子どもの好き嫌いがある、食べてくれないものが多い、と困ってはいませんか?「美味しくないのかなぁ」「栄養面は大丈夫かしら」と焦ったりしますよね。もうすぐ2歳になる我が子は、気に入ったものばかりを選んで食べる傾向があります。親としては残念なことに、栄養面を考えて手をかけて作った料理に全く興味を示さないこともしばしば。なんで食べないのかなぁと分析してみると、いくつかの食べない理由が浮上してきました。■パクパク食べないときの傾向は?ちょこっと食べ、いつまでも口の中に食べ物がある、手が進まない、このような時は、スムーズに食べ進めるのに、妨げになる何かが起きていることがあげられます。口に入れた時に少し大きかった、ちょっと熱かった、繊維があって噛みきりにくかったなど、ほんのちょっと形や食感が違うだけでも、感受性の強い子どもの場合は違和感があり、食事がすすまないきっかけになるようです。子どもにとってご飯が美味しいかどうかの判断基準は、今までの経験からきていることが多いように思えます。過去に一緒に食べたほかの食材が苦かった、早く食べなさいと叱られた、など、負の味の記憶や経験があると食事がすすみません。■食べない理由を消していくより、食べたい意欲を伸ばすほうがラクちょっとした環境の変化や、食物の状態によって食べなくなってしまうのでは、お母さんはいつも同じ条件で料理を作らねばと、神経を尖らせて料理をしなければなりません。それよりは、子どもが食材に興味をもつ、食べたいという意欲を伸ばすことの方がはるかにラクだと思います。 ■食材をテーブルに飾ってみましょう!「今日のスープは、この南瓜だよ!」「茄子の色は綺麗な紫なんだね!」「すいかは皮がかたいね」と、子どもは、野菜や果物などの食材を触ってみたり、持ってみたりすることで、興味がでてくるようです。テーブルにお花を飾るように、食材の一部を飾ってみてはいかがでしょうか? (もちろん食事後は冷蔵庫へ。調理していただきます。)■食材をスケッチをしてみましょう!食卓に飾った食材は、食事後にお絵かきしてみてはいかがでしょうか?「ここに種があるね」「切ってみると違う色だね」など食材についての会話をすることで、食事の時にも自然に話題にでてくるようになります。粘土でお野菜や果物を作ってみるのも良いと思います。■「お野菜スタンプ」で遊んでみましょう!人参や大根・蓮根・オクラ・ピーマンなどの野菜のヘタ(はじっこの捨てる部分)などがたまったら、絵の具につけてスタンプ遊びはいかがでしょうか? 野菜の形を知ると同時に、“遊び”になることで野菜に親近感がわいてきます。■子どもの「食材経験値」を増やす!子どもにとっては、何度も繰り返し、見て、触って、食べてを繰り返すことで、徐々になじみのあるものになっていきます。食べないからと食卓に並べないのではなく、食べなくても食卓に並べて、お母さんが美味しそうに食べている様子を見たり、匂いを嗅いだりというだけでも、経験値は増えています。毎日の食事で、少しずつ食べる意欲の基礎をつくり、食べるという方法以外からも、食の体験を広げることが好き嫌いをなくす近道だと信じています。
2016年09月02日子どもが大好きなカレーライス。つくるのも比較的簡単なので、夏休み中のメニューとしては選択しやすい料理のひとつですよね。■カレーは栄養バランス調整の一品カレーは、具材次第で栄養ばっちりの万能メニューになります。じゃが芋・人参・玉葱など王道の食材に加え、ビタミンが足りないと思ったらトマトを入れる、食物繊維が足りないと思ったら牛蒡を入れるなど、比較的どんな具材でも合います。栄養バランスを考えて何品もつくるのは大変ですが、カレーなら一日の栄養不足分を解消できるように工夫して具材を追加すれば良いのです。■夏休みは子どもと一緒につくる「食育カレー」子どもが苦手な野菜がある…そんなときは一緒に買い物・調理してみてはいかがでしょう。食材の買い出しでは、子どもに野菜を選んでもらったり、包丁が扱える年齢であれば、切りものをお手伝いしてもらったりするのも、苦手な食材を減らす取り組みのひとつになります。子どもが自ら選んだり、切ったりすることは、おいしく感じるきっかけにもなります。葉物野菜やキノコ類なら手でちぎれますし、多少根菜などの切り方がいびつでも、煮込んでしまえば気になりません!お手伝い調理のきっかけとしても、カレーはオススメの一品なのです。■緑黄色野菜はカレー向きの野菜熱に強い野菜といえば、人参やパプリカ・南瓜などの緑黄色野菜。体内でビタミンAに変わるβカロテンや、ビタミンEなどを多く含みます。油と一緒に調理すると吸収率がアップしますので、油で野菜を炒めてから煮込むと良いでしょう。また芋類に含まれるビタミンCは熱に強く、加熱による損失が少ないのも特徴です。お豆などには、植物性のたんぱく質が含まれています。一品でバランスよく仕上げるには、お肉類を入れたり、卵をトッピングする方法はもちろん、お豆を入れることもお勧めです。今回は、お豆をつかった、栄養たっぷりカレーを紹介します。野菜たっぷり! お豆カレー(調理時間20分)【材料】(2人分)オリーブ油 大さじ1[A]すりおろしにんにく・生姜 各小さじ1/2[A]玉葱 50g[A]じゃが芋 50g[A]人参 50g[A]ミックスビーンズ 50g[B]トマト 160g[B]砂糖・カレー粉 各小さじ2[B]白練り胡麻 小さじ1[B]塩 小さじ1/2[B]ローリエ 1/2枚グリーンピース お好み(下茹でしておく)【つくり方】1.鍋に油を熱し、[A]を入れ火にかけ(中火)、野菜がしんなりするまで炒める(中火3分ほど)2.1.に[B]を加え煮込む(弱火10分)、食べる直前にグリーンピースを加えて完成!■余ったカレーのアレンジは?ひと鍋つくったカレー。同じカレーを食べ続けるのは飽きてしまいますよね。そんなときは、新しい野菜を追加して煮込んだり、グリルした野菜をトッピングしたりするだけでも、違った味わいや見た目に変化してくれます。さらに煮詰めれば、ソース代わりにパンにサンドできたり、ごはんにのっけてカレードリア風にもアレンジできます。蒸し野菜と和えてサブジ風にしたり、イモ類に混ぜてポテトコロッケの具材にしたりもおすすめ。最後までおいしく食べることができます。夏休みも後半戦。子どもを買い物や調理に巻き込みながら、栄養バランスのとれたカレーづくりにチャレンジしてみましょう。
2016年08月20日こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。猛暑日が続く2016年夏。暑さの中でも元気いっぱいの子どもたち。ついさっきまではいつもと変わらず元気だったのに、急に機嫌が悪くなったと思い抱き上げてみると、体が異様に熱い! 慌てて水分補給をしようとしても嫌がって飲まない。そんな症状が代表的なのが『ヘルパンギーナ 』です。今回は『手足口病』『プール熱』と並ぶ夏の三大感染症の1つ『ヘルパンギーナ』についてご紹介したいと思います。●1歳児が最も多い! ヘルパンギーナの症状ヘルパンギーナの罹患者はその90%を5歳以下の子どもが占めており、中でも最も多いのが1歳児 。まだうまく自分の体調を説明できないので、触ってわかる発熱以外の症状は把握しにくいかと思います。ヘルパンギーナは『エンテロウイルス 』の一種が引き起こす感染症で、突然39度以上の高熱が出ます。発熱があると水分を摂らせたくなるのですが、飲んでくれない理由は喉やのどちんこ付近に1mmから大きいものでは小豆大にもなる口内炎 ができて痛むため。関節痛やだるさから機嫌が悪くなることもあります。●特効薬がない!?実はヘルパンギーナそのものを治癒させる特別な薬はありません。ウイルスによる感染症ですから抗生物質も効かないので、他の風邪と同じように症状を抑える薬を飲ませながら、できるだけ栄養を摂らせ、安静にして体力と免疫力に頼るしかないのが現状です。そうはいっても、口内炎や水泡が口の中にいっぱいあっては大人でも飲んだり食べたりはつらいものです。冷たいもの、熱いものを避け、サラッとした水分よりも少しとろみのあるものの方が飲み込みやすいので、常温にしたスムージーやお米の粒をすり潰したお粥、卵豆腐(タレの塩分がしみるのでタレはかけないで)、片栗粉でとろみをつけたスープなどを少しずつでもいいので食べさせてあげましょう。おう吐や下痢がある場合も少なくないので、たとえ吐いても下痢をしても脱水状態にならないよう、根気よく少しずつでも水分補給をしてあげましょう。通常、2日~4日で熱が下がり体調も回復するので、もし5日以上高熱が続くようであれば早めに再診 を受けましょう。●日常生活で発症は抑えられます通常、8月中旬ころには減少するヘルパンギーナですが、この夏の猛暑で子どもたちの体力や免疫力が下がっている可能性もあります。お盆明けのこの時期は特にお盆中の生活の乱れからの体調不良が増える時期。感染しても発症するかどうかは、その子の免疫力次第です。食生活では、納豆や味噌などの発酵食品、ビタミンCなどを多く含む新鮮な緑黄色野菜、果物、粘膜を守るオクラや里芋などのネバネバ食品、ミネラルが多い海藻類などを毎日の食事に取り入れましょう。そしてそうめんなどの冷たい麺類。今はエアコンのきいた室内での食事がほとんどのはずですから、特にしょうがやネギといった体を温めて冷やし過ぎないようにするための薬味を一緒に摂るのも効果的です。しょうがやネギといった薬味が苦手な子どもには、そうめん自体を氷などで冷やし過ぎないよう配慮してあげるのもいいでしょう。【参考リンク】・ヘルパンギーナとは | NIID 国立感染症研究所()●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)
2016年08月18日こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。2016年夏は観測史上最も暑くなるとも言われるほど厳しい暑さが続きそうですね。特に小さなお子さんをもっていると、熱中症が心配。中でも抱くと暑いからとベビーカーでの移動をよく見かけます。しかし、ベビーカーの中の子どもはママよりも地面に近いため少なくとも3度、日中のアスファルトの上では5度近く高い温度にさらされています。そこで今回は、子どもを含めた日々の食事においての熱中症対策をご紹介したいと思います。●朝のお味噌汁でミネラル補給朝は忙しいからとパン食になっている人が年齢問わず増えています。保育士歴20年のベテラン保育士さんによると、パン食の中でも、子どもが食べてくれるからと菓子パンのみの朝食も多いのだとか。しかし、パン食では汗とともに失われてしまうミネラルの補給 がなかなか難しいのが現実。そこでおすすめしたいのが、味噌汁です。夜、寝る前に鍋にいりこと水を入れておくだけで、あとは味噌と乾燥わかめでも入れれば、コーヒーを立てる程度の手間でミネラルたっぷりのお味噌汁を作ることができます。それも面倒であれば、味噌に粉かつおと乾燥わかめを混ぜて味噌玉 を作っておけば、お湯を注ぐだけでお味噌汁が完成。味噌とかつお節の組み合わせはミネラルだけでなく、アミノ酸まで豊富に摂れます。夏の朝食にはぜひお味噌汁を摂りましょう。●きゅうりの糠漬け、梅干しも熱中症対策に効果があった!きゅうりは水分やカリウムが多く、体の中にたまった熱を出してくれます。そのきゅうりを糠漬けにすることで、糠に含まれる豊富なビタミンB群や、糠床にする際に加えられる適度な塩分の補給ができます。そして梅干しには、疲労回復に良いとされる『クエン酸 』も含まれています。クエン酸の強い酸味で唾液の分泌が促され、胃腸の調子が整えられます。それにより、食欲不振も解消。またクエン酸には鉄分やカルシウムといったミネラルの吸収率を上げる働きもあるのです。強い殺菌効果もあるので、食中毒の予防にもなります。さらに、梅干しに含まれる『バリニン 』には脂肪燃焼という嬉しい効果まであるんです!----------ご飯と簡単味噌汁、そして梅干しや糠漬け。あとはミネラル豊富な麦茶をこまめに飲むことで熱中症対策になるとしたら、糖質の心配をしながらスポーツドリンクを飲む必要もなさそうですね。【参考リンク】・梅の効能 梅(梅干し)・梅リグナンの効能 | 紀州梅効能研究会()●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)
