子どもを保育園に毎日送っているから、おむつを替えているからとドヤ顔のパパはいませんか。パパは育児を「やっているつもり」と思っていても、ママからすれば「中途半端」「全然やっていない」と思ってしまうことは少なくないようです。そして、この認識の違いはママのストレスになってしまうことが多いと語るのは、父親の育児参加のスペシャリスト、大阪教育大学教育学部教授の小崎恭弘先生。そこで今回は、パパの「やっているつもり育児」3ケースを取り上げ、パパとママの気持ちのズレや認識の違いがなぜ生まれるのかについて解説をいただきました。パパやりがちNG1:保育園や幼稚園へ、朝しっかり送っているつもり。でも…朝子どもを保育園へ送るだけで子どもの持ち物や連絡帳の準備はママ任せなパパ。ママが送り担当のときは、一人で全部をやっているのに……と、毎日のことなのでママにとってストレスになっているかもしれません。なぜ全部をやらないパパが多いのでしょうか。 小崎先生一番の原因は、保育園の送り迎えを「子どもを家から保育園へ移動させることが仕事」という認識でいるからなのかもしれません。ですが実際には、子どもを送る保護者には、必要な持ち物を揃える、子どもの体調を保育者に伝えるなどの役割もあります。 パパが送り迎えをするケースは昨今増えていてそれ自体は喜ばしいのですが、パパが送迎担当の場合に起こりがちなことがいくつかあります。例えば、私が働いていた保育園では、月曜日は週末に洗った布団カバーを持ってくることになっていましたが、忘れるパパは少なくありませんでした。また、着替えやおむつの補充を忘れる、連絡帳はサインだけで昨日の様子を書かないパパも。パパに子どもの傷や発疹の事を聞いても、いつ起こったのかなどが答えられないことは多かったように思います。 保護者と保育者は子どもを一緒に育てていくパートナー保育園に子どもを預けるということは、子どもを育てるという大事な使命を保育者と一緒に果たすということ。家庭と保育者での「連携」が、子どもたちの健やかな成長を支えるのです。ぜひ、パパたちにも保育者とコミュニケーションをとって欲しいと思います。連絡帳を書くことも重要なコミュニケーションの1つですよね。また、子どもの身の回りの準備を丁寧にすることは、保育者が子どものお世話をしやすくなるのはもちろん、パパたちが保育者からの信頼を得ることにもなるでしょう。一緒に子育てをするパートナーとして、保護者と保育者が心強い味方同士になれると子どもに良い影響をもたらすだけでなく、パパたちも子育てがラクになるのではないでしょうか。 パパやりがちNG2:おむつ替えをしておしっこやうんちのお世話はバッチリしているつもり。でも…おむつ替えはするけれど、おむつやおしりふきシートの買い足し、ゴミ箱に溜まったおむつのゴミ捨て、袋替えなどは知らん顔……。それなのにおむつ替えをしただけで、おしっこやうんちなど排泄関連のお世話をやっているつもりになっているパパが多いようです。ママからしたら、こうした面倒な作業はママだけというのはなんだかやるせないですよね。 小崎先生これは、パパたちに育児経験が少なく、先のことまで見通せていないことが多いというのが原因の1つなのではないでしょうか。例えば、パパにおむつ替えを頼んだら、おしりふきシートを一度に10枚使ってしまったなんて話をママから聞いたことがあります。一度に何十枚もおしりふきシートを使ったらいくらストックがあっても足りませんよね。ゴミ箱だってすぐにいっぱいになってしまう。でもママだって、最初からおしり拭きを効率よくできていたわけではありません。おむつやおしりふきシートの上手なストック管理などもやっていくうちにできるようになっていったのです。 そこで、パパがおむつ関連の家事育児を担当してみましょう。ただ休みの日や仕事が終わったあとに子どものおむつを替える担当なのではなく、おむつやおしりふきシートの買い出し、在庫管理、ゴミ袋替えも担当するというもの。おむつ替えは家事育児の中でも頻度が高いので、担当することで「おむつ替え」とひとくちに言っても、やることがたくさんあるということを実感しやすいはずです。経験の少ないパパの場合は、ママにやり方などを細かく確認することも必要でしょう。パパがこれらを主体的にできるようになれば、ママの負担は軽減されます。 パパだと上手くできないからとママが全部やってしまうご家庭は多いと思いますし、自分がやったほうが早いなどと感じるママもいるかもしれません。しかし、まだまだ育児は続くのですから長いスパンで考えてみてはいかがでしょうか。これらの経験は、日々の家事にも活かせる視点がたくさんありますし、「先のことを見通す力」をパパたちが身につけることにもつながるのではないでしょうか。 パパやりがちNG3:子どもの相手をしているつもり。でも…子どもの相手はするけれど、子どもが泣いたとき、機嫌が悪いときにママにバトンタッチをしようとするパパ。そんな姿にママたちはモヤモヤしてしまうようです。「機嫌のいいとき=ラクなとき」しか対応しないのに「今日はよく遊んだ」なんて我が物顔なパパにはモノ申したくなるのではないでしょうか。 小崎先生まさに、ママからしたら「おいしいとこ取り」と言いたくなってしまいますよね。子どもが泣き始めたら「ママを呼んでるよ〜」なんて言ってしまうパパ、多いですよね。つまり、パパはママの方がスムーズに対応できるだろうと思ったり、子どもが赤ちゃんのころなどは泣いている理由がわからなかったりしてママにバトンタッチしてしまうのかもしれません。でもママだって泣いている子どもの対応は大変ですし、赤ちゃんのころは泣いている理由が全部わかっているわけではありません。大変な思いをしながらも日々、試行錯誤していくうちに少しずつ理解しているんです。 とはいっても、なかなか子どもと関わる時間がとれず、子どもが機嫌の悪いときにどのように対応すればよいのかわからないパパも多いはず。そんなパパにおすすめしているのが、子どもとパパ、2人きりで外に出かけること。近くの公園へ散歩しに行く、地域の子育て支援センターの乳幼児向けの遊び場へ行ってみるのも良いですね。はじめは子どもの機嫌が悪くなり「ママがいい〜」なんて大泣きされてしまうこともあるかもしれません。はじめは上手くできないかもしれませんが、子どもにぐずられたり大泣きされたりしても、最後まで子どもと関わりきったという経験を少しずつ増やしてみてください。 パパたちの主体的な育児参加が家族を幸せにする!?私は、育児経験は将来の親の介護をするときにも役立つと思っています。今の社会で深刻な問題となっている「高齢者の虐待」ですが、加害者は息子が1番多く、次いで夫というデータ(※)があります。つまり1位と2位は男性です。おむつ替えの経験と関連するとは一概には言えませんが、少なくとも赤ちゃんのおむつ替えを、うんちは臭いから嫌だ、苦手だと遠ざけて経験しなかったパパには親の排泄関連のサポートはハードルが高くなってしまうでしょう。ほかにも、親が施設に入所する場合や入院する場合の、洋服の準備やスタッフとのコミュニケーションなども、保育園の準備や保育所と連携をとった経験が活かせるかもしれません。 多くのパパは頑張って育児をしていると思いますが、3つのケースでお伝えしたように、ママ任せな部分があるなかで「やっているつもり」になっている場合もあると思います。ぜひ一度、ママが何をしているのかを観察してパパも主体的に育児に参加しましょう。大変そうなことからも目を背けずパパたちが育児に向き合っていく経験は、家族が幸せになるため、そして何よりもパパ自身が幸せになるために大切です。楽しいことだけでなく、大変なことも同時に経験してはじめて達成感や喜びを心から感じられるでしょうし、「楽しいこと」と「しんどいこと」の2つを夫婦で共感し合うことで、きっと夫婦の絆も深まっていきますよ。(小崎先生) (※)参照:令和3年度「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」に基づく対応状況等に関する調査結果監修者:保育士 大阪教育大学教育学部学校教育教員養成課程家政教育部門(保育学)教授、大阪教育大学附属天王寺小学校校長 小崎恭弘
2023年09月29日3児のママ小児科医で、高円寺こどもクリニック院長の保田典子先生に「脅す育児」について教えていただきました。こんにちは。小児科医の保田典子です。今回は「脅すような親の言葉」について。子どもに言うことを聞いてもらいたいために使ってしまいがちな「脅し言葉」と「脅す育児」について考えてみたいと思います。 やりがちな「脅し言葉」よく親御さんたちが使いがちな「脅し言葉」として、例えば「オバケがくるよ! 鬼さんがくるよ!」だったり、「勝手にしなさい! バイバイ!」と言って、子どもを置いていこうとするようなものがあります。 このように「何かをしなかったら(したら)怖いことが起こる」という「脅し言葉」や、子どもを突き放すような言葉、つい使ってしまう親御さんも多いのではないでしょうか。このような言葉をなぜ使ってはいけないか、考えていきましょう。 「オバケがくるよ!」恐怖で行動を促しても長続きしません人が行動をする動機として、「快を求める」か、「不快を避ける」パターンがあります。持続可能な方法は「快を求める」行動なので、鬼が来るという不快を避けるための行動は長続きしない可能性があります。 子どもがごはんを食べない、着替えてくれないといったとき、「ごはんを食べないと鬼が来るよ!」、「着替えないとオバケ来るよ!」などと言うのは、子どもに恐怖心を植え付けるという意味でも良くないですが、結局「長続きしないしつけ」になってしまうので、親の狙いすら達成することができなくなってしまいます。 「勝手にしなさい! バイバイ!」と置いて行こうとするのはダメ例えば、おもちゃ売り場で遊びを止めないときや、お菓子売り場で買ってほしいと泣き続けるときなどに「もう勝手にしなさい! バイバイ!」と言ってしまう方も多いのではないかと思います。 置いて行くフリであっても、お子さんから目を離してしまうことが良くないですが、この「もう勝手にしなさい!」の一言は子どもにとって良くないと言われています。アメリカの精神医学研究者のグレゴリーが提唱した「ダブルバインド(二重拘束)」と呼ばれる状態です。 今回の例の場合、「勝手にしなさい」と言われた子どもが、その言葉の通り遊びを続けたり、泣き続けたとき、親は「何してるの! 何回言ったらわかるの!」と怒ります。親の言う通りにしていたのに、怒られてしまう。1つのメッセージの中に矛盾した複数の意味が込められているため、子どもに混乱と強い緊張、過度なストレスを与えてしまうそうです。 実行可能なことであれば使ってもOKちなみに、個人的には「〇〇しないと〇〇する」というメッセージは、使い方のコツがあると思っています。「おもちゃ遊びをやめないと置いて帰るよ!」と言っても、本当に親が子どもを置いて帰ることはないのです。「やらないこと」を使って子どもを脅す「脅す育児」になってしまいます。 ですが、例えば「遊園地でぐずって泣き続けたら即帰宅するよ!」というように、親の覚悟もいるけれど、実行可能なことであれば使ってもいいのではないでしょうか。これならダブルバインドにはなりません。 来て5分でも泣いてぐずったら帰る。高い入園料を考えると親としても痛手ですが、「〇〇の場所で、〇〇したらいけないんだ」とわかる時期のお子さんであれば、再発がぐっと減らせます。大事なのは親が嘘をつかずに本気で言葉を伝えること、ダブルバインドはしないということなのではないでしょうか。 「脅す育児」をしないためにはどうすればいい?では、「脅す育児」をしないために、日ごろの生活のなかでできることは何でしょう。親がイライラして子どもを「脅す」状況を作らないためにも、まずは子どもがぐずる状況を作らないようにするのがオススメです。 ①見通しを早めに教える遊びを切り上げるとき、できれば遊びはじめに「いつまで」を教えて、帰る時間が近くなったら30分前、15分前、10分前、5分前、3分前といった感じでちょこちょこ「いつまでか」を伝えます。「あと3分だから、これが終わったら帰ろう」と伝え続けることで、スムーズに終われるといいですね。慣れてきたら、子どもに「あと10分だけど、何を何回したら帰る?」など聞けるとなおスムーズになるでしょう。時計を見る習慣もつきそうですね。 ②スモールステップでやってもらうことを決める食事や着替えなどなかなか進まない場合は、自分で進められるところまでは手伝ってあげるのも良いです。親御さんとしては「〇歳だから、これはできるべき」という気持ちもあると思いますが、その日の気分などでもできることは変わってきたりします。大変かもしれませんが、お手伝いをしてあげて、最後のステップは本人にやってもらって「自分でできた!」という気持ちを育ててあげてください。 ③そもそもぐずりやすい所には子どもを連れて行かないお菓子売り場やおもちゃ売り場など、ぐずると予想できる場所に子どもを連れて行かないことです。わが家の場合、スーパーにはできる限り子どもと一緒に行かないようにしていました。子どもも、ぐずって泣いて欲しがったところで、親が「ダメ!」と言ったことは絶対にやってくれないと次第に理解していきます。子どもと行く必要があるときは、例えばスーパーに入る前に「今日、お菓子は買いません」と事前に伝えて行くと、ぐずらないようになっていきます。 ④それでもダメだったとき、自分を責めないいろいろ工夫して、トラブルポイントは避けて行動しても、うまくいかない日もあります。そんなときは「こんな日もあるよね」と気持ちを切り替えて過ごすようにしていました。これだけで、次に子どもがぐずったときも脅し言葉を使わないで前向きに子どもたちと向き合えます。 何度もこのコラムで書いていますが、親の子育ての方針をしっかり決めて、それを子どもにも伝えることで子どものグズグズはかなり減らせます。「自分がぐずったり泣けば親が言うことを聞いてくれる」と子どもが学習してしまうと、ぐずりが増えてしまいます。親が生活の主導権をしっかり持って、親も子もお互い気持ちよく過ごせるといいですね。監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生
