「間違えたくない…」繊細で完璧主義な娘が、ピアノ発表会の練習で見せた“成長”
我が家には、小学校1年生の男女の双子がいます。
保育園の年長さんのときに「ピアノを習いたい」と言い出したので、2人でピアノ教室に通うことになりました。
それから約1年。先月、はじめてのピアノの発表会を迎えました。
7月のはじめに先生から楽譜を渡された時点では、まだ両手で弾いたことも、しっかりとした曲を弾いたこともない状態だった2人。
そこから本番に向けて、親子ともに試行錯誤の日々が始まったのです。
「間違えるのがいや」で、練習したくない娘
1年生の子どもたちにとって、「目標を定めて毎日練習する」というのは、なかなか難しいことでした。
小学生になり、学校から帰宅すると宿題をして、学校の準備をして、食事をして、お風呂に入って…。
ただでさえいっぱいいっぱいのスケジュールの中で、ピアノの練習もしなければならない。
さらに娘は、繊細で完璧主義な性格ゆえ、「間違えるのがいやだ」と言って練習に前向きになれずにいました。
そこで私たち親は、夫婦それぞれのアプローチで、娘が練習できるように働きかけることにしました。

出典 : Upload By おぎ
まず夫は、「間違えたところを周りに聞かれたくないなら、ヘッドホンをつけて練習したらいいんじゃない?」とアドバイスしていました。
娘の「間違えるのが嫌だ」という気持ちが少し楽になったようで、娘はヘッドホンをつけて練習するようになりました。
そして私は、子どもたちの発表会の曲を、私自身も練習してみることにしました。
いざ弾いてみると…どうしても間違えてしまうところや指がもつれてしまうところがあり、「こんなに難しいのか!」と、娘や息子の気持ちが分かるように。
「できないー!くやしいー!」と言いながら弾いたり、いつのまにか弾けるようになって「できた!できた!」と喜んだりの日々を繰り返しました。

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そんな私の様子を見て、双子たちも何か思うところがあったのでしょうか。
気付いたら、2人ともだんだん自分たちで進んで練習するようになったのです。
娘の涙が教えてくれたこと
双子たちが自ら練習するようになったある日のこと。
娘はいつの間にか、ヘッドホンなしで練習するようになっていました。
私も、少しでも楽しい雰囲気で練習できるようにと思い、なるべく一緒に練習をするようになりました。
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