はるや」がランクイン。「晴也」という漢字が人気でした。 「はる」というやさしい響きのあとに「や」という止め字を用いることで、シャープで凛とした印象の名前に。また、「也」という漢字は男の子の止め字として人気があります。 8位はるく同率で8位にランクインしたのは「はるく」。アメリカのマーベル・コミックのキャラクター「ハルク」を連想させ、力強くワールドワイドな印象の名前です。 「はるく」という個性的な響きが新鮮です。「晴」を用いた名前が多いようです。 10位はるせ10位は「はるせ」。「せ」という止め字を用いることで、爽やかで上品な印象の名前に。 「晴」「春」「陽」といった漢字を用いた名前がありました。10位きはる同率で10位に入ったはのは「きはる」。今回ランクインした「はるネーム」のなかで、唯一「はる」で止まる名前です。 「はる」の前に「き」を組み合わせることで、賢くシャープな印象の名前になっています。 10位はるみちさらに同率で10位に入ったのは「はるみち」でした。「春道」という漢字が特に人気で、ランキング内で唯一の「四音ネーム」となっています。 「四音ネーム」は、まじめで頼もしい印象の名前になります。さらに「みち」で止めることで、これからの希望や未来を感じさせます。 「はるネーム」は三文字ネームが人気の傾向。また、「はる」「はるき」「はるか」「はるひ」など、女の子の名付けにも用いられる「ジェンダーレスネーム」も多くランクインしていました。これから赤ちゃんをご出産予定の方は、季節感のある響きや漢字を用いた名前もぜひ検討してみてはいかがでしょうか。 photo:@haru03.22_swh さん(べビカレメイト)<調査概要>調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方調査期間:2024年3月1日(金)〜2024年3月25日(月)調査件数:3,488件(男の子)
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