2023年09月06日保育士の中田馨さんが、パパ育児の「実はNGな行動」について教えてくれました。パパが育児に積極的なのはママにとってもとても助かりますよね。しかし、「見ていたつもり…」の意外な落とし穴も…!?ママたちが感じているリアルな声をお届けします。こんにちは!保育士の中田馨です。今回はパパの育児について。ここ数年で、パパが積極的に育児に参加することが多くなったなと私自身も実感しています。これまで保育園の送り迎え、行事ごとは「ママだけ」が多かったのですが、「ママもパパも」が増えてきました。パパも育児に積極的になったからこそ、子どもと一緒に過ごす時にパパに気をつけてほしいことについてお話しします。 のどが渇かなくても水分補給を!子どもの表情や変化をよく見ておく!熱中症対策には「喉が渇いていなくても水分補給を!」ということは皆さんよくご存じだと思います。しかし、親子であそびに夢中になっていたら、水分を取ることを忘れていて「持たせた水筒が満タンのまま帰ってきた…」なんてこともあるのではないでしょうか?水分補給は、行動するたびに行いましょう。まずは、家を出る前に飲む。公園に着いたら飲む。遊んでいる途中で飲む。家に帰る前に飲む。帰宅したら飲む。と言った感じでこまめな水分補給を常に定着させておくとよいですね。子どもは飲まずに遊びたがると思いますが「飲んでからあそぼうね」とパパが声をかけて、遊ぶ前のルールを固定して決めるとよいでしょう。また、遊んでいる子どもの表情など様子を見ながら遊ばせることも大切です。子どもはあそびに熱中しているときは特に自分から「しんどい」と言わないことが多いでしょう。あそびの途中に「休憩しよう!」と木陰で休んで水分補給をすることはとっても大切ですよ。 「子どものこと見ていて」は「見てるだけ」ではありません!公園で「トイレに行ってくるから、子どものこと見ていてね!」と言って帰ってきたら、子どもが遊具から落ちて泣いていた…。というお話を聞いたことがあります。幸い、お子さんは擦り傷で大事に至らなかったのですが、その時のパパは本当に遊具で遊んでいる子どもを「見てるだけ」だったようです。ママがパパにお願いしている「子どもを見ていて」はただ「見てるだけ」ではありません。子どもが安全に遊べるように、すぐに手を差し伸べられるところで見守り、時には手で支えながら遊ばせることが「子どもを見ていて」なのです。ただ、これは今の子どもの「できること」「まだできないこと」や興味関心を知っていないとできないことでもあります。「安全に子どものことを見る」ためには、パパとママが子どもの成長発達、興味関心を新規更新しながら共有しなくてはいけないということですね。 平日は、お子さんのことを見ているのはママ。パパは週末だけ。というご家庭もあるかと思いますが、普段ママが何に気をつけながら子育てしているのか?をパパに伝えないと伝わりません。「私の姿を見てればわかるでしょ?」「いつも私がしてるじゃない!」では伝わりませんので、ぜひパパにも教えてあげてくださいね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2023年07月03日保育士の中田馨さんが、パパ育児の「実はNGな行動」について教えてくれました。パパが育児に積極的なのはママにとってもとても助かりますよね。夏は外で遊ぶことも多くなる時期。パパも一緒に遊ぶ機会も増えるので、どんな点に注意して子どもと遊ぶと良いのかを改めて確認しておきましょう!こんにちは!保育士の中田馨です。今回はパパの育児について。ここ数年で、パパが積極的に育児に参加することが多くなったなと私自身も実感しています。これまで保育園の送り迎え、行事ごとは「ママだけ」が多かったのですが、「ママもパパも」が増えてきました。実際、私の保育所の保育参観では、数年前まで「ママだけ」だったのが、今年は5家庭中、4家庭が「ママもパパも出席」です。そんな、パパも育児に積極的になったからこそ、これからやってくる夏という季節特有の子育ての中で特に「外遊び」に特化して気をつけたいことをお話しします。 時間帯を考えて外出を!「普段からパパが子どもと一緒にたくさん遊んでくれるので、とっても助かるのですが、子どもが「外で遊びたい!!」と言ったから、カンカン照りの日中に出かけてしまって…。倒れていないかしら?と心配だった。」という話をママから聞いたことがあります。いくら子どもが「外で遊びたい」と言ったとしても、夏の外遊びを楽しむためには、遊ぶ時間帯も考えて外出したいものです。特に8月は気温が高くなる日が多くなるので、1日の中でも気温が低めの朝早めの時間帯か、夕方は外遊びがしやすいでしょう。とはいえ、朝早め、夕方と言えども夏はやっぱり暑いので、「1時間だけ遊ぶ」など遊ぶ時間をあらかじめ決めておくとよいでしょう。 服装を考えて外出する。また、外では汗を拭く、着替えはこまめに!以前、「週末、パパと2人で山にお出かけしたんですけど、虫よけを全くしてくれなくて…」と手足に虫刺されをたくさん作ってきたお子さんがいました。夏の外遊びのときは、服装も考えて外出したいですね。例えば、近所の公園に行くときには、半そで半ズボンでよいかもしれません。しかし、山など自然がたくさんあるところに遊びに行くときはどうでしょう?半そで半ズボンでは、このご家庭のように虫に刺されることもあるかもしれません。夏のお出かけはそういった配慮も必要になります。私の保育所は山間にあるわけではありませんが、蚊が出てくる時期から、外遊びの際は「薄手の長袖と長ズボンを持ってきて欲しいです」とお願いしています。虫よけになるだけでなく、日焼け対策にもなります。また、汗をかいたらこまめに拭く、着替えする、帰宅したらシャワーをすることで、肌を清潔に保ってくれます。こちらも「パパに週末見ていてもらったら、あせもがたくさんできちゃって…」なんて聞くこともあります。子どもは大人以上に肌を清潔にしてあげなければいけないということも知っておきましょう。 平日は、お子さんのことを見ているのはママ。パパは週末だけ。というご家庭もあるかと思いますが、普段ママが何に気をつけながら子育てしているのか?をパパに伝えないと伝わりません。「私の姿を見てればわかるでしょ?」「いつも私がしてるじゃない!」では伝わりませんので、ぜひパパにも教えてあげてくださいね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2023年06月28日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、パパの育児サポートについて教えてくれました。最近では育児に積極的なパパが多く、様々な場面で夫婦で育児を分担している家庭も多いかと思います。しかし、パパのサポートはありがたいけど、実は…ということもあるようです。ママと接する機会の多い榎本先生が聞いたママ達のリアルな声をお届けします。どんな風に夫婦で子どもを育てていくのが良いのかはそれぞれの家庭で異なります。ぜひ一度話し合ってみてくださいね。 以前に比べて、産後に育児休暇をとるパパも増えて、祖父母のサポートを受けずにパートナーと2人で育児をスタートさせるご家庭も増えています。今回は、ママが言いたくても言いづらい産後のパパのNG行動についてお話ししていきます。 家事や料理をやってくれてるけど…ちょっとモヤモヤすることも最近は料理などの家事のスキルが高いパパが多いと感じます。普段から、家事を分担しているご家庭も多いですよね。しかし、産後になると掃除や洗濯、料理など家事のやり方で、以前は気にならなかったパパの行動がなぜか気になってしまうというママが多いようです。 ◆掃除◆赤ちゃんのために出産前より床掃除など丁寧にやってほしいのに、足りなく感じる。 ◆洗濯◆赤ちゃんのものは別に洗うなどの配慮をしてほしい。 ◆料理◆産後の疲れている身体や母乳分泌などを考慮してバランスがとれた食事をしたいけど、胃もたれしそうなガッツリ系の男料理が続く。 ◆買い物◆料理はしてくれるけど、食材費が高くなるなどのコストが考慮されていない。 共働きでお互いが忙しい時や、出産前で赤ちゃんがいない時期には全く気にならなかったことが、気持ちも不安定になりやすい出産後のママはどうしても気になってしまいます。 頑張ってやってくれている分、なかなかパパには言いにくいため、モヤモヤが残ってしまうのかもしれませんね。パパは、「〇〇はどうしてほしい?」、「いつも〇〇しているけど気になることある?」など言いやすい雰囲気を作ってくれると良いかなと思います。ママ自身も、感謝を伝えつつ、気になることは伝えるように心がけてみましょう。 時には専門家や家事サービスに頼る話し合いを産後ケア施設、産後の家事サービス、食料品の宅配サービス、助産院の母乳・育児相談など産後をサポートしてくれるものがたくさんあります。サービスには有料なものも多くあり、育児休暇でパパがサポートしてくれているから…とママによっては遠慮してしまったり、有料サービスをわざわざ利用するのはハードルが高くなってしまう場合もあります。パパが実際に育児や家事を一緒にするだけではなく、様々な専門的なサービスを一緒に探しながら、ママが利用できるものを話し合ってみるというのもパパの役割かなと思います。産後のサポートをしてくれるサービスはどんなものがあるのかを一緒に探すことで、ママだけでなく、パパもそういったサービスが身近なものに感じるかもしれませんね。 まとめ男性の育児参加が進む中、パートナーと育児をどうサポートしたり分担していくかが難しくなる場合もあります。単純に役割を半分ずつに分担するというより、お互いの性格や、得意なこと、不得意なことを尊重したり補いながら、一緒に育児に取り組めたら良いなと思います。 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2023年03月30日3児のママ小児科医で、高円寺こどもクリニック院長の保田典子先生に「脅す育児」について教えていただきました。こんにちは。小児科医の保田典子です。今回は「脅すような親の言葉」について。子どもに言うことを聞いてもらいたいために使ってしまいがちな「脅し言葉」と「脅す育児」について考えてみたいと思います。 やりがちな「脅し言葉」よく親御さんたちが使いがちな「脅し言葉」として、例えば「オバケがくるよ! 鬼さんがくるよ!」だったり、「勝手にしなさい! バイバイ!」と言って、子どもを置いていこうとするようなものがあります。 このように「何かをしなかったら(したら)怖いことが起こる」という「脅し言葉」や、子どもを突き放すような言葉、つい使ってしまう親御さんも多いのではないでしょうか。このような言葉をなぜ使ってはいけないか、考えていきましょう。 「オバケがくるよ!」恐怖で行動を促しても長続きしません人が行動をする動機として、「快を求める」か、「不快を避ける」パターンがあります。持続可能な方法は「快を求める」行動なので、鬼が来るという不快を避けるための行動は長続きしない可能性があります。 子どもがごはんを食べない、着替えてくれないといったとき、「ごはんを食べないと鬼が来るよ!」、「着替えないとオバケ来るよ!」などと言うのは、子どもに恐怖心を植え付けるという意味でも良くないですが、結局「長続きしないしつけ」になってしまうので、親の狙いすら達成することができなくなってしまいます。 「勝手にしなさい! バイバイ!」と置いて行こうとするのはダメ例えば、おもちゃ売り場で遊びを止めないときや、お菓子売り場で買ってほしいと泣き続けるときなどに「もう勝手にしなさい! バイバイ!」と言ってしまう方も多いのではないかと思います。 置いて行くフリであっても、お子さんから目を離してしまうことが良くないですが、この「もう勝手にしなさい!」の一言は子どもにとって良くないと言われています。アメリカの精神医学研究者のグレゴリーが提唱した「ダブルバインド(二重拘束)」と呼ばれる状態です。 今回の例の場合、「勝手にしなさい」と言われた子どもが、その言葉の通り遊びを続けたり、泣き続けたとき、親は「何してるの! 何回言ったらわかるの!」と怒ります。親の言う通りにしていたのに、怒られてしまう。1つのメッセージの中に矛盾した複数の意味が込められているため、子どもに混乱と強い緊張、過度なストレスを与えてしまうそうです。 実行可能なことであれば使ってもOKちなみに、個人的には「〇〇しないと〇〇する」というメッセージは、使い方のコツがあると思っています。「おもちゃ遊びをやめないと置いて帰るよ!」と言っても、本当に親が子どもを置いて帰ることはないのです。「やらないこと」を使って子どもを脅す「脅す育児」になってしまいます。 ですが、例えば「遊園地でぐずって泣き続けたら即帰宅するよ!」というように、親の覚悟もいるけれど、実行可能なことであれば使ってもいいのではないでしょうか。これならダブルバインドにはなりません。 来て5分でも泣いてぐずったら帰る。高い入園料を考えると親としても痛手ですが、「〇〇の場所で、〇〇したらいけないんだ」とわかる時期のお子さんであれば、再発がぐっと減らせます。大事なのは親が嘘をつかずに本気で言葉を伝えること、ダブルバインドはしないということなのではないでしょうか。 「脅す育児」をしないためにはどうすればいい?では、「脅す育児」をしないために、日ごろの生活のなかでできることは何でしょう。親がイライラして子どもを「脅す」状況を作らないためにも、まずは子どもがぐずる状況を作らないようにするのがオススメです。 ①見通しを早めに教える遊びを切り上げるとき、できれば遊びはじめに「いつまで」を教えて、帰る時間が近くなったら30分前、15分前、10分前、5分前、3分前といった感じでちょこちょこ「いつまでか」を伝えます。「あと3分だから、これが終わったら帰ろう」と伝え続けることで、スムーズに終われるといいですね。慣れてきたら、子どもに「あと10分だけど、何を何回したら帰る?」など聞けるとなおスムーズになるでしょう。時計を見る習慣もつきそうですね。 ②スモールステップでやってもらうことを決める食事や着替えなどなかなか進まない場合は、自分で進められるところまでは手伝ってあげるのも良いです。親御さんとしては「〇歳だから、これはできるべき」という気持ちもあると思いますが、その日の気分などでもできることは変わってきたりします。大変かもしれませんが、お手伝いをしてあげて、最後のステップは本人にやってもらって「自分でできた!」という気持ちを育ててあげてください。 ③そもそもぐずりやすい所には子どもを連れて行かないお菓子売り場やおもちゃ売り場など、ぐずると予想できる場所に子どもを連れて行かないことです。わが家の場合、スーパーにはできる限り子どもと一緒に行かないようにしていました。子どもも、ぐずって泣いて欲しがったところで、親が「ダメ!」と言ったことは絶対にやってくれないと次第に理解していきます。子どもと行く必要があるときは、例えばスーパーに入る前に「今日、お菓子は買いません」と事前に伝えて行くと、ぐずらないようになっていきます。 ④それでもダメだったとき、自分を責めないいろいろ工夫して、トラブルポイントは避けて行動しても、うまくいかない日もあります。そんなときは「こんな日もあるよね」と気持ちを切り替えて過ごすようにしていました。これだけで、次に子どもがぐずったときも脅し言葉を使わないで前向きに子どもたちと向き合えます。 何度もこのコラムで書いていますが、親の子育ての方針をしっかり決めて、それを子どもにも伝えることで子どものグズグズはかなり減らせます。「自分がぐずったり泣けば親が言うことを聞いてくれる」と子どもが学習してしまうと、ぐずりが増えてしまいます。親が生活の主導権をしっかり持って、親も子もお互い気持ちよく過ごせるといいですね。監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生
