赤ちゃんの性別を産み分けることはできるの…?ズバリ、医師が解説します!
とは別です。また、異性を好きになるか、同性を好きになるか、両性を好きになるか、性別で好きになる人を決めるのか、特定の好きになる人をつくるのかつくらないのかなど、好きになる性(性的指向)とも別です。
親側に何らかの理由や思いがあって、産婦人科医へ相談しながら、産み分ける方法を試したとしても、男女の分類は、生物学的な特徴で生まれたときに割り当てられる性別でしかありません。性別は多種多様であり、親の事情や思いで自由自在にコントロールできないということは理解しておきましょう。
確実な産み分け方法はないの?
確実に男女の産み分けをする方法は、性別に関連する重篤な遺伝疾患などを回避するために体外受精の際に受精卵を用いて性別をチェックする着床前診断が唯一の方法です。ただし、この方法は現在日本国内では禁止されています。
まとめ
赤ちゃんの性別を親の思いどおりに産み分ける確実な方法や親の努力だけでできる方法はありません。科学的根拠のない産み分け方法を試すとしても、どちらの性別の赤ちゃんが生まれても育てる覚悟がないのなら、妊娠そのものは控えるべきかもしれません。
<参考>
・産婦人科診療ガイドライン産科編2017
・日本医学会「医療における遺伝学的検査・診断に関するガイドライン」
・日本産婦人科学会「出生前に行われる遺伝学的検査および診断に関する見解」
・日本遺伝カウンセリング学会「遺伝学的検査・診断に関するガイドライン」
イラスト/マメ美
監修者:医師 三鷹レディースクリニック院長 天神尚子 先生
日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。
著者:助産師 古谷真紀
一般社団法人産前産後ケア推進協会プロジェクトリーダー。大学病院勤務を経て、2015年より現職。
妊娠中や産後の女性のココロとカラダの相談、ママパパ&赤ちゃんのちょっと気になるコトに日々応えています。
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