2021年3月30日 14:30
え、今なんて言った?保育士の私に「給与が低い底辺の仕事」という義父!
保育士として働いている私は、27歳で結婚し、年子で長女、次女を出産。その後、職場復帰しました。そのため、保育園のお迎えは実母と義父母にお願いしていたのですが……。義父母がお迎え担当の日、決して埋まらない価値観の相違を感じる出来事があったのです。
両家顔合わせの場で、実父の職業を批判する義父
思い返せば、私と義父母との価値観の相違は、両家顔合わせのときからありました。
私の父は自営業なのですが、父の職業を聞いた義父が「自営業なんて不安定な仕事、よくやっていますね」とひと言。そのうえ「僕は○○大出身。◯◯企業で定年まで働き、◯◯の開発をやっていました。
車は◯台乗り換えています」と、嬉々として話しだしたのです。
そんな義父の様子に私も両親もかなり驚きましたが、父は当時騒がれていた銀行合併になぞらえて「銀行だって、証券会社だってどうなるか分からない時代です。どんな仕事もリスクは同じですよ」と返していました。
その後、結婚し、長女、次女が生まれたあとは「男は生まないのか? どうしてだ?」と聞いてきたりと、義父とは価値観の相違はありましたが、波風をたてたくなかったので黙って聞いていました。
保育士という私の仕事を「底辺の仕事」と言いきる義父
私は保育士をしており、わが子の保育園のお迎えは実母と義父母にお願いしていました。ある日、義父母宅に子ども達を迎えに行ったときのことです。テレビでは、深刻な保育士不足や保育士の待遇改善について、国会で議論されたという報道が流れていました。
そのニュース報道を観た義父は、保育業界が一般企業と比べて、かなり給与格差があることを知り、激怒したのです。
しかし、それは「保育士不足」や「保育士の待遇がよくない」ということではなくて、私が「保育士」という仕事に就いているということでした。
義父に言わせると「給与と呼べるものは30万円から。給与が低いなんて、底辺の仕事だ」ということらしいのです。そして「すぐに、通信教育講座で資格を取り、ちゃんとした仕事に就くように」と言われてしまいした。
私が、どれだけ保育士の仕事、福祉の仕事の素晴らしさについて話しても、受け入れてくれません。価値観がまったく違うだけでなく、他人の意見すら聞いてくれないのです。