子育て情報『子どもが伸びる親力 ノウハウコレクターの親は、なぜうまくいかないのか?』

2018年8月27日 12:00

子どもが伸びる親力 ノウハウコレクターの親は、なぜうまくいかないのか?

専門家・プロ:親野智可等

目次

・親子関係がよければうまくいく
・叱りすぎると子どもは親の愛情を疑うようになる
・ある親の実例
・肝心なところができていないとノウハウコレクターになるだけ


ノウハウコレクターの親は、なぜうまくいかないのか?

親子関係がよければうまくいく

親子関係をよくすることは、しつけや勉強よりもはるかに大事です。
これは、子どもが幼児であろうが小中学生であろうがそれ以上であろうが、まったくかわりません。

そして、親子関係をよくするために絶対必要なのが、子どもが「自分は親に受け入れてもらえている」「わかってもらえている」「大切にされている」「愛されている」と実感できるようにしてあげることです。
これが、すべての土台であり始まりです。

子どもがそういう実感を持てていれば、生きる力がわいてきます。
いろいろなことでがんばるエネルギーがわいてくるのです。
そして、親の言うことも素直に聞くようになります。

親が「ゲームのやり過ぎに気をつけよう」とか「友達の家に行ったらあいさつを忘れないでね」などと言えば、それを素直に受け入れます。

すぐにはできないことでも、やってみようという気持ちにはなります。

親が「いけないことや危ないことに誘われたり巻き込まれたりしたら、心配だよ」とか「危ないことしないでね」などと言えば、「大好きな親を心配させちゃいけない」ということで心のブレーキになります。

叱りすぎると子どもは親の愛情を疑うようになる

この反対に、「自分はいつも叱られている」「自分は親に受け入れてもらえていない」「自分の気持ちを分かってもらえていない」「あまり大切にされていない」「あまり愛されていない」などと感じている子もいます。

もちろん、親は愛しているつもりです。
でも、子どもの方はそれが実感できていないというのです。
こういうケースはけっこうたくさんあり、多くの場合その原因は親の叱りすぎです。

このような場合、親がいくら口でいいことを教えても、いくら正しいことを教えても、子どもはそれを素直に聞くことができません。

親の心配が心のブレーキになるどころかかえって反発材料になり、よけい危ないことをしてしまうことすらあるのです。


こういうわけで、いい親子関係をつくることこそが最優先なのです。
それのないところで、「しつけをしなければ」とか「勉強をさせなければ」などと思っても絶対にうまくいきません。

ある親の実例

これらのことは、私が教師時代にいろいろな親子を見てきてわかったことです。
ある親が次のように言ったことがありました。

「懇談会で先生が教えてくれたように、2学期のはじめに節目の高揚感を活かして「○○するために□□する」

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