2022年09月30日「今のパパの多くは、育児に積極的に関わりたいと思っている」と話すのは、大阪教育大学教育学部教授の小崎恭弘先生。たしかに昔に比べると、男性の育児参加は当たり前のようになりつつあります。とはいえ、パパの育児に満足しているママばかりではないのも現実……。やりがちなパパのNG育児とその原因を、父親の育児参加のスペシャリストである小崎先生に伺いました。 NG1:子どもとお出かけするとき、いつまでも支度はママ任せ休みの日にパパが子どもとお出かけしてくれるのはうれしいけど、その支度は「ママ、よろしく!」って……。水筒、着替え、おむつ、おやつ、ごみ袋、遊び道具、ハンカチ、ウェットティッシュなど準備はたくさん! お任せできればその間にほかの家事ができるのに、なんでいつまでも自分でやってくれないの? 小崎先生:「パパが外出に必要なものがわからないから支度をママ任せにして、勝手に自分は遊び担当!と決めているのでしょう。 自分が出演したとあるTV番組でのことですが。パパに、近所の公園に行くための支度を一人でやってもらったんです。そしたら、『今から家出するんですか?』くらい大きい荷物を抱えてきてね(笑)。それくらいパパはわかってない。でも育児や家事は、やりながら経験値を積んでいくしかないので、ママはパパに何を用意すればいいか細かく教えてあげてほしい。そしてパパは自分でやってみる。でも、それがどうしても面倒であれば、パパは遊ぶ担当、準備はママ担当と、完全に役割分担として割り切るのも一つの手だと思います」 NG2:家事育児が残っている夜、ソファで寝転ぶ「仕事で疲れた」と、帰宅後、速攻でソファに寝転ぶ夫……。私だっていま、育休中ですが、日中は育児と家事でヘトヘト! 寝かしつけている間に、食器洗いなど残った家事をしておいてくれたらいいのに……。 小崎先生:「パパに問いたいのは、育児は疲れないと思っているんですか、ということですね。日中、パパが仕事をしていたように、ママも家事・育児をしていたんです。授乳したり離乳食を作ったりお昼寝をさせたり、外へ連れていったり、自分の時間が全くないママもいます。そういったことを想像して理解しましょう。残っている家事があれば、一緒に終わらせる。そして全部終わらせてから一緒にソファで寝転びましょう。 だけど、やってほしい家事をパパが察するのは難しいということは、ママにも理解してほしい。だって十中八九、パパは残った家事に気づいてないから(苦笑)。だから、ママから『食器を洗っておいて』『洗濯物を畳んでくれる?』という具体的な指示をパパに伝えて、家事や育児を2人でシェアしましょう」 NG3:寝かしつけ前にハイテンションな遊びをする寝かしつけ前に、テンションの高い遊びをすると興奮して寝かしつけるのが大変に! かわいいわが子と遊びたいのはわかるけど、邪魔をされるとイラっとします。寝かしつけの大変さをわかってほしい……。 小崎先生:「生活リズムや明日の心配より、かわいいわが子を前に『今、遊びたい!』という感覚なのかもしれません。ママとの育児経験値の差が原因でしょう。育児への責任感も少し薄い場合もあるかもしれません。1度、寝かしつけを1から全部パパに任してしまって、寝かしつけという育児の流れ、見通しを持ってもらうといいと思います。 だけど、仕事が終わってやっと子どもに会えてうれしい、子どもと触れ合いたい、遊びたいというパパの気持ちは認めてあげてほしい(笑)。生活のリズムは大切だけど、そのルールにガチガチになるのもしんどいですよね。普段は生活リズムを守ってもらって、金曜日の夜は少しハイテンションな遊びをしてもOKというような、柔軟性のあるルールにすると、ママも気持ち的にラクになると思います」 どうしてこうなっちゃう? パパとママの育児の差「今のパパたちはやる気はあるんです。でも、見えている家事・育児の範囲が狭く、これまで部分的にしか関わっていないから、やっていないことが多い。その間にママはどんどん経験値を積んでいるので、差が開いてしまうのです」 パパとママの意識の差、経験値の差は埋まるのでしょうか。 「ママには経験値の差を理解してもらい、面倒でも、子どもを育てるようにパパを育ててほしいと思います。パパに任せられることが増えれば、ママの負担はラクになります。ママがやったほうが早いし的確なことが多いと思うけど、まだまだ育児は長く続きますよ(笑)。短期的にとらえず、長いスパンで考えてみましょう。育児や家事を細かく伝えて、パパの視野を広げるほうが得策だと思います」 さらに、お互いに「家族を作る」という意識を持つことが大切だと小崎先生は言います。 「育児や家事の共有は大切ですが、すべてを平等に分担するというよりは、なるべくそれぞれの得意なことをやれるように、役割分担やルールを決めていくといいでしょう。そのためには、意識のズレを感じたときに話し合う、言いにくいことも言う、言われても怒ったりしない。そうやって、トラブルがあればその度に話し合って解決することが大切です。お互いに“夫婦になる” “家族を作る”という意識を持ってコミュニケーションをとれるといいですね」 取材・文/早田佳代監修者:保育士 大阪教育大学教育学部学校教育教員養成課程家政教育部門(保育学)教授 小崎恭弘兵庫県西宮市初の男性保育士として施設・保育所に12年間勤務。3人の息子が生まれるたびに育児休暇を取得。市役所退職後、神戸常盤大学を経て現職。専門は「保育学」「児童福祉」「子育て支援」「父親支援」。NPOファザーリングジャパン顧問、東京大学発達保育実践政策学センター研究員。テレビ・ラジオ・新聞・雑誌等にて積極的に発信をおこなう。「男の子の本当に響く叱り方・ほめ方」(すばる舎)、「育児父さんの成長日誌」(朝日新聞社)、「パパルール」(合同出版)など、著書多数。著者:ライター 早田佳代編集プロダクション勤務を経て、フリーの編集・ライターに。不妊治療、妊娠・出産、健康、ダイエットなどの企画を中心に活動中。取材先などで得た情報を、よりわかりやすく伝えることがモットー。
2022年03月28日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、実はNGなパパの育児サポートについて教えてくれました。あなたの育児サポートの方法は大丈夫? 男性の産休取得や在宅ワークの増加などにより、育児は分担・協力して行う夫婦が増えました。しかし、ママたちから「もっとサポートして欲しい」など不満の声はしばしば聞かれます。今回は、実際にパパのサポートでやりがちなNG行動についてケースをあげてお話ししていきます。 ケース1:赤ちゃんをお風呂に入れるだけで満足するのはNG!前後のフォローも忘れずにお風呂に赤ちゃんを毎日のように入れているというパパも多いですが、実はこれにNG行動が潜んでいます。大体のパパは、お風呂場から呼んで赤ちゃんを連れてきてもらい、お風呂に入れ終わったらママに渡します。お風呂に入れるという行為は、「お風呂場の準備」、「着替えの準備」、「お風呂から出てきた後の保湿や授乳」など様々な行為が付随しています。赤ちゃんと一緒にお風呂に入ったらパパのお仕事は終わり!なんて思っていませんか? 「パパに赤ちゃんをお風呂に入れてもらったらあっという間に呼ばれて、その後パパはゆっくり湯船に浸かっていてなかなか出てこない」という不満をもらすママも少なくありません。 お風呂から出た後のお世話をできるだけ一緒にやるようにしましょう。例えば、お風呂上がりの水分補給が育児用ミルクの場合は、着替えや保湿をするのとミルクを作る準備を分担するとスムーズです。お風呂を入れる役割を日によって交代してママもゆっくり湯船に浸かれるようにするのも良いかもしれませんね。 ケース2:料理・掃除も得意なパパが、家事を代わりにするのはときにはNGな場合も授乳や育児に大変なママのために、料理や掃除などの家事をこなすパパはとても助かりますが、これに不満を感じるママもいます。洗濯や皿洗い、掃除など自分なりのこだわりをもっているママの場合、いろいろ気になってしまうようです。また、料理が好きなママは育児から離れて集中して作りたいというパターンもあります。 このように、ときには家事をやってもらうより、赤ちゃんのお世話をかわってもらって自分で家事を集中してやりたいというママもいます。 体調や赤ちゃんの機嫌によってかわる場合もあるので、日によって声をかけあって家事と育児の分担を決めていけると良いかもしれませんね。 ケース3:ママが乳腺炎のときには良かれと思ってミルクを赤ちゃんに与えるのはNG!乳腺炎は、突然やってきます。おっぱいのしこり、発赤、痛み、発熱が症状ですが、その他に悪寒、関節痛、倦怠感、頭痛など苦痛な症状も出ることがあります。安静にしてゆっくり休ませてあげたいという優しさで、パパが母乳の代わりに育児用ミルクをたくさんあげてしまい、おっぱいが張って乳腺炎症状が悪化してしまうことがあります。 実は、乳腺炎は授乳を続けて赤ちゃんにたくさん吸ってもらうことで改善することが多いのです。乳腺炎のときは、できるだけ母乳を飲ませて授乳以外にママが休めるようにパパにはサポートしてほしいです。乳腺炎の辛さは症状の苦痛だけでなく、精神的にもストレスが強くかかります。男性には理解しづらいものなのですが、母乳優先にして補足が必要な場合もミルク量は最低限になるように相談して決めて行くようにしましょう。 パートナーを思いやる気持ちがあっても、よかれと思ってやったことが反対にマイナスに働くこともあります。日頃から、お互いの思いを伝え合うコミュニケーションがとれるようにできると良いですね。 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2022年03月15日今年10月からパパも“産休”が取れるようになり、ますます期待が高まるパパの育児参加。ところが現実はパパの「やってるつもり」にいら立つママも少なくないようです。父親の育児参加のスペシャリスト、大阪教育大学教育学部教授の小崎恭弘先生は「ビジネススキルを育児に生かすといい」と言います。夫婦でスマートに子育てするコツとは?お悩み別に答えてもらいました! パパやりがちNG1! 子どもの予防注射スケジュールに知らん顔でママにお任せややこしい子どもの予防接種スケジュール、ママにすべてお任せでパパは興味なし。この先も続く予防接種スケジュールを把握して! 小崎先生:「これは予防接種に限らず、パパが子どもの病院のことをどれだけ知っていますかってことですね。小児科、耳鼻科、皮膚科、整形外科……かかりつけ医を全部言えますか。パパが育児をわが事とせず、セカンドという立場でいたら覚えられない。そういうスタンスでいると、夜間救急が必要になった時、役に立たない。それは困りますね。 これは仕事と同じなんです。 例えば会社で自分がメインでプレゼンしないといけないとなると、どうしますか? 本気で準備するでしょう。でもアシスタントとして関わるなら、内容はそこまで気にしない。本気度が違ってきますよね。 そうやって伝えると、積極的ではないパパにも伝わりやすいんじゃないでしょうか」 パパやりがちNG2! 爪切りや歯磨きはバトンタッチするパパ。細かい作業=ママだと思ってない?遊び相手は進んでするのに、爪切りは怖い、歯磨きはやり方が分からないなどと言って、やろうとしません。 小崎先生:「こういうパパに気付いてもらいたいのは、ママだって全部得意でやっているわけではないということです。人によって得手不得手はありますよね。ママが得意で喜んでやっている人もいますけど、実は小さな赤ちゃんの手の爪切りなんて、苦手な人は多いんです。 前回お伝えした通り、これも育児のスタートが大事。すべてを分担するというわけではないけれど、ある程度夫婦で分担して、自分の”仕事”を意識して生活するんです。そうするとパパも子どもを育てるということに対して自然と主体的になる。育児はお互い初めてですから、親として成長していくんです。パパも覚悟と責任をもって育児に向き合う必要があるんです。 今からでも一度話し合ってママの気持ちをしっかりパパに伝えて、分担を決めてみてはいかがでしょうか」 パパやりがちNG2! ごはんは食べるだけ。食べたら食器を下げるぐらい食器を洗ったり、余ったものを冷蔵庫にしまったり、食事のあともやることはたくさんあるのに、片付けまではしてくれません……。 小崎先生:「これは最近話題の『名もなき家事』ですよね。生活って本当にいろんなことがあるんです。最近は片付けするパパが増えているけれど、じゃあ献立は? と聞くとほとんどやっている人っていないんですよ。献立を考えるのって大変じゃないですか。僕が育休中の時は献立が本当に大変で。『どうしよう。何食べたい?』って妻に聞いたら『なんでもいい』って言われた時、一番が腹立ちましたね(笑) ただし、自分も育休前は言っていたんです。自分がメインで考えなくてもいい時は、考える意識もないから『なんでもええ』って言っていました。育休を取って初めていろんなことの大変さが分かったんです。これは経験したからこそ分かったこと。 ごはんって献立から片付けまでが“ごはん”という家事の範囲なんです。さらに言えば買い物も。料理するだけじゃないんです。パパがたまに料理してくれるのはいいけど、 ご飯ができたときに台所が戦場みたいでは、その後がしんどいじゃないですか。だから家事育児の範囲を分かってないパパに、細かく伝えていくことがすごく大事なことじゃないかなって思います」 実は、ママがパパの育児を阻害してるかも?パパにもっと活躍してもらうためには、ママの変化も必要そうです。 「実はパパの育児を阻害する原因はママにあることも多いんです(笑)ママが門番になって槍を持って立っていませんか(笑)見る目が厳しいんです。そうなるとなかなか手伝いづらくなくなるもの」と小崎先生は言います。 「ここは私がやりたい」「ここはこだわりがある」という家事育児については2人で共有し、理解することが大事だそうです。 「一番うまくいくコツは、パパたちに当事者意識を持ってもらうことです。仕事に変換して考えてもらうと分かりやすいです。これまでに仕事で培ったビジネススキルを育児で発揮する。仕事の企画を立てるとしたら、どうしますか。リサーチして、予算立てて、実践して、CSを充実させるでしょう。クライアントはママです。仕事ができる人は育児もできるものです」 取材・文/大楽眞衣子 監修者:保育士 大阪教育大学教育学部学校教育教員養成課程家政教育部門(保育学)教授 小崎恭弘兵庫県西宮市初の男性保育士として施設・保育所に12年間勤務。3人の息子が生まれるたびに育児休暇を取得。市役所退職後、神戸常盤大学を経て現職。専門は「保育学」「児童福祉」「子育て支援」「父親支援」。NPOファザーリングジャパン顧問、東京大学発達保育実践政策学センター研究員。テレビ・ラジオ・新聞・雑誌等にて積極的に発信をおこなう。「男の子の本当に響く叱り方・ほめ方」(すばる舎)、「育児父さんの成長日誌」(朝日新聞社)、「パパルール」(合同出版)など、著書多数。著者:ライター 大楽眞衣子社会派子育てライター。全国紙記者を経てフリーランスに。専業主婦歴7年、PTA経験豊富。子育てや食育、女性の生き方に関する記事を雑誌やWEBで執筆中。大学で児童学を学ぶ。静岡県在住、昆虫好き、3兄弟の母。