2016年08月04日果たして今日は食べてくれるのか…。食事の時間、ドキドキしているママは少なくないはず。我が子のカラダを想い、愛を込めて一生懸命作ったのに、食べ残しが多い時は心底ガッカリ…。苦手を克服し、モリモリパクパク食べてもらうにはどうしたらいいか? 先輩ママたちに聞いてみました。■好き嫌いのきっかけは…「野菜を食べないとカラダによくない」「たくさん食べないと大きくなれない」「メニューはバランスよく」などなど、ママにとって、食事作りはなかなかのプレッシャー。子どものすこやかな成長がかかっていると思うと、ついつい力が入ってしまうものです。でも、ママの心子知らず。気合いを入れた作った料理ほど食べ散らかすだけ、食べて欲しい物にかぎって手をつけないなど、たいてい思うようにはいきません。そんなとき、がっかりしたり悲しくなったり、「どうして食べないの!?」と怒りがこみ上げてくることも…。食事は本来、楽しい時間。ママも子どももストレスフルな状況を改善するためにはまず、どうしてそうなったのか、原因を知ること。そこで、子どもが特定の食べ物を嫌いになった理由を先輩ママたちに聞いてみました。・生まれつき…最初からまったく手をつけなかった・初めて食べたときのコンディションが悪く、吐いた経験があるため・口の中でモソモソしたり噛み切れず、食べづらかったから・甘いと思って食べたらすっぱかったらしい・うっかり親が「マズい!」と言ってしまい、それきり食べなくなった・見た目が好みじゃなかったよう・からい(苦い・すっぱい)など、刺激が強すぎた・薄味すぎて興味を失ってしまった・何度も食べて飽きてしまった・本やテレビで「ピーマン大嫌い」と見聞きし、食べなくなった好き嫌いの理由は千差万別、同じ家庭に育つきょうだいでも好みはそれぞれのようで、先輩ママたちいわく、誰が悪いわけでなし、「好き嫌いはその子の個性」なのだそうです。■それでもやっぱり食べて欲しい! 克服方法あれこれ好き嫌いを「ダメなこと」としてとらえると苦しくなるけれど、「個性」と見れば少しは気がラクになるというもの。しかしそれでも、できれば何でも満遍なく食べて欲しいというのがママ心。先輩ママたちもあれこれ試行錯誤していて、その結果、克服したというケースもたくさんあるそうです。・つぶしたり細かく切ったりして調理法を工夫した・嫌いな野菜を自分たちで育てて収穫、それを料理した・子どもと一緒に調理した・とにかくかわいい見た目にこだわった・親が「おいしい!」と言いながら食べるようにした・無理強いをやめた・公園に行き、ピクニック気分で食べさせた・よその家や給食では食べるようになった・友だちがパクパク食べているのを見てその気になった・幼稚園の大好きな先生にのせられてすんなり食べた野菜を育てたり、買い物に行ったり、調理をしたり…。できたものをただ口に運ぶだけでなく、食のプロセスに関わると、好きに転じることが多いよう。あとは気分転換。いつもと違う場所や人と食事すると、気持ちが変わることも少なくないそうです。■ママの無邪気さが「おいしい」につながる嫌いなものだらけで何も食べられなかった子も、食が細すぎて毎食残していた子も、成長とともに変化していく…というのが、先輩ママたちからのメッセージ。ママがこだわりすぎないこと、心配しすぎないことが一番大事。「トマトってかわいいね」「おいしくってほっぺがおちちゃう!」なんて、ママが食べることを無邪気に楽しんでいれば、子どもも変わります。
2016年08月01日こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。いよいよ夏本番を迎え、季節限定のアイスクリームやすいか、キンキンに冷えた生ビールがおいしい季節となりました。この時期は海にバーベキューにとレジャーの楽しみもいっぱい。しかし、そんなときに限って『PMS(月経前症候群) 』で体が重い、お腹や腰が痛くてつらい。そんな経験のある人も少なくないと思います。そこで今回は、暑い時期についやってしまうけれど実はPMSを悪化させてしまうNG習慣 をご紹介したいと思います。●(1)ついサラダやさっぱりした麺類で食事を済ませてしまう暑いときはキッチンに長時間立って調理をするのも億劫、しかもさっぱりしたものでササッと食べたい。そう思いがちですが、実はPMSを軽減してくれる『ビタミンB6 』は野菜ではなくマグロやカツオ、牛レバーや豚ヒレ肉など動物性のものに多く含まれているのです。口当たりがさわやかになるよう、マグロやカツオはマリネにしたり、牛レバーや豚ヒレ肉はこれもビタミンB6を多く含むニンニクをきかせたオリーブオイルでさっと炒め、レモン汁をかけて食べたりすれば、あっさりと食べることができます。●(2)ソフトクリームや季節限定のスイーツは外せないソフトクリームやひんやりスイーツは冷たさで味覚が鈍くなるにも関わらず、しっかりとした甘みを感じられるように、かなりの量の砂糖 が使われています。暑さで食欲がないからといって、空腹時にいきなりひんやりスイーツなどを食べると血糖値が急上昇し、インスリンが多量に分泌されるため、今度は急激に血糖値が下がります。こうした血糖値の乱高下 はPMSの悪化につながってしまうのです。また、中医栄養学では、白砂糖は体を冷やす上に、さらに冷たく冷やして食べることで内臓全体を冷やしてしまい、冷えや痛みの原因となると言われています。どうしても甘いものが食べたくなったら、今が旬の桃がおススメ。意外なことに桃は体を温める食材 とされています。●(3)暑いから夏はシャワーのみ一時的な外出で気温の高い屋外に出るだけで、あとは涼しい室内での生活をして、冷たいものを好んで飲んだり食べたりした上に入浴までシャワーで済ませてしまうと、体を温めることがなくなってしまいます。毎日ゆっくり湯船につかるのが理想的ではありますが、忙しくてそんな時間が取れない場合は週に2回でも効果がある『HSP入浴法 』(40~42度の熱めのお湯で入浴する方法)を実践するなどして、デトックスを兼ね、汗をかくことを楽しんでみてはいかがでしょうか?【参考文献】・『中医営養学』山崎郁子・著●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)
2016年07月28日離乳期の赤ちゃんや小さな子どもには、何でもよく食べる子もいれば、なかなか食べてくれない子がいますよね。昨日はパクパク食べていた食べ物なのに、今日は一口も食べてくれない、なんてことも。3歳くらいまでは言葉も未発達な時期なので、本人から理由を聞くこともできず、悩んでしまうママは多いはず。そこで、私自身や周囲のママの経験を元に、考えられる原因を紹介します。■おかゆはイヤ!離乳期の赤ちゃんの主食であるお米のおかゆ。アレルギーの心配が少ないことから離乳食のファーストステップとされているため、これを食べてくれないとママはなかなか次のステップに進めません。ところが中には、おかゆの食感が嫌いな赤ちゃんがいます。我が子もそうでした。炊き方や水の分量を変えたり、炊いたご飯を煮てみたり、塩味を付けても食べてくれず…。ところが、1歳を過ぎてから試しに大人と同じごはんを与えてみると、茶碗一杯分をみるみる完食。我が子の場合、お米以外の野菜や果物も、すりつぶしてベチャッとしたものはあまり好きではないようで、固形の食べ物を与え始めるとよく食べるようになりました。■味付け、料理のしすぎ離乳食本のレシピを見ると、白身魚のグラタンや豆腐入りのチキンナゲット、とうもろこしのポタージュなど、離乳食とは思えないほどおいしそうなメニューがたくさん載っています。実際に作ってみると、薄味だけど味もばっちり。それなのに子どもは、ちょっとかじっただけでプイ。ちらっと見た後、まったく手を付けないことも…。その場合は、もしかしたら、味付けや料理のしすぎが原因かもしれません。小さな子どもには、ただの塩味やダシだけなどシンプルな味を好む子が多く、大人にはおいしい洋風のバター味や甘辛醤油味は、薄味でも口に合わないことがあるようです。また、いろいろな食材や調味料を混ぜ合わせた複雑な味わいが苦手で、野菜なら茹でただけ、魚なら焼いただけの方が、食が進む場合もあります。 ■同じ果物でも酸味が強いとダメ果物や野菜は、ものによって食べたり食べなかったりすることがあります。イチゴが大好きだからせっかく買ってきたのに、一口で口からベーッと出してしまった、という場合は、買ってきたイチゴがちょっとすっぱかったのではないでしょうか?赤ちゃんや小さな子どもの味覚は、一般的に、大人よりずっと鋭いといわれています。大人は気にならない程度の酸味や苦味でも、子どもには思わず口から出してしまうほど強い味に感じられるのかもしれません。■冷たすぎるものは苦手大のうどん好きだったのに、夏場になったら急に食べなくなったという場合は、うどんが嫌いになったわけではなく、冷やしたうどんが苦手な可能性があります。子どもの舌は敏感なので、熱さだけでなく、過剰な冷たさも嫌がることがあります。冷やしうどんやそうめんを食べさせる場合は、氷を使わずに水だけで冷やすと食べてくれるかもしれません。もちろん、あくまで温かいうどんが好きで、うどんは温かくないと食べないという子もいます。子どもにも大人同様に好みがあり、味覚や嗅覚の敏感さもその子によって違います。誰にでも当てはまるわけではありませんが、子どもが食べてくれないときは、上記を参考に、一度、味付けや調理法を工夫してみましょう。
2016年07月23日最近は、食育やコミュニケーションのために、子どもといっしょにクッキングを楽しむママが増えているようです。「そろそろチャレンジしてみようかな」と思っているママに向けて、始め方や親子クッキングのメリットを紹介します。■料理に興味が出てくる3~6歳からスタート親子クッキングの始めどきは、子どもが料理に興味を持ち始める3~6歳ごろ。ちなみに我が家では、子どもが3歳のとき、家事を何でも自分でやりたがるようになったため、流れに乗って料理も始めてみました。それより小さい1~2歳の子には、包丁デビューは早いかもしれません。でも、ママが料理をしている様子に興味を示すようなら、プチトマトのヘタを取る、レタスをちぎるなどの簡単なお手伝いをやらせてあげるといいでしょう。■ケガをしにくい子ども用包丁はマスト親子クッキングを始めるにあたって、まず用意したいのは包丁です。3~6歳の幼児には、刃先が丸く、指がスパッと切れない設計になっている子ども用の包丁が安心。ただ、硬いものが切りにくいので、小学校になったら小さめの普通の包丁を買い直すといいかもしれません。それ以外の道具は家にあるものでかまいませんが、かわいいデザインのまな板やエプロンもそろえてあげると、より子どもの意欲が高まります。最初のうちは、子ども包丁でも切りやすい果物を使ったものがおすすめです。我が家では休日の朝食用に、子どもにバナナを切ってもらって、バナナヨーグルトを作っています。子どもが盛り付けまで担当し、「はい、どうぞ」と張り切って家族全員に配ってくれるので、大人の気分も和みます。そのほか、イチゴや缶詰のミカンなど、いろいろな果物を刻んで生クリームと合わせたフルーツサンドを作るのも休日の楽しみ。こねて丸める過程が楽しい白玉だんごや肉だんご、ラップで握って作るおにぎりも、親子クッキングには最適です。■子どもの能力向上と親子のコミュニケーションにつながる親子クッキングは、子どもにさまざまな良い影響をもたらすといわれています。食材の形や種類、料理ができる過程を知ることが食育になるのはもちろんのこと、料理を通して、集中力や表現力、思考力などの能力も高まるのだとか。また、自分で切って調理することで、嫌いだった物が食べられるようになったという話もよく耳にします。そして何より、親と子のコミュニケーションの機会が増えるのが大きなメリットです。忙しいママは、子どもがなかなかうまくできないとイライラしてしまうかもしれませんが、効率より楽しむことを重視して、ゆったりした気持ちで接することが大切。そのためにも、親子クッキングは、気持ちに余裕がある休日に行うのがいいでしょう。一方で、好奇心が強く飲み込みの良い子の場合、すぐに包丁の使い方を覚えてグングン上達し、勝手に火をつけたり大人用の調理器具を使ったりと、大胆なことをやってのけることもあります。幼児とのクッキングの際には、油断して目を離さないようにしたいですね。
