子育て情報『11児の母でもある助産師が教えます! トイレトレーニングは必要?』

2020年2月5日 17:05

11児の母でもある助産師が教えます! トイレトレーニングは必要?

発達段階が達していないと、濡れても気持ち悪くはないのです。布であれ、紙であれ、関係ありません。濡れる感覚で排泄の発達が促されるわけじゃないからこそ、待っていれば、はずれるときはサクっとはずれます。

おむつがはずれた子が自立した子ではない

数時間ごとにトイレに誘導する、という方法もありますが、これは膀胱におしっこが溜まってる感覚が育ちません。「溜まって→出す」このプロセスが大事なのです。子どもの感覚を無視して時間を決め、トイレに誘導したらチョロっと出るかもしれないし、トイレに行って便器に座るという習慣はつくかもしれません。でも、たいして出したくもないおしっこを無理に出させるという行為は、排泄の自立(脳の発達)を遅らせる行為だと私は思います。

子どもが「トイレ行きたい!」「パンツはきたい!」という意思表示もしていないのに、親が望む「おむつはずしの時期が来たから」という理由で、時間を決めトイレに誘導するのは、ひとりで脱ぐ能力のない子に自分でやりなさいと言ったり、自分で食べられない子のお世話をしないのと同じことです。


おむつをはずすことは、しごきに耐える修行ではありません。鍛練でもないし、親の責任でもなければ、親の問題でもありません。そもそも早期におむつがはずれることを、〝自立した子〟として評価対象ととらえる時点で、何かがズレているかもしれませんね。

監修者・著者:助産師 助産院ばぶばぶ院長 HISAKO
総合病院小児科・産婦人科・NICU病棟勤務を経て、地域での助産師活動・出張専門助産院を開業。2006年には来院ケアも可能な「助産院ばぶばぶ」をオープン。2016年11人目出産し、ママたちに元気と勇気をおすそ分けすべく母乳育児支援や講演活動、書籍出版など多岐にわたって活動中。

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