「母親だから当たり前だ…」ひとりで抱え込んでいた私を変えた、衝撃のママとは!<生後3週間で手術>
寒いねさんの生後3週間の息子が肥厚性幽門狭窄症(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう)になって手術したときのお話です。ある日、いつもと違った茶色い吐き戻しをしたことがきっかけで、救急センターに駆け込みます。検査の結果、原因が判明。今後の成長のことも考えてなるべく早く手術を受けるのが好ましいということで、大学病院へ転院して手術をすることに決めました。手術は無事終わったものの、寒いねさんの心身の疲労は限界に。
なつくんの手術が無事に終わり、あとは体重が増えれば退院できると思っていたのですが、なかなか増えません。そればかりか、なつくんの夜のぐずりが激しく、寒いねさんはイライラが止まらず思わずなつくんにあたってしまいます。母親だからお世話をするのが当たり前だと思い込んで、誰かに頼ることもできず……。
そんな寒いねさんの意識は、とあるママとの出会いで変化が生まれ――!?
私を変えてくれたママとの出会い
※誤)肉腫→正)肉芽
※誤)一気に注入して→正)ゆっくり注入して
一気に注入すると消化管穿孔(しょうかかんせんこう)を起こす恐れがあるため、ゆっくり注入することが大切です。

母親だからどんなに大変でも自分でお世話をするのが当たり前……。そんな頑なな考えを変えてくれたのは、同室の女の子のお母さん・Sさんでした。誰とでも仲良くフレンドリーなSさんは「どうせ出られへんのやったら、なるべく楽しく過ごせたほうがお得やと思わん?」と寒いねさんに笑顔で言います。
病院での生活を受け入れて楽しむのはさすがにハードルが高いと感じた寒いねさんでしたが、自分なりに自分ルールを決めてみました。すると、少し気持ちに余裕をもってなつくんに接することができるように。
その後、術後10日でやっと退院の許可が下りました。自宅で気を付けることなどを医師から聞いたあと、Sさんや看護師さんたちにお礼を言って退院します。
退院の日は大雨で、なつくんを濡らさないよう、大事に抱っこしながら帰りの車に乗り込んだ寒いねさんでした。
先が見えない入院生活でしたが、Sさんとの出会いをきっかけに自分ルールを作って乗り切ることができた寒いねさん。