夜に陣痛が来て、朝には赤ちゃんが生まれるもの⋯⋯そう聞くことが多かった私は、夜に弱い陣痛を感じ、「ああ、明日にはわが子に会えるのかな」と思い込んでいました。しかしそんなことはなく、ただジリジリと痛くなる陣痛になす術もなく丸2日苦しめられたのでした。 安産だと思っていた私出産予定日から6日が過ぎ、「明日になっても陣痛が来なかったら陣痛促進剤を使って産みましょう」と言われていた日の夜、わずかですが陣痛のような規則的な痛みとともに、どろっとしたピンクのおしるしがありました。私は冷静に、「明日には産まなくてはならないのだから、帰されはしないだろう」と夫を起こし、病院へ連れていってもらいました。 内診の結果、子宮口の開きは2cm。「入院しましょう」ということになり、通されたのは陣痛室でしたが、他の妊婦さんは1人もいませんでした。そのため、次に来る絶叫タイムを知らないまま、優雅に過ごしていたのです。 なかなか進まないお産にただ耐える翌日は昼食も完食できるくらいの腰とお尻の痛みのみで、両親とも談笑し、「今日には会えるかな?」と陣痛室でお気楽モード全開だった私。家族も帰宅してひとりの夜、急に痛みが増した気がしました。このときは、それまでなかなか痛くならなかったので、少しうれしくもありました。ただ、少しずつ強くなる陣痛の痛みが夜の孤独感に拍車をかけている気がして、精神的につらかった記憶があります。 翌朝、子宮口5cm。少しの進みですが、それでも進んだことがすごくうれしかったです。「今日中に産みましょう!」と助産師さんにも言われ、俄然やる気が出たのを覚えています。 お小水で圧迫、子宮口全開と勘違い…16時ごろ内診をしてもらいましたが、子宮口は変わらず。「今日中に産みましょうって言ったじゃないですか……」とショックを受けました。夜になるにつれて痛みは強くなり、このときにはもう泣きながら絶叫していました。「痛い。もういやだ。いつまで? あーくるくるくる!」のオンパレード。日付が変わり0時を過ぎたころ、助産師さんが来て内診。結果、子宮口6cm……。 お小水が溜まっていて子宮を圧迫し、おなかの張りも痛みも増していたらしいのです。「お小水とったから赤ちゃん下がりやすくなってるし、朝までには産もうね」と助産師さんからお告げ。その後すぐに助産師さんは勤務交代のため違う人になりました。 最後だけ陣痛促進剤を使って無事出産次の助産師さんには「今日産まれるのは確実だけど何時かなー」と、淡々と言われました。夫には部屋の外のソファーで仮眠をとってもらうことに。3時には完全破水し、5時ごろにはいきみたい感じが強くなり子宮口が開いているはずと思ったので、内診を懇願。しかし7cmしか開いておらず、絶望で心も体も限界でした。 8時に助産師さんが交代し、内診してもらったら子宮口が9cmに!「分娩室の準備するね」の一言に安堵したのを覚えています。8時半いよいよ分娩台へ移動。私の場合は陣痛が弱く、体力も残っていなかったので、このままの痛みの間隔だと1~2時間は分娩室にいることになるかもしれないと言われ、9時には陣痛促進剤を投与しての出産となりました。 いきみ始めてから3回。9時52分に娘が頑張って出てきてくれました。腟を広げながら頭を絞り出してもらった感じ。分娩時間は32時間58分と母子健康手帳に記載がありましたが、丸2日苦しんだように思います。 まさか自分が2日間も陣痛に苦しむことになるとは思ってもみなかったので、陣痛促進剤についても調べておらず、何とかなるさ精神でいきみ方や呼吸法などもあまり頭に入れていませんでした。入院日を含めた3日間で助産師さん6人くらいに担当してもらったのですが、無知だったからこそ素直に頼れて、お母さんがたくさんできたみたいな気持ちになりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:青柳ここな1歳1女の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2019年12月04日私の場合、1人目も2人目も陣痛が始まってから4時間以内のスピード出産でした。「早いとラクでいいね!」と言われますが、2人目以降は臨月になると病院への移動などが間に合わなかったらどうしようといつも不安でした。今回は3人目の出産エピソードをお伝えします。 前駆陣痛から本格的な陣痛へ3人目の出産は夜中の前駆陣痛から始まりました。はじめはいつものおなかの張りかな? と思い、そのまま寝ようとしていました。しかし、何かおなかの張り方がいつもと違う感覚がして気になったので、数分後におなかの張りの間隔をカウントをしてみました。 すると、すでに4〜5分間隔!すぐに病院へ電話して向かいました。病院へ到着したときには本格的な陣痛がきていて、痛みが収まっているタイミングで病院内に入っていきました。 慌ただしい出産助産師さんに迎えられて、車いすで陣痛室へ行くと、すでに子宮口は全開でした。すぐに「分娩室に移動しようか」と言われ、分娩台に上がり、次の陣痛を待ちました。私は横向きが楽なので横向きになるとすぐに破水し、その2秒後にはポーンと一度も止まらずに生まれてきてくれました。 先生や助産師さんもあまりにもスムーズな出産で「すごく早かったね!!」と、とても驚き、慌てていました。 スピード出産にも危険が?無事に出産しましたが、「勢いがよく出てきたから出血が多いね。多めに点滴を打ってゆっくりしようね」と先生に言われ、産後は5時間ほど、分娩室でのんびりと過ごしました。あとから助産師さんに、通常の2倍の量の出血があったと聞き、スピード出産もいいことばかりではないことを実感しました。あのまま陣痛だと気付かずに寝ていたらと思うと怖くなりました。前駆陣痛か陣痛かわからなくて困ったとき、間違っているかもしれないと思うと、電話しにくい場合もありますよね。病院へ着くまでに赤ちゃんが生まれてしまっては大変なので、遠慮せずに医療機関へ電話することをおすすめします。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:新山紗季6歳、4歳、1歳の三児の母。現在は医療機関で働くかたわら、記事執筆をおこなう。不妊治療や妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2019年12月01日2人目出産の際、おなかの中の赤ちゃんが妊娠38週で逆子になってしまいました。急きょ帝王切開になるかと思いきや、手術予定日当日の朝、奇跡的に赤ちゃんが頭位に戻ってくれたおかげで、最終的に自然分娩で出産することができました。出産を目前に控えた臨月のわずか1週間のうちに、逆子判明と逆子解消の両方を体験した、私の奇跡的な出産体験談をお伝えします。 妊娠38週で、まさかの逆子!妊娠38週に入り経過も順調だったので、あとはもう元気な赤ちゃんに会えるのを楽しみに待つばかりでした。しかし、妊婦健診に訪れた病院で先生から思いもよらない一言を聞かされます。 「あれ? 頭が下にないな。逆子になっちゃってるね」 驚くことに、出産予定日まであと10日と差し迫っているタイミングにもかかわらず、逆子になってしまったのです。自然分娩予定が急きょ、3日後に予定帝王切開手術を受けることになり、大慌てで心電図やレントゲン、血液検査を受けました。 逆子体操NG逆子と診断を受けてすぐ、逆子体操をすべきかどうかも先生に伺いましたが、私の場合はすすめられませんでした。臨月に入ってから逆子体操をすることでお産が進みやすくなる傾向にあるそうです。 そして逆子のままお産を迎えてしまうと緊急帝王切開になり、普通の帝王切開手術よりもさらにリスクが上がってしまうので、逆子体操はせず、できるだけ安静にしているように説明を受けました。 前日はまだ逆子私の出産した病院では、予定帝王切開の場合は手術する日の前日に入院します。感染症予防のために助産師さんに毛を剃ってもらったり、母体と赤ちゃんの健康状態を確認したり、前日の夜から飲食を中止したり、夫と一緒に手術について最終的な説明を受けて同意書を記入したりしました。この日のエコー検査では、残念ながら赤ちゃんはまだ逆子のまま。それでも先生から手術当日の朝も確認して、もしそのときに頭が下に戻っていたら、自然分娩にまた切り替えると説明を受けていたので、祈るような気持ちで一晩を過ごしました。 当日の朝、奇跡が!帝王切開を受ける当日の朝、目が覚めるとそれまで恥骨のあたりで感じていた胎動が肋骨のあたりで感じられたことをはっきりと覚えています。これはもしかして……と期待を胸に診察を受けると、本当に赤ちゃんの頭が下にあり、逆子が直っていました。 通常は、逆子が戻ると陣痛を待って出産するために一時的に帰宅するそうですが、私の場合はまた逆子になるリスクがあったので、そのまま陣痛促進剤を使用して出産することに。先生から陣痛中もまた回ってしまうこともあると言われていたので、陣痛の痛みを耐えた上でさらにおなかを切られるなんて⋯⋯! とハラハラドキドキ。幸い陣痛中はもう一度逆子に戻ることなく、どうにか自然分娩で出産することができました。 「臨月でこんなにぐるぐる回る子は滅多にいない」と、病院の先生と助産師さんにも驚かれた私の赤ちゃん。ようやく赤ちゃんに会えたときは、生まれてきてくれた感動はもちろんですが、自然分娩で無事産めて本当にホッとした思いでした。今回の出産を通じて、逆子から頭位に自分で戻ってくれた赤ちゃんにも、直前まで戻ることを諦めずに待ってくださった病院の先生と助産師さんにも、心から感謝しています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:山本加奈子5歳女児と0歳男児の2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2019年11月30日出産のときは全身の力を振り絞っていきみます。そのときに「一緒にうんちが出てしまったりしないのだろうか?」と私は出産前にとても心配になりました。夫の立ち会い出産を希望していたので、なおのこと不安でした。仕方のないことかもしれないけど、やっぱり恥ずかしかったからです。ここではそんな私の出産体験談をお話ししたいと思います。 陣痛はおなかを下した痛みに似ていた私は妊娠40週2日の夜中に陣痛が来ました。