4歳に将棋は早かった!?10か月を通して感じた上達のカギと伸びしろは…
勝ち負けだけが重要じゃない!考える力・論理的思考が身に付く
何通りもある手筋の中から玉を詰む手筋を導き出す将棋は、プログラミングと同じ考え方です。
対戦中はずっと考えるので、考える力が身に付きます。ただし、考えていればです。考えずに直感で打っていると考える力は身に付きません。先生は「相手がどうしてそこに打ったのか考える」「自分がなぜそこに打ったのかその理由が答えられるように」と日ごろから教えています。
勝ち負けだけが重要ではなく、なぜ自分がそうしたのか(そう思ったのか)説明できることは、勉強や実生活にきっと役に立つことでしょう。
幼稚園児に将棋を習わせるときは、口うるさく教えて嫌いにならないよう気をつけながら、考える楽しさを教えるといいかもしれません。私はこの10か月を通して、勝っても負けても「考える力」が身に付く将棋は、幼稚園児でも習わせる価値アリだと感じています。
<文・写真:フリーランス記者三浦麻耶>