2016年07月16日こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。塩麹に醤油麹。2016年春には甘酒も静かなブームがありましたね。しかしブームが終わるとすぐ忘れてしまうのが日本人。そんな中、 2016年6月に麹菌の新たな魅力 が発表されたのでご紹介したいと思います。●オリゴ糖よりも優れもの!? 米麹の働き米麹に水と塩を混ぜ発酵させた塩麹がはやったのは何年前でしょう。そこから発展して、醤油と米麹を混ぜて発酵させるだけの醤油麹 も万能調味料としてはやりました。しかし今では継続して使用している人はごくわずかなのではないでしょうか。腸活、美腸と腸内環境の大切さは美容やダイエット、生活習慣病の予防にと注目され続けていますが、どうしても次々に発売されるヨーグルトなどに目がいきがちになっていませんか?腸活をしている人の中でも、甘味をオリゴ糖で!という人は少なくありませんが、実は米麹にはオリゴ糖よりもはるかに少量で腸内のビフィズス菌を増やしてくれる作用があることが分かったのです。●米麹菌が作る酵素がすごかった!広島大学大学院生圏科学研究所の加藤展久教授らの研究によると、米麹菌から作られる酸性プロテアーゼ(タンパク質分解酵素)が腸内の善玉菌であるビフィズス菌を著しく増加させる成分 であることを証明したとのこと。麹菌は日本人が古くから味噌や醤油、日本酒、漬物など日本古来の発酵食品を作るときに使われてきたものです。こうした日本古来の食品が世界中の注目を集めている一方、日本人の米や味噌の消費量が減少の一途をたどっているのは残念でなりません。●甘酒の本当のシーズンは夏!冬になると温かい甘酒がアチコチで売られ始めますが、実は昔、甘酒は夏に飲まれていたのです 。甘酒に含まれるビタミンB群、アミノ酸などは夏バテに非常に高い効果があるため、今でいう栄養ドリンクの役割を果たしていたのです。この他にも甘酒に含まれるコウジ酸、アルブチン、フェルラ酸には抗酸化作用や美白効果まで期待できます。“飲む点滴”“ジャパニーズヨーグルト”と、春ごろ静かなブームだった米麹で作られた甘酒を、いま一度見直してみてはいかがでしょうか。【参考リンク】・米麹菌の酸性プロテアーゼを食べると腸内善玉菌が増加! | 広島大学()●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)
2016年07月14日夏休みは時間を持て余して、ママも子どももグッタリ…。そんな時こそ、親子でお料理しませんか? あんふぁんでは、「かぞくのわごはん」をテーマに親子で〝食〞を楽しむ提案をしています。3人の子どもの母であり、親子料理教室を主宰している料理家・江口恵子さんに話を聞きました。お話・料理 : 江口恵子さん料理家、フードスタイリスト。親子の料理教室主宰のほか、雑誌や広告媒体でレシピ提案、テーブル回りのスタイリングなどを行っている。著書に「子どもといっしょに季節の食しごと&保存食」(マイナビ)。写真は江口さん親子。■ ママが楽しむことが子どものお手伝いを長続きさせるコツお手伝いは、半年、1年と続けることで上達していきます。けれど、やはり最初は手間が掛かるので、ママはつい「面倒くさい」と思ってしまいがちですよね。ですから私は、「ママが楽しめる範囲でやらせる」のがお手伝いの鉄則だと考えています。例えば、「レタスをちぎるだけ」「混ぜるだけ」など、子どもに手伝わせるのは工程の一部にしましょう。張り切って一から十までを一緒にやろうと思っても、子どもは必ず途中で飽きるし、自分もイライラします。それから、期待をし過ぎないこと。「できなくて当然」くらいの気持ちでいれば、「意外に切るのが上手だな」など、良いところに目を向ける余裕が生まれるはず。自分にも子どもにも完璧を求め過ぎず、ママが「今日はお手伝いさせてみようかな」と思ったときがおすすめです。■ 自分の子が喜びそうな作業を選ぼう「何を手伝わせるのがいいですか?」という質問に、私はいつも「お子さんが喜びそうな作業をやらせてください」と答えています。卵を割るのが上手、切り方が丁寧、盛り付けが芸術的など、どんな作業が得意かは個人差があるもの。好きな作業の方が子どもも笑顔でいられるし、ママもストレスフリーでいられますよね。普段遊んでいる様子から、お子さんが得意そうなこと・好きそうなことを見つけて、経験値に合った作業を選んであげてください。■ 料理を通して人生に大切なことを学んでいける以前、長女が料理をしていたとき、オムレツの卵が破けてしまったことがありました。「どうするかな?」と見ていたら、その上から新しい薄焼き卵を巻いたんです。「失敗しても、工夫次第で取り返せる」ことを、お手伝いの経験から学んでいたんですね。料理を通して学ぶことの中には、生きる上で大事なことがたくさん含まれています。実作業を伴っているからか、口であれこれ言うよりも、子どもも言葉の意味をより実感している気がします。また、自分が作った料理を「おいしいね」と言って褒めてもらえることは、「みんなの役に立てた」と思える貴重な機会。子どもはとても誇らしい気持ちになれるものです。今回紹介したレシピは、どれもうちの子どもたちが大好きなメニュー。味覚が敏感な子どもは、素材を生かした味付けの和食が好きです。また、油が少なく野菜が豊富、消化がいいなど、和食には健康に良い面がたくさんあります。この夏休みはぜひ、親子で作ったごはんを家族みんなで味わい、〝わごはん〞時間を過ごしてくださいね。あんふぁん読者アンケートQ.お子さんに料理の手伝いをさせていますか?「なぜさせていないのか」については下記の理由が多く挙がりました。● 時間の余裕がない。気持ちに余裕がない。● キッチンが狭い。汚されるのがいや。● 危ないから。● 怒ってしまい楽しくできない。● 子どもが料理に興味がない。※2016年4月13日~5月10日、WEBアンケート、有効回答数1458人夏のおすすめ親子レシピ1■ 夏野菜の焼き浸し[材料]大人2人+子ども2人分ピーマン…4個ナス…2本カボチャ…1/4個漬け汁(玉ネギのすりおろし…大さじ2、米酢…大さじ2、しょうゆ…大さじ2、みりん…大さじ4)三つ葉…適量①ピーマンは種を取りひと口サイズの乱切りに。ナスは薄切り、カボチャは3~4ミリ厚にスライスする。②フライパンでサラダ油少々(分量外)を熱し、野菜を中火で焼く。両面に軽く焼き色が付き、柔らかくなるまで裏表をひっくり返す。③玉ネギはすりおろし、漬け汁の調味料と混ぜる。④②を③に浸して30分以上置く。●こんなサポートを1ナスは柔らかいので、テーブルナイフで切れます。「片方の手で野菜を押さえてね」と声を掛けて。●こんなサポートを2トングを使うと簡単。焼く最中に油はねしないよう、フライパンに残った油は大人が拭き取ります。親子で楽しくできるコツ火や油、包丁を使うときは目配りを忘れずにすぐフォローできるよう目配りを忘れずに。また「油がはねるから、野菜を入れるときは投げないで」「包丁が滑ると危ないから、手で野菜を押さえて」と、その都度教えてください。火は熱いもの・刃物は痛いものと伝えることで、子どもも「注意して扱わなくちゃいけないんだ」と分かります。■ 冷やし茶碗蒸し[材料]大人2人+子ども2人分卵…3個干しシイタケの戻し汁…450㏄塩…小さじ1/2具材(エビ…4尾、水で戻した干しシイタケ…4個、かまぼこ…4枚、鶏ささ身…2本)調味料(しょうゆ…小さじ1、日本酒…小さじ1)だし汁(かつお節でだしを取ったもの)…100㏄かたくり粉…小さじ2三つ葉…適量①卵をボウルに割って溶きほぐす。シイタケの戻し汁と塩を加えて静かに混ぜ、ざるでこす。②器に具材を均等に入れ、①の卵液を注ぐ。③アルミホイルで器にふたをして、20~25分弱めの中火で蒸す。完全に冷めたら冷蔵庫で冷やす。④調味料とだし汁を小鍋に入れて煮立たせ、沸騰したら水溶きかたくり粉でとろみをつける。十分冷めたら③にかけ、三つ葉を飾る。●こんなサポートを「硬いところでコンコンしてごらん」「殻をゆっくり開いて」と、言葉で手加減をガイドして。親子で楽しくできるコツ「飽きちゃった~!」と言われたらあっさり続きを引き取って自分からやりたがったのに「もうやらな~い!」と言うのは、うちの子どもたちも日常茶飯事。無理強いせず、続きを引き取りましょう。その時、「あなたは飽きっぽいんだから!」」と言いたくなる気持ちはぐっと我慢。嫌な気持ちをお互いに残さないのも、続けるコツです。夏のおすすめ親子レシピ2■ 冷や汁[材料]大人2人+子ども2人分アジの干物…1枚みそ…大さじ2と1/2練りゴマ…大さじ2白ゴマ…大さじ1だし汁(かつお節でだしを取ったもの)…500㏄キュウリ…1本ナス…1本塩…小さじ1/2大葉…5枚氷…1カップご飯…3~4膳①焼いたアジの皮と骨を取り除き、身をほぐす。②①をペースト状になるまですり鉢で混ぜ、みそ・練りゴマ・白ゴマを加えてさらにすり混ぜる。だし汁を加えてのばす。③キュウリとナスは、それぞれビニール袋の上からすりこ木で叩き、食べやすい大きさに手で割る。④ボウルに③を入れ、塩を振ったら全体をざっと混ぜて5分ほど置く。軽く水気を絞って②に加える。食べる直前に千切りにした大葉と氷を加えて混ぜる。⑤器にご飯を盛り、④をたっぷりかけて飾り用の大葉を散らす。●こんなサポートを1アジの身をほぐします。「身は左、骨と皮は右に置いてね」「小さい骨も取ってね」と声を掛けて。●こんなサポートを2材料を混ぜるときは、「動かないように、片手で鉢を押さえてね」と教えます。ぬれタオルを敷くとラクチン。●こんなサポートを3ビニールにキュウリを入れ、すりこ木で叩きます。初めは親が手を添えて、叩くときの力加減を教えます。■ ラムネ[材料]約50個分材料A(粉砂糖…160g 、コーンスターチ…20g、食用の重曹…小さじ1)材料B(食用のクエン酸…小さじ1/2、レモン汁…小さじ2、かき氷シロップ…小さじ2 ※味はお好みで)①AとBの材料を、それぞれ別のボウルでよく混ぜる。②BをAに回し入れ、満遍なく混ぜたらザルでふるう。③計量スプーンの小さじに、手で②を詰める。逆さにしてまな板の上に出す。④そのまま30分以上置いて乾燥させる。●こんなサポートを1粉をふるうときは、ザルに対して大きめのボウルを使えば、周囲が汚れにくくなります。●こんなサポートを2スプーンを逆さにしたら「コンコンってしてごらん」「そっとスプーンを持ち上げて」と声掛けを。親子で楽しくできるコツ実験気分で作業を子どもにお任せしてもラムネ作りは実験のようで、子どもたちが大好きな作業。使うシロップの種類を変えれば、色とりどりのラムネを作れるので、うちでは思い思いの色で作って楽しんでいます。子どもの細い指はこの作業に向いているようで、私が作るより仕上がりがきれいなことも。巻頭特集監修/西東桂子さん
2016年07月06日■子どもに伝えたい、七夕の歴史や由来7月7日は「七夕(しちせき)の節句」ですね。「しちせき」とも読みますが、皆さんご存じの「たなばた」のことです。七夕は「五節句」という、3月3日、5月5日のように奇数が重なる日に邪気払いをしていた風習が、今でも残っているもののひとつ。人日の節句(1月7日 ※1月1日は元日のため、この日になったそうです)、桃の節句(3月3日)、端午の節句(5月5日)、七夕の節句(7月7日)、重陽の節句(9月9日)が五節句です。元々は中国の「乞巧奠(きこうでん)」という行事がルーツになっています。牽牛星(けんぎゅうせい=ひこぼし)・織女星(しょくじょせい=おりひめ)を祀り、はた織りが上手な織女星にあやかって、裁縫が上達するようにとお祈りをする行事だったと言われています。日本には奈良時代に伝わり、宮中文化の中で、古来の農耕儀礼や祖霊信仰と結びついて、五節句に発展したのだとか。本来は、7月6日の夜に、願い事を書いた短冊をつけた笹竹を飾り、7日の朝に川に流すそうです。■七夕に食べる行事食は?節句食としては、七夕には素麺(そうめん)を食べる習慣があります。素麺の元祖は、『延喜式』(927年)の中に「索餅(さくべい)」というお供え物として登場しています。小麦粉を縄のように成形して油で揚げた菓子でした。その後、今のような素麺になっていったと言われています。 ■七夕には素麺を子どもと一緒に盛りつけて口当たりやのどごしが良く、子どもも食べやすいそうめんは、七夕のランチや夕食にぴったりです。星をイメージした盛りつけを、お子さんと一緒にしてはいかがでしょう。オクラを輪切りにして星のようにしてみたり、ハムやチーズを星型に抜いたりして、華やかで色鮮やかに盛りつけてみましょう。七夕らしい楽しさが加わるうえ、栄養バランスも良くなりますね。■ちらし寿司や星のゼリーもおすすめそうめんのほかには、行事食ということで、ちらし寿司はいかがでしょうか? 素麺と同じように星形にくり抜いたトッピングをすれば、七夕らしくなりますね。ほかにもゼリーを星型にくり抜いて、七夕風のデザートを作るのもおすすめです。子どもと一緒に楽しくおいしく食べられる料理を取り入れると、日本の四季や行事食に興味を持ち、食育にもつながりますよ!
