子育て情報『シンママ(シングルマザー)リアルインタビュー~離婚・お金・恋愛・再婚~Vol.2』

シンママ(シングルマザー)リアルインタビュー~離婚・お金・恋愛・再婚~Vol.2

2018年3月27日 00:01
 

モラハラ夫との離婚を経て、つらい時期を支えてくれた彼氏との穏やかな日々を手に入れたTさん。
4月から子どもと彼と3人で同居を開始することになっているそう。
しかし、「再婚」が現実的になってきた今、様々な不安や葛藤が心に浮かび上がるのだとか。

シンママ(シングルマザー)リアルインタビュー~離婚・お金・恋愛・再婚~Vol.1

――同居をするとどんな変化が起こりそうですか?

目次

・結婚のメリットって?
・母子家庭で育った自分と同じ苦労をさせたくない
・幸せが不安失敗がこわい
・シンママの再婚相手としての心境
・「これが家族…」と思える瞬間
・子どものために『自分のために生きる』
・インタビューを終えて
シンママ(シングルマザー)リアルインタビュー~離婚・お金・恋愛・再婚~Vol.2

そうですね、まず母子手当はなくなりますよね。
入籍していなくても、同居していたり頻繁に出入りする男性がいたりすると援助されているとみなされるので手当はストップするみたいです。でも、それは仕方のないことかなと思います。

――再婚もそのタイミングで考えているんですか?
今回の引っ越しは保育園の都合なので、再婚の為に同居を始めると決めたわけではないんです。でも、いつまでもずるずる伸ばしていても良くないかなぁ、とは思っています。
苗字も変わる訳で、子どもにとってどのタイミングが一番良いのかも考えますし。
彼は今年中に(入籍)出来たらいいよね、と言ってくれています。
ただ、本音を言うと、結婚したら後戻りできないから『結婚するメリット』ってなんだろう?という心境になっているんです。
一度、娘と二人でやっていくって決意をしたので自立しちゃっているのかもしれませんね。

結婚のメリットって?

――ということは、現状にかなり満足しているという印象なのですが。
シンママ(シングルマザー)リアルインタビュー~離婚・お金・恋愛・再婚~Vol.2

確かに、満足していますね。でも彼と暮らすのが嫌なわけではないし、物件を探している時はとっても楽しかったんです。でも、いざ決まるとマリッジブルー的な感じになっています…
結婚って、結婚した瞬間がピークじゃないですか?あとはひたすら日常の繰り返しで、どんどん相手の嫌な所に目が行くようになって、最初はやさしくしてくれていてもその感動もなくなり、どんどん下降していくイメージしか描けないんです。

――では、理想の結婚生活はどんなものですか?
やっぱり、そうならないようにお互い努力しあえる関係でいたいです。記念日を大切にするとか。
人間って安心感があると、怠けて努力を止めちゃう傾向があると思うので、だったら結婚しないで“いつでも解消できる”くらいの緊張感を持っていたほうが、恋人同士みたいにいられるんじゃないかなと思うんです。だから“結婚”というものにあんまり前向きになれない。ちなみに…私がこう思っていることを彼は知りません。

――知らないんですね!正直な気持ちを彼に言うつもりはあるんですか?
ちょっとショック受けちゃうかもしれないですね。もちろん、こういう家庭を築いていきたいという理想は伝えていますけど。

――自分は、結婚に何を求めていると思いますか?
うーん、難しい。そうですね、「家族」になりたいんですけど、せっかく2回目の結婚だから「恋人」でもありたい。
結婚がピークになるのが嫌だから結婚したくない。でも子どもの「父親」にはなってほしい。でも「恋人」でもいたい。欲張りですね!(笑)
――気持ちは良く分かります。(笑)

母子家庭で育った自分と同じ苦労をさせたくない

シンママ(シングルマザー)リアルインタビュー~離婚・お金・恋愛・再婚~Vol.2

――父親ができると、子どもにどんな良いことがあるんでしょうか?
今日まで見てきて、彼みたいな人が父親になったら、きっと子どもにとって良いだろうなって思うんです。
というのも、私が育った家庭も小さい頃に両親が別居していて、物心ついた時には父親は側にいなかったんです。特に、(さみしい)とか(会いたい)とかって良く分かっていなかったんですが、周りの子にはお父さんがいるって気づいてからは、何か“足りない気持ち”があったんです。小学生くらいになって、「お父さん、いないんでしょ?」とか言ってくる子がいたりして、全然思い入れのないお父さんなのに、さみしい気持ちになったりショックを受けたりしていました。だからこそ、お父さんは居た方がいいなって思うんです。だから離婚を決めるのも本当に悩んだんですよ。