2022年01月30日子どもをお風呂に入れているから、ゴミ出ししているからってドヤ顔しているパパ、いませんか。パパの「やってるつもり」な家事・育児に、ママたちも慣れてしまっているかも? パパの「やってる」とママの「全然やってない」の気持ちのズレは認識の違いはどこから生まれるのでしょうか。パパの潜在能力を引き出すにはどうすれば? 父親の育児参加について詳しい大阪教育大学教育学部教授、小崎恭弘先生に伺いました。「パパの”やってるつもり”育児あるある」を全2回シリーズでお届けします。 何も分からない新米パパ…ママのハードル高くない?元保育士の小崎先生は、男の子3人の子育てを経験した先輩パパ。それぞれに育児休暇を取り、積極的に参加してきました。新米パパだった当時を思い出し、パパを代表してこう弁明します。「パパがつらいのは、パパもどうやったらいいか分からないということです。僕は保育士だったけど、自分の子の育児となると、最初はよく分かりませんでした。パパだけが悪いのではない。ママのハードルが高いんです(笑)上手にできないとイライラするでしょ?」 確かに露骨にイライラしてしまっているかもしれません……。 「だけどママの気持ちも分かるんです。今まで自分のやり方でやってきたので、いちいちパパに教えるのはめんどくさい。だから自分がやった方が早い。だけどもっと寛容になることが必要です」 小崎先生はプレパパママセミナーで、ママたちに対して「子どもを育てるように、パパも育てて欲しい」と呼びかけるそうです。 「だって家事育児が苦手という男性は、一気にできないんです。初めての育児の時、ママもよく分からないわからないうちに“ママ”になっていったと思うんです。出産まで赤ちゃんのおむつを替えたことがなかった人も多いですよね。やってるうちになんとなくできるようになる。子育てのゴールはまだまだ先。先は長いですから、パパを巻き込んでいくことは大事です」 一方で、パパにも苦言を呈します。「パパもママはなんでも分かってる! と勘違いしたらダメです。ママもゼロからのスタートです。生まれる時点から主体的にパパには関わってほしいですね。子育ては大変だけど楽しいことでもありますから」 そこで、パパの”やってるつもり”育児あるあるについて、小崎先生に検証してもらいました。 パパやりがちNG1! ゴミは出すが、まとめるのはママ朝ゴミを出してくれるのは助かるけど、ただゴミを出すだけ。あとは知らん顔というパパにイラっとしちゃいます。 小崎先生:「洗濯という家事は、干して終わるわけではない。適当に干したら乾かないし、洗って干して乾かして畳むところまでやって初めて“洗濯”は終わる。ゴミ出しも同じです。ママが朝、玄関にまとめたゴミを出しただけでは“ゴミ出し”とは言わない。“ゴミ移動”ですよね(笑)収集日を理解して、分別して、たまったゴミ袋をまとめて、ゴミ箱に新しいゴミ袋を掛ける。これがゴミ出しです。そうなるとゴミ袋の厚さまで気にするようになる。洗濯もゴミも他人事ではなくて、自分の仕事として考えないとだめなんですね」 パパやりがちNG2! お風呂は入れるが、着替えはさせないお風呂には入れてくれるけど、お風呂の準備や着替え担当は当然のようにママ。でも子どものお風呂って実は前後の方が負担ありますよね?小崎先生:「パパが先にお風呂に入っていて、『ママー!連れてきて〜』ってパターンですね。そのあとは『もう上がるよ〜』ってママに子どもを引き渡す。他人事ですよね。『パパ! 一人でお風呂入れてみぃ』って思いますよね(笑)ママが一人で入れる時はどれだけ大変か。風邪引かさないようにってママ一人で奮闘するんですよ。新生児だったらおへその処置もしないといけない。それをパパに知ってもらうべきですね。でもきっとパパが一人でやっているのを見ると、手際の悪さにママはまたイライラするかもしれませんね(笑)」 パパやりがちNG3! 遊び相手はするが、うんちがでたらママを呼ぶいつもは遊んでくれるしおむつ替えもしてくれるのに、うんちになった途端「ママ! うんち出た」と言ってくるパパ。うんち=ママの仕事をなんとかしたい! 小崎先生:「うんちのおむつ替えになった途端『ママを呼んでいるよ〜』とか言って子どもを渡してくる(笑)これもあるあるですよね。これは最初が肝心なんです。初めて子どもがうんちしたら誰が替えますか?パパに『パパ替えて!』と言ったらいいんです。『やったことないからママやって!』と言われたら『私もやったことない!』と言い返せる。ママ自身、ママの仕事と思い込まない方がいいですね。二人で話し合うことが大事です。 夫婦の価値観のメモリを合わせてパパの「やってるつもり」とママの「やってくれない」は価値観の差に原因があるそうです。「ママとパパの価値観の物差しの目盛りが違うんですね。パパの「1やったつもり」は1センチです。ママの「1」は1メートル。これでは生活の中で大きなズレができても当然です。“やった”の目盛りが違う。その目盛りの幅を両方が合わせていく意識が必要ですね。パパはもちろん当事者意識をもって、普段ママがやっていることは全部やってみる。そして分からないことはママに聞いてみるべきですし、ママもパパの経験不足などを理解し、ハードルを下げてあげてパパに教えてあげてほしい。両者歩み寄って家事・育児について見直してみたらどうでしょうか」 「ビジネススキルを育児に生かすといい」と小崎先生は言います。ビジネスマンパパが育児で大活躍するスイッチとは!? 詳しくは次回の「パパの”やってるつもり”育児あるあるパート2」でお届けします。 取材・文/大楽眞衣子 監修者:保育士 大阪教育大学教育学部学校教育教員養成課程家政教育部門(保育学)教授 小崎恭弘兵庫県西宮市初の男性保育士として施設・保育所に12年間勤務。3人の息子が生まれるたびに育児休暇を取得。市役所退職後、神戸常盤大学を経て現職。専門は「保育学」「児童福祉」「子育て支援」「父親支援」。NPOファザーリングジャパン顧問、東京大学発達保育実践政策学センター研究員。テレビ・ラジオ・新聞・雑誌等にて積極的に発信をおこなう。「男の子の本当に響く叱り方・ほめ方」(すばる舎)、「育児父さんの成長日誌」(朝日新聞社)、「パパルール」(合同出版)など、著書多数。著者:ライター 大楽眞衣子社会派子育てライター。全国紙記者を経てフリーランスに。専業主婦歴7年、PTA経験豊富。子育てや食育、女性の生き方に関する記事を雑誌やWEBで執筆中。大学で児童学を学ぶ。静岡県在住、昆虫好き、3兄弟の母。
2022年01月29日保育士の中田馨さんが、ついやってしまいがちなことだけど実はNGなしつけについて教えてくれました。しつけのOK・NGや親の思いを伝える3つのステップを詳しく解説!こんにちは、保育士の中田馨です。子どもが親の言うことを聞いてくれないとき、または言うことを聞いてほしいときに使いがちな「しつけアプリ」。「なかなか寝てくれないときに使います」なんて、ママから聞くことがあります。このしつけアプリを登場させると、子どもが言うことを聞いてくれて効果てきめんです。今回は、しつけアプリの使い方についてお話しします。 しつけアプリは使ってOK?それともNG?しつけアプリが登場するまで、私も親から「食べ物を残すともったいないオバケが出るよ」や、「そんなことしていると、オニが来るよ」なんて言われた経験があります。特に節分のあとなどは、オニの効果はてきめんでした。 つまり、しつけアプリが登場する以前も、私たち親世代が子どものときから、オニやオバケを使ってしつけされていたのです。なので、子育ての場面でしつけアプリを使ってもOK。ただ、その頻度を気を付けてほしいと思います。 例えば、節分のオニは、毎年2月3日だけに登場します。全国各地のお祭りで出てくるオニも、そのお祭りのときだけ出てきますね。ですので、しつけアプリは、日常的に使うのではなく、「ここぞ!」と言うときだけ使ってほしいのです。 しつけアプリは脅しになってしまうしつけアプリも、節分のオニも、日常的に何度も使うことによって、子どもを脅すことにつながります。今年も節分に、私の保育所にはオニがやってきました。 0・1・2歳は、中身が「かおり先生」と気付くことなく泣いたり怯えたりします。そして、節分のあと「オニさん来ない?」と心配する子、写真を見ただけで「怖い」と泣く子がいました。1回の登場だけで、これだけ子どもの心に響いているのです。ですので、年中行事としての節分はこれで終了。これ以上、大人がオニを話題には出しません。それは、子どもの心を傷つけることにつながるからです。 しつけアプリも同じです。何度も繰り返し使い「オニ」と言う言葉を出しただけで怯える場合は、一旦「オニ」の単語やしつけアプリを出すことは休憩しましょう。しつけアプリの代わりに、子どもの心を傷つけずに大人の思いを伝えられるといいですね。 しつけアプリだと親の本来の思いが伝わらない例えば、寝てほしいときに「寝ないと、オニさんが来るよ」としつけアプリを使うとします。親としては「夜はたっぷり寝て、また朝スッキリ起きてほしい」という思いから、しつけアプリを使っているでしょう。 でも、子どもの立場で言うと「オニが来るから寝ないといけない」という気持ちになります。すると、本来の親の思いが伝わりません。また、子どもが成長するとともに、しつけアプリが怖くなくなり効果が薄れてきます。今はしつけアプリに怖がって寝てくれるかもしれませんが、子育ては継続していくものです。今だけ手軽にできる方法を取るのではなく、将来のことも見据えて、しつけアプリに頼らずに子どもに思いを伝える方法を見つけていくことが結果的に子育てをラクにしてくれます。 親の思いを伝える3つのステップでは、どうすればしつけアプリに頼らず、親の思いを子どもに伝えることができるでしょう?これには3つのステップがあります。 1.子どもの気持ちに共感するおそらく、親の言うことを聞いてくれないのは、子どもが今何かをしている(したい)のではないでしょうか? ですので、例えば「ブロックで遊びたいのね」と子どもの気持ちに共感します。でも「ごはんの時間なので片づけてほしい」というこのママの思いを伝えるために、次のステップに進みます。 2.ママの思いをママが主語で伝える「お片付けしなさい」と言うのではなく、「もうすぐごはんだから、お片付けしてくれると、ママうれしいな」と伝えるのです。このとき「ママと一緒に片づけよう!」と提案してももちろんOKです。 3.しばらく待つママの思いを伝えたなら、子どもの様子を見ながら待ちましょう。子どもは、もうすぐごはんで、ママが片づけてほしいことは知っています。なので、子どもが動き出すまで待つのです。 実は、私たち大人は子どもを待つ事がなかなかできません。なぜなら、子どもの時間と大人の時間の流れが違うからです。子どもは普通電車で、大人は新幹線と思って待ってみましょう。待っても動かない場合は、1と2を再度言ってみましょう。子どもが動いてくれたなら「ありがとう、ママとっても助かったわ」とうれしい気持ちを伝えます。 この3つのステップを日々の生活の中で繰り返し使っていると、親の思いを伝えた後の子どもの行動が、だんだん早くなってきます。すぐに効果が出るものではなく、ある程度の根気がいりますが、試してみてください。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2021年04月02日ウーマンエキサイトで人気連載中のぽんぽんさんの記事 「お義母さん、赤ちゃんにソレNGです! 育児書を読んでください…」 は、お義母さんが子どもに蜂蜜を与えそうになってしまうというヒヤッとするエピソードでした。そこで読者のみなさんにも、育児中に祖父母の行動でヒヤッとしたことがあるかアンケートを実施。すると、たくさんの回答とエピソードが寄せられました。■8割以上の人が祖父母の行動に「ヒヤヒヤ」!「よくある」と回答した人が48%、「たまにある」と回答したことが35%でした。ふたつを合計すると83%となり、8割以上の人が祖父母の行動に「ヒヤッと」した経験があることに。Q1. 赤ちゃんや子どもに対する祖父母の行動でヒヤッとしたことはありますか?よくある 48%たまにある 35%ほとんどない 12%全くない 5%その他 1%では、実際にどんなできごとに「ヒヤッと」したのでしょうか? 多く寄せられた出来事としては、今と昔の子育ての常識の違いがあげられました。■蜂蜜がNGを知らない祖父母世代ぽんぽんさんのコミックエッセイでは「1歳未満の子どもに蜂蜜を与えそうになってしまう」という、危機一髪のエピソードでした。でも「1歳未満の子に蜂蜜はNG」ということ、いまの子育て世代は多くの人が常識として認知しているのではないかと思います。でも、祖父母世代は、どうやら違うようで…。やはり蜂蜜でした。お湯に溶かして飲ませようとして、「保健婦さんにダメと言われてる」と言っても聞く耳なし! 最終的に「母子手帳に書いてあるから」と言ったらあきらめた。このことでしょっちゅうケンカになり本当に疲れてしまいました。母親だし、子育ての先輩だと思っていたのに…。うちの実母は、1歳未満の息子に蜂蜜入りのマドレーヌを食べさせようとしました。1歳すぎないうちは、蜂蜜NGというのを知らず、なめさせようとしていた。とくに蜂蜜は何度言ってもわかってもらえず、つらかったですねここにあげた以外にも、「高級な蜂蜜なら大丈夫とすすめてくる」という投稿もあり、なぜか祖父母世代が蜂蜜に絶大な信頼を寄せていることがわかります。大人にとっては栄養に優れている食品なのだとは思いますが…。じつは、日本で乳幼児に蜂蜜を与えないように通達がされたのは、1987年なのだそう。当時はインターネットで情報が瞬く間に広がるということもなかったことから、通達を知らずに育児していた人もたくさんいると考えられます。このため祖父母世代が危険性を知らないこと自体は仕方がないとも言えますが…時代と共に育児も変わっていくことを、素直に受け入れてほしい…と願わずにはいられません。■「甘いもの」をあげないのはかわいそう!?じつはアンケートに寄せられたエピソードの大半が、食べ物にまつわるものでした。「おっぱいとミルクしか飲んだことのない赤ちゃんに果汁をすすめてくる」「おつまみ用の豆類を食べさせようとした」などなど、バリエーションゆたか。チョコレートを食べさせようとしたので、拒否すると「気にしすぎ、かわいそう」などと小言を言われたりしました。高齢だから理解されないのかもしれないし、その都度言うのは気が重いけど、ちゃんと説明して拒否してます。まだ加熱した牛乳もあたえていない息子に、ソフトクリームを食べさせようとしていました。ていねいに断りましたが、しばらく不服そうでした…チョコレートやジュース、とにかく甘いものをあげようとしてるところです。祖父母に会うのは、たまのことなので、ジュースについては諦めました…。たしかに、甘いものが好きな子どもは多いと思います。そして、祖父母たちが純粋に孫の喜ぶ顔を見たくて与えてしまうんだということもわかります。だけど、いつから子どもに甘いものを食べさせるのかは、保護者によって大きく考え方が異なるもの。ましてや、アレルギーがある場合や発達に合っていないものを食べてしまった場合、「ヒヤッと」ではすまない可能性も…。アレルギーが発覚し、完全除去食を主治医に指導されたのを伝えても何週間後には「そろそろ食べさせて大丈夫じゃない?」とアレルゲン食物を含んだものを息子に持ってきます。その度伝え直しますが、急用で義実家に預けることになったときなどが怖いです。アレルギーについては、たしかに以前は今ほど重要視されていなかった気がします。だからなのか誤った知識を持っている人も多く、「ちょっとだけなら大丈夫」「もう日数経ったから大丈夫」など軽くとらえられがち。アレルギーは甘くみると、最悪命にも関わる重大なことになりかねません。せめて、与えても良いかを事前に確認してもらえればいいのですが…。