子育て情報『こどもの皮膚科ドクターが語る 秋 -季節の変わり目- になぜ湿疹が悪化するのか』

2018年10月16日 10:00

こどもの皮膚科ドクターが語る 秋 -季節の変わり目- になぜ湿疹が悪化するのか

最近は春に行なうところも多いようですが、2学期が始まってから運動会の練習がスタートするところも多いようです。
運動会の練習は湿疹に対してはくせものです。大汗をかき、泥だらけになります。この時期だけは他の科目の時間まで体育の時間にあてて運動会の準備や練習に取り組んでいる小学校も多いようです。

こうした環境は湿疹を治療する立場からすると非常に憂慮すべき状態です。先に述べた行為はすべて湿疹を悪化させる要因となるからです。だからといって練習をやめなさいとは言えないですし・・・皮膚科医にとって悩ましい時期となるのです。
また、遠足だったり、おいも堀りだったりといったイベントも汗と汚れから湿疹を悪化させます。とくに指先の湿疹ですね。やっと治ったと思った翌週に遠足に行って指の湿疹を悪化させた子も数多くいます。はあ。

治療はすごく大変なのです

実は最も治療に苦労するのが、この社会的活動からくる湿疹です。
まず厄介なことは、予防がほとんどできないこと。今までのお話のように汗にはシャワーで対抗し、乾燥には保湿剤で対抗するというような単純な対策が取れません。湿疹を治すためだけに運動会に出るなとは言えませんしね。なので、皮膚科医としてはできるだけこのようなイベントで皮膚が悪化しないように願う限りだったりするのです。
練習のとき、暑くなりすぎないように、さりとて乾燥しすぎないように。太陽にも程々に隠れてもらって、かといって雨に降られても困ります(スケジュールが遅れてしわ寄せがきて、湿疹も悪化するのです)。
ヤキモキする毎日です。

と、このように社会活動がダイレクトに影響してくるのが湿疹の特徴ともいえるでしょう。
皮膚科医って、実はこんなところにも目配りをしているんです。というお話でもありました。
ここ3回は体の外の原因についてお話をしてきました。最終回となる4回目は、体の中の原因について触れていくことにしましょう。
ではでは。

おまけ

気象・社会生活と皮膚についてちょっとだけこぼれ話をしましょう。
「手湿疹」という病気があります。子どもたちも結構な頻度で手先や指先が剥けたり割れたりする病気です。この原因はいろいろありますが、その1つが汚れること、力がかかることです。

実はこの手湿疹、今年の7月から8月にかけて、比較的良くなる子が多かったです。例年は悪くなる子のほうが多いにもかかわらずです。

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