私と夫の、2年間のマリッジブルー。「この人と結婚して良かった!」までの道のり
早速ですが、質問です
Q.パートナーから言われて一番嬉しい言葉は何ですか?
ん~これはなかなか難しい。
夫婦の数だけ、答えがあるかもしれない。
いつも家族のためにありがとう!とか、ずっと仲良しでいようね!とか?
あと、今日も可愛いね!とか、新しい髪形似合うね!なんて妻そのものを褒めてくれる、女心をくすぐる答えもあるかもしれない。
我が家は、もうじき結婚10年目に突入する。
過ぎてしまえば本当にあっという間だけれども、この10年、私達夫婦の関係性は結婚前と比べると、間違いなくプラスの方向に変化したと胸を張って言える。
なぜか?
私は自分の入籍日に、これからの結婚生活に対して抱く不安が大きすぎて、突然、原因不明の不調に襲われてしまった経験がある。
私たちの結婚生活は、そんなちょっとヤバめな雰囲気の中でスタートしたのである……!

出典 : Upload By 獅子えもん
そもそもの馴れ初めは
私と夫の出会いはとある語学スクールだった。
同じクラスで同い年。
すぐに意気投合し、お付き合いが始まった。
彼の、一筆書きで描けてしまいそうな顔の造形もさることながら、とにかく博学で私の疑問にいつでもすぐ答えてくれるところに惹かれた。
俺、知ってるんだよね~!という感じでなく、相手に理解しやすいように言葉を選んで説明してくれるところに、優しさと、この男性の本質を感じたのだ。
ところが付き合って半年ほどたった頃、我らに暗雲がたちこめた。
話の流れで話題が結婚に及んだ時、何の気なしに理想の家庭像を共有しておこうと思ったら、それが激しく違っていたのである。
正直、めちゃくちゃ気まずい雰囲気になったのを覚えている。
なかでも夫は、当時こんなことを言っていた。
「子どもはいてもいなくても良いかも。
自分は、父親と暮らした時間がほぼないので、良い親にはなる自信はない。
どうしていいかわからない。」
私は、金ダライがゴーン!と頭に落ちてきたようなショックを受けた。
「結婚を前提に付き合ってください」と言ってもらった時には、勝手に彼と、私と、子どもが手を繋いで歩いているところまで想像していた私。アホだなあ。
自分の都合の良い方に言葉を受け取っていた。
人間のすれ違いってこうして起こるのだな、と思った。
一方で、それが交際を解消する要因とまではならず、私たちは相も変わらずご飯を食べたり、あちこちに出かけたりしていた。
…