子育て情報『「シャフリングベビー」って?どこで相談すべき?治療法や将来への影響について』

2020年7月2日 07:30

「シャフリングベビー」って?どこで相談すべき?治療法や将来への影響について

目次

・赤ちゃんの成長・発達
・シャフリングベビーとは?
・シャフリングベビーの原因は?
・ゆっくり運動発達する赤ちゃんの診断と治療は?
・まとめ
おすわりのイメージ


赤ちゃんがハイハイを始める時期を過ぎてもしないことを心配しているママやパパのために、今回はシャフリングベビーについてお話しします。

赤ちゃんの成長・発達

赤ちゃんの成長は、首がすわる(生後3~5カ月ごろ)→寝返りをする(生後5~6カ月ごろ)→おすわりが安定する(生後8カ月ごろ)→ハイハイをする(生後7~9カ月ごろ)→つかまり立ちをする(生後8~11カ月ごろ)→つたい歩きをする(1歳ごろ)→ひとりでじょうずに歩く(1歳~1歳6カ月ごろ)という順に発達することが一般的です。

早産で生まれた赤ちゃんは、明らかな障害や疾患がなくても運動や言葉の発達が遅く、あとから追いつくパターンもあるので、出産予定日を出生日として計算した修正月齢と照らし合わせて発達を評価します。


シャフリングベビーとは?

シャフリングベビーとは、ハイハイを始める時期を過ぎてもおすわりの姿勢のまま、おしりを浮かせて、両足でこぐように前進する赤ちゃんのことを言います。シャッフラー(shuffler)と呼ぶこともあります。日本では、医療者が親へわかりやすく説明するため、医学的な専門用語ではありませんが「いざり児」「いざりっ子」という言葉を使うことも多いです。ここからは、「シャフリングベビー」に表現を統一してお話しします。

シャフリングベビーは、非常に軽度の下肢の筋緊張低下があり、おすわりや歩行開始が遅いことがあります。寝返りやうつぶせの姿勢を嫌い、うつぶせにしてもすぐにあお向けやおすわりの姿勢になります。足の裏を床につけるのを嫌がるため、ハイハイをしないまま、つかまり立ちの時期が遅くなり、結果的に歩き始める時期が1歳半~2歳ごろに遅れることが多いです。シャフリングベビーの場合、ひとりでじょうずに歩けるようになれば、その後の運動発達は問題ないことが多いです。


しかし、一見シャフリングベビーと思える赤ちゃんのなかにも神経の病気が隠れていることもありますので、足をつっぱらないだけでなく、(1)母乳やミルクの飲みが悪く、泣き方も弱い、(2)首のすわりが悪く抱っこするとぐらぐらする、(3)表情の発達が乏しく、言葉の理解も遅い、(4)手指の発達が遅い、などが見られる場合は、念のため小児科医に相談されると良いでしょう。 

シャフリングベビーの原因は?

なぜハイハイをせず、おすわりの姿勢のまま前進するのか原因はわかっていません。

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