2016年07月05日こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。2013年に、日本食が『ユネスコ無形文化遺産』に登録されてから、それまでも健康的だと注目されていた日本食への注目度はさらに高まっています。そして、腸内環境が健康に大きな影響をもたらすということで、『食物繊維』が注目されています。そこで今回は栄養学から、日本人だからこそ取れる食物繊維やミネラルについてご紹介したいと思います。●注目の水溶性食物繊維って何?『水溶性食物繊維 』とは、水に溶ける食物繊維のこと。これが腸内に入ると便の水分を保ったり、余分な糖質・脂質の吸収を抑えたり、腸内細菌のベッドやエサになったりします。最近ブームの『チアシード』を水につけたとき、周りに現れるゼリー状のものもこの水溶性食物繊維です。食物繊維というと、野菜ばかりを思い浮かべる人が多いのですが、実は海藻にはこの水溶性食物繊維がたっぷり含まれている のです。●ミネラルたっぷりの海藻海藻には、マグネシウムやカルシウム、亜鉛やヨードといったミネラルが非常に多く含まれていて、“ミネラルの宝庫”といっても過言ではないでしょう。また、わかめや昆布に多く含まれる『アルギン酸ナトリウム 』にはデトックス効果が、『フコイダン 』には中性脂肪や血糖値の上昇を抑える働きや抗アレルギー作用があるなど、さまざまな働きがあります。●日本人しか消化吸収できない食品海藻の中でも手軽に食すことのできるのが海苔 。海苔なら自炊ができなくても、コンビニおにぎりやのり弁などで、ちょっと意識するだけで摂取することができますよね。しかし、フランスの『ロスコフ生物学研究所』の研究によると、日本人しか海苔の栄養素を消化吸収できない とのこと。古くから日本人は海藻を食べていたために、海苔の栄養素を分解する酵素を持っており、日本人の腸内には『バクテロイデス・プレビウス』という腸内細菌があるため、生海苔でもおいしく食べて、腸内環境にいい影響が与えられるのです。野菜では大量に取らないと得られない栄養素が、わかめや海苔といった日常にとり入れやすい食材にたっぷりと含まれているのです。「なんとなくヘルシーだから」「低カロリーだから」というよりも、もっと積極的に海藻類を取ってみましょう。健康的な日常生活に欠かせないミネラルや水溶性食物繊維がしっかりと取れますよ。【参考リンク】・食物繊維を摂ろう!〜意外と知らない食物繊維〜 | 大塚製薬()●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)
2016年06月30日親の言うことを聞かない、何でも自分でやりたがる…。自己主張が強くなる“魔の2歳児”に「食事をさせるのもひと苦労」なんてママも多いのでは? 体力が奪われる夏場だからこそ、しっかりと栄養のあるものを食べさせたいですよね。そこで今回は、エキサイトお悩み相談室の 長野美奈子(ながのみなこ)先生 に、どうしたらすんなり食べてくれるようになるのか、具体的な方法を聞いてみました。■夏バテorわがまま? 子どもの「食べない!」を解決する5つの方法1.食事時間をずらして喉ごしの良いものを水分を多くとったら、食事時間を少しずらして涼しいところで喉ごしの良いものを出してみましょう。夏場は水分を多くとることが重要ですが、その反面、水分によって食べられないことがあります。様子を見て、麺類などを少量ずつ食べさせてあげましょう。2.ごはんが楽しみになる仕掛けをつくるたとえば、ニンジンが嫌いなお子さんの場合、ハンバーグの奥に好きな食べ物を入れて、食べながら宝探しができるような仕掛けをつくってみましょう。宝探しをしている間に、細かく刻んだニンジンなどをいつの間にか食べている状況をつくりだします。グチャグチャにしないように、ルールを決めてあげてくださいね。嫌いな食材に気づかれないように、好きな食材に目を向けられる環境をつくってあげることが大切です。3.自己主張の強い時期を利用して、自分でさせてみるサンドイッチや冷やし中華など、色とりどりの食材を使った料理の盛りつけを子どもにやらせてみましょう。「自分でやりたい」という気持ちと、「自分でつくった食事」は、子どもの好奇心と達成感を満たしてくれます。その具材のなかに、見た目や味つけを工夫したものを少量混ぜこんでみると、より効果的です。4.食べ物のお話しをつくる子どもは、絵本の読み聞かせのように、夜寝る前や二人でいるときにママが話してくれる物語が大好きです。食べ物のお話しをママがつくり、食事に楽しみを持たせてあげましょう。たとえば、嫌いな食べ物がニンジンだった場合、「ニンジンさんは、たまねぎさんやお肉さんと仲良し。だから、一緒に食べると体のなかで、みんなで○○ちゃんを元気にするお手伝いをしてくれるんだよ。『ニンジンさんだけひとりでお皿にいたらかわいそうだから、呼んであげて』ってほかの食べ物が言ってるよ」と、脅しではなく擬人化しながら、思いやりも一緒に育んであげましょう。5.親ががんばりすぎない。できないときは無理強いしないどんな方法をとっても、食べない場合もあります。それは、子どもにも、そのときの気分や体調があるからです。自己主張の強い時期はなおさら、それらのことが顕著に出てきます。親が「なんとかして食べさせないと」と思っていると、うまくいかないとき、自分も子どももイライラしてしまいがちです。多少食べられないことがあっても、無理して食べさせることによって食事が嫌いになってしまったり、お互いにストレスになってしまう場合も。うまくいかなくても、自分自身も子どものことも責めないことが大切です。この時期に特有のことですから、「心配しすぎず、がんばりすぎない」でくださいね。心配していた先輩ママたちのお子さんも、ちゃんと元気に育っているのですから。大人でさえ、暑いときは食欲が落ちてくるもの。「食べさせなければいけない」のではなく、「一緒に食事を楽しむ」工夫が必要なのですね。“魔の2歳児”との暑い夏、少しでも心の負担を感じたら気軽に相談! が一番の近道。ひとりで抱えこまないようにしてくださいね。●取材協力:エキサイトお悩み相談室 長野美奈子(ながのみなこ)先生
2016年06月23日ローカルフードに親しむ、食の革命で注目されるアメリカ・オレゴン州のポートランド。そこで活躍する日本人女性シェフ、田村なを子さんは、食通の間でも人気のカリスマ的存在。とくに日本の和食文化を伝える「Bento」は人気です。先日、横浜で開催されたポートランドフェスタに来日した田村さんに、ポートランドの食事情、子どもたちに伝えたい食について、伺いました。「未来の子どもたちに、安全な食べものを引き継ぎたいんです」ポートランドでレストラン「Chef Naoko」を経営する田村なを子さんが、レストランをオープンさせたのは2007年。以来、地産地消の素材を使った和食を中心にしたナチュラル・オーガニック・キュイジーヌを展開してきました。デルタ航空の機内食も手掛け米国でも人気のシェフです。そんな田村さんが食にこだわるようになったきっかけは、自身がアレルギー体質だったことでした。安心、安全なオーガニック素材を食べることで体質も改善。自分の身体を通して、食をきちんと選ぶことの大切さを知ったことから、食へのこだわりが育っていきました、「ポートランドに住もうと思ったのも、娘の言葉がきっかけでした。当時9歳だった娘が一緒にポートランドに行った時、ここに住みたい!と言ったんです。それくらい、とても気持ちのいい場所に感じられました」親子でスタートしたポートランド生活。そこでまず始めたのは、生産者とのコミュニケーションでした。食通の街、ポートランドでキーワードとなっているのは、“ローカルフード”。つまり地産地消です。先日開催された「ポートランドフェスタ」の仕掛け人でもある、商い創造研究所の松本大地氏は、この街の食の背景について教えてくださいました。「世界でもレストランの多い都市として知られるポートランド。米国には世界中から食材が集まるニューヨークやサンフランシスコのような美食の街がありますが、なかでもポートランドはローカルフードが人気です。地域みんなで地元農家を支える仕組み、CSA(Community Support Agriculture)が根付いているのです」そんな都市で、田村さんが生産者とともにレストランのあり方を考えるようになったのは自然の流れといえるでしょう。田村さんは、地元の生産者のところに通って「どうやって自分の野菜を作ってもらうか?」を考えるところから始めたそうです。「協力していただいている生産者の一人、Ayers Creekのアンソニー・キャロルは、おいしい野菜を作るだけでなく、この街をどんなふうに創っていこうか? というところまで考えています。ですから私も食を通して、どのように和食文化を伝えようか、そんなことを考えながら生産者と一緒に素材作りをしてきました」 生きた食べものをとろうそしてもうひとつ、田村さんがこだわったのは「生きた食べものを届けたい」ということでした。「いきいきと新鮮な食べものは、食べたときに身体にプラスになるエネルギーを持っていると思うんです。食べるということは、生きた植物や動物の命を頂くことですから、目の前の食材に感謝する気持ちも生まれてきます。地元のとれたての野菜や、自然な環境で育てられた鶏、牛、豚。それらは自然食がもつ、食べもの本来の美味しさを持っていますよね。そういう食べものを、できれば子どもたちにも届けたいと思うんです。とくに子どもたちにとってアレルギーの原因となりがちな卵は、自然なものを選ぶようにしています。鶏がどんな餌を食べているか? 餌や育つ環境によって身体への影響も違ってきます」子どもたちのココロを育む、Bento文化を見直そう田村なを子さんがレストラン「Chef Naoko」で提供しているのは、素材にこだわり、手間ひまかけた和食キュイジーヌ。Bentoと呼ばれるお弁当ランチには、色とりどりの野菜やおかずが詰められて、ポートランドっ子にも人気です。そこには子どもを持つママたちにもヒントとなる美味しさがあります。「調理でこだわっているのは、手間ひまかけることを惜しまないということ。だしをとる、というのは和食の基本ですが、例えば野菜の煮物、卵焼きにも、だしを使って作ることで作り手の気持ちが伝わります。日本のお母さんたちも、昔からそうやって子どものお弁当に手間をかけることで、気持ちを伝え、子どものココロを育んできたのではないでしょうか。とくに子どもたちは身体が繊細ですから、言葉にしなくても五感で感じるものがあるはずです」と田村さん。 もちろん忙しいママにとって、お弁当に手間ひまかけるのは大変! かもしれませんが、ちょっと工夫すれば、だし取りは簡単です。前日の夕飯時にちょっと多めにだしを取り冷蔵保存しておけば、翌朝のお弁当にも活用できて便利ですよね。そして何より、色とりどりのおかずをバランスよく詰め込んだお弁当は、日本ならではの食文化。ママたちも、シェフのようなこだわりをもって、お弁当アートを楽しんでみてはどうでしょう。懐石弁当にインスパイアされた、ポートランド発のBentoは目にもおいしい。「料理は作る人から食べる人へのメッセージ。子どもたちの口福と健康を願って、お弁当作りを楽しんでみては」
