子育て情報『発達障害はひとつの個性 すべてに通じる読みの流暢さ。読みの苦手を早いうちに見つけましょう』

2018年9月18日 10:00

発達障害はひとつの個性 すべてに通じる読みの流暢さ。読みの苦手を早いうちに見つけましょう

「かあ」のときは、一度手を打った形のまま、手を下に伸ばします。
黒板(ホワイトボード)に書くときは、右のように書きます。

発達障害はひとつの個性 すべてに通じる読みの流暢さ。読みの苦手を早いうちに見つけましょう

促音の指導:

「ねっこ」の「っ」は実際には読みません。
この指導では手をたたかず、グーの形にします。黒板などに書くときは右のようにします。


発達障害はひとつの個性 すべてに通じる読みの流暢さ。読みの苦手を早いうちに見つけましょう

拗音の指導:

「いしゃ」の「しゃ」は「し」と「や」が1つになるので、手を打つとき交差させてたたきます。
黒板などに書くときは右のようにします。

発達障害はひとつの個性 すべてに通じる読みの流暢さ。読みの苦手を早いうちに見つけましょう

このように、従来の方法では読めなかった子どもたちも、こどばを動作化することで体感的直観的に読むことができるようになっていきます。

「MIM 読みのアセスメント・指導パッケージ」教材の効果は、先に実施した学校で明らかになり、市区町村単位で導入しているところも増えています。最近では、タブレットで使えるデジタル版も開発され、タブレットでさらに楽しく学習できるようになりました。

こうした教材で個々人に応じた指導を行なえるようになり、読み書きを苦手だと感じる子どもたちへの対応も進化していることが分かったのではないでしょうか。

原田浩司
原田浩司(はらだこうじ)宇都宮大学教職大学院准教授
宇都宮大学教育学部を卒業後、教職に就く。校長を務めた栃木県鹿沼市立みなみ小学校は、特別支援教育に力を入れた学校運営で全国的に注目を集めた。
2014年より現職。現在の研究分野は、特別支援教育・発達障害。
学校経営・カウンセリング。不登校やいじめ事件、学校崩壊や授業離脱、さらには引きこもりの増加など教育をめぐる問題は複雑さを増している。こうした現実を学校経営という視点で見つめなおし、学校の抱える諸問題への対応の可能性を追求している。全国各地で講演活動多数。著書に「すべては子どもたちの学びのために」(あめんどう社刊)ほか、多数。

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