子育て情報『自分も周りも安心できる「マーク」で、少し生きやすい工夫を【3児ママ小児科医のラクになる育児】』

2020年12月25日 10:30

自分も周りも安心できる「マーク」で、少し生きやすい工夫を【3児ママ小児科医のラクになる育児】

そういった目に見えにくいハンディキャップなどを周りの人に知ってもらうためのマークです。

ヘルプマーク


東京では駅などで手に入れることができます。私は東京に住んでいますが、小学生のランドセルにつけている子もちらほらいたりして、広まってきていることを感じます。

感覚過敏でマスクがつけられませんマーク

ヘルプマークとは違い、公的なマークではありませんが、コロナが出てきてから見かけるようになったのが「マスクがつけられません」マークです。


マスクをつけられませんマーク/わけがありますくプロジェクト

画像提供:わけがありますくプロジェクト
▲株式会社しまうまが作成した「マスクをつけられません」マークは、用途にあわせて記入スペースに理由を書き込むことができる。

「感覚過敏」といって、発達障害がある子などを中心に、聴覚や触覚、味覚などが過敏で、小さい音でも不快に感じたり、ちょっと触っただけでも痛みと感じたり、食べられない味がある子がいます。

聴覚過敏であれば、イヤーマフをつけて外出しています。触覚過敏でマスクが口周りにあたると痛みなどを感じてつけていられない人がいます。

そんな人がマスクをつけていない理由を周りに知ってもらうためのマークが「マスクがつけられません」マークです。基本的には、今の情勢では交通機関やおでかけ先ではマスクをつけるというのが必要であると思います。

ですが、「利用することが必要だけど、どうしてもつけられない」という場合は、このようなマークをつけてみるといいのではないかと思います。
もちろん、フェイスシールドの使用や、小さい子の場合はベビーカーにカバーをつけて移動するなど、できる限りの配慮を当事者もすることが大事だと思います。


厚生労働省からも、下記のように発表されており、マスクをつけられない子どもに対して、強制的につけるべきでないこと、障害特性によるマスク着用が困難な方に対する理解を呼び掛けています。

引用:厚生労働省「マスク等の着用が困難な状態にある発達障害のある方等への理解について」

本人も周りもお互いを理解しあって生きやすい世の中に

今、世界的にも世の中がピリピリしていて、ちょっと買い物に行くだけでもとても気をつかったり、敏感になっていると感じます。コロナウイルスの予防はとても大切なことですが、しっかり基本的な感染対策をしていれば感染リスクは最低限に抑えることができます。

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