子育て情報『「子どもをうまく愛せない…」ワンオペ育児に限界。心療内科で「愛着障害」と診断されるまで』

2022年3月3日 14:30

「子どもをうまく愛せない…」ワンオペ育児に限界。心療内科で「愛着障害」と診断されるまで

目次

・なぜ無性にイライラするの?
・2人目もワンオペ。そして精神の限界へ
・発達障害を調べるテストを受けた私
・検査を通してわかったこと
・著者:仲本まゆこ
「子どもをうまく愛せない…」ワンオペ育児に限界。心療内科で「愛着障害」と診断されるまで


子どもをうまく愛せない……。そう深く思い悩み、心療内科を受診した私の行き着いた先は「愛着障害の疑いがある」という診断でした。なぜ愛着障害になったのか? それは私自身の生い立ちにありました。

なぜ無性にイライラするの?

私は現在2児の母親ですが、上の子どもを出産したときは実家との折り合いが悪く、里帰り出産をしませんでした。したがって、退院してからは自分ひとりで子育てをしなければならず、毎日とても必死だったのを覚えています。そんなストレスフルな環境で、上の子どもが1歳半くらいのときから、子どもに対して無性に腹立たしくなってしまうことがありました。

子どもは特にかんしゃくがひどいとか、何か成長に関して大きく気になることがあるといった問題もありません。冷静に考えてみれば、ごく一般的な子どもが、ごくごく普通にママに愛情を求めて泣いたり、自己主張したりしているだけなのに、それだけでもイライラしてしまう自分がいたのも事実です。


2人目もワンオペ。そして精神の限界へ

本格的に上の子に対して嫌気がさしてきたのは、下の子を出産したときでした。このときも里帰りはせず、退院直後から3歳になった上の子と新生児をワンオペで見る毎日。もう私の精神も限界に達していたのでしょう。思わず感情的に怒鳴り散らしたり、またある日は突然涙が止まらなくなったり。

そんな状態が下の子を出産して半年。私の情緒は落ち着くばかりか、ますます不安定になっていき、ついに意を決して心療内科を受診することに。結果は「適応障害」と「産後うつ」。
おまけに「発達障害の疑いがある」とも言われ、後日心理テストを受けることになったのです。

発達障害を調べるテストを受けた私

発達障害などを詳しく調べる検査は2日かかりました。1日目は臨床心理士さんとの面談があり、具体的にどのような家庭で生まれ育ったか、また学業成績など客観的な私の過去のデータについて話したのです。2日目はIQテストや、日常生活においてどれほど困難さを感じるかの自己記入式テストをしました。

2日合わせて3~4時間ほど費やして、精密に検査をしていただきましたが、結果は「発達障害はない」との所見でした。しかし、私の症状や実親からの虐待などの出来事から「愛着障害である可能性がある」

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