2020年9月14日 16:30
生後8カ月、嘔吐が止まらず…検査の結果おなかの中で小腸が大変なことに
生後8カ月の赤ちゃんの様子が、いつもと違ってぐったり。何度も吐くので病院を受診したところ、大腸の中に小腸が入り込んでいってしまう「腸重積(ちょうじゅうせき)」になっているということが判明しました。この病気の発症から回復までの体験談を紹介します。
胃腸炎? 自宅で様子を見てしまった
生後8カ月の息子。朝7時の授乳後、ミルクのような白っぽいものを吐き、なんとなく元気がありませんでした。でも熱もないし、便もいつも通り。吐いたあとは眠っていたので、そのまま寝かせました。外出自粛要請もあるなかで病院に行くよりは、家でゆっくり過ごしていれば良いだろうと考えたのです。
しばらくして起きると、嘔吐が止まらない。吐くものも黄色い液を吐くようになっていました。しかし私は「自分もつわりがひどかったときは黄色い液を吐いていたなあ」と思いながら、ついつい様子を見てしまったのです。
かかりつけ医から市立病院へ
11時半ころに息子が吐いたときに、吐いたものが茶色っぽくなりました。まさか、血!? これはさすがにまずいとかかりつけ医に電話しました。実は2週間以内にも胃腸炎との見立てで受診しており、そのときはナウゼリンという坐薬を入れてすぐに治ったので、今回もそれで様子を見て午後診療で来るように言われたのですが……。
坐薬を入れても一向に症状が良くならず。午後イチでかかりつけ医を受診したものの、脱水症状が進んでいるために市立病院へ行くように言われました。
市立病院での処置
市立病院では点滴で脱水症状の手当てをしてもらい、触診とレントゲン撮影をおこないました。レントゲンでは異常な影は写らず、触診によると腹部がやや硬いとのことで浣腸をしてもらったのですが、その後出てきた便がなんといちごジャムのような粘血便。
そこで腹部エコー検査をしたところ、小腸が大腸に入り込む「腸重積」と診断されました。造影剤を肛門から入れて小腸を押し戻す「高圧浣腸」という治療をしたのですが、2回おこなっても戻らず。これ以上の処置は腸管に負担がかかるとのことで、大きな病院に転院することになりました。
転院先での処置
転院先での処置は、腸管破裂した場合に手術ができる状態にしての高圧浣腸。待ち時間が長く感じられました。やっと呼ばれると、息子はぐったりしていましたが、大腸の半分くらいまで入り込んでいた小腸は本来の位置に戻ったとのこと。