中学生のスマホデビュー・リアルタイムレポート 第58回 どうしたらいいんだろうと考える
トップライター:坂上さえ
12歳と15歳、使えるネットサービスはこんなにちがう
スマホ・ルールの見直しプロジェクトは、娘へのヒアリングと、わたし自身の使い方の振り返りを終えました。ここでもうひとつ、知っておきたいことがあります。それはネットの世界について。ネット、とくにSNSの子ども向け対応について調べてみました。
中学入学と同時に自分のスマホを手にしたとき、娘は12歳。それから2年と4カ月が過ぎ、誕生日を迎え、娘は15歳になりました。
12歳と15歳では利用できるネットサービスに大きな違いがありました。
たとえば、Twitterの利用は13歳以上からです。
2018年5月に規約が改訂され、Twitterを利用するためには「少なくとも13歳以上でなければならない」と明示されました。アプリのサービス開始をシャレで誕生日登録していたら、規約の年齢に満たないと判断され、そのアプリのTwitterアカウントが一時凍結される騒ぎもおこりましたので、これまでの有名無実状態とは異なるようです。
また、娘に限らず、若い世代に人気のYouTubeは13歳から自分のアカウントが作れます。Facebook、Instagramなど、おもなSNSも利用は13歳からです。
なお、LINEには利用にあたっての年齢制限はありませんが、ID検索(LINEアプリからIDでユーザーを検索するサービス)が利用できるのは18歳以上。18歳未満はID検索ができないだけでなく、ほかのユーザーがID検索をしても検索結果に出てきません。
自分の意志でアカウントを作れるという事実
このようにSNSには13歳の壁があったのですが、中学1年生としてあわただしくすごしていたころに、この壁をこえてしまっていました。意識するまえにネットサービスの間口が広くなっていたのですね。
うかつでした。(この記事を読んだみなさんは、どうぞわが家のようなことのありませんように……)
さて現在、娘がアカウントを登録しているSNSは、YouTubeとLINE、そして読書感想文サイトの3つ。あとはスマホのブラウザ経由のチラ見で済ませていますが、自分の意志でアカウントを作ることができるという事実は忘れてはいけませんね。SNSに限らず、ネットの世界には今後も魅力的なサービスやアプリが続々と出てくるでしょう。それらのすべてを親が調べあげて、これはアカウント登録OK、これはNGと分別していくのは事実上不可能です。