2021年3月31日 22:20
妊娠中にしっかり準備!やっぱり動いちゃダメ?産後1カ月のママの過ごし方
産後1カ月は、無理をせずに過ごしてくださいねと言われても具体的にどう動けばいいのかわからないですよね。また、上のお子さんのお世話や、様々な理由でなかなか家族のサポートを受けられない方も多いかと思います。
今回は、産後1カ月の過ごし方についてお話ししていきたいと思います。
産後1カ月のママの体はどのような状態?
産後の体調は様々で、個人差があり、出産時の出血や傷などの侵襲が少ない方、元々体力がある方は比較的体調にゆとりがあり、ついつい無理をしがちです。
産後の子宮内は、出産により胎盤が剥がれて出血していて、目に見えないものの大きな傷ができているのと同じ状況です。経膣分娩であれば外陰部や産道に、帝王切開であれば腹部や子宮にさらに傷を抱えています。それにプラスして、慣れない赤ちゃんの育児や寝不足、ホルモンの変動が大きく心身共に不安定になりやすくなります。
特に子宮が大きくなり伸ばされた腹直筋などのお腹周りの筋肉や、子宮の重さで弛緩した骨盤底筋群が元に戻るまでは、小さくなった子宮との空洞に内臓が下がりやすく、立位や座位など身体が垂直になる姿勢は長時間しないほうが良いと言われています。
骨盤ベルトなどを装着すると、骨盤を整えて支えるので回復が良くなることがあります。
出産後は、産褥期と言われて回復に向けて過ごす時期で、個人差はありますが、正常な機能に戻るまで6〜8週間かかるといわれています。産後に動き過ぎると、会陰切開部や帝王切開による傷の痛みが続いて回復が遅れたり、子宮の回復が遅れて悪露が続いたり、腰痛や恥骨痛など身体の痛みが出ることもあります。
産後1カ月は特に何に気をつける?サポート依頼のポイント
産後1週間〜2週間後(退院してから1週間)
入院中の生活を目安に、自分の身の回りのことや赤ちゃんのお世話以外は周りの人に出来るだけ変わってもらうようにしましょう。長時間座ったり立ったりするのは避けて、合間で横になるようにしましょう。
元気そう、動けそうと思ってても、あとでどっと疲れが出ることもあります。その後の経過のためにも、意識的にゆっくり体を休ませることがポイントです。
⚫︎掃除や洗濯などの家事は、赤ちゃんの周りだけなど最低限に抑えて。
⚫︎沐浴も他の方に依頼するのが良いのですが、難しい場合はシャワー沐浴にしたり、お湯の入れ替えなど重いものを持たない工夫をしてみましょう。