子育て情報『<実らなかった不妊治療#1> 「いつか産める」の誤算。キャリアで逃した妊娠適齢期』

2021年2月9日 22:00

<実らなかった不妊治療#1> 「いつか産める」の誤算。キャリアで逃した妊娠適齢期

目次

・仕事が充実し、妊娠はどんどん後回しにした30代
・不妊治療を躊躇し、37歳で自己流の「ゆる妊活」
・再婚、そして46歳からの不妊治療スタート
ベビーカレンダー編集長 二階堂美和が語る思い自身の「実らなかった不妊治療」#1


育児雑誌「ひよこクラブ」の編集長を経て、ベビーカレンダーに移籍し、編集長となった二階堂。20年以上育児メディアの中心にいた二階堂は、子どもを持ちたいと思い続けながらも、その願いが叶うことはありませんでした。自身の経験から強く思うのは「産みたい人が当たり前に産める社会になってほしい」。離婚、再婚を経て、40代で不妊治療を始めるまでの背景を取材しました。

仕事が充実し、妊娠はどんどん後回しにした30代

「私が最初の結婚をしたのは1999年、27歳のときです。当時は『妊活』という言葉もなく、私自身もいつかは産みたいけれど、もう少し先でもいいだろうという認識でした。

そして30歳のとき、転職をしてずっと携わりたかった育児雑誌の編集部で働くことになりました。徹夜もいとわずバリバリ働いていて、日々が充実するなかで感じたのは、『妊娠~出産で1年以上休むのはキャリアアップを考えると厳しいな』ということ。
30代前半は仕事に打ち込みたいと、避妊のために低用量ピルを服用することにしたんです。

35歳を超えても出産はできるだろう、という楽観的な考えがあったんですね。

育児雑誌は主に出産したママ・パパが読むもの。取材でお会いするママたちのなかには、30代で産んだ方がたくさんいて、お子さんを無事授かった方のメディアということもあり、不妊で悩んだという話は当時あまり聞かなかったんです。医療も発達しているだろうし、なんの根拠もなく、私も本気を出して望めば子どもは自然に授かるもの……と思い込んでいました」(二階堂)

厚生労働省の人口動態統計によると、第一子の平均出産時年齢は2005年当時29.1歳。晩婚化・晩産化の上昇傾向はじりじりと続いていて、2016年には30.7歳となり、現代の不妊症の大きな要因と考えられています※。

※出典:内閣府「平成30年6月4日内閣府 少子化克服戦略会議(第7回)」における「少子化関係資料」6枚目「平均初婚年齢と出生順位別出生時の母の平均年齢の年次推移」
https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/meeting/kokufuku/k_7/pdf/ref1.pdf


関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.