それは腸が収縮するような感じの痛みで、おなかを下したかな? と思って何度かトイレに行きました。けれども何も出ず、定期的に下腹が痛むのでようやく陣痛だと気がついたのです。陣痛の痛みはおなかを下したときの痛みに似ていると思いました。そして、これでは分娩室に入ったときに本当に便意があったとしても、その感覚がどちらかよくわからないだろうな、と感じたのを覚えています。 入院してすぐに浣腸をしたかかりつけの病院では、産前の処置として浣腸することが決まっていたため、私も入院してまずその処置をしてもらいました。これなら出産時に排便してしまわないだろうと安心したのもつかの間、浣腸後にも便意をもよおし、我慢することが本当に苦痛でした。そして約15分くらい、陣痛の波と腸がぎゅるぎゅると動く痛みで脂汗が止まらなくなりました。トイレに行こうとしても、痛みでなかなか進めず、すぐそこにあるトイレがとても遠く感じました。 出産時にうんちがでることはよくあることところが私は出産までに時間がかかってしまい、気づけば浣腸をした日から2日が経っていました。助産師さんに不安に思っていることを話すと、「出産時にうんちが出てしまうことはよくあることだから、心配しないで。気づかないくらいにさっと処理します」と言ってくれました。その後、出産時にうんちは出ませんでしたが、もし出ても陣痛の痛みや子どもが生まれた喜びや興奮で、まったく気にならなかったかもしれないな、と思ったのを覚えています。 助産師さんからは「よくあること!」と言われましたが、それでもかなり抵抗がありました。浣腸は大変でしたが、出産前にしたことで私はかなり安心できました。また、もし出てしまってもスムーズに対処してもらえるということを事前に教えてもらったことも、安心につながったと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:山下 ひいこ一児の母。看護師・鍼灸師の資格を持ち、逆子治療やマタニティケアなどを行っている。自身の経験を生かし、不妊や妊娠・育児に関する体験談を中心に執筆活動を行う。
2019年11月30日ベビーカレンダー編集部がおすすめの「妊娠・出産・育児マンガ」をご紹介♪ Instagramでフォロワー2千人を超える「HYPかなこ」さん。ご自身の出産レポを詳しく丁寧に描いています。 車移動が思ったよりつらかったです!陣痛始まってるんだもん、そりゃそうですが!(笑)。移動中は手を下にしてお尻を浮かせ、背中をビッタリ座席につけていると少し楽ちんでした。お尻が座席に接地してるとつらかった……。 こうじ氏にコンビニでの買い物を頼もうとしたのですが、飲みたい種類があったので自分も行って来ました。陣痛の合間を狙って行ったのですが、もちろんコンビニ内で波が来て、動けなくなります。わりと急いで買い物を済ませ、車へ乗り込みました。麦茶を買おうとしたのですが、欲しかった銘柄のものはなかったです……。陣痛が来る前に、家にあらかじめゼリー&飲み物はストックしておいた方がいいですね!ゼリー飲料も購入したのですが、陣痛中はそんな余裕がなく、食べずに終わりました(笑)。 そもそも入院してから10時間半ほどで出産になったので、朝ごはんを飛ばしただけですしね!ちなみに、お茶は500ml2本じゃ足りなかったです!できるだけ買っていくことをオススメします~!というか事前に入院セットにお茶もゼリーも入れておいた方が良いです!HYPかなこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ この投稿をInstagramで見る HYPかなこさん(@hyp_kanako)がシェアした投稿 - 2019年10月月7日午前8時44分PDT
2019年11月28日私は妊娠39週のときに、妊娠高血圧症候群で入院しました。その日の夜に陣痛が始まり、自然分娩になるはずが緊急帝王切開に! 陣痛の痛さで何も考えられないなか、ストレッチャーで手術室に運ばれるときに言われた助産師さんの言葉が今でも忘れられません。 臨月に妊娠高血圧症候群で緊急入院つわりはほとんどなく、血圧も正常。むくみはあるけれど、それ以外は何の心配もなく迎えた臨月。高齢出産ですが、自然分娩で頑張れそう。あとは陣痛をどう乗り越えるか……と、私自身いろいろなことを考えていました。 妊娠36週を過ぎたあたりから、上の血圧が130を超えることがありました。医師と相談し様子を見ていたのですが、下がる気配はありません。妊娠39週で妊娠高血圧症候群と診断され、入院することになりました。 入院初日に下された決断病室で安静にしていると、いつも静かな赤ちゃんが頻繁におなかをポコポコ蹴ってきました。「陣痛が来る前触れ?」と思っていると、その日の夜に陣痛が始まりました。はじめは軽い腹痛でしたが、だんだんと背中に激痛が走るようになり、分娩室へ運ばれ、夫も呼び出してもらいました。 これからが闘いだ! となるはずが、先生の表情が曇っています。赤ちゃんの心拍がときどき下がることがあると言うのです。そして下された決断が「緊急帝王切開」でした。 ストレッチャーの上で聞いた助産師さんの言葉ストレッチャーに乗せられ、手術室へ運ばれました。途中、1人の助産師さんが私に声をかけてきました。「帝王切開も立派な出産ですからね!」。痛さで何も考えられず、夫も先生の言葉も耳に入ってこなかったのに、この言葉だけがスッと頭の中に入ってきました。 わかっているつもりでしたが、落胆した表情をしていたのかもしれません。無事に生まれた娘を目にして、「本来の目的を忘れないで!」と背中を叩かれたような気がしました。 無事に出産するためには、自然分娩も帝王切開も関係ない。そう教えられた気がしました。どちらも命がけで出産しているのですから。これから出産する妊婦さんやご家族の方に、改めて知っていただきたい私の体験談です。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:永山たまこ1歳女児の母。3回の流産後、不育症の治療をえて高齢で娘を出産。現在は仕事と育児に奮闘中。愛犬と娘を連れて散歩に行くことが日課。
2019年11月27日臨月に入り、出産間近ということで、お母さんは体の変化に気づくことも多いでしょう。大きくなったおなかが下に降りてきた、胎動が少なくなった、食欲が増した…。これらはすべて、出産へ向けてお母さんの体が準備に入っている証拠です。ここでは、10の出産の兆候について詳しくご紹介しましょう。【監修】成城松村クリニック院長 松村圭子先生婦人科専門医。1995年広島大学医学部卒業、同年広島大学付属病院産婦人科学教室入局。2010年、成城松村クリニックを開院。女性の「体の健康」「心の健康」のために、一般の婦人科診療だけではなく女性のあらゆる面をトータルにケア。講演、執筆、TV出演など幅広く活動。著書に、『女30代からのなんだかわからない体の不調を治す本』(東京書店)、『医者が教える女性のための最強の食事術』(青春出版社)など多数。■臨月になると起こる症状臨月とは臨月とは、妊娠36週0日から39週6日をさします。いよいよ出産間近となり、妊婦健診も週に1回となります。昔から「うみづき」と呼ばれますが、産科が出産に最も適した期間とする「正産期」は妊娠37週0日から41週6日のため、前後1〜2週間の差が生じます。そのため、臨月期間中とはいえ、妊娠36週での出産は早産という扱いになります。臨月になると起こる症状出産を間近に控える臨月となると、次のような症状が出始めます。おなかが張りやすくなるお母さんの体は徐々に出産準備を始めます。頻繁に子宮が収縮するようになり、おなかが張るように感じる回数も増えます。下腹部がキューっと締め付けられるように感じてつらいですが、「出産の予行演習」と思って乗り切りましょう。胎動が少なくなるおなかの中の赤ちゃんも生まれる準備を少しずつ始めています。赤ちゃんは徐々に下に降りてきて、お母さんの骨盤に頭が入ります。すると、それまで元気よく動き回っていた赤ちゃんも動きにくくなるので、胎動が少なくなるのです。ただし、1時間以上胎動を感じない場合は、赤ちゃんの具合が悪いなど別の理由も考えられますので、医療機関に相談しましょう。参考サイト:日本産婦人科学会・日本産婦人科医会 「産婦人科診療ガイドラインー産科編2017」 食欲が増す先に紹介したように、臨月に入ると赤ちゃんが徐々に下へ降りてきます。すると、胃などの消化器官が赤ちゃんに圧迫されなくなるため、以前と同じ食欲が戻ってくるのです。腰痛がひどくなる赤ちゃんが大きくなるにつれておなかが前にせり出し重心が前になるため、お母さんの体はバランスを取るために、いつも腰を反らせた状態になります。さらに、出産が近くなると、赤ちゃんが生まれやすいように骨盤周りの関節や靭帯がゆるくなるため、腰や背中への負担が一層増します。そのため、臨月になると腰痛がひどくなるのです。恥骨周辺が痛くなる前述したように、間近に迫った出産に備え、骨盤周りの関節や靭帯がゆるくなります。そのため、恥骨周辺の股関節もゆるみ、その影響で痛みが出るようです。■出産が近いかも? よくある7つの兆候兆候1:おりものが変化する赤ちゃんが産道を通りやすいように、白く水っぽいおりものが増えます。ただし、同じ水っぽくてもチョロチョロと出続ける場合は注意が必要です。もしかしたら、何かの理由で赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れて、破水が始まっている可能性もあります。少量の破水はおりものと区別がつきにくいので、心配な場合はかかりつけの産科医に相談しましょう。また、おりものに粘りのある血が混ざっていたら、出産が間近に迫っているのかもしれません。この血は「おしるし」と呼ばれ、子宮口が開き始めたり、子宮が収縮した時の出血かもしれないからです。兆候2:下痢をする妊娠中のホルモンバランスの変化によって、下痢が起こることがあります。妊娠中だと、「胎児に影響はないのかしら…」「流産・早産するのでは?」と不安に感じるでしょう。一時的で急性な下痢なら心配はありません。ただし、嘔吐(おうと)が伴う、1日に何度もおなかが下る、1週間以上下痢が続くなどの症状の場合は、食中毒などほかの病気の可能性があるので、医師の診察をおすすめします。兆候3:はき気妊娠初期に一旦は終わったつわりと同じような症状が、後期に再び始まることがあります。