子育て情報『シリーズ 専門家にきく! 自分の責任で自由に遊ぶ、冒険遊び場「プレーパーク」~‟こがねい子ども遊パーク“インタビュー~』

シリーズ 専門家にきく! 自分の責任で自由に遊ぶ、冒険遊び場「プレーパーク」~‟こがねい子ども遊パーク“インタビュー~

編集部:学研キッズネット編集部

目次



・自分の責任で自由に遊ぶ

・子どもの経験の時間を邪魔しない
・遊びを通して育まれる自然な思いやり
・地域の中で安心できる場に
・施設情報


自分の責任で自由に遊ぶ、冒険遊び場「プレーパーク」~‟こがねい子ども遊パーク“インタビュー~


東京学芸大学構内にある「いけとおがわプレーパーク」

「プレーパーク」を知っていますか?子どもが自由に遊べる野外の冒険遊び場のことで、ヨーロッパに始まったとされ、日本でも各地で運営されています。今回は、東京都小金井市で2つのプレーパークを運営しているNPO法人こがねい子ども遊パーク・代表理事の邦永洋子さん、理事でプレーリーダーの松下直子さん、プレーリーダーの遠藤優子さんに、「いけとおがわプレーパーク」(東京学芸大学構内)で話を聞きました。快晴の真夏日の昼下がり、子どもたちの歓声とセミの鳴き声の中、木陰で心地よい風に吹かれての取材となりました。

自分の責任で自由に遊ぶ

――こがねい子ども遊パークで運営されているプレーパークはどのようなところですか。

遠藤:わたしたちがプレーパークを運営するうえで特に大事にしているモットーは、「自分の責任で自由に遊ぶ」ということです。現代の社会では、子どもたちが遊ぶ場所や時間に制限が多くなってきています。そのような状況の中で、子どもがやりたいようにやってみることができる、そういう時間や場所を地域に残していこうという考えが根底にあるんです。

松下:ボール遊び禁止とか、たき火はだめとか、やりたいことがあってもできない場所が多いですからね。


遠藤:遊び方についても、「まだ小さいからだめ」とか「これはこうして遊びましょう」という指示はしません。本当にやりたいように遊んでいい場所ですね。

邦永:池でザリガニやメダカをとる子もいれば、鬼ごっこをしたり、木に登ったり、ロープで手づくりしたブランコやモンキーブリッジで遊んだりする子もいます。大工道具もあるので工作もできますよ。ボールなども置いてありますし、暑くない時期にはたき火もします。

松下:中にはお気に入りの場所でずっと家から持ってきたゲームをしている子もいます。蚊にさされながらもひたすら(笑)。

邦永:遊ぶ場所といっても、大人から見て必ずしも遊んでいるように見えなくてもいいんです。
何気なく来て話をしたり、ただボーっとしたりしていてもいいんですよ。

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「いけとおがわプレーパーク」に2つある池のひとつ。手前に見えるのは遠藤さんが一から手がけた大作(?)「ペットボトルいかだ」。はじめは遠巻きにしていた子どもたちが最後はみんなで手伝って仕上げたと言う。
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邦永さんや松下さんたちがロープワークを習って作ったブランコとモンキーブリッジも子どもたちに人気の遊具だ。

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