なかには「怖くて義実家にはもう行けない」と悩む人もいました。■「虫歯菌」はうつります!蜂蜜同様、現在の子育て世代にくらべて、祖父母世代は虫歯への意識も違っています。現在では虫歯菌の存在、その感染について広く知られるようになり、親と同じスプーンを使わない、口へのキスもしないなど、日々気をつけているパパママ。しかし祖父母は、ふとした瞬間に、自分の食べかけを子どもに与えていたり、同じスプーンで食べさせたりしてしまいます。同じ箸で食べ物を食べさせようとする。温かいスープなどはフーフー(口近めで)をやったあと、口をつけて確かめて食べさせようとしていた。歯槽膿漏や、虫歯の菌がついていたら大変なので急いでやめさせた。自分の使った箸やスプーンでご飯をあげようとしたり、赤ちゃんの手のひらにチュッチュしたり。親のわたしでもやったことないのに!義母が口の中でかみ砕いたものをまだ一歳だった息子に食べさせようとしたことがあります。大人の口内の虫歯菌がうつるし、衛生的にもNGだし、何より気持ち悪い…。『大人の菌がうつるからダメなんですよー』ってやんわり言って拒否しましたが、やはり『昔はみんなこうしてあげたもんだ』と言われました。私が仕事でいない間に、やられていたかもしれません(TОT)虫歯予防のために、親ががんばっているところを、一瞬のすきでされてしまうと、ついつい心の中で「ひぃっ!?」と叫びたくなりますよね。■子ども仕様になっていない家への帰省が憂鬱また、たまにしか訪れない実家や義実家では、部屋が「子ども仕様」になっておらず、危険なものにすぐ手が届く…という場合も。普段から子どものいる生活をしていないので、なにが危ないのかわかっていない」というエピソードもありました。義父が普段飲んでいる薬をぽろっと床に落としてしまい、義父はなんとも思わず「あとで拾えばいいや」くらいに思っていたらしい。子どもが寝ている時間帯のことだったので、義母と必死に探しました。義父はことの重大さがわかっておらず「なにが大変なの?」と聞いてきた。バスタブに水が入っているのに、風呂のドアを開けたままにしているのを見つけてびっくり! 子どもの手が届くところにカッター、ハサミ、包丁を置きっぱなし…。夫が小さいころに遊んでいたおもちゃがあり、遊べるよう用意してくれたのはありがたいが、息子の年齢よりも対象年齢がずっと上のもので、口にすっぽり入ってしまい飲み込みそうになったこと。また蜂蜜同様、比較的最近(2000年)になって義務化となったチャイルドシートについても、意見が聞かれました。子どもはチャイルドシートに乗せるということを知っているはずなのに、自分の運転に自信がある父。後部座席にチャイルドシートがあるにも関わらず、何度も子どもを助手席に乗せてでかけようとするので監視が大変です。毎回ケンカにもなるので、帰省が楽しみ半分憂鬱(ゆううつ)半分です。■子育ての常識の今、昔子どもを育てた経験のある祖父母は、子育て世代にとって、いわば先輩。だからこそ「なるほど」「そういう風にすればいいんだ」など、発見もありますし、助かるアドバイスも多くあります。しかし、赤ちゃんについての研究が進んだり、そもそも生活習慣が変化したり…。さまざまな要因で、育児の常識は変わってきていることも事実。今回、エピソードであげませんでしたが、「抱き癖」についても昔と今では考え方が異なっています。そう考えると、いまの子どもたちが親になる頃には、また子育ての常識が変わってくるかもしれません。そのときに、自分も違った常識を受け入れられるようにと心しておくのも必要ですね。実の親でも義理の親でも、何度も繰り返し、意見を言ったり注意したりすることに気が引けることでしょう。祖父母世代の認識をすぐに変えるのは難しいかもしれません。だからといって子どもの安全のためには、親としては譲れない部分もあります。しかしそこであきらめて会わないで過ごしてしまったら、子どもへのせっかくの愛情の手が少なくなってしまうかも。まずはパパママと祖父母がコミュニケーションが取れないと、正確な子育て情報も共有できないんじゃないかなと思います。パパママから写真を送ったりしながら、子どもの様子を積極的に伝えていくことから始めてもいいのかもしれません。また「祖父母手帳」を発行している自治体などもありますので、そういった情報を活用したり、育児書を見せたりしながら、子育てについて“一緒に”学べるといですね。Q1. 子どもの思いがけない行動でヒヤッとしたことはありますか? 回答数:1629Q2. 子どもの思いがけない行動でヒヤッとしたエピソードがあれば教えてください。回答数:739アンケート集計期間:2018/9/28~10/5<参考サイト>・NPO法人 孫育て: ニッポン全国の祖父母手帳
2018年12月02日このところ「おむつなし育児」という育児法が話題になっています。多くのママは、「おむつなし」と聞くと、まった全くおむつをしないの? 床や部屋が汚れはしないのかな? などと疑問に思うかもしれません。そこで今回は話題の育児法、「おむつなし育児」について解説、検証してみます。■「おむつなし育児」は、かつては日本でもやっていた「おむつなし育児」は、決して目新しいものではなく、布おむつも紙おむつもなかった時代、当たり前にやっていた方法です。いつのまにか日本では途切れてしまいましたが、今再び注目されています。簡単に言えば、「おむつの中でおしっこやうんちをすることを当たり前にせず、なるべくおむつの外でさせることで、赤ちゃんのうちに排せつの気持ちよさを伝えてあげる方法」です。言い換えれば、「おむつでうんちやおしっこをすると気持ち悪い」という感覚を当たり前にすることだといえます。■おむつをまったくしないわけではありません「おむつなし」とは言っても、普段はおむつをしています。赤ちゃんをよく観察して、おしっこやうんちが出そうかな? というタイミングでおむつを外し、なるべくおまる・トイレなどでさせてあげるのが、おむつなし育児の基本です。とはいえ、何がなんでもおむつなしで! と気合いを入れ過ぎる必要はありません。家ではおまるでしていても、外出時は紙おむつでしてOK! くらいの緩やかな気持ちで取り組むことがポイントです。「おむつを外す」ことが目的ではなく、赤ちゃんの頃から排せつの仕組みや楽しさを親子で共有することが最も大切な目的。そこが、いわゆるトイレトレーニングとは違うところでもあります。歌を歌ったり、掛け声をかけたり、時には遊んでみたりと、コミュニケーションしながら行うのもおすすめです。■ママにとって子育ての自信につながります! 出産してすぐは、赤ちゃんがどうして泣いているのか、何を求めているのかがわからなくて戸惑うママがほとんどです。でも、時間を重ねて赤ちゃんに向き合っていくうちに、だんだんと赤ちゃんの欲求に気付きやすくなっていきます。これと同じように、おむつなし育児を続けていくと、徐々に子ども自身のサインやタイミングが、自然にわかってくるようになるそうです。しかも赤ちゃんは自分の欲求がすぐに満たされるとご機嫌な時間が長くなります。それは、ママにとって育てやすさを感じることにも繋がります。また、排せつ以外の欲求も気付きやすくなることが多く、結果的に子育ての自信に繋がることにもなります。とある国では、生後数ヵ月間は、家の床に赤ちゃんを置いてはいけないという風習があり、赤ちゃんはずっと、スリングのような布の中でママに抱っこされて過ごすそうです。すると、赤ちゃんとママがずっと密着しているため、五感で感じ合うようになり、排せつのタイミングがわかるようになる、という話を聞いたことがあります。おむつなし育児とは、まさにこうした感覚なのでしょうね。■おむつなし育児を実践しているママに聞いてみました!「いつの間にか子どもの排せつのタイミングがわかるようになって、親として自信が持てたような気がします!」(6ヵ月の子のママ)「ずっと便秘がちでしたが、おむつの外に出すほうがたくさん出るようで、便秘も自然に解消できました!」(7ヵ月の子のママ)「以前は布おむつを使っていましたが、だんだんおしっこの量が増え、洗濯が大変になってきたので、おむつなし育児に切り替えました。今では助かっています」(5ヵ月の子のママ)「オムツ代が節約できます! しかもエコですよね」(8ヵ月の子のママ)「トイレでうんちやおしっこをすることに抵抗を感じることがなかったので、トイレトレーニングに苦労せずに済みました」(1歳6ヵ月の子のママ)おむつオムツなし育児とはつまり、赤ちゃんとじっくり丁寧に向き合うこと、そして、親子のコミュニケーションを豊かにするためのひとつの方法だと感じました。軽い気持ちで構わないので、興味がある人はぜひ実践してみてはいかがでしょうか。
2014年09月19日うちはモフモフ暮らし
めまぐるしいけど愛おしい、空回り母ちゃんの日々
子育ては毎日がたからもの☆
パパのことを“トト”、ママのことを“カカ”と呼ぶ長男・フジくん(キーくん)と、次男・タカくんのパパであるキトさん。子育ては何年経っても初めての連続! 2人育児に奮闘し、時に戸惑いながらも、ツマ(ママ)と一緒に親バカ炸裂な毎日を送っています。親バカなキトさんだけに、子どもの健康を支える食生活にも気が抜けません。フジくんに苦手な野菜を克服させるべく、特に子どもが大好物のハンバーグが献立の日には、調理の下準備も入念にしますが……? もしかして、入ってる…?ハンバーグを頬張ったかと思うと、「入ってる?」と目を光らせるフジくん……。 細かく刻むだけでも面倒なのに、フジくんに野菜を食べさせるためにニンジンもタマネギもすり下ろし、さらにはトマトまで潜ませたキトさんでしたが、その努力は水の泡に終わったのでした。 このときは野菜の存在に気づかれてしまったキトさんですが、“親の心子知らず”なことばかりではありません。 パパとママからたっぷりと注がれる愛情もあって、フジくんはすくすくと成長中! その証に、最近は腕力も大人顔負けになってきたようで……? ほんの1年前までは…ほんの1年前までは、ちょっとしたおふざけでパパを叩くにも“ポコポコ”とかわいらしい音を鳴らしていたフジくん。 しかし、1年間の成長は目覚ましく、意外なほどに強力なフジくんのパンチを食らったキトさんは、思わず悶絶してしまうのでした。 フジくんの強力なパンチが、キトさんの下半身を直撃……! どれだけ痛かっただろうと想像してしまいますよね。 せっかく潜ませた野菜に気づかれてしまったり、意外な力の強さに痛い思いをしたり……。子育ては、まさに戸惑いの連続! それでも「これも子どもの成長か」と思えば、その戸惑いさえもほほ笑ましく、すくすく成長していく子どもをより愛おしく思えるものではないでしょうか? 著者:マンガ家・イラストレーター キト
2024年04月18日夫にはお小遣いというものがなく、必要なときに都度お金を渡しています。そのため、毎回いくら使ってきたのか確認するのですが……そこで事件は起こりました。上機嫌で帰ってきた夫ある日、夫は1万円を財布に入れて飲み会へ行きました。そのとき長女は1歳、私は妊娠5カ月だったのですが、やっと寝かしつけが終わってゆっくりしようかなと思ったところに、上機嫌の夫が帰宅。 私が「楽しかった?」と尋ねると、「楽しかった! 二次会まで行ってきた! しかも一次会は奢ってもらえた~」と答える夫。 「じゃあいくら残ってるの?」と聞くと、夫は「3,000円使ったから、7,000円かな」と言い、私も財布チェックなどはしないので、「安く済んだね~」と返しただけでした。 お風呂上がりに嘘発覚夫はお風呂から上がって酔いが醒めてきたのか、急に「謝らなければいけないことがある」と言い出しました。私が「なに〜?」と軽いノリで聞き返すと、夫は「今日実は、二次会ではなく、断りきれなくてキャバクラに行きました」とのこと。 私たち夫婦の約束で“夜のお店はNG”だったので、それ自体もショックだったのですが、私は「おかしくない? キャバクラで3,000円って……?」と問いただしました。すると夫は、「実は7,000円した」と白状し、私は激怒! 以前、「お金があまりないから、長女のクリスマスプレゼントは高い物を買うことはできないね」と話していたので、「子どものクリスマスプレゼントを買うお金がないって言ってたくせに、そこには使えるんかい! それなら子どもに買えないって言っていた高いプレゼントを買いなよ!」とたくさん説教しました。 この一件で、お金のことや行き先について嘘をついた夫をしばらく信じることができなくなりました。 波乱な1日となりましたが、夫は嘘をついたこと、キャバクラに行ってしまったことを深く反省し、その後は行き先のURLをメッセージで送ってくるだけでなく、日時もきちんと伝えて出かけるようになり、行動でも示してくれています。長女へのクリスマスプレゼントも奮発して買っていました。笑えない話ですが、今では笑い話としてお互いに話しています。 イラスト/ミロチ著者:松谷 えりな
2024年04月17日私は夫と2人暮らし。お互い仕事が忙しく、特に夫は出張が頻繁にあるので、すこし寂しいときもありましたが、自分で言うのもなんですが、とても仲の良い夫婦だと思っていました。仲良し夫婦の私たちの間に障害があるとすれば、それはたった1つ。義母の存在でした。夫には心配をかけたくなくて、ずっと秘密にしているのですが、私は結婚当初から、ずっと義母からいびられ続けていました。 たまに夫が家にいないときにうちに来て、家事にケチをつけられたり、嫌味を言われたり。私が作った料理を捨てられたこともありますし、とにかくいろいろなことをされてきました。義母は私のことが、とにかく気に入らないようでした。私、死んだの!?夫が九州に出張していたある日。「寂しいなぁ」と思っていたら、夫からメッセージを着信。メッセージを開くと……。「なぁ、返事してくれよ」「もうお前がこの世にいないなんてうそだろ……」何のことやら、私にはさっぱりわかりませんでした。「は? 誰が?」「え?」 どうやら夫は、義母から私が仕事中事故にあって亡くなったと聞かされたそうなのです。しかもうちの両親から「お葬式に出ることも、遺品を整理するまで自宅に帰ることも拒否されている」と聞いたとか。夫は実の息子のようにかわいがられているので、そんなこと絶対言われるはずがないのですが……。 義母はとにかく私のことがきらいなので、どうにかして夫との仲を引き裂こうとしたのでしょうが、まさかこんな手を使ってくるとは夢にも思いませんでした。 この機会に、夫には今まで内緒にしてきた嫁いびりの件を伝えておきました。夫はようやく、義母の息子を独占したいという気持ちに気づいたよう。 しかし、この嘘はいつまでも突き通せるものではありません。夫が出張から帰ってこないことに私が気づいたとき、義母はどうするつもりなのでしょうか。疑問に思った私は「すこし泳がせよう」と夫と相談して決めました。今度は、夫が私と別れたい?その翌日。義母は早速私に連絡してきました。息子が別れたいと言っているので、預かっている離婚届に判を押してほしいと言うのです。それを私の隣で聞いていた夫は、烈火のごとく怒りました。私の存在を葬り去ろうとし、ありもしない離婚話をでっち上げ、夫の代わりに離婚届を記入していたのですから、夫が怒るのも無理はありません。 義母は息子にしかられると、ありもしないことをでっち上げ始め……。自分の嫁いびりを棚に上げて、私が義母の悪口を言ったとか、家事を押し付けたとか、言いたい放題でした。