シリーズ 専門家にきく! 自分の責任で自由に遊ぶ、冒険遊び場「プレーパーク」~‟こがねい子ども遊パーク“インタビュー~
わたし自身、木登りが大好きだったのですが、子どもたちにさせてあげる場所もない。そんなときにプレーパークの話を聞いて、ぜひやってみたいと思いました。
――どんな点に苦労しましたか。
松下:あまり苦労と感じたことはないのですが、強いて言えば市からの受託やNPO法人の認可を受ける際の手続き的なことが一番大変でした。
邦永:活動を続けるうちに、自分の子どもをどう育てるかというところから、地域の子どもをどう育てるかというふうにだんだんと視点が変わってきました。同じような思いをもつ方々とプレーパークを通して出会い、協力し合ってきたことで続けられていると思います。今の一番の課題は運営費です。委託費だけでは十分とは言えないので、NPO法人として成り立つ事業を常に模索しています。
――プレーパークの良さ、やりがいは何でしょうか。
遠藤:五感を使って遊び、いろんな経験をすることはとても大事ですよね。わざわざ野外遊び体験教室といったイベントに出かけなくても、地域の中にあるプレーパークで日常として遊べるのは本当にいいなーと思います。完成された場所ではなく、近所の人もいっしょにつくっていけるところがすごく面白い。
邦永:何より楽しいよね。活動をしながらいろんなことを勉強させてもらったし、子育ても楽になりました。子どもが育っていくのを保護者といっしょに楽しめる場づくりができて、子どもや保護者が喜んだり楽しんだりしているのを見られると本当にうれしいです。
松下:そうですね。
子どもたちが喜んでいるとうれしいし、どんどん成長する姿を見ていると頼もしくやりがいを感じます。今は社会のスピードが速くてやらなければならないこともどんどん増えてきているからか、保護者も子どもたちも疲れているのかな、と感じることもあります。プレーパークをいろいろな子どもにとって安心できる居場所にしていきたいし、そのためにはまだまだ勉強が必要で、それも大きなやりがいだと感じています。
――ありがとうございました。
施設情報
■こがねい子ども遊パーク
https://www.koganei-yu.net/playpark
「いけとおがわプレーパーク」
場所:東京学芸大学構内東京都小金井市貫井北町4丁目1-1
時間:毎週火水木土10:00~17:00
ただし毎月最終火曜日は休み(4月、8月を除く)
「くじら山プレーパーク」