2016年06月20日こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。このところ、“自己肯定感”を高める子育てが話題になっていますが、果たして子育てをする側の自己肯定感はどうでしょう?心理食育インストラクターとして、 さまざまなイベントやセミナーにてお母さんたちと接する中で、筆者がよくする質問があります。それは、「あなたは親として何点ですか?」というもの。それに対する答えは、30点という低いものから80点、90点と高得点を口にする方までさまざま。実はこの採点は採点結果ではなく、その採点法に大きな落とし穴がある のです。今回は、子どもの自己肯定感を高めるために必要な、親自身の自己肯定感の高め方を心理学からひもといていきたいと思います。●日本人は減点法がお好き!?筆者が先の質問のあと、必ず問いかけるのがその採点法。ほとんどのお母さんは「あまり一緒に遊んであげられないからマイナス○点」「家事がちゃんとできないからマイナス○点」というように減点法で採点されています。この考え方のまま、いくら子どもの自己肯定感を高めようとしても、親自身が“できていない部分” に視点が向いているので、子どもに対する声かけもつい、「あとちょっとで○○だね」「惜しかったね」となってしまいます。その後、ハッと気が付き「でも大丈夫だよ」と付け加えたところで、子どもには「惜しかったね」が刷り込まれていきます。たとえばテストで85点を取れた場合。「すごいね!85点も取れたね!」は自己肯定感を高める褒め方ですね。しかしその後につい「あと15点で……」と言ってしまうケースが非常に多く見られます。すると子どもの中には「あと15点足りない」とできていない部分が刷り込まれてしまいます。これが原動力になる場合もありますが、自己肯定感という面からみるとマイナスに。心理学でいう『刷り込み』とは『インプリンティング』とも言われ、幼少時の刷り込みは大人になってからも大きな影響を及ぼす と言われています。●親自身が“できていること”に視点を向けましょうよく、よその子と比較して「まだオムツが取れていない」「上手に自分で食べられない」「私のやり方が間違っているの?」とできていない部分ばかりを見て自己嫌悪に陥るお母さんがいます。しかし、3か月前、半年前と比べてみたらできることがたくさん増えている のではないでしょうか?子どもの成長はよその子と比べるのではなく、3か月前、半年前のお子さんと比べて見るようにすると、自然とできている部分、成長した部分に視線が向きます。そしてお母さん自身も、たとえば歩けるようになった子どものお世話ができるようになった、手づかみでも自分で食べる子どものお世話ができるようになった。こんなふうに子どもと一緒にできることが増えていることに気持ちを向けていきましょう。“育児”は“育自”とも書かれるように、子どもの成長と同じように必ずお母さんも成長しています。お母さん自身が自らを“減点法”ではなく“加点法”で評価するクセをつけることで、自然に子どもにかける言葉が変わり子どもの自己肯定感も高まっていくことでしょう。●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)
2016年06月16日こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。仕事がら、「何を食べさせたらいいですか?」とか「どんなものを控えたらいいですか?」という質問をよくいただきます。お子さんが風邪をひきやすいとか、お腹が弱い、アレルギーがあるなどの心配事があると、やはり気になるのが“食べ物の与え方” です。しかし、そこで「お子さんは一口、何回くらいかんでいますか?」と質問すると、ほとんどの親御さんが答えられません。子どもはある程度の年齢になるまでは、親が与えるものしか食べられないのですから、何を食べさせ、何を控えたらいいのかが気になるのは当然ですし、それも大切なことです。しかし、“どう食べるか?”も非常に大切なことなのです。そこで今回は“咀嚼回数と唾液の働き”についてご紹介したいと思います。●減少し続ける日本人の咀嚼回数食育でよく言われる『卑弥呼の歯がいーぜ』という標語があるように、食べ物をよく噛むことが大切なのは知られています。その一方で、現実には日本人の食事1回あたりの咀嚼回数は邪馬台国の卑弥呼の時代で3,990回、鎌倉時代で2,600回、江戸時代では1,465回。そこから第二次世界大戦前まではあまり変化はなかったものの、戦後になって急激に減少し、現代人は1回の食事でわずか620回しか噛んでいない といわれています。●唾液でがん予防同志社大学の西岡一教授らの実験によると、強力な発がん物質に唾液を加えると、明らかに発がん作用が抑えられている という結果が出ています。この実験では10億個のバクテリア細胞の発がん作用が、唾液を加えなかった方は660個もあったのに、唾液を加えた方は50個しかなかったとのこと。唾液がいかに健康維持に役立っているのかが分かります。●100%除去を目指すよりも、しっかり噛む習慣をお菓子屋ジュース類、冷凍食品や加工食品を与える際、発がん性のある添加物が入っているのでは?と気になる親御さんも多いと思います。しかし、毎日の食卓から完全に添加物を排除することは非常に神経を使わなければならず、むしろそのストレスの方が心配です。もちろんある程度は気に掛ける必要はありますが、それよりも、しっかり噛む習慣をつけることが大切です。なぜなら、噛んでいる間は唾液がしっかり分泌され、唾液と食品が混ざり合うことで、この実験のように発がん性を抑えることができるからです。噛む回数が少ないということは、発がん性の問題だけでなく胃腸に負担がかかったり、疲れやすい体を作ってしまったり、腸がまだ完全な状態ではない子どもにとってはアレルギーの一因になったりとデメリットがいっぱい。今一度、食事のときにお子さんが一口何回噛んでいるかをよく見て、もしあまり噛んでいないようなら、親御さんも一緒に数えながら、できるだけ楽しく食事をされてみてはいかがでしょうか。【参考文献】・『噛めば噛むほど13の奇蹟』斎藤滋・著●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)
2016年06月02日毎日欠かすことのできない「食」。忙しい毎日の中、自分の食事はやっと出来た隙間時間でパパっと簡単に済ませてしまう事が多くても、子どもの食事はできるだけ栄養バランスを考えながら用意していますよね。でも、一生懸命用意しても思うようにはいかないもので、食が細かったり、好き嫌いがあったり、遊び食べが目立ったり…と悩みの多いお母様も多いのではないでしょうか。0歳からできる食育「どうしたら食べてくれるのかしら」「私の作り方が悪いのかな・・・」「離乳食の時間がストレスに感じる。」こんな風に感じてしまう事もありますよね。そんな時、お母様と子ども達にちょっぴりパワーを貸してくれるのが「食育」です。食育というと、保育所や幼稚園で教わるものというイメージが強いかもしれませんが、おうちでも簡単にできる事が多くあるんです!筆者は産前まで保育士として子ども達とたくさんの食育活動を行ってきました。「これをしたからすぐなんでも食べられるようになる」というものではありませんが、 私がおすすめする0歳からできるいくつかの方法を使い、日常の中で簡単なことから「食」に触れ、食材や食べる事への興味関心を育ててみませんか?きっと、子どもだけではなく大人にも新しい発見があり、「食」がもっと楽しいものになりますよ!絵本を活用しようお野菜や食事のマナー(挨拶など)がテーマの絵本は沢山あります。図書館へ行った際に是非探してみてください。絵だけでなく、実物と比べてみるのもおすすめですよ!食材の名前を知ろうスーパーへお買い物へ行ったら、子どもが興味を示した食べ物の名前を伝えてあげましょう。きっと、すでに行っている方が多いと思いますが、これだって立派な食育です!おうちでチラシに載った写真を見ながらお話するのもいいですね。お野菜に触れよう買ってきた食材。調理する前に少しだけ子どもに触らせてあげませんか?手をなめてしまうかもしれない小さなうちでも野菜なら大丈夫。「大根って大きくて重たいね」「きゅうりはボツボツしてるね」「中と外の色はちがうんだね」など、きっと沢山の発見があるはずです!育ててみようプランターで簡単に出来るお野菜を育ててみませんか?家事の負担にならず簡単に出来る物を選び、毎朝一緒にお水をあげてお世話をしてみましょう。花や実の生長を見ていると、大人も癒されるのでオススメです。つくってみよう少し大きくなってきたら、時間のあるときに一緒に調理に参加してみませんか?「野菜についた泥をおとす」「キャベツやレタスの葉をちぎる」こんな事から始めてみましょう。バンダナやエプロンをつけてあげると、気持ちは小さなママ!食への興味が広がっていきますよ!子どもの気分が乗らずほとんど食べられない時があっても大丈夫。ベビーフードに頼ってしまう日があっても大丈夫。堅く難しく考えず、笑顔で楽しむことを1番にいきましょう!お母様と子どもたちとの毎日にキラリと笑顔がひとつ増えますように…!
2016年06月01日■梅雨の季節は梅の季節今年も梅雨のシーズンがやってきます。梅雨は、「梅仕事」の季節でもありますね。この時期に旬を迎える「梅」は、梅干しや梅酒、シロップやジャムなど、いろいろ活用できて重宝です。毎年、自家製の梅干しや梅酒などを漬ける方も多いかもしれません。私が、ぜひともマスターしたいことのひとつに「梅干し作り」があります。わが家では毎年、祖父母が梅干しを作っていました。ご近所の方が分けてくださったお庭の梅の実を、庭先に広げたゴザの上に干し、畑のわきで育てた赤しそと一緒に漬け込むのが、わが家伝統のレシピ。祖父母が作る真っ赤な梅干しは、「保存が効くように」と、かなり塩分が強いのですが、その少々強めの塩気とキュッとした酸っぱさが、私の中での「梅干しの味」の基準となっています。90歳になる祖父が元気なうちに、おじいちゃんの梅干しレシピを教わって、娘と一緒に梅仕事を楽しみながら、その味を受け継いでいけたら…と、思い描いています。■梅には、酸性に傾いた体を整える効能が梅は、「医者いらず」と言われるほど、体に良い効能がたくさんあります。なんといっても、梅の特徴である酸味は、クエン酸などのさまざまな有機酸によるもので、疲労回復などに効果的です。また、果物の中でも、梅は栄養価がとても高く、タンパク質、カルシウム、カリウム、鉄などのミネラルや、ビタミンA・B1・B2・Cなども豊富。エネルギー代謝を高めるほか、老化防止や抗酸化作用、生活習慣病の予防などにも効果が期待できます。 ほかにも、ごはんやパンといった主食、肉や魚、お酒など、ふだん酸性に偏りがちな食事に対して、アルカリ性である梅は、体のバランスを整えるのによい食材といえます。小さな一粒に、たくさんの栄養や効能がぎゅっと詰まっていて、「医者いらず」と呼ばれるのも納得です。特にこれからの暑い季節には、さっぱり酸味のある梅が食欲を増し、胃の消化機能を助ける働きもしてくれます。梅干しなどは殺菌作用もあって、子どものお弁当にも加えてあげたいひと品ですね。梅は、青いうちは梅酒に、少し黄色く色づいてきたら梅干しに、完熟のものは梅ジャムに…と、熟し加減によって違った味わいが楽しめます。その時々の梅の様子を見ながら、子どもと一緒にいろいろな梅仕事をしてみるのもいいですね!