俗に「後期つわり」と呼ばれるものですが、おなかが大きくなったことで胃が圧迫されたり、寝不足によるストレスが原因ではないかといわれています。ただし、このはき気に思わぬ病気が隠れている可能性も。妊娠で増加する黄体ホルモン、プロゲステロンによって下部食道括約筋がゆるみ、胃液が食道へ逆流しやすくなります。そのため、「逆流性食道炎」を発症し、はき気や胸焼けといった症状が出るのです。また、高血圧となる「妊娠高血圧症」、高血圧に腎機能障害、赤ちゃんの発育不全なども伴う「妊娠高血圧腎症」を発症した場合も、はき気や嘔吐を感じることがあります。重症化する場合もあるので、これら妊娠高血圧症候群が疑われる場合は、かかりつけの産科医にすぐ相談を。兆候4:昼間に眠気を感じるおなかが大きくなるにつれ、寝返りや仰向け寝ができなくなり、睡眠不足になる妊婦は少なくありません。また、おなかが大きく重くなったことで、妊娠前より体力を消耗し、疲れやすくなっているのでしょう。そのため、昼間でも眠気を感じることが多くなるのかもしれません。兆候5:便秘しやすくなる 妊娠後期となると腸は大きくなった赤ちゃんに押され、うまくぜん動運動ができなくなります。そのため、便秘しやすくなるのです。妊娠中からの便秘は出産後にも悩まされることが多いので、十分な水分をとる、繊維質の多い野菜など食材を多く取り入れるなどして、うまく便通をコントロールできるように心がけましょう。便秘が続くと痔に発展する場合もあるので、そうなる前に医師に相談を。妊娠中でも処方してもらえる便秘薬はあります。参考サイト:厚生労働省 ヘルスケアラボ 「Q.便秘がつらいです。」 兆候6:トイレが近くなる出産間近になって赤ちゃんが下に降りると、膀胱(ぼうこう)が圧迫されてトイレが近くなります。尿意のコントロールも難しくなるので、場合によっては尿漏れをしてしまうことも。パットなどを当てて対応しましょう。参考サイト:厚生労働省 ヘルスケアラボ 「Q.妊娠中や産後の尿漏れが気になります。」 兆候7:前駆陣痛本陣痛の予行演習ともいえる「前駆陣痛」を感じ始めるのも臨月の頃からです。子宮の収縮によっておなかが張るような感覚がたびたび起こるようになります。では、本陣痛と前駆陣痛の違いは何でしょうか? 大きく分けて次の3つです。・張りの感覚は一定ではない。・それほど痛みが強くない。・痛みが徐々に収まっていく。おなかの張りや痛みを感じた時、その間隔を計るのが一番わかりやすいでしょう。もし、痛みが一定の間隔である、1時間に6回以上ある場合は、本陣痛かもしれません。その場合は、入院準備をして、産院へ連絡しましょう。■いよいよ出産間近! 3つの出産直前の兆候いよいよ出産という時の兆候は次の3つが挙げられます。おしるし個人差が大きいのが「おしるし」。子宮の収縮によって赤ちゃんを包む卵膜がはがれたり、子宮口が開いたりすることによって少量の血液がおりものと一緒に出てくるのをおしるしといいます。色や量、回数、粘りがあるかどうかなど、おしるしの症状は人それぞれ。おしるしが全くない場合もあります。破水赤ちゃんを包む卵膜が破れ、羊水が流れ出る「破水」。下の方で破れた場合は、勢いよく羊水が出てきますが、上部が破れる「高位破水」の場合は、少量が継続的に流れ出ます。また、陣痛前の破水を「前期破水」、子宮口が全開になる前の破水を「早期破水」と呼びます。破水したら、子宮内に雑菌が入り込みやすくなり、赤ちゃんが細菌感染する可能性があります。すぐに出産予定の産院へ連絡しましょう。おしるしと同様に破水がないまま出産が進むケースもあり、その場合は、子宮口が全開になった段階で産科医が安全に破水をさせて出産に導きます。陣痛前駆陣痛とは違い、本陣痛は一定の間隔で痛みがあり、だんだんその時間が短く強くなっていきます。初産の場合は、陣痛が10分間隔になるのが一つの目安。それを待って、かかりつけの産院へ連絡しましょう。ただし、出産が2人目以上の経産婦は、陣痛が始まって出産までが早く進む傾向にあります。一般に、初産婦の出産時間は陣痛間隔が10分になってから12〜16時間、経産婦は5〜8 時間程度といわれています。出産の進み具合にはかなりの個人差があるので、経産婦はあらかじめ、担当医に何分間隔で連絡したらいいか相談しておくといいですね。参考サイト:日本産科婦人科学会 「HUMAN+」 ■出産の兆候に似た要注意症状とは?急激な腹痛と大量の出血急激な腹痛に大量の出血。陣痛のような間隔のある痛みではなく、おしるしというには出血が多すぎる…。それはもしかしたら、「常位胎盤早期剥離」かもしれません。本来、胎盤は赤ちゃんが生まれて子宮壁からはがれるものですが、常位胎盤早期剥離は、その前に何らかの理由で胎盤がはがれ始めることです。もし、胎盤が完全にはがれてしまうと、おなかの赤ちゃんに酸素と栄養が届かなくなるので、そうなる前に入院して絶対安静のうえ、母体と胎児の医師によるモニタリングが必要となります。出産間近のタイミングなら、緊急帝王切開手術となることもあるでしょう。妊娠37週未満で出産直前の兆候が出ている正産期ではない妊娠37週未満で、陣痛のようなおなかの張りや痛みが規則的にたびたび起こり、子宮口が開き始めているといった症状は、「切迫早産」かもしれません。妊娠37週に入り、おなかの赤ちゃんの体はようやくほぼ完全に整います。そのため、それより早く生まれた赤ちゃんは、何らかの障害が残る可能性が。正産期に入る前に出産直前のような兆候があるようなら、かかりつけ医に相談しましょう。子宮収縮を抑える薬や、赤ちゃんへの細菌感染を防ぐ抗菌薬などが処方されます。もちろん、お母さんは無理のない妊娠生活を心がけて。参考サイト:日本産科婦人科学会 「早産・切迫早産」 ひどい頭痛妊娠後期の頭痛の原因には、おなかが大きく重くなったことによる体のこりやストレスによるもの、体内の血流量が増え血管が拡張したことによるものなどがあります。その中でも注意したいのが、「妊娠高血圧症候群」が原因の頭痛。高血圧による頭痛やめまいといった症状があり、重くなると脳出血や胎盤早期剥離などに進む場合も。妊婦健診での血圧検査などでわかることが多いので、きちんと定期健診は受けましょう。■出産の兆候が出て慌てないために入院準備はバッチリ?いつでも病院へ行けるように、あらかじめ入院・出産準備はしておきましょう。出産予定の産院から事前に渡される「入院のしおり」などに準備品リストが紹介されているでしょう。そちらをチェックしながら用意し、旅行バッグなどにまとめておくと、急な入院・出産となっても慌てないでしょう。連絡先をまとめておく出産準備品を用意するついでに、いざ入院する時に連絡が必要な先の電話番号をまとめておくといいでしょう。特に上の子がいる場合、入院中は育児・家事を手伝ってもらうために実母やきょうだい、ママ友に応援を頼む方も多いでしょう。また、病院へ行くためにタクシーを考えている方は配車の連絡をしなければいけません。陣痛が始まったり破水したりすると電話をかける余裕はなくなりなるので、夫や家族がすぐ連絡できるようにわかりやすくリストアップしておくと安心です。病院へ向かうまでのシミュレーションをしておこう出産予定の病院へは、どうやって行く予定ですか?「病院が近いから歩いて行く」「バスや電車で」と考えるお母さんもいますが、陣痛が始まると、立つこと・歩くこと自体が難しいことも。お母さん自身で移動できないことを想定して、近距離でもタクシー利用をおすすめします。自家用車を想定している場合、陣痛中のお母さんが運転するのは危険なので、ほかに運転できる人が必要となります。運転できる人がいない場合もタクシーなどの利用となるので、配車をお願いできるタクシー会社をチェックしておきましょう。自動車移動で怖いのが渋滞。いつ入院することになるのかわからないので、あらかじめ渋滞する時間帯などを調べておき、余裕を持って行動することが大切でしょう。■まとめ主な出産の兆候をご紹介しましたが、出産の数だけ兆候はさまざま。あらわれる兆候は人それぞれで、ほとんど兆候がない方もいます。出産予定日が近づくと、「もしかして、これって出産の兆候かも?」「この痛みは陣痛?」と気になってくるものですが、それにとらわれ過ぎず残りわずかの妊婦生活を楽しみましょう。参考資料:・ 日本産婦人科学会 ・ 日本産婦人科医会 ・ 厚生労働省 ヘルスケアラボ
2019年11月26日私は1人目と2人目の子どもを無痛分娩で出産しました。その病院では、無痛分娩は子宮口の開き具合などから計画分娩になります。陣痛が始まる前から麻酔を入れるので、1人目では陣痛を経験していません。しかし2人目は、陣痛を経験した後の無痛分娩となりました。2人目にして初めての陣痛体験をご紹介します。 陣痛がわかるのか心配だった「2人目はお産の進みが早いから気を付けて」と、病院側から何度も言われていました。さらに、陣痛が10分間隔になるころには病院に連絡するようにとのこと。私は1人目では陣痛を経験していないので、陣痛が来たときに「これが陣痛だ」とわかるのだろうかととても不安でした。妊娠37週3日の朝に生理痛のような腹痛と少量の出血がありました。これがおしるしなのか、高位破水なのか判断がつかず、病院に連絡をし、入院準備品を持って病院へ向かいました。診察の結果、破水はしておらず、週数もまだ早いのでそのまま帰宅となったのです。 妊娠38週0日の夜に腹痛が! 妊娠38週0日、2歳の娘を寝かしつけたあと、下痢のような鈍い腹痛に襲われました。もしかすると陣痛かもしれないと思い、陣痛アプリで間隔を計測してみましたが、今ひとつよくわからず……。私の感覚としては、完全におなかをくだしたときの痛みでした。すぐさま陣痛と下痢の痛みは区別がつかないものなのかネットで検索。「陣痛は出してはいけない下痢を我慢するような痛みだった」という内容の体験談を見つけ、「今まさにそれだ! やっぱり陣痛なのか、いや、でも下痢っぽいしどっち!? 」と1時間ほど迷いました。でも、だんだん痛みが強くなってきたので、病院に連絡すると「すぐに来てください」とのことでした。 子宮口7cmで入院に!家ではわかりにくかったのですが、タクシーに乗ったあと、痛みが来たときと引いたときの差がはっきりわかり、これは陣痛だなと確信しました。このころには、下痢よりも生理痛のような、しめつけられるような痛みになっていたのです。