さらには「私と別れたほうがいい、それがあなたのためなのよ」と自分の正義を必死に振りかざす義母。 夫は「自分の愛する人をひどく言うのは許せない」と私を守り抜くことを義母に宣言。実の親でも容赦しないと息巻きました。夫は「警察に被害届を出す」「慰謝料を請求する」などといって、義母を追い詰めていきました。 義母との絶縁を考える夫に、「息子が結婚してしまって寂しかった」「取り戻したかった」「ひとりにしないで」と泣きついた義母ですが、もう相手にされることはありませんでした。自分たちには二度と関わらないでくれと、夫は強い意思を示しました。愛する人を守るために…義母はすぐに私たちの家へやってきて、土下座をし、謝罪。しかし夫の怒りはそれでも収まらず、義母を追い出し、先の決意通り絶縁したのです。 去っていく義母の後ろ姿を悲しげに見つめる夫の目が、私は忘れられません。その後の親戚の方の話では、義母は意気消沈しているとのこと。夫は「自業自得だ」と言っていましたが、なんだか複雑な気持ちになりました。 そして、夫は最近転職をしました。できるだけ私と一緒にいたいと願い、出張の少ない仕事に変えたのです。こんなに思われて、私は本当に幸せものですね。 大切な息子が離れてしまい寂しい気持ちを持つのはわかりますが、それは嫁を攻撃してもいいという理由にはなりません。嫁と仲良くとまでは言わずとも、普通に接していれば、大好きな息子に絶縁をされることもなかったと考えると悲しいですよね。また、実の母が愛する人を傷つけていたと知った夫も相当ショックだったのではないでしょうか。憎しみは誰も幸せにしません。すぐに立ち直ることは難しいかもしれませんが、2人で支えあって幸せな道を歩んでいってほしいですね。 著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2024年04月17日亮太さんは妻の麻耶さん、4歳の息子・和馬君の3人家族。亮太さんは、麻耶さんに対して不満があり、会社で寝泊まりして1週間になります。亮太さんが家を出ることになった理由とは……?「友だちと飲みに行く」と家を出た麻耶さんが朝帰りした日から、どこか夫婦の関係がこじれてきているのを感じる亮太さん。そんな矢先、亮太さんの仕事が忙しくなったタイミングで麻耶さんが体調を崩してしまいます。和馬君を義両親に預けることにした麻耶さんですが、どうも義実家では和馬君が泣き止まない様子。義両親が麻耶さんに相談したところ、かえって彼女から怒られてしまったという話を聞き、亮太さんは急いで仕事を切り上げ、和馬君を迎えに行くのでした。 帰宅後、和馬君が寝たあとに麻耶さんと話をすることにした亮太さん。ところが、彼女の口からは信じられないような発言が飛び出してきて……? 話し合うだけ時間の無駄… 自分の都合で息子を預けておきながら、義両親に悪態をつく麻耶さん。しまいには、亮太さん家族全員の悪口を言い始めてしまいました。そんな麻耶さんの言動がどうしても許せない亮太さんは、麻耶さんとわかりあうために一生懸命両親の気持ちを代弁しますが、麻耶さんの心には届きません。 結局「話すだけ無駄すぎ……」と疲れ切った亮太さんは、自分が折れる形で麻耶さんとの話し合いを終えるのでした。 何を言っても平行線の話し合いは、お互いとてもしんどいものです。しかしどちらか一方が我慢するだけの夫婦生活は、きっとどこかで無理が生じます。 麻耶さんの態度を変えることは難しいかもしれませんが、このままでは亮太さんの心がつぶれてしまうのも時間の問題でしょう。 第三者を入れて話し合う・麻耶さんの両親に相談するなどの対策で、亮太さんの気持ちが少しでも軽くなることを祈るばかりです。著者:マンガ家・イラストレーター くろねこ
2024年04月17日この1年、夫の行動がおかしいと感じていました。しかし直接聞く勇気がわかず、ひとり悩んでいる状態です。けれど最近、小4の娘がある現場を目撃し……。最近、夫の帰りが遅く、週末も仕事をすることが多くなりました。たまの休日も寝ていたり、ひとりでふらっと出かけたり……。もうすこし家族と過ごしてほしいと伝えても、仕事でストレスがたまっているから自由になる時間がほしいと大騒ぎ。それは私も同じなのですが……。夫はわかっていないようです。 行き先は?本当に出張なの?数日後、夫は上司との出張を控えていました。直前になって急にコートのクリーニングを頼んできましたが、私は頭痛がひどくて起き上がれず……。すると夫は私の心配をするどころか、サボっていると嫌みを言ってきました。 そもそも私は夫の出張を疑い始めており……。たとえ体調が良くても、クリーニングには行かなかったかもしれません。じつは先日、娘が夫を思わぬ場所で見かけ、その報告を受けていたからなのです。 その日、娘はお友だち家族と一緒にホテルのバイキングへ行っていました。そのホテルのロビーで、見知らぬ女性と楽しそうに歩く夫の姿を見たというのです。夫は見間違えだと言い張り、その日は水掛け論に終わりました。 そして出張当日に、私の体調はさらに悪化。娘のこともあるので夫には自宅にいてほしく、出張を代わってくれる人はいないかと相談しました。しかし夫は、「自分を困らせたいだけだろう。仮病だ」と言ってきて……。いい年をして人に迷惑をかけるな、と言って出張へ行ってしまったのです。 娘もSOSのメッセージを送ったようですが、私の差し金と勘違いした夫は気にも留めなかったようです。 娘が“ママを燃やす”と思った夫は「ママの具合はどうだ? パパがお仕事でごめんな」数日後、夫が娘にメッセージを送ってきました。「ママはずっと寝ているよ」「今から燃やすんだ」「え……?! 燃やす?」近ごろの夫の態度を見ていた娘は、パパにとっては自分もママも必要ない存在で邪魔なんだとと感じたようで……。決意をもって、とある行動をしようとしたのです。夫は娘がとんでもないことをしでかすと勘違いし、何度も私の携帯電話へ連絡してきました。寝ていたので、気づいたのは後からでしたが。 娘からのメールを見た夫は1日前倒しで帰宅。誰もいない室内を見て、私たちがちょっと買い物に出たと思ったようです。おみやげがあるから早く戻ってこいと言われましたが……。もう二度と戻らない旨を伝えました。 私は夫の出張中、探偵事務所から不倫調査の結果を受け取りました。証拠もそろったので、私は離婚を決意。まずは娘に今回のことを話をしました。娘は夫の不倫現場を見たときから何かを悟り、私に気を遣ってくれていたようです。 ママがパパに苦しめられていると感じた娘は、私に内緒で「パパからもらったプレゼントをすべて燃やしたい」と私の母に伝えたそうです。実母に聞いたところ、燃やさずに自宅で預かっているとのこと。娘の心を傷つけることになり、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。 このことを知った夫は強いショックを受け、娘に謝罪したいと申し出ました。ですが、それには時期が早すぎると判断。娘が落ち着くまで待ってもらうことにしました。 不倫を認めた夫はその後…同じ部署の女性上司と不倫していた夫は、今さらながら自分の行動を後悔。離婚したくないと抵抗し、話し合いは難航しました。時間はかかりましたが、無事離婚は成立。親権は私が持つことになりました。 ちなみに夫と不倫相手は出張と偽って私的な旅行していたことが会社にバレ、左遷や降格という処分を受けたようです。結果2人の仲は悪くなり、ドロ沼破局をしたと聞きました。 今、私と娘は実家で暮らしています。両親を含め、周りの人のおかげで娘に笑顔が戻りつつある日々。娘のことを最優先に、前を向いて進んでいこうと思います。 ◇ ◇ ◇ 不倫をしていい気になっていたのかもしれませんが、妻に対する態度は目に余るものがあり……。不倫がバレた後に謝られても遅いですよね。後悔することのないよう、日ごろから言動に気をつけたいですね。 著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2024年04月17日近年、女の子の名前に「こ」という止め字は使われているのでしょうか? 2024年3月生まれの女の子3,295名の名前から、止め字に使われている「こ」という漢字ランキングを紹介します。「こ」で終わる名前は、古風でかわいらしい印象を受けますがーー。1位子「こ」と言う止め字の中で最も多く使われていたのは、ベーシックな「子」という漢字でした。中でも「莉子」は、女の子の名付けランキングでも26位に位置する人気の名前。 むかしながらの「子」がつく古風な名前は、今でもよく名づけられていることがわかりました。2位心2位は「心」と書いて「こ」とよむ止め字。梛心(なこ)、愛心(あこ)、環心(わこ)など、人気の「二音ネーム」が多くみられました。 「やさしい心を持った人に育ってほしい」「思いやりのある人になってほしい」と願って、「心」という漢字をつけるパパ・ママも多いようです。2位瑚同率2位は「瑚」という止め字でした。珊瑚(さんご)の「ご」の字のイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。美しい海や自然をイメージさせます。 理瑚(りこ)、彩瑚(あこ)、奈瑚(なこ)など、「二音ネーム」が多くみられることも共通しています。4位 湖続いて、瑚のへんをさんずいに変えた「湖」という漢字がランクイン! パパとママの思い出の地が湖というエピソードが由来になっていることもあるようです。 「湖」は、広大で穏やか、そして澄んだ印象を与えます。 喜湖(きこ)、琥湖(ここ)、奏湖(かなこ)などの名前がみられました。5位 虹5位にランクインしたのは「虹」でした。雨上がりの空にかかる虹の美しさや、輝かしい未来をイメージさせます。また、人と人とをつなぐ架け橋になってほしいという願いが込められることもあるようです。 心虹(ここ)、李虹(きこ)などの名前がみられました。 「こ」を止め字にすると古風な名前になる印象がありますが、近年名付けられる「こ止めネーム」は、ライトな響きが多いようです。古風なようで新しさも感じられ、今でも根強い人気があるのかもしれませんね。 <調査概要>調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方調査期間:2024年3月1日(金)〜2024年3月25日(月)調査件数:3,295件(女の子)
2024年04月17日ある日、小学2年生の次女と義母が仲良くテレビドラマを見ていました。しかししばらくすると、突然義母がブチギレる声が聞こえてきたのです! 一体なにが……!? え、嘘でしょ!?ある日、義母と小学2年生の次女が仲良くドラマを見ていたときのことです。私がキッチンで家事をしていたところ、突然義母のブチギレる声が。どうやら次女が「あー、このあと〇〇になるよね」とネタバレ発言をしたそう。2人が見ていたのは日本ドラマの韓国版リメイク。日本版ドラマを視聴済みの次女は、ドラマの展開を記憶していたのでしょう。すると義母が「ネタバレするな! どうして言うの!? あ〜あ、次女ちゃんのせいでもう見る気なくなっちゃった。もう何をする元気もない」と嫌味を言うのです! 次女はみるみるうちに顔色を変えて泣き始めます。私は本気でキレなくても……大人げないなぁ。とモヤっとします。するとその様子を見ていた小学5年生の長女が「おばあちゃん! 嫌なことされたときに、嫌なことで返しちゃダメだよ!」と注意しました。それは私が普段子どもたちに言っていること。義母はハッとし、次女に「そうよね……。次女ちゃんが嫌な気持ちになることを言ってごめんね」と謝り、仲直りしたのです。 ドラマの展開を楽しみにするあまり、不用意に次女を傷つけてしまった義母。しかし、腹が立ったからといって、子どもを傷つけていい理由にはなりません。私も同じことをしてしまわないように注意しようと思ったと同時に、普段言い聞かせていることが長女にしっかり伝わっているとわかり、うれしい気持ちに。これからも、相手の気持ちを思いやれる、やさしい心を持ち続けてほしいと感じた出来事です。 作画/Pappayappa著者:茂木 あずさ
2024年04月17日Instagramにて育児マンガを投稿しているmostinさん。2014年生まれの男の子・もすちん/2018年生まれの女の子・ぷんちこ2人の育児に奮闘中です。ある日の昼食後、mostinさんがすべての食器を洗い終え、キレイになったシンクを見ると達成感でいっぱいに。しかし、夜ご飯を食べ終わるころ、なんとも言えない展開が……! ピカピカのキッチンを見て満足するママ。しかし…? どんなに掃除をキレイにしても、片付けてもすぐにぐちゃぐちゃに。 また、布団を干せば、すぐにおねしょをされてしまう始末……。 (なんだろう……。なんだろう、この賽の河原感(※1)……) 思わずmostinさんはそんなことを思ってしまうのでした。 (※1)「賽の河原(さいのかわら)の石積み」とは仏教から来た言葉で、報われない努力を続けることを意味しています。 ◇◇◇ どんなに片付けても、キレイにしても、子どもがいるとすぐに元の状態へ戻ってしまうというのは、お子さんを持つご家庭なら"あるある"ではないでしょうか。すぐ汚くなってしまう状況にママは虚しく思うかもしれませんが、その努力は決して無駄ではないと信じています!著者:マンガ家・イラストレーター mostin
2024年04月17日娘が1歳半ごろのエピソードです。就寝前、ゴロゴロしながら娘とおしゃべりをしていました。娘の発言にゾッ……すると突然、天井をボーッと見つめながら「じぃじバイバーイ」と言うのです。しかも、何度も繰り返すので怖くなりすぐに寝かしつけました。翌日、実母に電話をし娘のことを話すと、実は父の体調が悪く今から病院へ行くと言うのです! 虫の知らせだねーなんて呑気に話していました。しかし、父は緊急入院となってしまったのです! そして、入退院を繰り返し約1年後に亡くなりました。その間、娘がじぃじと言うことはありませんでした。亡くなってから49日が過ぎようとしたころ、就寝前にポツリと「じぃじいるねー」と言ったかと思うとコロっと眠ってしまいました。ぐっすりと眠る娘を見ながら、私は「本当にいるといいなぁ」と思いつつ、少し恐怖を感じた出来事でした。 ◇ ◇ ◇ その後、娘の不思議な発言はピタリとやみました。きっと父は別の世界へと旅立ったのだと思いました。今後、また不思議な発言をすることがあったら、子どもの言うことだからと思わず信じようと思います。 作画/さくら著者:佐藤ゆう40代、2歳と4歳の娘の母。ほぼワンオペで子育て中。