2016年05月31日学校生活に欠かせない給食。毎日給食を楽しみにしている子、食べるのが遅かったり、苦手なものまで食べないといけなくて嫌だなと感じている子、さまざまだと思います。当たり前のように日本の学校生活に溶け込んでいる給食ですが、ところ変わると制度も変わります。フランスの様子を見てみましょう。■給食費は親の収入によって変わる日本の給食費は、都道府県によって差はあるものの、月に支払う金額はどの生徒も原則一律です。文部科学省が2年ごとに出している学校給食実施状況等調査によれば、2014年度の公立校における給食費の全国平均額は、小学校低学年が4251円、中学年が4271円、高学年が4277円でした。一方で、フランスの公立幼稚園や小学校は、親の収入により給食費が変わります。2015〜2016年のパリ市の場合、給食費は10段階に分かれています。例えば世帯収入が月234ユーロ(約2万9000円)以下のもっとも低いカテゴリーの家庭は、1食の支払いが0.13ユーロ(約16円)です。そして月収の多さに比例して1食の値段は高くなり、収入が月5000ユーロ(約62万円)を超える最も高いカテゴリーになると、1食7ユーロ(約860円)になります。フランスは親の収入によって、かなりの差がつけられていることが分かります。■みんなが給食を食べられるわけじゃない日本の場合、生徒はみんなで一緒に給食を食べますが、フランスは家に戻ってご飯を食べる子どももいます。アレルギーを持つ生徒は、その内容を学校に提出し、弁当を持参できます。フランスでは家でお昼を食べられるという選択があると知った時、学校給食が好きではなかった私はとても羨ましく感じたのですが、一方でこんな実情もあります。フランスでは自治体によって、食堂の容量が需要に追いつかず、求める生徒すべてが学校の食堂に入れないことがあります。そのため共働き家庭の子どもを優先させています。親が仕事をせずに家にいる場合は、共働き家庭と比べて家で昼食を用意できる時間があるという考え方からです。一見すると合理的に見えますが、経済が好調でないフランスは、望んで仕事をしない親ばかりではありません。本当は仕事をしたいのに失業してしまったり、求職中の人もたくさんいます。そのような家庭の子どもが給食にありつけなくなるケースが、近年フランス社会で問題視されています。また仏フィガロ紙によれば、フランスでは5人中1人の割合の子どもが、貧困で暮しているといいます。決められたルールに従い税金を払っているのに、公共サービスを平等に受けられないことは公平さに欠けますし、求職中は仕事をしている人と同様に、就職活動に時間を割かねばなりません。そのため共働き家庭を優先させることに異議を唱える人もいます。一方で、不況下の限られた税収と予算の中で、自治体が今以上の設備、人員を簡単に増やせないという事情もあります。給食制度1つ取っても、それぞれの国が抱える社会の縮図が現れています。
2016年05月21日こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。ゴールデンウィークも終わり、いつもの生活に戻ったものの気持ちだけは何だかいつもと違う。 「当たり前にこなしていた仕事に集中できない」、「朝、起きるのがつらい」、「特に何かあるわけではないのに気持ちが落ち込む」。その症状、もしかしたら五月病かもしれません。そこで今回は五月病の症状とその対策法をご紹介したいと思います。●そもそも五月病ってなに?この時期、よく耳にする五月病ですが、実は正式な病名ではなく医学用語でいうなら“適応障害” という病名にあたります。学生から社会人になったり、部署移動があったり、新入社員が入ってきたりと周囲の環境に大きな変化が起こる4月から1か月ほど経過した5月は、新しい環境に適応できない、新しい人間関係がうまくいかない、イメージしていた理想と現実とのギャップなどのストレスが蓄積しがちです 。そのため、・食欲不振・胃痛・めまい・不眠・無気力・イライラ・気分がふさぎ込むといった症状が現れます。●食事での対策法五月病の一因として挙げられるのが“幸せホルモン”とも呼ばれるセロトニンの分泌が減少すること 。栄養学から見るとセロトニンは必須アミノ酸のひとつ、トリプトファン、炭水化物やビタミンB群から合成されます。トリプトファンはマグロなどの魚類や肉類、納豆などの大豆製品といったタンパク質を多く含む食品にあります。ビタミンB群は豚ヒレ肉やバナナ、青魚に多く含まれています。こうした食品を積極的に取ることが一つの対応策として考えられます。●五月病を軽減する生活習慣5つ●(1)朝、起きたらカーテンを開けるカーテンを開けて朝日を浴びることでセロトニンなどのホルモンの分泌スイッチが入ります。●(2)適度な運動をするウォーキングや軽いトレーニングなど、体を動かすことはストレスが発散されるだけでなく、睡眠の質が高くなる ので脳の休養が十分に取れます。●(3)38~39℃のお風呂にゆっくりつかる低い温度のお湯につかると、副交感神経が優位になるためリラックスすることができます。●(4)ネガティブな情報を入れないようにする自分が落ち込んでいるとついネットなどでも、ネガティブな情報に目が行ってしまいます。これは「自分と同じような人がいるんだ」と安心感を得るのと同時に、さらにストレスを増大させる悪循環にはまりこんでしまう ので、できるだけ避けた方がいいでしょう。●(5)リラックスできるアロマやハーブティを利用するオレンジやカモミール、ラベンダーなどの香りはダイレクトに脳に働きかけ、リラックスさせてくれます。できるだけ自然の香りに触れる機会を増やしましょう。「そんなこと、いいのは分かっている!」と思われるかもしれませんが、実行できているかは別問題。3日、一週間と「この期間はこれを必ずやる!」と決めて実行されてみてはいかがでしょうか。【参考リンク】・適応障害 | みんなのメンタルヘルス(厚生労働省)()●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)
2016年05月19日■子どもの台所デビューにぴったりすっかり初夏の陽気になり、夏日の日もチラホラ…。これからの季節におすすめなのが、「ぬか漬け作り」です。気温が高めの方がぬか床の発酵も進んで、おいしく漬かりやすいですし、何より夏場はぬか床のひんやり感もあまり苦になりませんよね。わが家の2歳の娘は、このごろ台所に来ては、「ねぇねぇ、なにしてるの?」と話しかけてくるようになりました。娘の最初の台所のお手伝いに、“ぬか床まぜまぜ”はちょうどよいかも!と思ったりしています。しばらく中断していたぬか漬け作りなのですが…、この夏は、私も再チャレンジしてみようと考えています!■栄養満点、ぬか漬けのすごいパワーぬか漬けは、ぬか床そのものに、ビタミンやカルシウム、タンパク質など豊富な栄養が含まれていて、それらが漬けた食材に移るのはもちろんですが、さらに、生の野菜を漬けることで、もともと野菜に含まれていた栄養価も何倍にも増やしてくれるという、すごいパワーがあるそうです。ぬか床が発酵することで、乳酸菌や酵素も豊富に含まれ、胃腸や肌の調子を整えたり、新陳代謝を助けて老廃物の排出を促したりする働きも期待できます。また、ぬか漬けは、とても栄養バランスの良い食品です。ぬか漬けの「ぬか」は、お米の精米過程で取り除かれる表皮や胚芽の部分ですが、その中には、お米が持っているビタミン、ミネラルの大半が含まれているといわれています。その「ぬか」を発酵させた「ぬか床」は、まさに栄養の宝庫! たんぱく質、脂質、食物繊維、ビタミン類、鉄、カルシウムなど、実に多くの栄養素が含まれているのです。そして、ぬか床に含まれてない栄養素である「ビタミンC」は、漬けた野菜から摂取できるので、ぬか漬け1品でほとんどの栄養素が偏りなく摂れるということに。加えて、乳酸菌に酵素…、これはぬか漬けを食べない手はありません!これから多く出回る夏野菜は、ぬか漬けにもしやすく、彩りもきれいで、ぬか漬け初心者さんにはトライしやすい食材。慣れてくると、野菜類だけでなく、豆腐やキノコ類、肉、魚などのぬか漬けを楽しむ方も。私はまだ、きゅうりやナスといった定番野菜しかチャレンジしたことがないのですが…、ぬか床ひとつでお料理のレパートリーや、味のバリエーションが広がるのも楽しいだろうなぁ…と、あれこれ夢見ています。 ■塩分が気になる場合は栄養たっぷりのぬか漬けですが、子どもには少し塩分が強すぎることもありますね。多少塩分控えめのぬか床にするには、冷蔵庫で管理するとよいそうです。ただし、あまり塩分が少なすぎても、漬かりにくかったり、ぬか床も傷んでしまったりするので、要注意。ぬか漬けは刻んで薬味として冷奴にのせたり、キュウリなどはポテトサラダに混ぜたりしても、子どもたちに食べやすいひと品になりますね。本格的なぬか床でなくても、ジップ付きパックの中でもみ込んで、簡単に始められるものもありますよ。野菜もたっぷり食べられて、栄養満点のぬか漬け。この夏に向けて、お子さんと一緒に始めてみてはいかがでしょう?
2016年05月17日■今年の小満は2016年5月20日!5月の下旬ごろ、二十四節気では「小さく満ちる」と書いて「小満(しょうまん)」と呼ぶ節目があります。2016年は、5月20日がその小満にあたります。小満は太陽の光を浴びて作物が成長し、大きく無事に育っていく時期。あらゆる生命が成長していくパワーみなぎる季節です!■農業では作物が育ってホッと一安心農業では、秋に撒いた麦穂が黄緑に色づき始めたり、梅の実が膨らんできたりする時期。「小満」には、順調に育ってきている作物を見て、ひと安心するという意味もあります。とくに麦は、二毛作で作る場合、梅雨入り前のこの時期が収穫時期。実が熟し、麦にとっての収穫の「秋」であることから「麦秋(ばくしゅう/もしくは、むぎあき)」という言葉もあります。熟した麦を取り入れる、初夏を指す季語です。■小満の日には、何を食べる?野菜では、さやえんどう・グリーンピース・空豆などの豆類がおいしい季節です。黄緑や緑などパステルカラーのお豆類を使えば、初夏らしい彩の料理が作れそうですね。さらにアスパラガス・紫蘇(しそ)・明日葉などの葉っぱ類も豊富です。皮がやわらかい新じゃがいも・新たまねぎも並びますね。果物では、枇杷(びわ)・夏みかんが走りの季節をむかえます。魚貝類では、鯵・鰹・鱚(きす)・きびなご・いさき・雲丹(うに)・さざえ・車海老・真だこ・烏賊(いか)など。こうした旬の食材が並ぶ食卓にすると、自然の実りを食事から学べるでしょう。 ■小満の時期の行事は?この時期には多少天気がぐずつくこともありますが、基本的に気候は穏やかです。まもなく、夏に入る準備「梅雨」がやってきます。そして、6月1日は衣替えです。梅雨に入る前、晴れた日に衣替えや虫干しを済ませてしまいましょう。また、お出かけするなら、潮干狩りはいかがでしょう? 潮の引く時間が徐々に長くなり、気温も水温も暖かくなってきます。産卵のシーズンを前に、栄養を蓄えてぷくっと太り出したこの時期のアサリをはじめとした貝類は味も良く、中身もたっぷり詰まっていて食べごたえがありますよ! 子どもにとっても、きっと楽しい思い出になることでしょう。今回は「小満」の季節についてでした。日本の四季を楽しむ節目、お子さんとの会話や料理の中に取り入れてみてはいかがでしょうか?