病院に着いてすぐに内診をして、子宮口が7cm開いているとのことで入院に。7cm開いている割には、大きな声が漏れるほどの痛みではありませんでした。この時点で、医師から「本当に無痛にしますか? 麻酔が効いてくるまで時間がかかるし、無痛にしないほうがお産の進みが良くて早く生まれると思いますよ」と言われましたが、私は痛みが怖かったので迷わず無痛をお願いしたのでした。 子宮口が全開になるころに麻酔が効き始めその後、麻酔を入れて効いてくるまで陣痛に耐え、「いきんでいい」と言われたものの、痛くて腰が引けていました。そして、赤ちゃんが下りてくるさらなる痛みが怖くて、もういきめない状態になっていました。しかし、そこでちょうど麻酔が効き始めたのです!その後は陣痛の波を見て助産師さんからの指示でいきみました。波が引いたときはテレビを見たり助産師さんとお話ししたりしつつ。そして入院から3時間ほどで息子を出産しました。 私は2回とも無痛分娩でしたが、1人目のときも子宮口が3cm開いた状況で痛みがほとんどなかったので、もしかすると痛みに鈍い体質なのかもしれません。それで陣痛に気付かず、知らぬ間にお産が進んでしまうのではという不安がありました。しかし、下痢としか思えない痛みだったのでなかなか病院に連絡できず、お産の途中で便が出ることもなかったので、あれは完全に陣痛の痛みだったのだと後になって思いました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:ひらたかおる二児の母。趣味はメルカリと写真。自分の備忘録と、いつか誰かの役に立つことを願って妊活中からブログを続けている。2018年から、自身の妊活や子育てでの経験をさらに活かすべくライターとして活動している。
2019年11月25日妊娠中、出産のエピソードをネットで検索していました。そのときに知ったのが「分娩中にうんちも出てきてしまう場合がある」という驚愕の事実。周りの先輩ママからは聞いたことがないけれど……。実際に私の出産ではどうだったのか、包み隠さずお伝えします! 出産前に浣腸私が出産をしたのは、地方の個人産院。前駆陣痛が来て受診すると、子宮口は3cm開いていました。卵膜剥離の処置をされ「このままお産が進むだろう」ということで入院しました。 産院の方針で、痛みが強くなる前に浣腸をしました。5分待って排便するよう言われましたが、強烈な便意に耐えきれず、1分程度でトイレに行ってしまいました……。出しきれたかはわかりませんでしたが、その後便意はありませんでした。 最初のいきみで…… 出た!それから順調にお産が進み、入院から約6時間で子宮口が全開大になりました。分娩台にあがり、助産師さんに「思いっきりいきむように」と促されました。気合いを入れて「うーん」といきんだところ……おしりに何かが流れる感覚がありました。 かなり少量でしたが、浣腸で軟らかくなっていたうんちが出てきてしまったのです。その瞬間「本当に出ちゃった!」とうんちのことで頭がいっぱいになりました。 静かに処理してくれた次の陣痛が来たからいきまなきゃ! でも、うんちが付いたままで気になる! と、痛みに耐えながらも慌ててしまった私。すると助産師さんが、看護師さんに小声で「拭いて」と指示を出し、さっと処理してくれたのです。 何ごともなかったように真剣な表情のままだったので、こちらも恥ずかしさを感じなくて助かりました。また出ないかと不安でしたが、何度かいきんでも出なかったので、その後は安心して出産に集中できました。 私は分娩中のうんちを夫に見られるのが怖くて、立ち会い出産を希望していませんでした。しかし、処置がスピーディだったので、おそらくそばにいても気づかなかったと思います。これなら立ち会ってもらえばよかったな、と少し後悔しています。 ※分娩の前に浣腸をする・しないは、産院・病院によって異なります。 著者:霧山いずみ結婚を機に販売職を退職し、地方で寡黙な夫とおしゃべりな娘と3人暮らし。子育てをしながら、ママさんコーラスの活動と記事執筆をおこなう。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー
2019年11月24日生まれてくる子どもによって、お産の進み方は違うもの。だからこそ、経産婦でも出産は緊張するものでしょう。また、経験したからこそ気がかりが増えるという人もいるかもしれません。「案ずるより生むがやすし」とはいっても、できることなら不安を払拭(ふっしょく)して出産に臨みたいもの。ここでは経産婦のお産についてご紹介します。【監修】成城松村クリニック院長 松村圭子先生婦人科専門医。1995年広島大学医学部卒業、同年広島大学付属病院産婦人科学教室入局。2010年、成城松村クリニックを開院。女性の「体の健康」「心の健康」のために、一般の婦人科診療だけではなく女性のあらゆる面をトータルにケア。講演、執筆、TV出演など幅広く活動。著書に、『女30代からのなんだかわからない体の不調を治す本』(東京書店)、『医者が教える女性のための最強の食事術』(青春出版社)など多数。■経産婦と初産婦の違い経産婦とは過去に出産を経験したことのある妊婦さんのことを経産婦(けいさんぷ)といいます。しかし、妊娠22週未満での出産であった場合は経産婦とは扱われません。お産の方法にきまりはなく、経ちつ分娩でも帝王切開でも、妊娠22週以降の出産をした人は経産婦となります。陣痛が始まってから出産にいたるまでの時間は、初産婦よりも経産婦のほうが短いといわれています。・初産婦初めてのお産のことを初産といいます。「しょさん」といったり「ういざん」と読んだりしますが、初めてのお産に臨む女性のことは「初産婦(しょさんぷ)」と呼ぶことがほとんど。文字通り、初めての出産をする女性のことです。35歳以上で初めての出産をすることを「高齢出産」や「高年出産」といいます。同じ35歳以上でも経産婦であれば高齢出産とはいいませんが、加齢による影響がないわけではありません。経産婦と初産婦の違い1:出産の経験があるお産の経験があることで、経産婦さんは胎動を感じるタイミングやお産の進み方が早いといわれています。経産婦が胎動を初めて感じるのは、妊娠18週くらいの妊娠5カ月ごろ。初産婦だともう少し遅くなるそう。胎動がどのような動きかわからなかった初産のときとは違い、前に体験しているからこそ胎動に気づきやすいのかもしれませんね。出産の経験があるからこそ気づきが多かったり、マイナートラブルに対応する術を知っていることも。お産の流れを把握しているので、不安も少ないかもしれません。経産婦と初産婦の違い2:上の子がいる2人目、3人目の出産になる経産婦が育てているのは、おなかの赤ちゃんだけではありません。つわりでつらくても、おなかが重くて思うように動けなくても、1人目、2人目の上の子どもの育児に奮闘していることも。お産で入院するときのために、子どもの預け先を確保しておきましょう。また、上の子どもに授乳をしている場合は、乳首を吸われることで子宮が収縮し、流産や早産のおそれがあるので、授乳をやめるように指導されることもあります。■経産婦だと陣痛時間は短くなる?陣痛時間は短くなる傾向にある経産婦は初産婦に比べて、出産のスピードが早いといわれています。分娩時間の平均は、初産婦で12~16時間、経産婦だと5~8時間程度です。「おしるし」と呼ばれる出血があったからといっても、すぐに陣痛が始まるわけではありません。陣痛の間隔が5~10分になったころには、子宮口の開きは2~3センチほど。陣痛が10分間隔になったら連絡をするように産院から指導されますが、経産婦は初産婦に比べて子宮口が開きやすいことから、早めの連絡が勧められることがあります。後陣痛がつらいケースも出産後は子宮がもとの大きさに戻ろうとして収縮を繰り返すため、「後陣痛(こうじんつう)」という痛みが出ることも。個人差もありますが、生理痛よりも少し強い痛みが数日続きます。経産婦のほうが後陣痛を強く感じることが多いのだとか。お産がスムーズだと子宮の戻りが比較的早く、痛みが強いそうですから、初産のときと比べて分娩時間が短い経産婦のほうがつらいと感じるのかもしれません。つらくても、子宮の回復が順調な証拠ですから安心してくださいね。経産婦であっても個人差が大きいお産の進み方はあくまでも人それぞれ。初産婦に比べて経産婦のほうが陣痛の時間が短いと一概にはいえません。でも、お産の流れを知る経産婦なら、「陣痛の感覚が短くなってきたからそろそろかな」とか「いきみたくなったからもう少しで生まれるはず」と、予想でき、その後の流れを想像できることから、お産にかかる時間も短く感じられることはありそうです。■経産婦は予定日超過しやすいって本当?予定日を超過するケースもあるがおなかの子によって変わる出産予定日とは妊婦さんにとって特別な日。赤ちゃんに会えるのを楽しみに待っていることでしょう。しかし、予定日に赤ちゃんが生まれてくる確率はわずか5%なのだとか!予定日はあくまで、妊娠40週0日を迎える日であり、赤ちゃんが生まれてくる予定の日ではありません。予定日超過は経産婦だからというわけではなく、おなかの赤ちゃんしだいのようです。予定日を超過している/しそうな時は予定日を過ぎても、きちんと妊婦健診を受けましょう。予定日超過から日がたつにつれ胎盤の機能が低下するので、こまめにチェックする必要があります。1週間に1度だった妊婦健診は、さらに回数が増えることに。大きなおなかを抱えて何度も病院に行くのは大変ですが、もうひと息です!予定日に生まれそうになかったり、予定日を過ぎた場合は、次のことにチャレンジしてみて。・無理のない範囲で運動する振動で子宮口を刺激するといわれる、ウォーキングやスクワットなどにトライしてみましょう。スクワットで骨盤底筋を鍛えると、産道がスムーズに開くようになります。もしお産につながらなくても、お産に向けての体づくりにもなると割り切って。・おっぱいマッサージをする赤ちゃんが生まれてくるのを待つ間には、出産してからスムーズに授乳ができるように準備をしておきましょう。乳頭のマッサージをすることで、赤ちゃんが吸いつきやすい形になり、赤ちゃんに吸われても痛くならない皮膚になります。また、乳頭への刺激は子宮を収縮させることも。「もう生まれてきていいんだよ」と、赤ちゃんに伝わるといいですね。・ツボ押しをする陣痛を促進するといわれているツボを押してみるのもいいかもしれません。