子育て情報『IQ70で軽度知的障害の女性、いじめや不登校よりも「障害を受け入れることが一番難しい」 ”境界”にいるからこその苦悩』

IQ70で軽度知的障害の女性、いじめや不登校よりも「障害を受け入れることが一番難しい」 ”境界”にいるからこその苦悩

現状があります。これは「子どもにどう障害を伝えるか?」という親御さんが抱える課題にもつながります。えりかんさんは親御さんから障害について明言はされず、医師からの診断が下りるまでは濁されていたといいます。

「中学になっても定期的に児童精神科に行くので、『え、なんで?』と聞いたり。親からは、『大丈夫だって』と返され、そうなのかと。高3で診断されてから、障害を受け止めるには、ものすごい時間がかかりました。当時は、割り切れなかったけど、いまは時間をたくさんかけて、ようやく”しっくりきた”というか…。自分の周りで起こっていたことも、許せた感じです。
色々…憎めないですね」

現在えりかんさんは働きながら、YouTubeやTikTokで障害について発信するインフルエンサーとして活動しています。同じ障害を持つ人、様々な特性を持つ人と知り合うことができ「世界が広がった」と話します。

「色々な人の話を聞くなかで、中学から支援クラスに入って、障害者枠の公務員で働いて上手くいっている方もいますし、特別支援学校を卒業して働いて、結婚している人もいます。支援学級や特別支援学校がすべて悪いわけじゃないことは、今になって分かりました。どんな選択をしても、日常を過ごせるんだって」

過去に戻れるならどんな選択をするか?と問うと、「早めに受け止められていたら、自分の得意な分野を伸ばすことができたかもしれない」とえりかんさん。

「あらためて、普通学級に行くなら、先生たちには特性をちゃんと伝えるのは大事だと思います。そしたら無駄に怒られることもないですし、その人にあった配慮も受けられる。得意な分野を伸ばしていくこともできた。
それがあるのとないのでは、大人になった時の自己肯定感も違ってきます。自尊心を人並みに保つことができたんじゃないかと思います。

今は楽しく笑って、のほほんと生きていい。なにかの参考になればと思って、動画を発信しています。同じような悩みを抱える人がいたら、不安でいっぱいいっぱいにならないで、笑って安心して生きてほしい。そういった想いをSNSでの発信を通してみんなに届けていきたいです」

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