2022年6月14日 16:30
やってる人多し!体調の急変にもつながるので要注意!乳幼児への熱中症予防対策を現役助産師が教えます
ハンディファンを使うときは濡れタオルや霧吹きなどで肌を濡らしながら使うと効果的です。
水分のあげ方の注意点は?
①生後6カ月未満の乳児
水分補給時は母乳や育児用ミルクを飲ませてあげましょう。母乳やミルクの中には、水分や塩分や糖分など、赤ちゃんに必要なものがすべて入っていて、身体に水分を取り込みやすいと言われています。
②生後6ヶ月以降の乳児
基本的には、母乳は赤ちゃんが欲しがるたびに、ミルクも授乳間隔をあけすぎないようにいつもよりこまめにしっかり飲ませるようにしましょう。
お茶や白湯をあげる場合は、一回にたくさんあげるのではなく、5〜10分毎に数口ずつこまめにあげるようにしましょう。
飲ませようとしてもなかなか飲んでくれないという場合でも、水分を欲した時に一気にたくさんの量を飲ませるのではなく、少しずつの量でかまわないのでこまめに母乳などを飲ませることを心がけてくださいね。
熱中症の症状がある時の対処法は?
熱中症の症状がある場合や身体が熱くなってきた時には、日陰や涼しい場所に寝かせて、首、脇の下、そけい部(太ももの付け根)をクーリング(冷やすこと)します。
おでこだけを冷やす方が多いのですが、身体の太い血管が流れている、この3点を冷やすのが効果的です。
ぐったりしていて、おっぱいや哺乳瓶のミルクを飲めないこともあります。また、水分をいっぺんにあげると吐いてしまうことがあるので、5〜10分毎にスプーンなどで、小分けに数口ずつ飲ませてみます。
水分補給とクーリングをしても、38℃以上の発熱が続いていたり、汗が出ずに唇や皮膚が乾燥している、おしっこが出ないなど、元気がなく症状に改善がなければ病院を受診するようにしましょう。
まとめ
乳幼児の熱中症は、大人が気づかないうちに急に体調が変化することもあります。暑い時間は不要不急の外出は避けることも大切です。外出する場合は、予防をしっかりして、注意していきましょう。
監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀
2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」