力いっぱい押すのではなく、少し痛いけれど気持ちいい程度の力加減で刺激しましょう。・三陰交(三陰交)…足の内側にある、くるぶしから指4本分上にあるツボ・太衝(たいしょう)…足の甲にある、足の親指と人差し指の間の骨が合流してくぼんでいるところいずれも冷え性や生理痛、更年期障害を緩和するといわれているツボです。覚えておくと、産後も役立ちそうですね。・無理はせずゆっくり待とういつ陣痛が始まるのか、そればかりが気になって落ち着きませんよね。でも、予定日を超過してもきちんと健診を受け、異常がなければ大丈夫! 妊娠41週に入ったら陣痛の誘発や促進をしてお産をするケースがほとんどなので、心配しなくても赤ちゃんは生まれてきます。出産までの時間は、これからお兄ちゃんやお姉ちゃんになるわが子とゆっくり過ごせるいい機会でもあります。赤ちゃんの誕生を待つ時間を子どもといっしょに楽しんで。■まとめおなかの赤ちゃんによって、お産はまったく違うもの。たとえば、お産がおしるしから始まるか、陣痛から始まるか、それとも破水から始まるか…。こればかりは経験があっても予測不可能。経験があるからこそ、前のお産と違うことがあれば不安が大きくなってしまうこともあるかもしれません。しかし、出産というゴールにたどり着くまでの道のりは、おなかの赤ちゃんによって変わるもの。前回のお産とはまた違った風景を楽しみながらゴールを目指してくださいね。参考資料:・ 日本産科婦人科学会 ・『はじめてママの「からだとこころの悩み」お助けBOOK』(世界文化社) 監修 竹内正人・『母乳育児ミルク育児の不安がなくなる本』(主婦の友社) 監修 渡辺とよ子・『35才からの妊娠・出産・育児』(ベネッセコーポレーション)監修 郡山智、郡山純子
2019年11月20日こんにちは! 助産師のREIKOです。赤ちゃんが生まれて来るとき、回転しながら下りてくるという話を聞いたことのあるママもいらっしゃると思います。でもどうやって!? 今日は、赤ちゃんにとっては長い長い、ママの産道をどのようにして通ってくるのか、お話ししたいと思います。 最初が肝心!赤ちゃんが通ってくるママの産道は、せまいだけでなく、場所によって幅が違っていたり曲がっていたりしています。そのため、赤ちゃんはそのままの状態で産道を通るのは難しいので、産道を通過しやすくするために自分で工夫をしています。 まず赤ちゃんが最初にするのが、あごをぐっと引くこと。自分の胸にくっつくくらいあごを引いて、体を少し丸めたような姿勢になります。このとき、赤ちゃんの背中はママの腕のほうを向いています。 しかし、あごを引いただけでは赤ちゃんは産道を通ることはできません。そこで赤ちゃんは、産道に圧迫されながら自らの頭の骨同士を重ね合わせて、頭を通りやすいように小さく変形させるんです。 ここに一番時間がかかる!そのあと、ママの腕のほうを向いていた赤ちゃんがママの背中を向くように、およそ90°回転しながら産道を下りてきます。この回転に一番時間がかかるといっても過言ではありません。ママがつらい陣痛やいきみ逃しを頑張っているとき、赤ちゃんも一緒に頑張っているんですね。 妊娠中に体重が増えすぎてしまうと、産道に脂肪がついてしまいます。ただでさえせまい産道がさらにせまくなってしまうので、赤ちゃんが回転して下りてくるのが大変になってしまいます。そういったことからも、妊娠中の体重コントロールは大切なんです。 もうすぐ赤ちゃんが誕生!ママの背中側を向いた赤ちゃんは、陣痛とママのいきみに助けられて、下降を続け、いよいよ頭が出てきます。そのとき、赤ちゃんは少し頭を後ろにそらせるようにして下りてきて、自らの頭が外に出るのを助けます。 赤ちゃんの頭が出ると、助産師から「もういきまなくていいですよー。短く呼吸してくださいねー」というような説明が。このとき、助産師がゆっくり赤ちゃんの頭から顔の部分までが出てくるのを助けます。 その後、赤ちゃんは、自分の肩を外に出すために、産道に入るときと同じ方向を向くんです。赤ちゃんが横を向いたら、助産師が肩を片方ずつ出して、赤ちゃんの全身が外に出てきます。「おめでとう!」の瞬間ですね。 赤ちゃんが頑張った証?せまい産道を通ってきた赤ちゃんの頭は、「細長く変形している」ことが多いです。産道がせまく、赤ちゃんが下りてくるのに時間がかかった場合、変形が強くなることがあります。でも、これも赤ちゃんが頑張った証! このまま治らないんじゃないかしら……と心配になるかもしれませんが、生後数日で戻ります。頭の骨の重なりも徐々に元に戻ります。 ときどき、あごの引き付けが弱かったり、逆に反らしてしまったり、回る方向が違ったりする赤ちゃんがいます。そうするとお産が長引いたり、ときには帝王切開になってしまうことも。「ちゃんと回って下りてきてねー」とママも赤ちゃんにお話ししてあげてくださいね。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2019年11月19日ベビーカレンダー編集部がおすすめの「妊娠・出産・育児マンガ」をご紹介♪ Instagramでフォロワー2千人を超える「HYPかなこ」さん。ご自身の出産レポを詳しく丁寧に描いています。 最初は陣痛の間隔が乱れて、あれ?前駆?と思ったのですが……時間を置くと、ついに5~6分間隔になりました。 病院へ再度電話し、間隔が狭まったことを伝えると病院に来た方がいいですね、ということで入院用のバッグをもって病院へGO。 ちなみに、入院用の荷物をもっていくのは実は2回目でした。尿蛋白++で緊急帝王切開になるかも、とのことで、38週だったかな?そのときに荷物を一度持っていっています。ちなみに血圧が正常値だったので、入院することなく陣痛待ちとなりました! バッグの中身は、テニスボールやペットボトルストロー、タオルなどが入っていたかと思います。お産セットがもらえる産院だったので、荷物は最低限で大丈夫でした!HYPかなこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ この投稿をInstagramで見る HYPかなこさん(@hyp_kanako)がシェアした投稿 - 2019年10月月7日午前8時44分PDT ✿❀ベビカレ秋のマンガ祭り❀✿大好評のマンガ記事を増量してお届けする期間限定“マンガ祭り”開催中! 人気レギュラー連載10作品に加え、新たにゲスト連載8作品が登場♪ 育児や家事、仕事などの合間の息抜きタイムにどうぞ♡
2019年11月18日陣痛は痛かったですが、赤ちゃんに会えるうれしさのほうが強く、なんとか耐えられました。しかし出産時に会陰切開となったため、今度は産後の傷跡の痛みが待っていたのです。出産直後だけ痛いと思っていた私は、数週間ほど傷の痛みとたたかうことに……。会陰切開をして傷の痛みとたたかい、その後傷が回復するまでをお伝えします。 出産時、会陰切開が必要に!陣痛が始まって病院に着いたときにはすでに子宮口が7cm開いていたため、慌ただしく出産の準備がおこなわれました。こんなにも一気に子宮口が開くと思っておらず、出産が近づく緊張と激しい痛みに自分を保つのに精一杯で、軽いパニック状態に。あまりの激痛にとにかく早く痛さから開放されたいという気持ちが一番でした。そこで、医師から「赤ちゃんが出やすくするために会陰切開をします」と告げられ……。「出産時に会陰切開をする場合がある」と事前に説明を受けていたので、心の準備はできていました。 会陰切開をし、いざ出産!医師からの「切りますね」の声とともに会陰切開をしました。一瞬チクリとしましたが、陣痛の痛みほうがまさっていて会陰切開の痛みはさほど感じず、医師からも「少し会陰切開をしましたが、裂けてはないので最小限で済みましたよ」とのこと。ひとまず出産を終えてホッとし、喜びに浸っていました。出産後の処置も終わって2~3時間経ったころ、次第におしりに違和感が……。出産時は緊張と興奮で高まっていた気持ちが落ち着き始め、次第に痛みへと変わっていったのです。 退院後も1カ月近く続いた痛み出産後から会陰切開の傷が痛み、ドーナツ型の穴あきクッションに座る毎日でした。入院中、同じ日に出産した人でも会陰切開をしていない人は、普通に椅子に座ったり歩いたりしているのでびっくりしました。あとで経産婦の人に聞いた話では、会陰切開をしたのとしないのとでは出産後の痛みや傷の回復にかかる期間も異なるとのこと。産むまでのことしか考えておらず、出産後にこんなにも会陰切開の傷が痛いとは思いませんでした。それから1カ月近く違和感や痛みが続くことになったのです。 痛みの感じ方や長引き方は人それぞれと頭ではわかっていたつもりでしたが、実際に自分が経験することで、こうも違うのかと痛感しました。第二子のときには少しでも産後の痛みを軽減するために、会陰切開をしないで済むよう、妊娠後期から会陰マッサージしたりしました。その効果あってか、第二子は会陰切開をせずに出産し、第一子のときよりも出産後の痛みはなく、経過も順調で身動きがとりやすかったです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:福山あかね男一女の母。元幼稚園教諭、元保育園勤務。第二子出産を機に退職。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2019年11月17日「案ずるより産むが易し」という言葉もありますが、出産では予期しないハプニングに見舞われることもあります。初産で18時間半の陣痛に耐え、やっと分娩台に辿り着いた途端に遭遇した、なかなか経験できないような私の体験談をお伝えします。 隣は緊急事態!?初めての出産。想像を絶する陣痛に耐え、いよいよ分娩台へ! その瞬間、カーテン1枚隔てた隣の分娩室の様子がにわかに慌ただしくなりました。 隣からは、張りつめた緊張感がビシバシと伝わってきます。まもなく、緊急搬送されてきた妊婦さんが到着。産院の医師は全員、その妊婦さんの処置にあたり、ほかのすべてのお産が一時的にストップしたのです。トラブルのない妊婦の私はそのまま約2時間、分娩台で待機していました。 隣はドラマの「救命病棟24時」のような緊迫感隣の様子はまったく見えませんが、緊急搬送の妊婦さんは大パニックを起こしていて、何度も「私の赤ちゃんが! 赤ちゃんが!」と泣き叫び、そのたびに助産師さんに「しっかりしなさい! ママになるんでしょ!」と厳しく言われていました。 加えて、医師が指示を出す鋭い声や医療器具の音が重なり合い、まるでドラマの「救命病棟24時」のような状態に……。あまりに壮絶なやり取りで、自身の陣痛を忘れるほどでした。 お隣さんは母子ともに無事! よかった!隣から、羊水を吸い出すゴーッという音が聞こえてきました。リアルな音が衝撃的で、完全に自分の陣痛を忘れました。間もなく、お隣さんが母子ともに無事出産を終えたことを知り、ホッとした途端に強烈な陣痛が……。 しかし、産院はストップしていたお産が再開されたことで忙しさのピーク! 「すみませーん!痛いんですけどー!」と、ずっと医療スタッフを呼び続けました。その後、20分足らずで、私は無事に第一子を出産しました。 世のすべてのお母さんが、それぞれオリジナルの「出産ドラマ」を内に秘めています。そして、そんなことはなかったかのように、日々をパワフルに生きています。本当に「母は強し」ですね! ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:伊川 遥女の子と男の子の二児の母。家事や子育てのかたわら、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。趣味は読書、音楽、料理、ボルダリング、絵を描くこと。
