子育て情報『AI時代を生き抜くために 「失敗力」を育てる6つの栄養素 災害が起きたあとまで考えた「防災」対策を!』

AI時代を生き抜くために 「失敗力」を育てる6つの栄養素 災害が起きたあとまで考えた「防災」対策を!

編集部:学研キッズネット編集部

9月1日は防災の日。年に一度、防災用品を見直そう!と、危機管理教育研究所の国崎信江さんを訪ねたところ、あれれ……?防災に対するわたしの心構えは、ちょっとずれていたようです。

目次


・「防災」を習慣化しよう!
・大切なのは、知識とイメージ

・持ち出し品の見直し!と意気込む前に、そもそも持ち出せないかもしれない!?


・家にいられない!でも行き先は避難所だけとは限らない
・バラバラになった家族が再会するコツは、場所と時間とメッセージ

・国崎信江さんプロフィール


AI時代を生き抜くために 「失敗力」を育てる6つの栄養素 災害が起きたあとまで考えた「防災」対策を!

お話を聞いた危機管理教育研究所理事長国崎信江さん

「防災」を習慣化しよう!

――防災のために何をしたらよいか、と考えると、何から手をつけたらよいのか、わからなくなってしまうんです。何か心構えのようなものはありますか。

国崎:心構えと言いますか……。わたしがよく申し上げるのは、生活の中で防災するのが当たり前、という意識を持ってほしい、ということです。家事をやったり、健康のために何かをしたりするのと同じように防災も習慣化してほしいです。健康的な生活をしなければ病気になってしまうように、防災をしていなければ、災害が起きたときに被害を受けてしまうことになります。

――なるほど!では、防災を習慣として位置付けるのに大切なことは何なのでしょうか。

国崎:家の中でいえば、まず家具の配置の見直し。
寝ている場所に覆いかぶさってくる配置を避けるのはもちろんのこと、ドアの付近に家具を置かないなど避難動線上にものを置かない。避難の妨げにならないよう、中身の飛び出し防止対策として引き出しにはロックをかける。子どもに部屋の片付けを促すときも、今、地震が来たらどうする?とイメージさせて整理整頓が防災につながることを意識させます。我が家ではお小遣いでガラス製品や陶器を買うのも禁止です。必要最低限の食器は使うものの、装飾品としての割れ物は置いていません。

中身の飛び出しを防ぐため、本棚の書籍も電子書籍化するなど極力データでの保存に努めています。地震だけでなく大切な本が火事で焼けてしまって読めなくなる、というのも嫌ですしね。

家具の固定は全てに必要ですが、優先順位として、たとえば子ども部屋やリビングやダイニングなど家族が集う場所、キッチンなどのよく使う場所から「安全な場所」にしておくという工夫も大切です。


大切なのは、知識とイメージ

国崎:防災について「わからない」という方は多いです。ただ、予備知識を知ったうえでの「わからない」なのか、知らないうえでの「わからない」なのかでは、「わからない」の質がかなりちがってきますよね。だから、人生において、防災の本を少なくとも3冊、できればジャンルの異なる本を選んで読むことを心がけてください、とよく言うんです。

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