2024年04月17日最近は少なくなってきたとはいえ、少年サッカーの現場で怒鳴る指導スタイルは存在します。周囲のチームにも影響されて大声で怒鳴る指導スタイルになっているお父さんコーチの方もいるのでは。今回は、かつては怒る指導をしていたけれど「サカイク」に出会って指導スタイルがガラッと変わったお父さんコーチにお話を聞きました。チームの保護者にも「180度変わった」と言われ、我が子との親子関係にも変化があったそうです。写真は少年サッカーのイメージサカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!>>■違和感を感じつつも、周囲と同じように怒る指導をしていた和歌山県の岩出市サッカースポーツ少年団でお父さんコーチとして活動する谷さんは、お子さんがチームに所属したことでお父さんコーチとしてサッカーに関わるようになりました。「サカイク」に出会って指導スタイルが「180度変わった」以降サッカーの魅力にますますハマり、子どもたちがサッカーを楽しめるようにと指導者ライセンスやレフェリーの資格取得など日々学び続けていますが、かつては「怒る指導者」だったそうです。「違和感は感じつつも、 よそのチームも結構怒鳴って怒っている指導者もまだまだいて、先輩たちがそうしているからと自分も怒ることが多かったです」と語る谷さん。実際、厳しい指導をしているコーチが見ている学年は県大会で上位に入ったり、結果を残していたこともあり、結果だけ見たら厳しい指導をした方が勝てるのかなと思っていた時期があったそう。■厳しい指導を受けた子たちがサッカーをやめていくのを聞いて......ですが、ずっと違和感を感じ続けていたそう。子どもたちの競技人生を考えた時に、小学生年代から厳しい指導を受けた子たちが高校、大学、社会人になってもサッカーを続けているかというとそうでないことに気づいたのだとか。強豪校に進学して選手権やインターハイに出場した子が、大学以降サッカーをやめてしまったり「もうサッカーはいいや」と離れてしまう子たちがいるのを目の当たりにして、サッカーは元々楽しいからやるのに、厳しい指導や出場機会の問題でサッカーが面白くなくなってしまうことに心を痛めていたと教えてくれました。■サカイクの考え方の方がしっくり来たもともと谷さん自身が「自分の子とは自分で決めさせる」という親御さんの考えのもとに育ってきたこともあり、「怒って指示する指導で子どもたちが伸びるのか」という疑問を持っていたと言います。そんな時にたまたま「サカイク」に出会って、サッカー少年少女の保護者の心得10か条を知り、「育成に対する考え方とか、自分にとってはこっちのほうがしっくりくるかもと思ったんです」と振り返ります。「子どものことを否定せず、大人は見守り環境を作る考えに共感した」と、サカイクを知って以降は色んな記事を読んで情報をアップデートしている毎日だそう。■勝ち負けも大事だが「サッカーって楽しい」が大前提サッカーには勝敗があり、プレーする選手は勝ちたいと思うもの。監督やコーチ、保護者のみなさんだってわが子のチームに勝ってほしいと思うのは当然です。ですが、何をしても勝てばいい、というものではありません。その年代ごとのサッカーの理解であったり、原理原則をしっかり押さえて勝利を目指す。それが指導者としての力量であり、中学、高校と競技人生を続けていくために大事なことではないか、と谷さんは言います。「チームとして勝ち負けも大事だけど、サッカーって楽しいよね」が大原則にあるうえで、攻撃や守備の目的を教えるスタンスで指導にあたっているとのこと。サッカーを始めたころから辛い思いでしかなければ、それを続けたいとは思わないものですよね。「サッカーって楽しい」という気持ちを育むことは、やる気やサッカーに取り組む姿勢にも影響するものなので、指導者や保護者の皆さんは大事にしてほしいものです。■保護者の方にも「180度変わったね」と言われた谷さんはサカイクに出会い、自分が抱えていた違和感は間違いじゃなかったと確信したそうです。子どもたちを伸ばす大人の在り方に共感し、指導スタイルを変えたと言います。以前は違和感を感じながらも周囲のチームの影響もあり、怒る指導をしていましたが、サカイクに出会ってからは怒らなくなったそう。簡単なミスに対して指摘したり、失点した際はハーフタイムで叱責したりしていたのを全く言わないようにして、選手たちにどうして失点したのかを考えさせ、話を聞いてから谷さんがアドバイスをするようなやり方に切り替えたのだとか。それまでの指導方法と真逆のやり方に、最初は保護者も「どうしたの?」と戸惑いがあったそうですが、谷さんが指導についての考え方やスタンスを伝えていくことで「そういうのが良いよね。コーチ、180度変わったね」と言ってくれたそう。他のチームの指導者からも「子どもに対するジャッジが適切になったよね」「選手にとって何が良くて何がダメか分かりやすくなってる」と言われたのだと谷さんは嬉しそうに教えてくれました。■親たちの声かけも変わった谷さんの指導スタンスに保護者の多くも共感してくださり、今では応援の声かけも変わったそう。以前はそこまで保護者の声援がなかったとのことですが、最近は「ナイスプレー」などポジティブな声かけが増えたそうです。谷さんが変わったことで、保護者の皆さんも子どものサッカーに楽しんで関われるようになっているようです。■我が子との関係性にも変化が谷さんの周囲の変化はチームの保護者だけではありませんでした。以前は親子で同じチームに所属していましたが、指導者目線と親目線もあり息子さんに厳しく当たってしまうこともあったそう。ですがサカイクに出会って「親は子どもを応援しよう」という基本スタンスを改めて心に刻み、プレーへのダメだしはしない、勝とうが負けようが褒めるところはちゃんと褒める、試合後の会話は「今日も一生懸命だったね」から始めるなど、接し方を変えたそう。息子さんがチームを移籍したこと、谷さんが変わったことなどタイミングが重なったのはあるかもしれませんが、以前より息子さんが本音で話してくれるようになった気がする。「親子関係が良くなりました」と谷さん。サッカーの話も含めて、いろんな話ができるようになったことを嬉しそうに話してくれました。大人の接し方次第で子どもが変わり、チームも雰囲気が良くなった体験でした。皆さんも参考にしてみてはいかがでしょうか。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!>>
2024年04月17日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、赤ちゃんの性器の正しい洗い方や拭き方について教えてくれました。男女別に詳しく解説してくれていますよ。赤ちゃんのおむつ交換や沐浴で、おしりや性器の洗い方や拭き方など実はよくわからないこともあるかと思います。毎日なんとなくおこなっていることでも、実は肌トラブルの原因になっていることもあります。今回は、注意してほしいポイントをお話しします。 おしりにこびりついたうんち、強く拭き過ぎな場合も紙おむつの場合、ゆるゆるうんちの水分を吸収してくれるので、時間が少し経つと、おしりにうんちがこびりついていることもあります。しっかり取ろうとして強く拭き過ぎてしまい、皮膚トラブルの原因になる場合も。 汚れが取りづらい場合は、無理せずに臀部浴(洗面器やシャワーなどでおしりや性器部分だけを洗うこと)をすると良いでしょう。 外出時などで難しい場合は、水道のお湯を浸しておしり拭きに水分を追加すると、軽く拭いてもとれやすくなります。 男女別に詳しく! おむつ替えのときの「拭き方」のここに気をつけておしっこの場合は、拭かなくて良いと病院で指導されることがあります。しかし、おむつ内で皮膚に尿が長時間付着していると、皮膚がかぶれてしまう場合があります。基本的にはおしっこのあとも、強く拭き過ぎないようにやさしくさっと拭くようにしましょう。 男の子菌が尿道に入ると尿道炎などになる恐れがありますので、おちんちんは先から根元に向かって拭いてください。 [おしっこ]おちんちんの先から根元に向かって拭きとります。おちんちんを持ち上げ、おちんちんの裏側や、袋のしわの部分も伸ばしながらやさしく拭くようにしましょう。 [うんち]汚れの少ないところから拭き始めます。肛門の周りだけでなく、おちんちんの裏側やしわの部分の汚れもきちんと拭き取りましょう。足の付け根にも汚れがたまりやすいので、忘れずに拭いてください。 女の子赤ちゃんを寝かせて股をV字に大きく開き、ヒダの部分もよく見えるようにし、前(おなか側)から後ろ(おしり側)に向かって拭きます。菌やうんちが腟に入ると腟炎、尿道に入ると尿道炎になる恐れがあるので、うんちが腟や尿道に入らないように気をつけてください。 [おしっこ]前から後ろに向かって拭き、ヒダの両側も拭き取ります。 [うんち]前から後ろを基本に、汚れの少ないところから拭き始めます。ヒダの間に汚れがたまりやすいので、片手でヒダを開きながら、丁寧に拭き取ります。 男女別に詳しく! 「洗い方」のここに気をつけてお風呂で洗うときは、せっけんをしっかりと泡立てて洗います。その際、性器(女の子なら小陰唇より内側、男の子なら包皮より内側の亀頭部)は粘膜なので、せっけんで洗うと刺激になることもあります。 表面はせっけんを使っても、奥の粘膜の部分はお湯でよく洗い流すようにしましょう。また、洗うときも、性器を強くこするような洗い方はよくありません。沐浴時にお湯の中でやさしく洗うか、ぬるま湯でゆるやかなシャワーや洗面器にためたお湯をかけるようにします。 うんちがこびりついてシャワーを使う際には、せっけんは使わずにやさしく洗い流しましょう。 男の子男の子は、性器の周り、おちんちん、睾丸、肛門の順番で洗います。おちんちんは少し持ち上げると裏側や睾丸の部分も洗いやすくなります。しわの部分や皮膚と皮膚が重なっている部分はしわや皮膚を伸ばしながら洗います。おちんちんは包皮を無理に剥いて洗う必要はありません。 女の子最初によく泡立てた泡で性器の周りを洗います。性器の割れ目の間を軽く広げて、せっけんは使わずにやさしくシャワーやぬるま湯で流します。この場合も、拭くときと同様に前(おなか側)から後ろ(おしり側)に洗うようにしましょう。最後におしりや肛門は泡で洗って流します。 まとめパパが女の子、ママが男の子のおむつ交換や沐浴をする場合、わからなくて戸惑うことも多いようです。ポイントをおさえながら、試してみてくださいね。監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀
2024年04月17日子どもって、何歳になったら一人で寝るようになるのでしょうか?みなさんのお子さんはどうですか??■いつから一人で寝ていますか?私自身は、小学5年生から一人で寝るようになりました。一人で寝るようになったきっかけは、引っ越しをして、「自分の部屋ができたから」です。わが家の子どもたちは、それぞれ自分の部屋を持っているのですが…なかなか自分の部屋で寝たがりません。そんなある日、娘がベッドをほしがりました!!自室で寝るきっかけになればと、ベッドを購入しました。一人で寝るのは寂しいというので、弟と一緒に寝られる二段ベッドを購入。成長して一人で寝たくなった時は、一段ベッドとしても使える優れものです!!子どもたちはとても喜んで、その日は2人ともウキウキで眠りにつきました。いつもは、6畳の和室に布団を3枚ひいて家族4人で寝ているので窮屈なのですが、子どもたちがベッドで寝るようになれば、一つの布団を一人でゆったり広々使えます!この日は久々にゆっくり眠れました!!子ども達の成長が嬉しい反面、親からどんどん離れていくことにちょっぴり寂しさも感じました。親心とは複雑なものですね。■3日後、起きたこと…!自室のベッドで寝たのは数日で、子どもたちは私たちの寝室へ舞い戻ってきました。結局、いまだに家族四人で窮屈に寝ています。購入したベッドはというと、普段はぬいぐるみ置き場と化しています!!…が、家族の誰かが風邪を引いたときには、隔離用ベッドとして活躍中です。小学校高学年ともなれば、自室で一人で寝ている子も多いと思います。娘もそろそろかなとは思いますが、娘自身が「一人で寝たい」と言うまではこのままでもいいかなぁ…そのうち一緒に寝たいと思っても寝てくれなくなるんだから、今は子どもと一緒に眠れる幸せを存分に楽しみたい!ということで、寝返りがうてないので、今日も母の体はバキバキです(笑)
2024年04月17日2018年生まれの男の子と2021年生まれの女の子の育児に奮闘中のイラストレーター・あきばさやかさんの連載。育児はいつだって予想外! もはや、笑うしかない育児のエピソードを毎月ご紹介。みなさんのお家でも似たようなこと、起こっていませんか?彼が自分が覚えたものをヒントに、少しずつ世界を広げていく様子がおもしろい!もっと小さい月齢のたどたどしい言い間違いとは違うよさがあるな〜と感じています。徐々に、よく見る漢字だけは読めるようになってきた息子ですが、主にゲーム実況動画などから学習しているので「危険」とか「爆発」「生物」「攻撃」など、読める漢字が偏りに偏っているのもまた味があります……。笑PROFILEあきばさやかさん2018年生まれの息子「おっくん」と2021年生まれの娘「とりちゃん」の育児中。漫画をブログやInstagramで描いています。書籍『おしゃれなママっていわれたい!』(マイナビ出版)など()
2024年04月17日突然かかってきた電話は、夫の浮気相手からのものでした。浮気相手の女性は、なんと夫より20歳も下の大学生。話を聞くと、妊娠していると言うのです。私は夫を問いただすことにしました――。「今すぐに離婚してください!」と電話をかけてきた若い女性。それは夫の浮気相手でした。彼女は夫にベタ惚れな様子。そして、「私と彼が運命の赤い糸で結ばれているのは事実なんです!」とどうやら脳内はお花畑状態……。 夫の浮気相手は大学生聞けば、大学4年生で22歳とのこと。夫は42歳なので……歳の差なんと20歳。なんだか、頭痛がしてきました……。 「彼への愛の大きさは、オバさんのあなたには負けません!」「シミシワまみれのオバさんでも受け入れてくれる人はいます!だからどうか今度はその人と幸せな結婚生活を送ってください!」と大学生。 「あの……喧嘩を売っているつもりなのかしら?」と聞くと、「え?純粋に奥様を励ましてあげようと思って……」「だって、旦那さんのおかげで生活できているようなものでしょう?離婚した後が不安にならないように……」との返事が。 さらに、「できるだけ早く離婚してくださいね」「実は妊娠していまして……もちろん、彼との子どもです♡」と続けた彼女。ますます頭が痛くなってきました……。 夫の言い分その日の晩――。 夫を問いただすと、意外にもすんなりと浮気を認めました。 「どう言われても俺はこの愛を貫く!」「年齢なんて関係ない!あの子のいない人生なんてもう考えられないんだ!」と夫も脳内お花畑状態でした。 「浮気のことは申し訳ないと思っている」「だから、慰謝料として貯金はすべてお前に渡すよ」と夫。そこまで彼女のことを思っているなら……と、私も離婚に同意。次の休日に私が役所に提出しに行くことになりました。 タワマンは私のもの1週間後――。 私が役所に行った帰り、浮気相手の大学生から連絡が。 「早く離婚届を出してください」「早くそのタワマンからも出て行ってくださいね」と浮気相手。 「あなたはもう彼の人生に必要ないの!」「負け組女は離婚してタワマンから出て行け!」「ここ私の実家ですけど?」「え?」 浮気相手は、私たち夫婦が暮らすタワマンの名義が元夫になっていると思い込んでいたそう。しかし、これは私の実家。つまり私が出て行く理由はないのです。 「どうしてもこのタワマンがほしいっていうなら売るように両親に話してみるけど……」「元夫は平均的な年収だからローンはかなり厳しいし、地価も上がってるし……」と言うと、浮気相手は寝耳に水だったよう。 「生活費は彼が持っているって言ってたし、年収1000万円くらいは余裕であるんじゃないんですか!?」