「彼氏、保護者ってこと?」幼稚園の先生たちの間に広まる噂。不穏な空気に妻は…<クズメン百鬼夜行>
共働きにも関わらず、家事育児のほぼすべてを担う妻のミサト。そんなミサトに対し、夫のコウジは妻を見下したような発言ばかり。ミサトはそんなコウジに不満を抱えつつも、“何も手伝わないけど口出しもしてこない”と、なんとか気持ちを納得させようとしていました。しかし娘のリカのおゆうぎ会の日、メイクを頑張ったミサトさんはコウジさんに「劣化した」などとルックスに対してまで暴言を吐かれてしまいました。
まさか…
リカのおゆうぎ会の日、コウジにボロカスに言われたメイクを直したり、職場のトラブル電話をしていたことで、到着がギリギリになってしまったミサト。
先に行ったコウジがしっかりビデオを撮ってくれているものだと思っていましたが、コウジはビデオカメラを置きっぱなしにして、去年リカを担当してくれていた先生と仲良さげに談笑していました。
リカの発表を見ることもせず何をしていたのかと問い詰めると、コウジは「急に腹が痛くなって」と明らかに嘘だとわかる言い訳をしてきました。
呆れたミサトが「リカの出番終わったわよ!」と伝えると……。
結局、「ダルいから」と先に家に帰ってしまったコウジ。
ミサトが意気消沈して歩いていると、幼稚園の先生たちの噂話が聞こえてきました。
それは、おゆうぎ会の間、夫が談笑していた山森先生の話でした。
山森先生はどうやら恋愛体質らしく、おゆうぎ会の今日「彼氏が来ている」と言っていたそうです。
「彼氏=保護者では?」と盛り上がる先生たちですが、ミサトの脳裏には山森先生と楽しそうに話しているコウジの顔が思い浮かび、不安にかられます。
そんなとき、たまたまミサトの同僚がボイスレコーダーを仕込んで彼氏の浮気の証拠を掴んだという話を聞きました。
◇◇◇
自分に非がある場合でも、相手の小さなミスを責め立て謝罪を要求したコウジ。ミサトはリカのためを思って我慢してしまいましたが、本来なら謝る必要はありませんよね。
納得できないことがある場合は、謝るよりも、時には話し合う必要もあるかもしれませんね。
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著者:マンガ家・イラストレーター 小針みみず
「ゴミ掃除しないとね!」妻が仕込んだ、ボイスレコーダーに録音されていたのは…<クズメン百鬼夜行>