子育て情報『自然に治るのを待つしかないってホント!? 突発性発疹のケア【専門家】』

2020年10月19日 14:30

自然に治るのを待つしかないってホント!? 突発性発疹のケア【専門家】

 

しかし、生後6カ月ごろになると母体からもらった抗体が少なくなっていき、細菌やウイルスに感染しやすくなります。そのため、生後6カ月以降に初めての発熱を経験する赤ちゃんが多く見られるのです。そして、初めての発熱の原因として多いのが突発性発疹です。

突発性発疹は38~39℃の比較的高い熱が突然出ます。しかし、体調が悪いときの不機嫌や哺乳不良などは少なく、比較的機嫌よく過ごすことが多いとされています。

発熱は2~3日程度続き、熱が下がってから顔や胸、おなかなどに花びらを散らせたような形の赤い発疹が広がるのが特徴です。花びらの形は、隣り合った発疹が繋がることで形成されます。また、発疹が現れる直前に永山斑と呼ばれる赤い斑点が喉の奥にできることがありますが、判別が難しいため確定診断には至らないことが多いようです。


ほとんどの突発性発疹は、熱が下がり、発疹が現れたことを確認して診断されます。
発疹は2~3日程度で消えます。そのほかに下痢やリンパ節の腫れ、眉間から頭頂部の付近にかけてある大泉門の腫れなどの症状が現れることがあります。

高熱が出るため、熱性けいれんを起こす可能性もあります。また、まれにではありますが次のような合併症を起こすことがあります。

・脳炎・脳症(痙攣、意識の低下、脳の全体的な機能の低下)
・劇症肝炎(炎症が非常に強いことで肝臓の機能が著しく低下する)
・血小板減少性紫斑病(血小板が減少することで出血しやすくなる)

20分以上のけいれんや、意識の混濁・喪失、白目が黄色くなる、内出血が多くみられるなどの症状が現れた場合は合併症が疑われるので、すぐに病院を受診しましょう。また、嘔吐をくり返したり呼吸が苦しそうであったりする場合も、すぐに受診したほうが良いでしょう。

突発性発疹の治療方法と対処法

突発性発疹に特効薬はありません。
自然に治る病気ですから、症状の軽減を目的とした対症療法をおこないながら経過観察します。

感染しても発症しない乳幼児がいるため、突発性発疹を完全に予防する方法はありません。発症したときには一般的な発熱と同じ方法で対処しましょう。できるだけ安静にして、十分に睡眠をとれるよう環境を整えてください。睡眠不足などで体力が落ちると、免疫力が低下する恐れがあります。

また、こまめに水分補給をさせることも大切です。

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