2019年11月16日ベビーカレンダー編集部がおすすめの「妊娠・出産・育児マンガ」をご紹介♪ Instagramでフォロワー2千人を超える「HYPかなこ」さん。ご自身の出産レポを詳しく丁寧に描いています。 このときはひどい下痢のような痛みで、余裕がありました。破水もおしるしも無いので、陣痛と言い切れる自信がなかったです(笑)。 病院へ行きたい気持ちもあったのですが、5分間隔になるのを待つことにしました。産前は出産レポ系を読みまくっていたのですが、前駆陣痛で帰されたという内容をかなり見たので……。 私は痛がりだから、きっと前駆で帰されるんだろうな……と思っておりました。 ちなみに、陣痛アプリは「陣痛きたかも」を使っておりました!CSV出力もできるので、陣痛記録を記念に取っておけるのがありがたい。 HYPかなこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ この投稿をInstagramで見る HYPかなこさん(@hyp_kanako)がシェアした投稿 - 2019年10月月7日午前8時44分PDT ✿❀ベビカレ秋のマンガ祭り❀✿大好評のマンガ記事を増量してお届けする期間限定“マンガ祭り”開催中! 人気レギュラー連載10作品に加え、新たにゲスト連載8作品が登場♪ 育児や家事、仕事などの合間の息抜きタイムにどうぞ♡
2019年11月14日Instagramで人気のあいさん(@yui_dondon)の出産エピソード第6話。陣痛促進剤を使用し、子宮口はついに全開に……! 生まれる直前、医師が伝えた大事なポイントとは……? 陣痛中は妊娠したことを後悔するぐらいしんどかったけど、赤ちゃんが生まれたあとはものすごい感動と達成感に包まれて、間違いなく人生で一番幸せな瞬間でした。 ずーっと側で励ましてくれた旦那さん、アステカ文明の担当医、やさしく頼もしい助産師さん、みなさんに支えられて乗り越えることができました。 そして、何より頑張った、私。本当によくやった、私。 お産は、長い人・短い人、自然分娩、無痛分娩、帝王切開など本当にいろいろな形がありますが、すべて母親の頑張りがあって成立するものだと思います。世の中の母親、みんな尊いです。お疲れ様です!あいさん、出産おめでとうございます! あいさんの出産、育児エピソードはInstagramから更新されていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。 この投稿をInstagramで見る あい (ゆいどんママ)(@yui_dondon)がシェアした投稿 - 2019年 2月月23日午前7時50分PST 監修/助産師REIKO※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者:イラストレーター あい2018年5月生まれの長女ゆいどんの母。ゆいどんに振り回され毎日ドタバタな日常を送る新米ママデザイナー。育児の大変なことも笑い変えて前向きに!をモットーに、ブログやInstagramで妊娠・出産・子育ての体験記を更新している。
2019年11月11日初めての出産は、いつ陣痛が来るか、どのような痛みかもわからずドキドキですよね。わたしもその日がいつ来るのか、落ち着かない日々を過ごしていました。 ただの腹痛? それとも陣痛?出産予定日の夕方、軽い腹痛が……。ただの腹痛なのか、陣痛なのかわからず、そしてまたいつ痛みが来るのかわからないので不安でした。 陣痛アプリで間隔を計り、間隔が規則的になったところで病院に連絡しました。すると、「入院セットをもって病院に来てください」とのことだったので病院に向かうことに。 最初は余裕! 1時間後には!? 病院に着いて陣痛室に入り、最初は夫と楽しく談笑する余裕がありました。初産婦は出産に平均15時間くらいかかると聞いていたので、まだまだ長いぞ! と自分を奮い立たせていました。 しかし、だんだん痛みが強くなり、おしりを押される感覚が出てきたのでナースコール。子宮口が4cmから9cmに一気に開いており、分娩台へ移動することになりました。ここまで病院到着から約1時間のできごとでした。 展開が早すぎて現実味がない出産に。しかし!分娩台に移動しても展開が早すぎて現実味がなく、助産師さんに「冷静ね」と言われてしまうほどでした。しかし、いざ分娩が始まると分娩の痛み、特に赤ちゃんの頭がはさまったときの痛みは、思わず体をよじってしまうほどでした。 先生が来てわが子が生まれた瞬間はその痛みも吹っ飛び、本当に自分から生まれたんだ! と、とても愛おしく感動しました。そして、病院に着いて想定していた時間より早く生まれたので、すぐに2人目が欲しくなりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー イラスト:sawawa著者:こばやし みゆ0歳の一児の母。サービス業で現在育児休暇中。 自身の出産に関する体験談を執筆。 ✿❀ベビカレ秋のマンガ祭り❀✿大好評のマンガ記事を増量してお届けする期間限定“マンガ祭り”開催中! 人気レギュラー連載10作品に加え、新たにゲスト連載8作品が登場♪ 育児や家事、仕事などの合間の息抜きタイムにどうぞ♡
2019年11月10日雑誌などの出産体験談では、必ずと言っていいほど語られる「会陰切開」。出産を目前に控えると、特に初産であればなおさら不安に感じる方も多いと思います。ここでは、私が経験した会陰切開時の流れと感じたことなどを具体的にお伝えします。 最後のひと押しが足りず会陰切開初めてのお産のとき、私はお産の進行が早かったようで、病院に着いて「あと30分くらいで出産だろう」と言われ、入院しました。ところが、分娩台の上で1時間陣痛に耐えてもまだ生まれない……。私の呼吸法も悪かったのか、赤ちゃんが酸素不足で危険とのことで、会陰切開をすることになったのです。 雑誌などで会陰切開の体験談を読んで、「痛そう!」「正直切りたくないな……」と思っていたのですが、赤ちゃんのためならと気持ちを切り替えました。 リアルな音のみ! 痛みは感じずそして、「麻酔をします」のひと言とともに、局所麻酔のチクッとした軽い痛みのあと、「ジャキッ」となんともリアルな音が……。 麻酔のおかげか、陣痛の痛みのほうが強かったからかわかりませんが、切開したときの痛みはありませんでした。そして、この会陰切開のおかげですぐに出産に至りました。生まれてきた赤ちゃんは、3,450gと大きめだったので、「大変だったね~」と助産師さんに言われたことを覚えています。 産後の感動とともに縫合の痛みに耐える! 私の産後のイメージは、「やっと会えたわが子との感動の対面!」というキラキラしたものだったのですが、実際はわが子の顔を見られると同時に、切開した会陰の縫合も始まりました。 切れ方や先生のスキルなど、いろいろな要因があると思いますが、縫っている時間も意外と長く、ジワリと冷や汗が出たことを覚えています。個人的には、麻酔をしたときや会陰切開したときよりも、縫合してもらっているときのほうが痛かったように思います。 会陰切開が怖いと感じるのは一般的な感覚だと思います。でも、それは切開の瞬間と産後の数分だけの我慢!何よりも「やっとわが子に会える!」と思えば、大きな負担にはなりませんでしたよ。これから出産を控えているという方は、できるだけリラックスして臨めるといいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー イラスト:(c)chicchimama著者:小林夏希4歳と1歳の二児の母。フリーライターとして育児・インテリア・住宅関係の媒体を中心に記事執筆をおこなう。 ✿❀ベビカレ秋のマンガ祭り❀✿大好評のマンガ記事を増量してお届けする期間限定“マンガ祭り”開催中! 人気レギュラー連載10作品に加え、新たにゲスト連載8作品が登場♪ 育児や家事、仕事などの合間の息抜きタイムにどうぞ♡
2019年11月09日2017年、2019年生まれの姉妹ママ、芸子さん(@geiko_tumu)の長女ちゃん出産エピソード第2話。 もともと片頭痛もちで、生理痛が重かったためヘビー級の鎮痛剤ユーザーだった芸子さん。痛み耐性ゼロで、前駆陣痛を陣痛だと思い病院へ駆け込み! その後……? 絶望&絶望……!!! またもや痛みが遠のいてしまいました……。今までとレベルの違う強烈な痛みに襲われ、病院へ到着。しかし、子宮口はまだ1cm……! 「早くても明日の朝」という助産師さんの言葉に落ち込んでいると、痛みも遠のいていってしまいました……。 芸子さんの出産、育児エピソードはInstagramから更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター 芸子2017年、2019年生まれの姉妹ママ、芸子さん。Instagramでほっこり可愛い育児エピソードやあるあるネタを更新中!
