子育て情報『「え。今日何もしてへんの?」どうして自分だけ…不妊治療、一番苦しめたのは心の闇だった』

2021年3月5日 12:30

「え。今日何もしてへんの?」どうして自分だけ…不妊治療、一番苦しめたのは心の闇だった

目次

・夫の一言に落胆、互いにたまるストレス
・どうして自分だけ……まぶしく映った「産休育休」
・タイミング法で結果出ず、自己嫌悪に
・専門クリニックで治療開始夫が原因で「妊娠の可能性1%」
・データから成功を願うもかなわなかった人工授精
・高額な顕微受精へ精神的に追い詰められ
・私のせいで……電車で涙が止まらなかった初期流産
・注射と食事制限で体質を改善心拍確認、出産へ
・2人目の夢を吹っ切れた直後の奇跡
「え。今日何もしてへんの?」どうして自分だけ…不妊治療、一番苦しめたのは心の闇だった


5.5組に1組――。不妊に悩む夫婦の割合です。晩婚化が進み、現実にはさらに高い割合とも言われています。いまや、赤ちゃんが授からない悩みは、特別なことではなくなっています。

世界保健機関(WHO)によると、不妊に悩むカップルの半数は男性側に原因があるといいます(※1)。とはいえ、心も体も女性の負担が大きい不妊治療。でも、医療技術は日々進歩しています。ベビーカレンダーの独自調査とともに、不妊治療を乗り越えた女性の物語をお届けします。

ベビーカレンダーの独自調査


▲ベビーカレンダー独自の調査によると、子どもをもつ2,868名の女性のうち、不妊治療をしたことがある割合は約35%(990名)。3名に1名は不妊治療を経験していた。

夫の一言に落胆、互いにたまるストレス

「え。今日何もしてへんの?」

帰宅した夫が、開口一番言い放った言葉に、安藤かなさん(33・仮名)は落胆した。この日は仕事を休んで不妊治療の処置を受けた。治療内容は顕微受精のための採卵。何週間かホルモン注射を打って育ててきた卵子を、卵巣に針を刺して採取する。麻酔もしたので、帰宅後は何も手に付かず横になっていた。

「きつい一言でした。私が今日どんだけ大変な思いをしたか、わかってるはずだよねって。でも今思えば、夫もストレスがたまっていたんだと思います」

かなさんは現在、0歳と4歳の育児に奮闘する。1人目は不妊治療の末に授かり、2人目は自然妊娠で授かった。命が宿るということは、医療の手が介入しようとしまいと、奇跡の連続だと実感する日々だ。

どうして自分だけ……まぶしく映った「産休育休」

23歳で結婚。子どもはすぐにでも授かりたいと思っていた。ところが結婚の翌年の夏、突然の出血で子宮外妊娠(受精卵が子宮内膜以外の場所で着床すること)が発覚。緊急の腹腔鏡手術(お腹に数か所の小さな穴をあけ、カメラや手術器具を使って手術を行う方法)を受けた。

奇跡的に卵管摘出には至らなかったが、小さな傷口が4〜5カ所お腹に残った。約1カ月間入院した大学病院の産婦人科病棟は、お腹の大きい妊婦ばかり。元気な赤ちゃんの声も聞こえてきた。早く妊娠しなければという焦りが込み上げると同時に、「どうして自分だけ」と卑屈な感情が湧いた。

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