子育て情報『妊娠中の下痢の原因や特に気を付けたい感染症は?下痢の時に心がけること』

妊娠中の下痢の原因や特に気を付けたい感染症は?下痢の時に心がけること

目次

・生理的な妊娠中の下痢について
・プロゲステロン(黄体ホルモン)の作用
・慢性的な便秘の影響
・食生活の変化
・鉄剤の内服による副作用
・精神的なストレス
・感染性の妊娠中の下痢について
・カンピロバクター
・サルモネラ
・ウェルシュ菌
・ノロウィルス
・妊娠中に注意が必要な食中毒
・リステリア菌
・トキソプラズマ
・妊娠中に下痢になったときに心がけること
・まとめ
妊婦腹痛のイメージ


妊娠をすると、便秘に悩まされる方も多いのですが、逆に下痢に悩む方もいます。今回は、妊娠中に起こりやすい生理的な変化に伴って起こる下痢と、細菌やウィルスなどの感染によって起こる感染性の下痢について解説します。

生理的な妊娠中の下痢について

妊娠中は、生理的な変化に伴い下痢が起こることがあります。主な原因は次のものになります。


プロゲステロン(黄体ホルモン)の作用

妊娠すると、妊娠を維持する作用をもつプロゲステロン(黄体ホルモン)というホルモンが母体の中で増加します。このプロゲステロンは、消化器系の内面の平滑筋を緩めさせて、腸の動き(蠕動運動:ぜんどううんどう)を抑制する作用もあります。これは、食べ物を胃や腸内をゆっくりと時間をかけて移動させることで、効率よく栄養の吸収をするためです。プロゲステロンによる腸の動きが鈍くなることで、便が腸内に長く留やすくなります。その後、ようやく体外へ硬い便が排泄されたことをきっかけに、溜まっていた便が次々と排泄される際に、軟便~下痢便になることがあります。

慢性的な便秘の影響

妊娠前から慢性的に便秘があると、プロゲステロンの作用が、さらに腸の動きを鈍くさせることになります。直腸内に便が溜まって自力で容易に排便できない便塞栓が生じた場合、直腸の粘膜と便のわずかな隙間から液状の便が漏れ出てきて、下痢と間違えるケースもあります。


食生活の変化

妊娠前から慢性的に便秘があると、プロゲステロンの作用が、さらに腸の動きを鈍くさせることになります。直腸内に便が溜まって自力で容易に排便できない便塞栓が生じた場合、直腸の粘膜と便のわずかな隙間から液状の便が漏れ出てきて、下痢と間違えるケースもあります。

鉄剤の内服による副作用

妊娠中は貧血になりやすいですが、鉄剤を内服し始めたばかりの時期に、下痢や便秘などの副作用が起こる場合もあります。併せて処方された鉄分の吸収を促すビタミンCを含むビタミン剤を内服することで、下痢や便秘などの消化器症状が助長されるケースもあります。鉄剤を内服し始めてから下痢が起こった場合は、早めに医師や助産師へ相談しましょう。


精神的なストレス

妊娠に伴う緊張感や生活環境から受けるストレスによって自律神経が乱れて、腸の動きが活発になりすぎて、下痢を起こすことがあります。

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