2016年05月15日こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。子育ての悩みは多種多様。どんなママも子ども相手に試行錯誤しながら、一生懸命子育てをされているかとは思いますが、中にはビックリするようなママも!仕事柄、小児科医や助産師、 産婦人科医とご縁がある筆者が、「これが普通だと思ってほしくない」という事例をご紹介したいと思います。●妊娠中編『母親教室で「和食中心の食生活を」と言ったら「和食って何ですか?」 と聞かれた』(助産師Aさん)『「和食がいいと言われたのでうどんを食べるようにした」と言われたときは頭を抱えた』(助産師Aさん)『「できるだけ魚を食べるようにして。でも大型魚は水銀の心配があるからできるだけ小魚を」とアドバイスしたら、「水銀?魚に?ウケるー!ありえんし!」と言われ、まじめに説明していたら「ていうか魚嫌いだし」と言われたときには怒鳴りたくなった』(産婦人科医S氏)●産後編『出産後3日目に「気分転換に髪染めてもいいですか?」 と聞かれた。まぁ聞くだけマシかと思ったけど、髪染める時間があるなら睡眠をとってほしい!』(助産師Tさん)『出産翌日、がっつりメイクをしてSNS投稿用の写真を撮ってほしいとスマホを渡された』(産婦人科医N氏)『出産後の入院中に、友達だというネイリストを病室に呼んでネイルをしようとしていたのを発見。注意すると「意味分からんし」とそれこそ意味不明なことを言われた』(産婦人科医K氏)●小児科編『待合室で高熱の子どもをイスに寝かせ、スマホゲームをしている母親。心配じゃないのかな?』(小児科医S氏)『3歳の子どもを「昨夜から熱が下がらない」と連れてきた母親が、びっくりするようなまつ毛フッサフサの化粧をして、ブーツにミニスカート 。「そんな準備をする暇があったら一刻でも早く連れて来い!」と怒鳴りつけたくなった』(小児科医S氏)----------いずれのママも“食”について知る機会がなかったり、教えてもらえる環境がなかったり、メイクやファッションについてはママ自身の自己肯定感が低いために「メイクや服装をしないと自分はダメな人に見られてしまう」と思い込んでいる可能性も。スマホゲームについては「イベントなどに参加しておかないと仲間から認めてもらえない」とネット上の“仲間”に対する承認欲求や依存が感じられます。“食”については自らが興味を持って学べば、がっつりメイクをしなくても美しい肌になれ、体型も美しく保てます。「これじゃヤバいよね」と心のどこかで思っているなら、今からでも大丈夫!学んでみてはいかがでしょうか?そして子育て中のママを一番認め愛してくれているのは他ならぬお子さんです。赤ちゃんや子どもが泣いてワガママを言うのは大好きなママに視線を向けて、声をかけて、微笑みかけてほしいから。理想の子育てとギャップがあっても大丈夫! 一緒に成長していくつもりで、お子さんにもっと興味を持ってみてはいかがでしょうか。●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)
2016年05月05日気づかぬうちに、大人の真似をしている子どもの観察力に驚くことはありませんか。教えたつもりはないのに、子どもたちは大人の行動を良く見ています。特に毎日一緒に過ごすことが多い食事の時間。大人の食事マナーがそのまま伝わっていると言っても過言ではありません。子どもに正しい食事のマナーを教えるためには、きちんと見本を見せてあげることが大切。特に注意したい基本的なポイントを紹介するので、普段の食事を思い出しながらチェックしてみてください。■お椀とお箸、先に取るのはどっち?まずは、基本中の基本、箸の正しい持ち方から。下の箸を薬指の先と、人差し指・親指の股で固定します。そして、上の箸は親指・人差し指・中指の先を使ってはさみます。箸を動かすときは、下の箸を固定したまま、上の箸だけを動かすのがポイントです。この箸の持ち方まではマスターしている人が多いと思いますが、その使い方や扱い方はいがでしょうか?たとえば、置いてある箸を持ち上げるとき。右利きの人なら、まずは箸の真ん中あたりを右手で取り、左手を下から添えて、それから食べるときの形になるよう右手に持ちかえます。この順番を心がけると、箸を持つ動作がとても美しく見えます。食事中に話をしたり、お茶を飲んだりするときは、一旦箸を置くのが正しいマナー。その習慣を身につけるためにも、箸置きを使うことをおすすめします。お味噌汁のお椀を持つときも、箸より先にお椀を取るのが正しい所作とされていますので、それを実践しようと思うと、箸を一旦おかなくてはなりません。食器の上に箸を渡して置きたくなりますが、これは「渡し箸」と言って正式にはマナー違反です。箸置きがあれば、そこに箸を置くことができます。この習慣は、正しい箸づかいへの近道です。■「袖越し」には気をつけて食事中に飲みものを取ったり、醤油を使ったりするときには、自分より右にあるものは右手で、左にあるものは左手で取るように心がけましょう。これは、膳の上を手で覆う「袖越し」というマナー違反を避けるためです。手や腕が食器にあたって倒すのを防ぐことにもつながりますので、ぜひ家庭の食卓で実践したいマナーです。■いずれは三角食べができるように特定のものだけを集中的に食べるのも、マナー違反とされています。ご飯、お味噌汁、それにおかずが数品といった場合は、バランスよく配分しながら、少しずつ食べるようにしましょう。ご飯と汁物は、できるだけ一口ずつ交互に食べるようにします。子どもは嫌いなものを最後に残してしまいがちなので、まんべんなく食事を進めていく三角食べを見せてあげられると良いですね。もちろん、食事は楽しいのが一番。子どもが上手に食べられなかったり、マナー違反をしたりするのは当然のことですし、マナーに固執しすぎる必要はありません。ただ、成長するにしたがって、子どもにも食事マナーが問われるようになってきます。小さなころから正しいマナーで食事をする両親の姿を見せておけば、大きくなってから「お行儀よく食べなさい!」と怒らなくて済むはず。子どものためにも、そして自分のためにも、普段の食事マナーを見直してみてはいかがでしょう。森川ほしの(OFFICE-SANGA)
2016年05月01日■子どもとの会話に、自然に旬の食材や行事食の話題を取り入れよう突然ですが「二十四節気(にじゅうしせっき)」を知っていますか? 日本には四季があり、それを24等分して、約15日に1回訪れる節目の日に季節を表す名称をつけたもの、それが二十四節気です。正確な時計やカレンダーがなかった時代には、農作業の目安にしていたとも言われています。現代は毎日が慌ただしく、あっという間に過ぎてしまうからこそ、四季の移り変わりを楽しむために、また子どもの食育に、二十四節気を日々の話題に挙げてみるとよいでしょう。そして、節目の日には「旬食材を使って何か1品作ってみる」「子どもと行事について会話してみる」と決めてしまうのもよいかもしれません。子どもにとっても、春夏秋冬それぞれの食材を味わったり、日本の行事の話を一緒にしたりすることで、自然と食の知識と理解を深めることにもつながります。そこで今回は「立夏」について紹介しましょう。■今年の立夏は2016年5月5日5月に入ると、二十四節気では「立夏」の季節。2016年の立夏は「こどもの日」と重なっています。桜が終わり、一気に葉が育って新緑に。夏の気配が感じられ、ツツジ、菖蒲、藤が咲き始める頃でもあります。初夏と混同しがちですが、初夏は6月に入ってからを指す言葉です。立夏は、すがすがしい風がちょうど心地良く感じる季節。田植えや種まきが始まり、秋の豊作を祈って「お田植え神事」「御田植祭」が行われたりします。 ■立夏の日には、何を食べる?春の名残の食材と、夏の走りの食材、新緑をイメージした緑の食材を使うと、立夏らしい献立になります。春の名残の食材だと、筍や菜の花、山菜など。春キャベツや芯玉葱が出回り、グリーンピースやそら豆、スナップエンドウなどお豆類がおいしい季節でもあります。海産物では、ホタルイカやワカメ、ヒジキなどの海藻類も旬を迎えます。こどもの日と合わせて、柏餅や粽(ちまき)を取り入れてもよいですね。なお、こどもの日に柏餅を食べるのは、柏の葉が、次の新芽が出るまで落ちないことから、家督が絶えないことの象徴とされ、縁起の良いものとされているからです。■そのほかの「立夏」前後の行事は?立夏の時期は、ゴールデンウイークの名称が浸透しすぎて、元々が何の日だったのかが薄れている気もしますが、日本の古き良き行事が満載です。 2016年5月1日:「夏も近づく八十八夜~」の歌でおなじみの八十八夜。立春を起算日として88日目、茶摘みなどの農作業がピークの時期です。5月3日:憲法記念日。日本国憲法の施行を記念する日です。5月4日:みどりの日。元々は昭和天皇の誕生日。2006年までは4月29日が「みどりの日」でしたが、現在は昭和の日となっています。5月5日:こどもの日。端午の節句(菖蒲の節句ともいいます)五節句の一つです。日本では端午の節句に男の子の健やかな成長祈願の行事を行う風習があります。 二十四節気をさらに細かく分けた、七十二候というものもあります。気象や動植物の変化を知らせる短文になっていて、立夏の期間ならば以下の通りです。・初候:蛙始鳴(かえる はじめて なく) : 2016年5月5日。蛙が鳴き始めるころ。田んぼに水が引かれると、蛙の泣き声も聞こえるようになります。・次候:蚯蚓出(きゅういん いずる) : 2016年5月10日。蚯蚓(ミミズ)が地上に出てくる頃。畑を耕すとミミズも出てきますね。・末候:竹笋生(ちくかん しょうず) : 2016年5月15日。筍が生えるころ。筍というよりは若竹がズンズン生えてくる頃です。 今回は「立夏」について取り上げましたが、日本の四季を楽しむ節目、お子様との会話や料理の中にちょっとだけ取り入れてみてはいかがでしょうか?
2016年05月01日ママなら誰しも、赤ちゃんには自分で食べる力とその楽しさを育んでいってほしいですよね。今日は離乳食期の赤ちゃんがにぎりやすい、取っ手付きのフードフィーダー、キッズミー"モグフィ"をピックアップ。シリコンサックに入れた離乳食を赤ちゃんが自分でカミカミできるこのグッズ。赤ちゃんの食育に役立つ、そのワケをご紹介します。 使い方はとっても簡単! まずはシリコンサックを本体にセット。そこに、月齢に合わせて柔らかく調理した食べ物を小さく刻んでシリコンサックに入れます。パチンと音がするまでフタを閉めてロックしたら準備は完了。食べ物の温度を確かめてから、赤ちゃんにモグフィを持たせてあげましょう。シリコン部分をカミカミしながら離乳食を食べさせてください。 安全で赤ちゃんが持ちやすいデザイン設計 ちょっとユニークな取っ手は、人工工学に基づいてデザインされたもの。赤ちゃんの小さな手でも持ちやすい形になっています。離乳食を入れたシリコンサックは赤ちゃんの手では外れないようにロックできるので、中身が漏れることもありません。Mサイズは生後4カ月頃から、Lサイズは生後6カ月から使えるので赤ちゃんの成長に合わせてサイズを替えてくださいね。トレーニングカップとしても使えるキャップ付き。 丈夫で柔らかいシリコンサック 歯が生え始めてカミカミしたい赤ちゃんにぴったりな柔らかいシリコンサックは、医療基準の丈夫な素材でできています。赤ちゃんがカミカミする事であごの運動を増やし、"吸う"から"噛む"へ、赤ちゃんの食育のステップアップを後押しします。別売りのニップルサイズは3種類。SサイズとMサイズは生後4カ月頃から、Lサイズは生後6カ月頃が対象年齢になります。また、衛生面を考慮して1カ月ほどで新しいサックに替えるようにしましょう。 グッズを活用して赤ちゃんの食育を盛り上げよう!モグフィには、赤ちゃんの食育を応援するこだわりがたくさん。赤ちゃんが口に入れるものだから、安心できる素材を使っているところも高ポイントでした。 おしゃれで優秀なグッズを活用して、赤ちゃんの"自分で食べる力"と"食べる楽しさ"を育んでいきたいですね。 kidsme(キッズミー)food feeder モグフィサイズ:S、M、Lカラー:ライム、アクアマリン、ラベンダーモグフィ専用替えサック 2個入りサイズ:S、M、L価格:モグフィ本体:各1,620円(税込)、モグフィ専用替えサック 2個入り:各918円(税込)
2016年04月22日こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。突然ですが、質問です。“愛情”の反対は何でしょう?憎悪?いいえ。違います。答えは“無関心”。「子どもは褒めて育てましょう」。そう言われ始めてから久しくなりますが、子どもが何かに成功したときや新しいことにチャレンジしたときにだけ褒めてはいませんか?今回は、心理カウンセラーとして、食育インストラクターとして長年、さまざまな子育てを見てきた筆者が、幼児期にその欲求が満たされるか否かで成人後にも大きな影響を与える“承認欲求”から子育てを考えてみたいと思います。●承認欲求ってなに?今回は子どもの承認欲求(心理学者・マズローが提唱)に特化したお話しになりますが、哺乳類の中でも人間の赤ちゃんだけが、自分の力だけで母乳を飲みに行くことができません。母親に抱かれ、乳房に口が届くところまで持っていってもらわないと母乳を飲むことさえできないのです。そのために赤ちゃんはお腹がすくと泣くのですが、泣いて自分の存在、状況を主張しているのですね。ここですでに承認欲求が出てくるのです。この場合はもう命がけ と言ってもいいでしょう。成長して少しおしゃべりできるようになると、しつこいくらい話しかけてきます。同じことを何度も聞くこともあります。これも「甘えたい」「かまって欲しい」といわれる承認欲求のひとつ。自分の気持ちが満足するまで、その存在を認めて欲しい わけです。決してママを困らせたいわけではありません。●無意識に子どもに無関心になってはいませんか?仕事をしながらの家事や子育ては本当に大変。掃除機をかけよう、洗濯をしようと思ったときに限って足に絡みついてくる。SNSでのやり取りをしているときに限って泣かれる。そんなとき、どうしていますか?もし家事やSNSを優先しているのなら、その手を10秒だけでもいいので止めて、子どもに視線を向けてあげてください。子どもに触れてあげてください。そうするだけで、子どもは満たされます。忙しいのに家事の手を止められない!そう思った方は家事の目的を考えてみてください。家事は家族が快適に生活するためのことではないでしょうか?そう考えたら何を優先すべきか分かるはずです 。子どもが食事をしている間に家事をするのは効率的かもしれませんが、子どもはその間、とっても寂しいツラい気持ちで食事をしているかもしれませんよ。そのまま中学生、高校生になったら、自分の存在を認めてくれるネットの中の世界や、いわゆる“悪さ”をする友達といることに心地よさを感じてしまうかもしれません。小さなうちに時間をかけるか?大きくなってから時間を取られるか?極論を言ってしまえば、そんな選択になってしまう可能性もあります。●褒める育児の落とし穴子どもを褒めて育てることも確かに大切です。しかし、そこには落とし穴があります。それは「何かができたとき」「頑張ったとき」だけにしか褒めてもらえないと、子どもは「何かができないと、認めてもらえない」「頑張らないと認めてもらえない」そう刷り込まれてしまうのです。もっと突っ込めば、「何もできなければ自分はダメな人間なんだ。」「頑張らないと自分は認めてもらえない、ママの笑顔さえ見れない存在価値のない人間なんだ」、そう刷り込まれて成長してしまうため、自己肯定感の低い大人になってしまう 可能性があるのです。褒める育児よりも“認める育児”を。難しく考える必要はありません。視線を向け、微笑みかけ、スキンシップと何もなくても「大好き!」と声をかけてあげるだけで、子どもの承認欲求は満たされ、自己肯定感は高まります。親子の信頼関係の“根っこ”、人間性が育まれる“根っこ”は認めることから始まるのです。●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)
