2021年3月27日 22:20
断水=デリケートゾーンの憂うつ…【知ってほしい生理×震災のリアル】 #これから私は
ムレるし、ニオイも気になるし、ずっとムズムズしてとても不快でした。
おしりふきのおかげで、デリケートゾーンをかろうじてきれいに保つことができました。しかし、完全にスッキリすることはなかったので、水については、飲料水だけでなく、生活用水の備えがあれば、座浴くらいできたのになぁと後悔。文字通り、「温水(おんすい)を湯水(ゆみず)のように使えるありがたさ」を痛感した経験です。
生理のときはいつも以上にデリケートゾーンを清潔に保ちたいけれど、ライフラインが止まり、物資がない中では最低限の衛生を保つことで精一杯でした。
震災後まもない時期に生理を経験して思ったのは、生理で必要な備えは、
●昼用夜用それぞれ1パック以上の未開封ストック
●おしりふき、またはウエットティッシュ
●使用済みの生理用品やウエットティッシュを入れる防臭袋や消臭袋
です。災害時はゴミの収集が数週間ストップします。ゴミを家庭で保管しなければならないので、ニオイ対策も必要です。
また、生理時以外では、下着がなかなか交換できないときに、パンティライナーやおりものシートを使うと便利です。
家族とはいえ、1日に1〜2回しか流せないトイレに用を足すのはとてもストレスでした。また、生理時は経血でトイレが真っ赤になってしまい、私も夫もストレスでした。だからこそ、一回ごとに処分できる非常用トイレは必須の備えです! 皆さんも、生理の備え、トイレの備えを見直してみてくださいね!
アベナオミさんが体験した、震災での生理体験のお話でした。このようなリアルな内容はなかなか聞くことができないものだと思います。ぜひ備えの参考にしていただければと思います。
アベナオミさんは、震災後、小さな子どもを連れた被災後の生活の様子や防災を伝えるコミックエッセイなどを執筆し、「防災士」の資格を取得。被災体験をもとに、本当に必要な防災、続けられる防災「1日1防災」に取り組みつつ、防災講座などの活動もおこなっていらっしゃいます。
なお、アベナオミさんの防災に関する書籍は「日めくり 被災ママが教える後悔しないための1日1防災」(PHP研究所)、「被災ママに学ぶちいさな防災のアイディア40」(学研プラス)