子育て情報『こどもの皮膚科ドクターが語る 日焼けの話』

2018年9月6日 12:00

こどもの皮膚科ドクターが語る 日焼けの話

専門家・プロ:野﨑誠

目次


・紫外線の影響の最たるものは発ガン性!
・日焼けの種類は大きく分けて2種類ある
・紫外線対策の基本は「時間」と「天気」と「場所」
・紫外線対策に有効な「洋服」と「帽子」
・「日焼け止め」選びのキーワードは「SPA・PA」と「紫外線吸収剤」
・「日焼け止め」は2時間に一度、塗り足すこと
・「日焼け止め」の扱い、ここに気をつけて!


日焼けの話

さあ、今回は日焼けの話をしていきましょう。まずは少し個人的なお話をしましょうか。実は、先日旅行でハワイに行ってきました。行ってみて驚いたことは、現地の人はあまり日焼け対策をしていないことです。日焼け対策をしっかりとしているのはみな旅行者、特にアジア系の旅行者ばかり。現地に住んでいると思しき人は一切何もせずに家の外を歩いているんですね。これにはびっくりました。特に白人の方は日光に弱い皮膚をしているのに・・・。

案の定、現地に住んでいる高齢の白人の方のお肌は明らかに紫外線が原因と思われる皮膚のダメージがいっぱい刻み込まれていました。腕の先端部にいくに従って明らかにダメージが強くなっているわけですから、そのような人を見るたびに、皮膚科医としてアドバイスしたい気になってしまいました。休暇のはずなんですけどね。これもまあ職業病でしょう。

紫外線の影響の最たるものは発ガン性!

では紫外線の影響についてお話をしていきましょう。まず問題です。紫外線は体の細胞のどこに影響を及ぼすのでしょうか?正解は体の遺伝子。DNAと呼ばれるタンパク質です。

紫外線の影響は化学的にはDNAの損傷と皮膚組織の障害の2点にあります。

1点目。紫外線はDNAの構成成分を壊し、おかしな形にしてしまいます。ほとんどの異常はもとに戻すことができるのですが、極めてまれに、おかしなDNAがそのままになってしまい、ときにはおかしなタンパク質を異常なほど大量に作ってしまうことがあります。これを何と呼んでいるか?はい、ガンです。

紫外線の影響の最たるものは発ガン性なのです。もちろん良性の腫瘍も作りやすくなることが知られていますが、皮膚がんの発生は紫外線により明らかに増加することが知られています。

ただしガンになるのは紫外線を浴びてから数十年後の話なので、昨日、日に当たりすぎたからといって明日ガンができるわけではありません。

2点目、数十年経過しながら徐々に進んでいるのはコラーゲンをはじめとする皮膚の劣化です。一般的にはシワが深くなる。シミができてくる。なんとなく皮膚が汚らしくなっていくという変化が見られます。残念ながらこの変化を回復させることは非常に難しいです。今回お話しするのは、紫外線の影響による直接的、短期的な皮膚の劣化、そうです。日焼けです。

日焼けの種類は大きく分けて2種類ある

日焼けは大きくSunburnとSuntanの2つに分けることができます。

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