「ボロい家!安月給なのね」私を貧乏だと決めつけた金持ち自慢ママ→この家の秘密を知って真っ青に…
私が住んでいる街は、歴史ある城下町だったところで、今でも街の中には文化財が複数あります。そんな環境の中で育った娘は歴史に興味があり、今では大人の私よりも詳しいくらいです。私たちはゆったりとした時間が流れるこの街が大好き。昔々のこの街の様子を想像しながら散歩をするのが日課になっています。
ある日、いつものように娘と散歩していると、ド派手な女性がやってきて、声をかけてきました。どうやら近くに引っ越してきたようですが、自己紹介の仕方が独特で……。
強烈なママ
「初めまして! 私、サナエと言います。家族でそこの広いお庭がある大きな家に引っ越してきたの!」ところどころ自慢めいた自己紹介にひいてしまった私……。
そんなことは気にせず、サナエは話し続けます。
「私、前に住んでいたところでは、ママ友グループのリーダー的存在だったの!」そこからは聞いてもいないのに、自分の学歴やご主人の勤務先までペラペラと話してきました。どれもすごい経歴で、私は社交辞令で「すごいですね」と言っておきました。
それで終わればよかったのですが、サナエは私の服装を舐めるように見て「洋服に気を使わないのね。私はママになっても手を抜きたくないからブランドものを選ぶけどね……」と鼻で笑いました。
なんだか厄介な人と知り合ってしまったみたいです。まだ話し足りないように見えましたが、自慢ばかりなので話を切り上げて家に帰ることにしました。
自慢話が止まらない
その日から、サナエは私を友だち認定したのか、会うたびに自慢話ばかり。
これ以上関わりを持ちたくなかったので、とにかく何を言われてもスルー。近くにいることがわかったら、その時点で逃げるようにしていました。
しかしある日、私が家の玄関から出た瞬間というバッドタイミングでサナエに遭遇してしまいます。この家を知られるなんて、なんという不運なのでしょう。
サナエは「ここ超がつくほどボロ家ね! どんな貧乏人が住んでいるのかと思っていたけどあなただったのね! ご主人、安月給なのね〜」とバカにして笑います。私は呆れて反論する気にもなれませんでしたが、娘は「おばさん、知らないの? 教養がないのね」と呟きました。
庭にゴミを捨てた…?!
それから数日後。娘と公園に行くと、またしてもサナエに遭遇しました。