「育児が不安」「疲れが取れない」もしかして産後うつなの?【医師監修】
それが2020年10月の調査(※1)では、22.4%とうつ傾向を示すママの割合が増加し、産後11カ月までその傾向が続くという結果が。コロナ禍では産後うつのリスクが増加し、長引く可能性があると言えます。
(※1)新型コロナウイルス禍における心身の健康の変化の調査(インターネット調査)
(第1回2020年5月31日〜6月6日、 第2回2020年10月8 日〜10月12日)
調査対象:カラダノート、ベビーカレンダーのメルマガ登録者回答人数:第1回5558名 、第2回3861名
これって産後うつ?チェックポイント
「たしかに調子が悪いけれど、うつまではひどくないかな……」と思う人もいるでしょう。以下は産後うつの典型的な症状です。
□いつもより涙もろくなった。少しのことで涙が出る
□理由もないのに不安になったり心配する
□パパや周囲の人に対して、腹が立つことが多い
□孤独な気持ちになることが多い
□赤ちゃんを傷つけないか不安に思う
□自分は“良い母親または父親ではない”と感じてしまう
当てはまる点はありますか? これらは、誰もが多かれ少なかれ経験することかもしれません。とはいえ、当てはまる点がある場合は軽く考えず、産後うつの可能性があることを知っておきましょう。症状を知ることで悪化を予防することができます。
真面目で頑張り屋さんがなりやすい
気をつけたほうが良いのは、性格面では「真面目」で「頑張り屋さん」な女性。環境面では、パパの帰りが遅く、ワンオペ育児のご家庭。また、里帰り出産の場合、サポートのある環境からほぼない環境に変わってしまったときになりやすいようです。
つらい気持ちをひとりで抱え込まないことが大切
うつ病の予防には早期対策が重要だといわれています。まずは「自分は今つらい状況にある」と認めることからはじめ、ひとりで問題を抱え込まずに周囲と関わることが大切です。
頑張りすぎず、赤ちゃんと休もう
張り切りすぎてなんでも完璧にしようと思わず、休めるときは休みましょう。ポイントは、赤ちゃんに合わせる生活スタイルにすること。「赤ちゃんが寝たら家事をやらなきゃ」ではなく「赤ちゃんが寝ている間に一緒に休もう」と、赤ちゃんに合わせてゆったり過ごすことで生活が回りやすくなります。