子育て情報『現役保育士が明かす!保護者が意外と知らない、連絡帳の「やってほしいこと・困ること」』

2022年1月22日 19:30

現役保育士が明かす!保護者が意外と知らない、連絡帳の「やってほしいこと・困ること」

このように、連絡事項に体調面を書くことは、子どものためにも大切なのです。

食事の内容と量の記載

「食事の内容と量の記載」の部分も重要です。食事の内容は、我が家の食卓をのぞかれている感覚になるかもしれませんが、前の晩と当日の朝に子どもが、何をどれくらい食べてきているか?を知ることも実は保育園で生活するうえで大切なのです。

例えば、いつも朝ご飯をしっかり食べてきている子が、今日は「パン1口」としか書かれていなかったら?心配になりますよね。パン1口しか食べていないなんて知ったら、それだけで「体調が悪くなる前兆ではないか?」「あまり食べていないし、今日は外遊びはやめておこう」などの判断材料になります。

また、おうちでは何を好んで食べているのか?その子の好みが分かりますので、給食時間の援助のヒントになる場合もあります。


排便や睡眠の記載

「排便や睡眠」は健康のバロメータなので、やっぱりこの欄も大切です。毎日うんちが出ている子が、ここ3日間おうちでも保育園でもうんちが出ていなかったら?おむつ替えの時におなかを「のの字のマッサージ」してみたり、水分をいつも以上に意識的に与えてみたりなどの対策ができますね。

以前、おうちでの排便の記載が数日なく、保育園でもなかったので「最近、うんち出ていませんね」と心配して親御さんに声をかけると「え?家では毎日出ていますよ」と言われ、ずっこけそうになったことがありました。

また睡眠時間の記載も大切です。普段の睡眠が21時~7時の子が、23時に寝ていても、5時に起きていても「今朝は眠たいから、ゆったり過ごそう」と判断できます。ここの欄が空欄だと「いつも通りに過ごしても大丈夫か?」と思いつつ保育がスタートすることになります。

毎日の連絡帳のやり取りが、実は日々の保育に生かされているのです。連絡帳は保護者と保育者の橋渡しと思い書いていただけたらうれしいです。


著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。

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