彼はカリスマ!! ~息子1号、通信制高校へ行く 第1回 オレ、高校やめるってばよ
いろんな思いがグルグルグルグルするなか、オットが帰って来た。
帰宅後間もなく、仕事部屋で持ち帰った仕事にとりかかるオット(いつもこうなのだ)。
父親の帰宅に気がついているはずなのに、話しかける兆しのない息子。
落ち着かないわたし。
―――それから数時間後。
話しかけることなく寝ちまった息子。
自宅仕事を続けるオット。
眠れないわたし。
息子よ。やめたい気持ちが本物なら、親を説得しろ。自ら行動せよ!と心の中で叫んだものの、この突然のヘビーな事件をひとりで抱え込むのは無理。無理ですぅ~。せいぜい4~5時間が限界ですぅ~。
こらえきれず、深夜、オットを寝室に呼び出して話してみた。
「高校やめるって?めんどくさくなったんじゃねーの」
たいして動揺することもなく、涙ながらに語るわたしをなぐさめるでもなく、あっさり受け流して仕事に戻ろうとするオット(あなたが一番めんどくさそうだよ)。
「ねぇ、心配じゃないの?」
「少しようす見るしかないだろ」
「少しってどれくらい?」
「え~?1週間……とか?」
このあたしが、1週間も待てるわけがない。
「パパに言いなさいって言ったら『ああ』って言ったから。
朝、向こうから言い出してこなかったら、あなたから話しかけてよ」
「ああ」
そしてこのふたりは、翌朝以降も話すようすがないのだった。
(泣きながら…続く。ああ。)
やなへい(やなへい)宮崎県在住/40代
高3、小5の男児の母。
趣味は哲学。
不登校でも構わない!小2自閉症娘のためホームスクーリング開始も、1週間で再登校した意外な理由は?