子育て世帯の夫の小遣いはいくらぐらい? 夫の小遣いの考え方
家計相談でよく話題になるテーマの一つに「夫の小遣い」がありますが、〇万円が正解という考え方が難しい性質のものです。そのため、家庭の状況やご主人の置かれている状況を考慮して決める必要があります。
今回は子育て世帯の夫のお小遣いについて、新生銀行グループ『2018年サラリーマンのお小遣い調査結果』のデータを交えながら、お伝えします。
子育て世帯の小遣いは全体平均より少ない結果
新生銀行グループ『2018年サラリーマンのお小遣い調査結果』によると、男性会社員のお小遣い月額の平均は39,836円でした。これは前年より2,408円の増加で2015年から3年連続の上昇となりました。
しかし、子どものいる世帯で見ると、未就学児のみいる世帯では月額26,477円、小学生のみいる世帯では月額35,059円と平均より低い結果となりました。理由としては、①子育て・教育費への家計への負担、②対象者の年齢が若く(子どもが大学生や社会人の親より若い)、比較的所得が少ないためと考えられます。
また、小遣いがダウンした要因を問う調査では、「子どもの教育費がかかるようになったから、増えたから」との回答は「給与が減ったから」「生活費に掛かるお金が増えたから」についで3位となりました。
上記の金額や要因は言われなくても想像できる内容かもしれませんが、統計面からでも子育て世帯の小遣いは、平均より少ないことがご理解できたと思います。
小遣いの範囲は家庭や働き方等で変わる
小遣いの平均を見て、夫の現在の小遣いが多いからといって早速減らそうとは思わないでください。なぜなら、夫の小遣いの範囲が家庭や働き方等で異なるからです。小遣いの範囲としてご家庭ごとの差が出やすいのは、主に以下の4点です。
①昼食費が含まれているか
(弁当持参、社員食堂、外食、などで費用に差が出やすいため)
②仕事上の付き合いなどの費用は含まれているか
(社内での飲み会、営業先・得意先の交際費も小遣いから出すかどうか)
③ガソリン代や衣料費、身だしなみ費用等は含まれているか
(生活費やその他の費用と分けられるものあるかどうか)
④携帯電話や年会費等は含まれているかどうか
(個人で利用しているものを小遣いから出すかどうか)
①~④をすべて小遣いから出す場合と出さない場合では、数万円程度変わるケースもあります。