子育て世帯の夫の小遣いはいくらぐらい? 夫の小遣いの考え方
そのため小遣い制度を始める時や金額を見直すときはどの程度必要かを夫婦でしっかり話し合いをするようにしましょう。
ライフプランで必要な金額を設定してから決める方法も
子育て世帯は、将来の教育費の準備や住宅ローンまたは家賃の支払いにと現在と将来に向けてお金を振り分ける必要がある場合がほとんどです。そのため、受け入れ難い人もいると思いますが、小遣いの金額設定は、以下のように考えられれば、現在と将来のバランスがとりやすいです。
小遣い=収入-(生活費+将来への貯蓄)
家計相談の際にお話しをお伺いすると、「収入―(生活費+小遣い)=将来への貯蓄」と考えている人も少なくなりませんが、将来への貯蓄がしっかりできていないと、お子さんの進学費用や自動車の買い替え・住宅のリフォーム・修繕等に借入をする可能性が出てきます。やむを得ない場合や予定と異なった場合には借入も必要かもしれませんが、あらかじめ準備できる場合は将来の貯蓄を固定化すると、まとまったお金が必要な場合にも対応がしやすくなります。
また、夫の小遣いを下げるのは、固定費の見直し(光熱費、通信費、住宅ローン、生命・損害保険等)をした上で、食費や日用品等の日々の節約でも無理な場合に取る手段と思います。家計のやりくりが厳しい場合にはやむを得ませんが、他にできることがないか考えてみることをお勧めします。
データ出典:新生銀行グループ『2018年サラリーマンのお小遣い調査結果』
監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志
1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。
独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。