中学生のスマホデビュー・リアルタイムレポート 第58回 どうしたらいいんだろうと考える
自分の意志でアカウントが作れるということは、そのサービスが自分に合っているかどうかを自分で判断し、合わなかったときにはすっぱり退会する、そんな行動も求められます。
どんどん広がっていくSNSの世界に対して、参加するかしないかも含め、自分を守る一番のフィルターとなるのは、自分の考える力というわけです。
15歳になったばかりの娘にそんなことができるのでしょうか?
じつはわたしは、ある程度のところまではできるんじゃないかと考えているのです。
自分で考えるクセをつける
これまでわたしは、娘に対して「スマホの使い過ぎはだめよ」とか「勉強するときにはスマホを開いてはだめ」といった、禁止に類する注意をしてきませんでした。
フィルタリングや事前のルールづくりでNGな行動はすでに決めてありましたし、親のわたしがスマホを多用している状況で一方的にダメと言われても反発することが予想できたからです。
そのかわり、日々の運用のなかで、あれっ?と感じることがあったら、「どうしたらいいんだろうね」というような投げかけをしてきたように思います。
勉強のときにスマホの通知がうるさかったら、どうしたらいいんだろうね。最近スマホを長い時間使ってるみたいだけど、テスト前にはどうしたらいいんだろうね……というような会話を通じて、娘には自分で考えてスマホを使うクセがついてきたように思います。
「どうしたらいいんだろう」と自分で考えることができて、かつそれをスマホでの行動に結びつけられるかどうかが、どうやらスマホ中級者になれるかどうかのカギのようです。
坂上さえ(さかがみさえ)
大学卒業直後からIT関係の仕事に従事する。子どもの小学校入学を機に退職し、現在はフリーのプランナーとして、子ども向けのWebゲームや学習コンテンツの企画にいそしんでいる。趣味はスキューバダイビングと滝をみること。紅海でダイビングし、ヴィクトリアの滝をおがむのが夢。
東京在住のB型、大1男子・中3女子の母。