2019年11月07日ベビーカレンダー編集部がおすすめの妊娠・出産・育児マンガをご紹介! 今回はInstagramでフォロワー6万超のあいさん(@yui_dondon)の出産エピソードを6回に分けてご紹介します! 入院したもののなかなかお産が進まず、陣痛促進剤を使用したことろ痛みがピークに……! 旦那がかけたのはGLAYの『SUMMERDELICS』。そして『シン・ゾンビ』(記憶違いでバラードじゃなかった)。この恥ずかしさはコアなGLAYファンの方ならわかってくれると思います……。 陣痛がひどくなってから、ずっとなり振り構わなかったのに、このときだけは羞恥心が芽生えました。趣味晒されてるし……。 痛みは一瞬忘れることができたのですが、リラクゼーションかと言われるとそうではない。持ち込むリラクゼーションアイテムには責任を持ちましょう(笑)! 試練続きの陣痛、いよいよ終盤です。あいさんの出産、育児エピソードはInstagramから更新されていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 この投稿をInstagramで見る あい (ゆいどんママ)(@yui_dondon)がシェアした投稿 - 2019年 2月月23日午前7時50分PST 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター あい2018年5月生まれの長女ゆいどんの母。ゆいどんに振り回され毎日ドタバタな日常を送る新米ママデザイナー。育児の大変なことも笑い変えて前向きに!をモットーに、ブログやInstagramで妊娠・出産・子育ての体験記を更新している。
2019年11月06日ベビーカレンダー編集部がおすすめの妊娠・出産・育児マンガをご紹介! 今回はInstagramでフォロワー6万超のあいさん(@yui_dondon)の出産エピソードを6回に分けてご紹介します! 陣痛が始まり、入院したもののなかなかお産が進まず……?! 入院から12時間以上たち、5分おきに痛くなるおなかを抱えて精一杯動いているものの、なかなか進まないお産にやきもき。だんだん余裕がなくなってきます……。病室では旦那さんが、助産師さん直伝の腰マッサージをしてくれていたのですが、助産師さんがじょうず過ぎて、旦那さんのマッサージにイラつきます(笑)。 何度も病室に寄ってはジョークを挟んでくる旦那の友人医師。今考えるとリラックスさせようと気をつかってくれていたのですが、長い陣痛で疲れていた私はこれ以上ない塩対応……今考えると本当申し訳ない!どれぐらい続くかわからない陣痛に、少しでも余計なエネルギーを使わないようにと本能で省エネモードになっていたんだと思います。アステカ式について正しい情報を知りたい方は各自で検索お願いします(笑)!あいさんの出産、育児エピソードはInstagramから更新されていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 この投稿をInstagramで見る あい (ゆいどんママ)(@yui_dondon)がシェアした投稿 - 2019年 2月月23日午前7時50分PST 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター あい2018年5月生まれの長女ゆいどんの母。ゆいどんに振り回され毎日ドタバタな日常を送る新米ママデザイナー。育児の大変なことも笑い変えて前向きに!をモットーに、ブログやInstagramで妊娠・出産・子育ての体験記を更新している。
2019年11月04日Instagramで人気のあいさん(@yui_dondon)の出産エピソード第1話。陣痛が始まり、産院に到着しました。でも子宮口はまだ3センチ……! 院内で陣痛に耐えている間、あいさんを精神的に苦しめたものとは? 入院中10何時間、ずっと尿漏れで恥ずかしい思いをしていたのですが、経産婦の友だちに話しても「私はそんなことなかったなー」という子ばかり。肝心の陣痛は進まないし、なんとも恥ずかしい体験でした……。あいさんの出産、育児エピソードはInstagramから更新されていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 この投稿をInstagramで見る あい (ゆいどんママ)(@yui_dondon)がシェアした投稿 - 2019年 2月月23日午前7時50分PST 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター あい2018年5月生まれの長女ゆいどんの母。ゆいどんに振り回され毎日ドタバタな日常を送る新米ママデザイナー。育児の大変なことも笑い変えて前向きに!をモットーに、ブログやInstagramで妊娠・出産・子育ての体験記を更新している。
2019年11月03日2017年、2019年生まれの姉妹ママ、芸子さん(@geiko_tumu)の長女ちゃん出産エピソード第1話。 自称痛みに弱い超ビビり! 痛みの耐性ゼロ! そんな芸子さんが、夜中に目が覚めて……? 地震でも起きない旦那さんがささやきだけで起きてくれました。大袈裟女でしたが、初めての妊娠なら陣痛と前駆陣痛なんて区別つきませんよね……?(言い訳) ※偏頭痛⇒片頭痛陣痛が来たと思ったら、痛みがおさまってしまった芸子さん。このあと、どうなる……?! このほか、芸子さんの出産、育児エピソードはInstagramから更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター 芸子2017年、2019年生まれの姉妹ママ、芸子さん。Instagramでほっこり可愛い育児エピソードやあるあるネタを更新中!
2019年11月03日「陣痛」「出産」というと、とにかく「痛い」というイメージが強いですよね。私も出産前に散々インターネットで出産の痛みについて調べていましたが、実際の私の出産はそんな予想を超えてしまうものでした。私の出産エピソードをご紹介します。 陣痛までの経緯私の出産は破水からスタートしたので、このあとに陣痛が来るんだという心構えはできており、おなかの張りの間隔が次第に短くなる感覚もよくわかりました。 ところが、「今日は生まれなさそうですね」と助産師さんに言われ、まだまだ生まれないのかと落ち込みました。そんな状況で眠れるはずもなく、ずっと本を読んで過ごしていました。出産に対して不安はありましたが、病院にいたことで安心感はとても大きかったことを覚えています。 まさかの「痛くない」陣痛体験その日、21時になった時点で破水してから7時間が経過していました。本を読んでいるときに便意をもよおしてトイレへ。ところが、出ません……。この流れを繰り返し、10回以上トイレに行っていました。そんなときに、気が付いたのです。これは便意ではなく「陣痛だ」ということに。 その後、陣痛室に移動し、この「トイレに行きたい」という感覚とずっと戦っていました。私が感じた陣痛は「痛い」ではなく「トイレに行きたい」だったのです。 気が付いたら分娩台への移動、出産へ 私の陣痛は「うんちが出そう」という感覚しかなく、波が来るたびにおしりをテニスボールで押していました。その後、痛くなるのかと思いきや、そのまま分娩台に移動。10分で出産となりました。 自分でも本当に初産かと疑うスピードで、出産までの4時間の間、「痛い」という感覚がなく終わってしまいました。初めて「痛い」と思ったのが、会陰切開による傷です。「鼻からスイカ」の体験もできずにあっという間に終わった出産でした。 陣痛・出産までの経緯は十人十色。マニュアル通りにいくようなものではありません。どんな出産でもきっと自分の人生の中でも特別な時間になりますよ。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー イラスト:imasaku著者:今井さくら一児(女の子)の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。 ✿❀ベビカレ秋のマンガ祭り❀✿大好評のマンガ記事を増量してお届けする期間限定“マンガ祭り”開催中! 人気レギュラー連載10作品に加え、新たにゲスト連載8作品が登場♪ 育児や家事、仕事などの合間の息抜きタイムにどうぞ♡
2019年11月03日こんにちは! 赤井トマトと言います。今回から『私の出産話』を描いていきたいと思います。初産の高齢出産。陣痛スタート妊娠39週4日目。陣痛アプリ、とても役に立ちました! 陣痛中は痛くて痛くて! 陣痛の間隔なんて図る余裕もないですが、陣痛アプリだと、ただスマホ画面をタッチすればいいだけなので、私でもできたのでおすすめです。病院に到着その時、「入院グッズも一緒に持ってきて下さい。」と言われたので、母が大量の入院グッズを持ってくれました。娘を出産した病院は総合病院だったから?なのか、入院・出産グッズはほぼすべて準備する必要がありました。産後、色々なママの話を聞くと、何も準備する必要がない病院もあるみたいでした。産後に聞いたのですが、羨ましかったです。陣痛の私に、母がまさかのお願い。陣痛中の私と、大量の入院グッズを持った私の母は、なんと300m先の郵便局を目指し始めたのです。次回に続きます。=========================================本記事に記載された症状は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。=========================================
2019年11月03日ベビーカレンダー編集部がおすすめの「妊娠・出産・育児マンガ」をご紹介♪ Instagramでフォロワー2千人を超える「HYPかなこ」さん。ご自身の出産レポを詳しく丁寧に描いています。 表面上からはわからない、歯と歯の間からの虫歯でした。産後も痛くて、こうじ氏に留守番を頼んで産後1カ月過ぎに歯科へ通いました。結局、神経を取りました。 レントゲンを撮らなかったから、見えない部分はわからないものですね!5年くらい歯科へ通っていなかったのですが、不妊治療中に行っておくべきでしたね……。 歯周病は無かったようなので、赤ちゃんに影響がなくてよかったよかった。 ちなみに産後の歯科で、これ以外にもう一か所も神経抜いています(笑)いや、笑えないか……。 次回から本格的な陣痛が来たお話になりますので、少々お待ちくださいませ。 HYPかなこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ この投稿をInstagramで見る HYPかなこさん(@hyp_kanako)がシェアした投稿 - 2019年10月月7日午前8時44分PDT
