元気な子どもが育つ毎日のごはん 食物アレルギーがあっても大丈夫!? 小1娘の給食事情
トップライター:辻内史佳
昨今、食物アレルギーがあるお子さんは多く、小学校給食でどんな対応をしてもらえるのか、不安な保護者の方もいるでしょう。
この春から小学生になったわが家の娘も、卵・エビ・カニのアレルギーがあり、家の食事からは完全に除去している状態です。
保育園の給食は、その保育園で作ってくれていたので、アレルギー対応をしてくれましたが、より多くの子どもが通う小学校ではどうなのか、入学するまでとても不安でした。娘の通う学校ではアレルギー除去の給食を提供しており、入学前からきめ細やかな説明がありました。そのときの体験を紹介します。
説明会や面談で万全の体制を整える
小学校給食でのアレルギー死亡事故があり、数年前から学校側も対応には細心の注意を払っているように思います。まずは入学前に「アレルギー対応ができる食材について」や「申請方法」についての説明がありました。学校に提出する医師の診断書などの書類も、ここでもらうことができました。
そして入学後、給食が始まる前に学校で個別面談を実施。給食センターの担当者と所長、担任の先生に校長先生も加わり、アレルギーの詳細について1時間近く面談をして、給食の開始に備えました。
細かいアレルギー成分表を見て親子で毎日チェック
娘の通う小学校で対応してくれるアレルギーは、卵と乳の2つ。娘の場合、卵は対応食が提供されますが、エビ、カニについてはアレルギー対応食が出ないため、毎日献立を見てチェックする必要があります。つまり、「エビフライ」や「ちゃんぽん」など甲殻類が含まれているメニューの場合は、代わりのおかずを持たせる必要があるのです。
また、少し複雑なのが、アレルギー対応食が提供されるのは主食のみということ。副菜に含まれている場合は対応食がないので、これも代わりのおかずが必要になります。
左側がみんなに配られる献立予定表。右側が献立で使われる食品のリスト。これで娘の食べられるものかどうかチェックします
このチェックがかなり重要になるため、学校からは毎月の献立の成分表が事前に手渡されます。担任の先生にも同じ書類を見てもらい、親とダブルでチェックする仕組みです。チェックをし忘れると、そのままアレルギーのあるメニューが配られてしまうので、大変危険です。そのため事前に担任の先生と相談して、連絡帳と別に「アレルギー給食ノート」を用意。