子育て情報『緊急帝王切開になることも…!? 子癇って何?予防法や前兆症状は!?』

緊急帝王切開になることも…!? 子癇って何?予防法や前兆症状は!?

そして、分娩中には血圧測定などの検査が適宜おこなわれます。また、できるだけ刺激が少なくなるように、ライトを暗くした環境で出産となります。

もしけいれん発作が起きたときには、酸素吸入や唾液の吸引が必要です。発症してもお母さんの状態が安定すれば、速やかに出産できるよう最適な方法が考慮されます。子宮口の広がり方が十分でないときや赤ちゃんの状態の悪化がみられる場合は、緊急帝王切開となることもあります。

子癇は予防できる?

子癇を起こさないようにするには、妊娠高血圧症候群にならないことです。

急激に体重が増えると血圧が高くなるので、体重管理が必要になります。過剰なカロリー摂取だけではなく、必要以上の塩分も摂らないように食事には注意しましょう。


また、睡眠不足や疲労、ストレスも自立神経のバランスを崩すため、血圧が高くなる可能性があります。昼寝などで睡眠時間を確保して、疲れを残さないように心がけることも大切です。好きな音楽を聞くことや適度な運動、趣味をおこなえる時間をつくって、リラックスして楽しい時間を過ごすのもよいでしょう。

まとめ

子癇は妊娠高血圧症候群に伴って生じる全身けいれんです。母子ともに命の危険が生じる可能性があるので、緊急帝王切開になることもあります。妊娠中に妊娠高血圧症候群と指摘されたことがある方は、子癇を起こすリスクがあります。子癇が起きた場合は、お母さんと赤ちゃん共に危険を伴う可能性があるため、妊娠高血圧症候群にならないように注意しましょう。

監修者:医師 産婦人科医 福岡 正恒 先生
京都大学医学部卒。
同大学院修了後、京都大学助手、講師を経て、平成11年より産科婦人科福岡医院院長。京都大学在職中は、婦人科病棟や産科病棟などを担当。またこの間、英国エジンバラ大学・生殖生物学研究所に留学。日本産科婦人科学会・産婦人科専門医、京都大学医学博士。

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