2016年04月21日■あなたのふるさとの味は何ですか?私のふるさと、福井県では、春のこれからの時期、「ほうば飯(めし)」が食べられます。熱々のごはんに、甘く味付けたきな粉をまぶし、朴葉(ほうば。ホオノキの葉っぱ)で包んで、重しをしたもの。きなこおはぎに近い味わいですが、もち米ではなく、あくまで普通のごはんを使います。 隣の岐阜県などでは、押し寿司のように、しめ鯖や錦糸卵などを彩りよくのせて朴葉で包んだ「朴葉寿司」が食べられるそうですが、福井のそれはいたってシンプルに、ごはんときな粉だけ。ですが、きな粉の香ばしさに朴葉の香りもほんのり移って、なんとも素朴でやさしい味わいなのです。古くは、田植えが終わった後のお祝いに食べたものだそう。甘いきな粉はごちそうでもあり、また、黄金色に実る稲穂を思わせることから、豊作への願いも込められていたと言われます。朴葉には殺菌作用もあるとされ、昔の人の知恵がつまった郷土料理のひとつです。私も子どもの頃、「ほうば飯」を食べるのがとっても楽しみでした。2枚の葉っぱを十文字に重ねて、真ん中にきな粉とごはんを置いて包む…。作るのをお手伝いするのも楽しかったし、大きな葉っぱを広げて甘いきな粉ごはんをほおばるのも、なんともワクワクする瞬間でした。我が家では毎年、お隣のおじいちゃんが山に入って採ってきてくれる朴葉で、ほうば飯を作っていました。が、今は山に入る人もなく…、もう何年も、ほうば飯を食べていません。同じように、わらびやぜんまい、ふきのとうなど、様々な山菜が、春のこの時期は食卓に並んだものです。どれも、私の祖父や親戚やご近所のおじいちゃんなど、誰かが山に入って摘んできてくれたものでした。■自然の恵みを食卓に取り入れることの大切さ昔はそんなふうに、身近にある自然の恵みを食卓にとりいれることが、どの家でもごく普通のことだったのではないでしょうか。 いまは山に入るにも制限があり、難しいのかもしれませんが、でもそうした、自然と共にある暮らしや、そこから受け継がれた知恵や手仕事、郷土の味など、いろいろと知って、体験しておきたいなと考えます。おじいちゃん世代ができていた、昔ながらの家仕事。孫世代の私はほとんど身につけられていないのですが、あらためて、子どもたちと一緒に学び、感じる機会を作っていきたいと思っています。ということで、この春は、家族みんなで「山菜採りツアー」に参加してみるのはいかがでしょう?専門のガイドさんと一緒に、見て聞いて感じながら山の恵みを味わうのは、子どもたちにも貴重な体験になるはずです。山に入って山菜採りを楽しみ、その後、山菜料理が食べられるツアーもありますよ!春の食材には、苦みやアクのあるものが多いのですが、この苦みには、冬仕様だった体を目覚めさせてくれる働きがあるそうです。また、芽吹いたばかりの山菜は、生命力にあふれ栄養もたっぷり! 旬の恵みは、私たちの体にもうまく働いているんですね。各地の山菜採りツアーは、4月下旬から6月中旬ころに開催されるものが多いようです。生き生きと輝く新緑の中、自然の楽しさ、おいしさを再発見しに、お出かけしたいですね!(参考リンク)・ 山菜採りハイキング|長野県、黒姫、妙高で山菜採りハイキング|サンデープラニング ・ 全国 山菜採り 子供の遊び場・お出かけスポット | いこーよ
2016年04月19日【ママからのご相談】幼稚園のお弁当に関しての相談です。わが家は夫婦共働きで、時間的な余裕がなく朝のお弁当の準備が大変です。先日、子どもの通っている幼稚園から新学期に頂いたお手紙に、お弁当に関する注意事項が書いてありました。「おかずにキャラクターのついた楊枝を刺さないこと」「冷凍食品は使わず、お母さんの手作りのおかずを入れてあげてください」などでした。このような要望に対して、我々保護者は忠実に従っていかなくてはならないのか疑問に思ったのですが、これは普通のことなのでしょうか?●A. 食育に関するガイドラインに基づく提案を、自主的に実行している幼稚園です。ご相談ありがとうございます。ママライターのあしださきです。2016年4月、インターネットのニュースサイトがこの話題を取り上げたことで賛否両論さまざまな意見が挙がっていますよね。私もこの春幼稚園を卒園した子どもがおりますので、このニュースには非常に関心を持ちました。息子の通う幼稚園でも、お弁当に関するお願いというか園からの“指導” は確かにありました。具体的には、「小さいカップ入りのゼリーを入れないこと」「ピックを刺したおかずばかりにならないように」などです。このようなことは全国の幼稚園・保育園で多く見られるようですが……保護者の皆さんは一体どのように対処しているのでしょうか。調べているうちに、このような幼稚園の食に関する指導の背景には、行政による“食育推進基本計画”が関係している ということが分かりました。そこで今回は、この“食育推進基本計画”に焦点を当ててみたいと思います。指導を積極的に行う幼稚園に対し「余計なお世話」という意見が多いということも分かりますが、実は幼稚園に対して行政側からこんな指導がなされているということはあまり知られていないのではないでしょうか。●食育推進基本計画“食”の重要性が叫ばれる昨今、国民の食生活をめぐる環境が大きく変化していることでさまざまな影響が顕在化してきています。栄養の偏り、不規則な食事、肥満や生活習慣病の増加などの問題です。このような問題を解決するキーワードが“食育”であり、そのための具体的取り組みを明確にしたものが“食育推進基本計画”です。現在、第3次食育推進基本計画が発表されていますが、その中に「就学前の子どもに対する食育の推進」 という項目があります。一部をご紹介すると、**********『乳幼児期からの食育の重要性が増していることに鑑み、就学前の子供が、発育・発達段階に応じて健全な食生活を実践し、健康な生活を基本として望ましい食習慣を定着させるとともに、豊かな食体験を積み重ねていくことができるよう、保育所、幼稚園及び認定こども園等において家庭や地域と連携しつつ、さまざまな食育を推進する。その際幼稚園にあっては「幼稚園教育要領」に基づき、食育を教育及び保育の一環として位置づけている。食育の指導に当たっては施設長や園長、保育士・幼稚園教諭・保育教諭栄養士・栄養教諭、調理員等の協力の下に食育の計画を作成し、各施設において創意工夫を行うものとする』**********このような“食育推進基本計画”に基づき、各幼稚園では食育に関して創意工夫し方針を考えた上で、指導やお願いという形で保護者に対して協力を呼びかけているということが分かりました。ご相談者様のお子さんの通う幼稚園でも、園として食育を真剣に考えている ということが言えると思います。ガイドラインに基づき各幼稚園が自主的に取り組んでいるため、各施設で差が生じているものと思われ、「うちの幼稚園はなんでこんなに厳しいのだろう」という疑問が生まれるもとになってしまっているのではないでしょうか。●保護者の心境は考えられているか子どもの食に関して真剣に考えているのは、保護者も幼稚園も同じであると思います。ただし、園の方針に協力するにあたって保護者の立場から幼稚園側に意見すると、「各家庭の状況がそれぞれ違うことや、保護者が負う役割に関してその心境を考えているかどうか」をいま一度考えていただきたいと思いました。お手紙一枚で、突然「冷凍食品をお弁当に入れないでください」と言われたら、いままで冷凍食品を上手に利用しながら忙しい朝の時間にお弁当を作っていたママたちはどんな気持ちで受け取るでしょうか。決定事項を伝えるだけでは、保護者の心情に配慮しているとは言えないと思います。食育に関する話を入園説明会や保護者会で話すなどして理解を深めてもらった上で 、「この幼稚園は食育に関してこのような方針ですから、みんなで取り組んでいきましょう」という提案が良いのではないでしょうか。でないと、お弁当は冷凍食品禁止だけど家庭での食事にはたくさんの冷凍食品が並ぶというのはオッケーということになりますよね。それでは、全く意味がないことのように思いませんか?私自身は第3子が来年幼稚園に入園しますので、これから幼稚園で役員などのお手伝いをしていくことになると思います。その際、幼稚園に対して意見や要望をうまく伝えていくということもできるようにしたいと、この話題を考えているうちに思うようになりました。保護者と幼稚園の連携ができて初めて、本当の食育ができるのではないでしょうか。【参考リンク】・第3次食育推進基本計画 | 内閣府(PDF)()●ライター/あしださき(元モデル)
2016年04月18日「子どもが野菜を食べてくれない」と悩むママは少なくありません。どうすれば野菜嫌いを克服することができるのでしょうか。「キッズ野菜ソムリエ育成プロジェクト」認定講師で野菜ソムリエの香月りささんに、子どもの野菜嫌いの原因と対策を聞きました。どうして子どもは野菜が嫌いなの?香月さんによると、「子どもの野菜嫌いにはちゃんと理由がある」とのことです。「味覚の基本は甘味、塩味、旨味、酸味、苦味の五味ですが、赤ちゃんは生まれて初めて口にする母乳の甘味を<エネルギー源>と認識します。離乳食が始まってから覚える塩味は、体液のバランスを取るミネラルで体に必要なものと認識。だしの旨味は体に不可欠なアミノ酸の味です。ところが、野菜に含まれるクエン酸=酸味は、味覚が未発達の子どもは本能的に腐敗の味と認識、苦みも毒の味と認識してしまいます」なるほど、乳幼児は本能的に野菜を苦手だと感じるのですね。ただし、野菜をおいしいと感じる経験を積むにつれて、あるいは成長期の体が欲することにより、小学校高学年頃には自然に野菜を食べられるようになることが多いそうです。また、味そのものではなく、実は食感が嫌いだったということも珍しくないそうですよ。意外に大事な野菜の切り方香月さんは「食卓に出して食べてもらえなかったら、まずは切り方を変えてみてください」と言います。切り方を変えるだけで食べてくれることも珍しくないそうです。ママたちがやりがちなのが、細かく切って何かに混ぜ込んでごまかすこと。でも、「それだけはやめてくださいね。親子の信頼関係がくずれるだけで根本的な解決にはなりません」と香月さん。「むしろ、大きな状態でドンと出す方が良い場合もあります。たとえば千切りキャベツ。食感が苦手な子が多いので、葉っぱを渡して自分でちぎって食べると食べやすくなる子もいます。また、トマトは串切りにするとゼリー状の種の部分の食感が嫌われやすいので、いちょう切りがおすすめです」子どもを野菜好きにする5つの方法香月さんに、子どもが野菜に親しみを持ち好きになる方法を紹介してもらいました。(1)食べ比べをさせる:色も形もバラエティ豊かなミニトマトがおススメ。(2)家庭菜園で一緒に育てる:ピーマンは比較的成功しやすいです。(3)一緒に買い物をして野菜を選ばせる:たとえばニンジンは軸の太さに個体差があり、軸が細いものは甘みがあります。ピーマンのヘタも五角形と六角形があり、六角形の方が苦みは少なく食べやすいです。スーパーで、「おいしいのを選んでね」とお願いすると子どもは喜びます。(4)お手伝いをさせる:皮をむいてもらう、型抜きをさせるなど、少しでもお手伝いをすると子どもは素材への親しみを持ちます。(5)楽しく食べる:子どもが残した野菜を、親が怒りながら食べるのはダメ。ときには、「おいしいからママがもらうね!」といった演出も必要です。食育の基本は家庭、たまにはプロにゆだねても食育は毎日の家庭での心がけが大事なのですね。とはいえ、現代の親は忙しいので外部の食育プログラムの需要も高まっているそうです。日本野菜ソムリエ協会でも、子どもたちが楽しみながら野菜や果物について学び、同年代の子どもたちに伝える<キッズ野菜ソムリエ>の育成を行っています。こうしたプログラムを利用したり、同年代の子と楽しめるキッズ料理教室などに参加させたりすることで、子どもが野菜に興味を持ってくれるといいですね。最近、料理教室は男の子にも人気だそうです。香月さんの話を聞き、「子どもの野菜嫌いには理由がある」ということがわかりました。そう思うと、「とにかく野菜を食べさせなくては!」というプレッシャーから解放されて、気持ちが少し楽になりますね。生きることに直結する食のこと、親子で楽しく関わっていきたいと思いました。香月りささんブログ取材協力:日本野菜ソムリエ協会キッズ野菜ソムリエ育成プロジェクト<文:フリーランス記者鯰美紀>
2016年04月14日うちはモフモフ暮らし
めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々
子育ては毎日がたからもの☆