――自分と同じ苦労をさせたくないと。
はい。うちは三姉妹で母親ひとりに育ててもらったから経済的にも大変でした。だから、離婚することでそういう苦労も生まれるのかと思うと不安でしたし躊躇もしました。
だけど、普通じゃない結婚生活が続いていて、いつも謝ってばかりの自分を見ている子どもがいる。子どもにとっての母親像ってそのままイコールになると思ったら、このままじゃだめだって目が覚めました。これはお金があっても絶対幸せになれない!って。

幸せが不安失敗がこわい

――そう考えると、今は幸せな悩みを抱えているともいえそうですね。確かにそうですね。離婚しなければ分からなかったこともたくさんあります。経済的な悩みがある訳でもないし、辛かった離婚調停中も支えてくれた優しい彼もいる訳ですし。頑張れたのは彼のおかげです。その時の気持ちを忘れずにいようと思います。初心を忘れず、求めすぎず、ですね。きっと、2回目だし、失敗がこわくて自信が持てないのかもしれません。
この幸せな状況が不安なのかも。ゆっくり感謝しながら受け入れていこうと思います。

シンママの再婚相手としての心境

――彼は結婚(再婚)に対してどう考えているんでしょうか?
はじめに話したように、付き合うなら子どものこともしっかり愛してくれて結婚を考えられる人じゃないと嫌だと思っていました。だから、付き合う前に条件を整理してひとつずつ話し合いました。
その中で、もう子どもは新たに作らない方向になったんです。彼の中では、自分の子と差をつけてしまうかもしれないという不安が少しあるということと、子ども中心になりすぎない穏やかな夫婦関係を維持していきたいから。
あと、実の父親と娘は月に一度会うことになっていますが、それは大丈夫か?とか。
実は一度、彼の前で娘が「ほんとうはパパと暮らしたい」と言ったことがあったんです。悪気はもちろんないし、3歳の言うことだから違う場面では違うことを言っているんですが、その発言に彼はものすごく傷付いていました。
だから、入籍したら「自分がこの子の父親だ」という自信になるかもしれませんね。
同居を提案してくれたのも彼です。
――それぞれの立場の色々な気持ちがあるんですね。

「これが家族…」と思える瞬間

――離婚をする前から振り返ると、悩みも変化していきましたね。
本当にそうですね。どん底の結婚生活を送っている時は、明るい未来なんて想像できないんです。きっと同じ立場の人たちもそうだと思います。
でも、今は「どん底を知っているから何もこわくない」と思えています。
結婚に対しての不安は完全にはなくなりませんが、うまくやっていくための方法を彼と一緒に考えていこうと思います。

――そうですね。ポジティブがいいですね。
休日のひと時、彼と子どもと三人で過ごしていると「これが家族だ…」としみじみ幸せを感じる瞬間があるんです。前の結婚生活では「お前が悪い」と言われ続けて、ずっと謝ってばかりだった私だけど、今の彼とは全然ケンカもしないし、言いたいことも言えています。「あれ?もしかして、私はこれでいいのかも。」と思えるようになってきました。

子どものために『自分のために生きる』

シンママ(シングルマザー)リアルインタビュー~離婚・お金・恋愛・再婚~Vol.2

――では、最後に伺います。これからの人生にテーマを付けるとしたら、どんなテーマですか?
…(しばらく考えてから)『自分のために生きたい』です。
子どもに自己肯定感を持てる子になって欲しいと思って離婚を決めました。そのためには自分がそうじゃないといけない。親が自分のことを嫌いだったら、子どももそうなると思うし。
親って子どものために生きなきゃいけないものだとは思うけど、その前に私が活き活き楽しく暮らしている姿を子どもに見せて、子どもにもそういう風になってほしいんです。自分のために生きる、そのために離婚を決めたのかな。
“自分を大切にしてほしい”って、そうしていない大人が言えないですよね。
私の人生をもって示したいです。

インタビューを終えて

離婚という決断をすることができたTさんには、状況を変化させていける強さがありました。「私だけが我慢をしていればいい」という価値観は、これからの時代ますますナンセンスになっていくでしょう。
そして、“家族”や“結婚”という概念も、向き合えば向き合うだけ正解が見えないテーマです。
「パートナーとは、家族になりたいけれど、恋人でもいたい」というTさんの言葉は、一見欲張りのようで、女性としてとても素直な気持ちだと感じました。

幼い子どもを目の前にして“子どもにとっての正解”を考えてあげるのは親の役割だと思いますが、20年後に出る答えはもはや親のものではなくなります。自分以外の人にとっての正解を選ぶなんて、人間にはできないからです。
とはいえ、「自分のために生きるママの姿を見せる事が、子どもの自己肯定感を育てる」という確信を、正反対の経験をしたからこそ持つことができたTさんです。
今後、どんな選択をしても後悔のない日々を送っていけることでしょう。
彼との未来がとっても楽しみですね。

(文・亀山美千代

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