「子育てする人を探してただけ」息子が自立した途端、離婚宣言!すると息子の人生大暴落!なぜなら…
ある日、10歳前後の男の子が乗っていた自転車と車の事故に遭遇しました。私はすぐに駆けつけて救急車を呼びました。緊急手術の結果、男の子は一命を取り留めたそうで、ほっとひと安心。実は私は夫を事故で亡くしているので、大切な人が突然いなくなってしまう悲しみを知っています。同じことが繰り返されなくて本当に良かったと心から思いました。この出来事が、私の人生に大きな変化をもたらすのです……。
事故に遭遇してから数日。私は買い物に出かけた先で、高校の同級生・タツオに再会しました。
タツオは泣き止まない男の子に大苦戦! 慣れない子守を任されて困っているのかと思い、声をかけました。
どうやらタツオはシングルファーザーとして子育てに奮闘中なのだそう。私で力になれることがあればと思い、その場で連絡先を交換しました。
苦労ばかりの再婚
この再会をきっかけに、私たちは頻繁に会うようになり恋人同士に……。タツオの息子が4歳になったタイミングで再婚し、私はママになりました。
しかし息子は再婚した途端、私を臭い・汚いと避けて、懐きません。「バアさん」と呼ばれるたびに悲しい思いをしていました。
更につらかったのが、再婚した途端にタツオの態度が急に冷たくなったこと。
会話はどんどん減り、しまいには挨拶すらも拒否。私を見て舌打ちすることもありました。耐えきれなくなった私は、息子が小学生になった日に離婚を切り出したのです。
するとタツオは「仕事のストレスをぶつけてしまって悪かった」と、土下座して謝ってきました。もう一度チャンスが欲しいと言うので、許したものの、以前のような紳士的でやさしいタツオに戻ることはありません。
それでも2年間育ててきた息子には、情や責任があります。なんとか結婚生活を続け、ついに息子は高校を卒業。就職して1人暮らしを始めました。
私をひと目見て泣き出した!?
息子が家を出て1年後。息子は突然、驚くほどきれいな婚約者を連れて家にやってきました。今働いている会社の社長令嬢とのこと。私も簡単に自己紹介をしたのですが、その瞬間、彼女は突然泣き出して帰ってしまいました。「彼女に何をした?!」息子は怒って私を怒鳴りつけましたが、もちろん心当たりはありません。「次期社長の座につけたと思ったのに、婚約破棄されたら慰謝料払わせるからな!」