2019年10月31日第4子を出産したときのこと。第3子と年子での出産だったため、お産も早いだろうと思っていました。でも陣痛が強くなったり、弱くなったりで、なかなかお産は進まず……。 陣痛は来ているものの、なかなか強くならない!4人目の陣痛は深夜に始まりました。家で10分間隔になるのを待ち、いざ産院へ向かうと、着いたころには5分間隔に。経産婦だし、お産の進みは早いだろうということで、産院に着いてすぐに分娩台へ上がりました。 5分間隔だった陣痛が徐々に3分間隔になり、いよいよかと思ったら、なぜか3分間隔から5分間隔に逆戻り。陣痛の痛みもまだまだ我慢できる程度。そしてそのまま陣痛の間隔は、5分間隔から10分間隔へと延びていってしまったのです。 思わず自分から「歩きましょうか?」分娩台に上がってから3時間ほど経っても、陣痛は10分間隔~5分間隔をさまよっている状態でした。助産師さんたちも「どうしちゃったのかね」と苦笑い。だんだん申し訳なくなってきて「私、歩きましょうか?」と、自ら申し出てしまいました。 そして朝日が差し込む産院の廊下を、助産師さんと一緒に何往復も……。1時間ほど歩いて、やっと陣痛が3分間隔に。慌てて分娩台に戻り、ついに!? と思いきや、まさかのまた5分間隔、10分間隔と逆戻りをし始めたのでした。 破水したのも忘れて談笑……気づけば、先生方の出勤時間になっていました。先生に内診をしていただき、人工破膜をすることに。「子宮口が8cmまで開いているから、破水したらすぐだよ」と言われたのですが、破水しても陣痛は強くならず……。助産師さんたちとしばらく談笑できるほどでした。 助産師さんの「そういえば破水したんだよね?」という言葉に、「あ、そうだった」と我に返るほど、まったりとした時間を過ごしていました。 陣痛が弱いのに、どうやっていきんだらいいの!?破水から1時間ほど経ったころ、助産師さんが微弱な陣痛の最中に子宮口を確認すると、子宮口は全開の10cmに。「もういきんでもいいよ!」と、助産師さんからGOサインが出たのですが、何しろいきみたい感じがないので、どうやっていきんだらいいのか「?」でした。 とりあえず弱い陣痛に合わせて、下腹部に力を入れてみることに……。何度かやっているうちに、徐々に陣痛が強まり、痛みはそのまま頂点に! そしてやっと第4子が誕生したのでした。今回は第1子のときの分娩所要時間を大幅に超え、6時間36分という過去最長記録を更新しました。 弱くなったり強くなったりを繰り返し、何とも不思議な陣痛でした。陣痛中は「マイペースな子だなぁ」と思うことで、自然とリラックスでき、落ち着いていられました。その点を踏まえると、4人の子どものなかで一番長いお産でしたが、一番いいお産でもありました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:ライター 木村なち三児の母。現在4人目を妊娠中。パニック障害を抱えながらの妊娠・出産・育児の経験に基づき、体験談を中心に執筆している。
2019年10月30日3人目もひどいつわりでしんどい妊婦生活でしたが、とにかくよく動く元気な赤ちゃんでした。ママとして3度目の出産ともなると、陣痛の流れやいきみ方、タイミングがなんとなくわかっていたので、一番スムーズに産むことができたのですが……。その後、思いもよらぬ展開が待っていたのです。 3度目はスムーズな出産!出産が近づくと、赤ちゃんは下がってきてあまり動かなくなるとよく聞きますが、私の3人目の子は、出産当日も元気に動いていました。出産予定日を3日過ぎた朝におしるしがあり、夕方になんとなく陣痛が規則的に感じたので産院へ行くことに。 ひとり、陣痛室で耐えること数時間。ひたすら静かに痛みと向き合いました。おしりのあたりまで赤ちゃんが下がってきた感覚がしたので、助産師さんを呼び、いよいよ分娩台に。 「無事に産めた」と思ったのもつかの間分娩台に上がってからも、私は落ち着いて出産することができました。ところが、「無事に産めた」と思ったのもつかの間、赤ちゃんが新生児室に移動してから、私の意識が朦朧とし始めてしまったのです。また同時に、助産師さんが血圧が異常に下がっていることに気付き、にわかに大騒ぎに! 今度は私の周りに医師や看護師さんが集結して、おなかを上からぐいぐい押していました。私は意識が遠のきつつも「痛い!」と言いながら、何とか産後の処置は終了しました。 産後の貧血がつらかった!このとき、出血が1リットル以上あり、その場から自分では起き上がれないほど貧血になっていました。回復室でしばらく過ごし、病室に移動できたのは、翌日のこと。毎日鉄剤を点滴し、退院も少し遅れてしまいましたが、輸血はしなくてすみました。 改めて「出産は何が起こるかわからない」と実感したできごとでした。退院後も鉄剤を飲み、時々ひどい腹痛などがありましたが、1カ月後には落ち着きました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:山田孝子不妊治療を経て高齢出産し、現在は三児の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。趣味は旅行、仏像鑑賞、モノづくり。
2019年10月28日これから出産を迎える妊婦さんを不安にはさせたくないですが、私にとって陣痛は間違いなく「人生で経験した強烈な痛み」ダントツ1位です。とにかく痛い!恥も外聞も理性も、すべて吹っ飛びました。そんな第一子出産時のリアルな感情をお伝えします。 陣痛ってとにかく痛い!陣痛の痛みに比べたら、ほかのどんな痛みも虫刺されのようなものかもしれません。「スイカを鼻の穴から出すくらいの痛み」「万力で締めあげられるような痛み」など、陣痛をたとえる話がいろいろありますが、どれも当てはまらないと感じました。たとえようもなく、とにかくもう確実に痛いです。 ただ、陣痛さえ乗り越えれば、実際に産むときは、正直そこまで痛くありませんでした。あくまで個人的な感想ですが、出産の正念場は陣痛といきみ逃しにあり! です。 ふと思った……出産やめて家に帰りたい!陣痛が始まって8時間くらい経ったころ、「あー疲れちゃった……。出産をやめて家に帰りたい」と思ってしまいました。そしてすぐ、「出産だけは途中でやーめた! ができないんだ」と思い至り、気が遠くなったことを覚えています。 いつ終わるとも知れない、波のようにやってきては去っていく強烈な痛みは、昨日のことのようにありありと思い出すことができます。陣痛の痛みは忘れる、とよく言われますが、私がしつこい性格なのか、忘れることができません。 パパの手の甲には今でも爪あとが……! 私は陣痛から出産までの18時間半、痛みと疲労で食事はおろか水一滴すら口にできませんでした。“ペットボトルに装着できるストローがあると便利”と聞いていましたが、私の場合はまったく出番がありませんでした。 ようやく生まれた待望の第一子でしたが、産声を聞いた瞬間に思ったことは「はーやっと終わった……」ということでした。そして、陣痛の長丁場で、手を握って励ましてくれたパパの手の甲には、今でも私の爪あとが残っています。 パパは夫婦喧嘩をしたときに、手の甲の傷を見ると気持ちが鎮まるそうです。出産は強烈な痛み伴いますが、新しい家族の誕生とともに、家族に分かち難い強い絆を結んでくれるのだと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:伊川遥女の子と男の子の二児の母。家事や子育てのかたわら、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。趣味は読書、音楽、料理、ボルダリング、絵を描くこと。
2019年10月27日初めての出産は、わからないことだらけ。初産のとき、私もわからないことが多く、不安になることがありました。共に陣痛に耐えていた妊婦さんたちが、次々と分娩室へ……。「私が分娩台に上がるのはいつ!?」と、焦ってしまった出産体験談をお送りします。 分娩室になかなか入れなくて焦る気持ち初めての出産のとき、病院に到着してから分娩室に入るまでの間は、分娩室の横の部屋で陣痛に耐えていました。その病院では、子宮口が十分に開いてから分娩室に移動するとのことでした。 つらい陣痛に耐えていると、私よりあとから病院に到着した妊婦さんが私を追い越して分娩室に入っていくことに気付いたのです。「私が先に病院に来ていたのにどうして先に!?」と不安になるなか、しばらくすると赤ちゃんの産声が聞こえてきました。 初産婦と経産婦の違いを知らなかった!なかなか分娩室に案内されず、時間がかかっていることに問題はないのかと、ナースコールを押して何度聞いたかわかりません。「問題ないですよ」と言われても、周りの妊婦さんとの違いに不安が募りました。陣痛に耐えている間は、時間の感覚がいつもよりも遅く感じたため、余計に心配でした。 そんなとき、助産師さんから「初産と2人目を産むのとでは、出産までの時間のかかり方が違うんですよ」と聞き、ようやく納得しました。私はそのことを知らず、勝手に周りの様子を伺って焦っていたのでした。 初産は時間がかかる!陣痛が始まってから子宮口が開くまでの時間は個人差がありますが、一般的に2人目・3人目(経産婦)の出産は、初産婦より早くなるのだそうです。その後、さらにもう1人の妊婦さんが先に分娩室に入っていき、そしてまた、分娩室から元気のいい産声が聞こえてきました。 私は陣痛が遠のいてしまっていたので、そのまま何時間も分娩室には入れませんでした。そして、ようやく子宮口が十分に開き、分娩室へ移動することができたのです。 2人目を産んだのは別の病院でした。今度は初産の方の陣痛中に私が分娩室へ。あとから来た経産婦さんが、先に分娩室に入ることはよくあることだと知っておくと焦らずに済みますね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:斉藤あや大人しく内気な娘と楽天的で活発な息子、男女二児の母。ママ・パパに役立つ情報をお届けすべく、これまでの育児経験を生かして、育児の工夫やお役立ちグッズなどの情報を発信中。
2019年10月23日私の娘は可愛くない
あり子のワーママ奮闘記
子育てはフリースタイル