赤ちゃんの性別を産み分けることはできるの…?ズバリ、医師が解説します!
この記事では医師監修のもと、赤ちゃんの産み分けついてお話しします。赤ちゃんの性別の産み分けは迷信めいたものが多く、100%確実な方法はありません。親の事情や思いで自由自在にコントロールできないということは理解しておきましょう。
男女を産み分けることは不可能です
赤ちゃんの性別を産み分けるために、100%確立された方法はありません。さまざなサイトや書籍、雑誌などに男女の産み分けに関する情報がありますが、迷信めいたものが多いのが事実です。望む性別が生まれる確率は1/2なので、なんらかの産み分け方法を試したところで、その方法のおかげで希望する性別の赤ちゃんを授かったのか、単なる偶然なのかは確かめようがありません。
男女の産み分けを強みにするクリニックなどの産科施設は存在しますが、そもそも産み分けは確率論なので、「100%産み分けられる」「絶対産み分けられる」というような説明には要注意です。産み分け方法について、十分な説明とカウンセリングがおこなわれる施設かどうかを見定めましょう。
通常の診療以外に、産み分けを目的にした高額な治療や食品、セミナーなどをすすめられる場合は注意しましょう。
また、産婦人科医や助産師などの国家資格を持たない者がすすめる産み分け方法や情報を鵜呑みにすることは、産み分け以前に妊娠そのものを遠ざける可能性もあるので注意しましょう。
もし、産婦人科医の指導のもと、なんらかの産み分け方法を試すとしても、望む性別の赤ちゃんが授かるとは限りません。夫婦のどちらか一方に望まない性別の赤ちゃんを育てる覚悟がないならば、妊娠そのものを控えたほうがいいかもしれません。
赤ちゃんの性別はどう決まる?
人の性別の決定に関係する染色体XおよびYを性染色体と呼びます。性染色体の組み合わせがXYであれば男性、XXであれば女性と分類します。卵子の性染色体はXの1種のみですが、精子の性染色体はXとYの2種あるので、卵子にどちらの精子が受精するかによって人の性別が決まります。
しかしながら、性染色体が決定するのは、性器や性腺など身体的特徴で分ける体の性別です。
自分自身を男性と思うのか、女性と思うのか、どちらの性でもあると思うのか、性別を決めたくないと思うのかなど、心の性別(性自認)