と聞かれたので、「そもそもうちは共働きよ」「生活費は元夫持ちだったけど、このタワマンの維持管理費やその他雑費は全部私が出しているの」と答えました。 「年収が1000万もなくて、タワマンも手に入らないなんて……これじゃ私の計画が……!」と不穏なことを言っていましたが、無視して私はやり取りを終えました。もう離婚は成立していますし、私には関係ないことですから。 その後――。 離婚届が受理されたことを知った元夫は、用意していた婚姻届をすぐさま提出。しかし、お金目当てだった浮気相手は入籍を知って豹変したそう。運命の赤い糸やら真実の愛やらはどこへ行ったのでしょうか。元夫は毎日罵られ、物を投げつけられているらしく、私に半泣きで何度かヨリを戻したいと連絡をしてきました。もちろん私はお断りです。 私は両親と一緒にタワマンで、今は穏やかに暮らしています。これを機に仕事に精を出して資格取得など、これまでできなかったことに挑戦したいと思います。 著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2024年04月17日お兄ちゃんと一緒に、ミストを浴びることを楽しむ1歳1カ月の男の子をご紹介!ママがスプレーボトルからミストを噴射すると……!?ミストに酔いしれる1歳児♡ミストが大好きな1歳1カ月のオズくん。お兄ちゃんと一緒にミストを浴びると……顔面全体でミストを満喫したあと、「ほわぁ~」と、とびきりの笑顔♪ そして、2回目のミストを浴びると……唇を尖がらせて、ミストを堪能しています。3回目のミストには……恍惚の表情♡そして、いよいよラストミストです!オズくんは、ついにミストを吸い込みました!こんなにかわいいリアクションが見られるなら、何回もミストを出してしまいますね。 動画のコメント欄には、 「かわいい! 最高の癒やし」「頭のほわほわおけけにミストがついていて、かわいい♡」「弟くんにミストが届くまでに、若干タイムラグがあるのがまたかわいい!」 と、オズくんの反応に心奪われる人がたくさん♪ 子どもたちの笑顔に癒やされますね。オズくんはミストの幻想的な雰囲気と、気持ちよさを全身で感じている様子♪ 暑くなってくるこれからの季節、皆さんもミスト遊びで楽しんでみてはいかがでしょうか。 画像提供・協力/@senzu_familyさん
2024年04月17日抜毛症(トリコチロマニア)とは抜毛症は、ストレスなどの理由から自らも毛髪を何度も引き抜くという精神疾患です。トリコチロマニアの名称で呼ばれることもあります。不安などの感情を和らげるためや、刺激を求めるためなどいくつか原因が考えられています。抜毛症の方は人口の約1~2%いるとされており、成人の場合は患者のうち約90%が女性だともいわれています。毛を抜く行為自体は珍しくありませんが、ほとんどは美容など目的がはっきりしていたり、一次的で治まることが多い傾向にあります。しかし、抜毛症は自らの意志でやめることは難しく、症状が生涯にわたって続く場合もあり、日常生活にも影響が出ているといわれてます。どこの毛を抜くかは人によって異なっていて、多いのは頭皮の毛、眉毛、まつげといわれています。ただ、最終的にはすべての体毛が対象になり得えます。また、時期によって抜く場所が変わっていく場合もあります。抜毛症は毛がなくなることや自らの行為に悩み、人前に出ることを嫌がるようになるなど、さまざまな面で影響が出る可能性があります。また、抜毛症の人は皮膚むしりや爪を噛むなど、自らの体に対して反復して刺激を与える行為を行う場合が多く、精神面では抑うつ症状が見られる方も少なくありません。抜毛症の治療には不安などを和らげる抗うつ薬などの薬物療法と、行為をコントロールするための認知行動療法が行われます。参考:抜毛症(抜毛癖)|MSDマニュアル家庭版抜毛症はストレスが原因?抜毛症の明確な原因ははっきりとは分かっていません。ただ、2つの可能性が考えられており、1つ目はストレスなどの感情から逃れるために毛を抜くのではないかという説です。抜毛症は醜形恐怖症などとは違い、自らの外見が気に入らないという理由で行為に及ぶのではなく、緊張感や不安などのネガティブな感情を和らげるために毛を抜いているということです。また、毛を抜くことである程度の満足感も得ているようです。2つ目は、毛を抜く行為自体の刺激を求めているのではないかという説です。何らかの原因で刺激が足りない状態になっている方が、手近な手段として毛を抜いて刺激を得ているという考え方です。刺激を求める方はなかなか抜毛行動をやめられず、重症化するリスクも高いといわれています。参考:抜毛症(トリコチロマニア)|MSDマニュアルプロフェッショナル版参考:後藤麻友、今井正司著「抜毛行動様式と抜毛症重症度との関連」日本健康心理学会大会発表論文集 31巻(2018) P.43抜毛症は治る?治療方法は?抜毛症は、自分ではなかなか抜毛行動をやめることができないといわれています。しかし、適切な治療を受けることで症状の改善が見込めることも知られています。ここでは、身近に抜毛症の方がいる際の声かけ方法から、病院の何科にいくといいか、実際の治療方法まで紹介します。まず大事なのは相手を責めないということです。相手も症状をコントロールできないで悩んでいるので、「何でそんなことしたの」「早くやめよう」など、善意からでも問い詰めたり急かしたりする言動をすると、相手にとって負担となってしまう可能性があります。なので、「自分を傷つけるほど、悩んでいるんだね」など相手のつらい気持ちに寄り添った声かけをするといいでしょう。そのうえで、無理に聞き出そうとはせずに「言いたくなったらいつでも話していいよ」と、話を聞く準備ができていることを伝えることが大切です。加えて、「自分は味方だよ」というメッセージを折に触れて口にしておくと、相手も安心して話してくれやすくなります。参考:自分を傷つける」というサイン|厚生労働省こころもメンテしよう抜毛症は精神疾患の一つに位置付けられるため、基本的には精神科や心療内科を受診するといいでしょう。子どもの場合は、かかりつけの小児科や小児発達外来などで相談することも可能です。また、皮膚がただれるなどの状態の場合は皮膚科にも行っておくといいでしょう。抜毛症の診断はいくつかの基準に基づいて医師が行います。基準としては以下のようなものがあります。・脱毛が生じるほど繰り返し毛を抜いている・何度も行為を減らそう、やめようと試みている・抜毛行動のために大きな苦痛が生じているか、日常生活に支障をきたしているまた、病院に行くべきか迷ったときはお近くの保健センター/精神保健福祉センターへの相談も検討してみてください。抜毛症の治療としては、主に薬物療法と認知行動療法があります。薬物療法では抜毛行為の原因となる不安や緊張を和らげるための、抗うつ薬などが用いられることがあります。認知行動療法では特に習慣逆転法という手法を使うことが多くあります。習慣逆転法の簡単な流れは以下のようになっています。・自らの行為を自覚する・行為の引き金を明確にする・毛を抜く行為を別の行為(こぶしを握りしめる、編み物をするなど)に置き換える抜毛行動は無意識に行われることもあるため、まずは行為を自覚するところから始めていきます。参考:抜毛症(抜毛癖)|MSDマニュアル家庭版参考:皮膚むしり症|MSDマニュアル家庭版抜毛症と発達障害の関係は?発達障害の特性の中に毛を抜く行為はありませんが、特性が影響した結果抜毛行為に至ることは考えられます。例えば発達障害の中のASD(自閉スペクトラム症)では、特性として「こだわりの強さ」「ストレスの感じやすさ」「自己刺激行動」があります。ストレスが一定以上の負荷になったために、毛を抜いてみたらすっきりした、毛を抜いてみたら刺激があったので繰り返すようになった、などの形で、抜毛症につながっていく可能性はあります。また、発達障害の中のADHD(注意欠如多動症)では、特性として多動性や衝動性があります。そのため、常に動いているうちに何となく毛を抜いてみた、何かストレスを感じたので衝動的に毛を抜いてみた、という形で抜毛症につながることも考えられます。ですが、抜毛症の症状があるからといって必ずしも発達障害がある訳ではありません。参考:ASD(自閉スペクトラム症)|e-ヘルスネット参考:ADHD(注意欠如・多動症)|e-ヘルスネット抜毛症と強迫性障害の関係は?強迫性障害(強迫症)とは、強迫観念(本人の意思に反して浮かんでくる思考や衝動など)により強い不安感や不快感をおぼえたり、それを打ち消すために強迫行為を繰り返す精神疾患のことです。例えば「菌がついていないか気になって、何十回も手を洗う」「家の鍵を閉めたか不安で、何回も家に戻って確かめる」などがよく見られます。抜毛症自体は強迫観念によって起こるわけではありません。つまり、抜毛症と強迫性障害には直接のつながりはないといえます。しかし、強迫性障害の方が強い不安を感じているときは強迫行動とは別に、感情を落ち着かせるために身体の一部を触ったり毛をいじったりすることがあるかもしれません。それがそのうち毛を抜くという行為につながっていくことも考えられます。参考:強迫症 / 強迫性障害|e-ヘルスネットまとめ抜毛症とは、ストレスなどの感情を和らげるためや刺激を求めるために、繰り返し自らの毛を引き抜く精神疾患の一つです。抜く場所は髪や眉などが多いといわれていますが、全身の毛が対象となることもあり、本人がやめようと思ってもなかなかコントロールできません。毛が抜けた容姿や自らの行為自体に悩んで外に出ることを避けるようになることもあり、多くの場合は抑うつ状態も経験しているといわれています。抜毛症は薬物療法と認知行動療法で軽減させることができるため、気になる症状があれば大人であれば精神科や心療内科、子どもの場合はかかりつけの小児科などに相談するようにしましょう。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2024年04月17日株式会社両備システムズ(本社:岡山県岡山市、代表取締役社長:松田 敏之、以下 当社)は、2024年5月8日(水)~10日(金)の3日間、東京ビッグサイトで開催される、日本最大の教育分野の展示会「第15回 EDIX(教育総合展)東京」に出展いたします。当社は「子どもの未来を創造する両備教育DX」をテーマに、子どもの学びを支援、子どもを育む保護者および教職員の方々への支援、そして教育を支えるセキュリティ対策の3つを柱に、デジタルで教育現場を変革していくソリューションを出展いたします。2026年以降の次世代の校務支援システムの普及や2030年に向けた教育DX(Society5.0)に関心が高まりつつあるなか、データ活用やクラウドを前提とした情報保護の仕組みなどの次世代の教育DXに向けた取組みも紹介いたします。教育分野の展示会「EDIX(教育総合展)」へ出展■「第15回 EDIX(教育総合展)東京」開催概要会期 : 2024年5月8日(水)~10日(金)10:00~18:00(最終日のみ17時終了)会場 : 東京ビッグサイト 西展示棟(東京都江東区有明3-11-1)入場料 : 無料(事前登録制)主催 : EDIX実行委員会(企画運営:RX Japan株式会社)公式サイト: ■両備システムズ出展ブース●場所 小間番号 9-24両備システムズ出展ブースイメージ■出展製品ラインナップ● 統合型校務支援システム「RYOBI-校支援」「RYOBI-校支援」は自治体内の様々な情報を一元管理し、学校業務の効率化をサポートする統合型校務支援システムです。先生方の業務負担軽減をはじめ、児童・生徒の学習状況等を可視化することでデータに基づいた指導を支援します。児童・生徒一人一台タブレットの利活用や、家庭・学校・地域との連携を通じて「教育DX」を実現します。 (「RYOBI-校支援」サービス紹介ぺージ)● 教育データ可視化プラットフォーム子どもデータ連携基盤の構築とBIツール上でのダッシュボードの構築および実証を進めています。実証を通して教育委員会や教職員の方々の意見を反映し、現場で活用しやすいダッシュボードシステムの構築を目指しております。今後は福祉データ連携など、子どもに関する幅広い領域のデータを掛け合わせることで得られる新たな知見によって、細やかな指導・支援や学校経営に活かすことができます。● 保護者連絡システム「保護者連絡システム」は、学校・保護者・地域をつなぎ、大切な情報をお届けします。保護者は子どもの健康状態、出欠連絡を学校に送信できます。学校は、保護者からの連絡確認に加え、お便りやアンケートを配信できます。また、保護者からの出欠連絡などは、統合型校務支援システム「RYOBI-校支援」に自動で連携されます。 (「保護者連絡システム」サービス紹介ぺージ)● 公立保育園・こども園向け業務システム「HOICT(ホイクト)」保育士の業務負担の軽減はもちろん、自治体の管理業務においても効率化を実現する業務支援システムです。登降園時刻の打刻から園児の状況確認や給食数の確認、延長保育料の自動計算・出席簿の自動作成までを一連で処理できます。保護者アプリで、お知らせ配信・連絡帳配信等で保護者とのコミュニケーションを図ることができます。 (「HOICT」サービス紹介ぺージ)● 児童教育相談「R-STAGE教育相談システム」スクールソーシャルワーカーおよびスクールカウンセラー等が実施する教育相談の相談情報や対応記録を管理するシステムです。システム活用により情報の集約、分析、適切なケース対応を支援します。● 多要素認証「ARCACLAVIS NEXT(アルカクラヴィス ネクスト)」文部科学省は令和5年3月にガイドラインを改正し、クラウドサービスを踏まえた教育情報セキュリティの考え方を提示しています。パスワードによる認証にICカード認証や生体認証を組み合わせた多要素認証(二要素認証)により、多くの情報を扱うコンピューター利用時の確実な本人認証を実現し、なりすまし、不正行為、情報漏えいを防ぐための認証強化を行うことができるセキュリティ製品です。 (「ARCACLAVIS NEXT」サービス紹介ぺージ)● BYAD ECサイト販売支援サービス大学や高校で「学校推奨パソコン」を購入する機会が増えています。このようなBYAD(※)パソコンについて、ECサイトの構築から、代金回収、コールセンター準備まで、当社がECサイトでの販売を支援します。(※)BYAD…Bring Your Assigned Device(指定または推奨されたPCなど情報端末を用意すること) (教育機関向けBYADサービス紹介ページ)■会社概要株式会社両備システムズ本社所在地:岡山県岡山市北区下石井二丁目10-12杜の街グレースオフィススクエア4階代表者 :代表取締役社長 松田 敏之設立 :1969年12月資本金 :3億円事業内容 :公共、医療、社会保障分野および民間企業向け情報サービスの提供(システム構築、アウトソーシング事業)、ソフトウェア開発、データセンター事業、ネットワーク構築サービス、セキュリティ事業、ハードウェア販売および保守サービス、AI・IoTなど先端技術研究開発コーポレートサイト: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年04月17日