〜ヒラからPTA会長まで〜 PTAひととおりやってみた 第16回 PTA会長に着任
トップライター:梅本真由美
互選会で次年度のPTA会長に内定したわたし。正式な着任は半年後ですが心の準備を始めていました。
PTA会長としての活動にそなえる
11月の互選会で次期PTA会長候補者に決まってから、翌年5月のPTA総会で正式にPTA会長として承認されるまでの半年の間に、わたしには準備すべきことがありました。それはPTA活動と仕事を両立させるためのスケジュール調整です。
PTA会長の役割を考えたときにいちばん大事なことは、PTA組織の「顔」としてその場に「いる」ことだと思ったからです。
これまでの経験から、わたしの学校では文化部主催の行事や、PTA運営委員会といったほとんどのPTA行事が土曜日に開催されることがわかっていました。
また、本部役員が集まってPTAの運営について話し合う役員会も基本的には土曜日に行なっているとのこと。
わたしは、PTA会長として活動するこの1年だけは、なるべくPTA活動を最優先にしたいと考えていたので、その準備期間があったのはありがたかったです。
その後、現PTA会長から引き継ぎを受けました。あくまでわたしの学校の場合ですが、会長がこの1年間に学校へ足を運んだ日数は、学校行事への出席や短い滞在も含め、週に1日強だと教えてくれました。
この日数を多いと感じるかどうかは人それぞれだと思います。わたしは、やはりそれなりに足を運ぶ必要があるのだな、と思って腹をくくりました。
PTA会長に着任、PTA総会でスピーチをする
翌年の5月、PTA総会の場で本部役員候補者全員が承認され、わたしは正式にPTA会長に着任しました。わたしの学校のPTA総会では、会長は着任と同時に、「着任のあいさつ」として、所信表明のようなスピーチをします。PTA総会は年に一度だけですので、この「着任のあいさつ」が、その年のPTA会長がどんなビジョンや考えをもっているのかを自分の言葉で直接会員のみなさんに語りかける唯一の機会でした。
着任のあいさつでわたしは、PTA活動は子どもたちのための活動であること、さまざまな貢献活動があるが子どもの身近で活動できるのがPTA活動の特徴であること、そして、PTA活動は高校を卒業してしまったらもうできなくなるので、いましかできない貴重な活動をともにしていきたい、その活動のための縁の下の力持ちとして、本部役員とともに活動していきたい、という話をしました。