子育て情報『ネット動画とのつきあいかた 第7回 YouTube Kidsってなんだろう』

ネット動画とのつきあいかた 第7回 YouTube Kidsってなんだろう

専門家・プロ:高橋大洋

人気のネット動画サービスYouTube。大人向けの動画も出てくるので、安心できないと考える保護者も少なくありません。今回は、そうした保護者のために用意された、子ども専用のYouTubeアプリをご紹介します。

目次


・YouTubeの利用は13歳から
・さまざまな配慮がされた子ども専用YouTubeアプリ
・与えっぱなしは禁物



第7回YouTube Kidsってなんだろう

YouTubeの利用は13歳から

あまり知られていないことですが、YouTubeの利用規約では、13歳未満の子どもの利用は認められていません。児童のプライバシーを守るための米国法への対応が理由で、実は多くのSNSでも同様のルールです。

ところが現実には、多くの小学生がYouTubeで動画を楽しんでいます。運営会社もこの矛盾を放置し続けるわけにはいかず、子ども向けのYouTubeアプリ「YouTube Kids」が開発され、米国では一足早く2015年に提供開始となりました。日本でも2017年に、ポケットモンスターやプリキュアなど、人気の動画を多数そろえた日本向けアプリが公開されました。

さまざまな配慮がされた子ども専用YouTubeアプリ

YouTube Kidsを利用するためには、まずタブレットやスマホに専用アプリを追加する必要があります。アプリは無料です。現時点では、ブラウザでの利用はできませんので、パソコンからは見られません。


子どもの視聴が前提となっているアプリなので、YouTube Kidsで見られる動画は、アニメや特撮、ドラマ、スポーツ、バラエティなど、子どもに見せても問題ないと思われるテーマやコンテンツが中心です。一部のユーチューバーの番組や学習コンテンツなども視聴可能です。アプリで視聴できる動画は、利用する子どもの年齢設定に合わせてプログラムが自動的に選択します。

このほかにも、保護者が期待するようなさまざまな機能が備わっています。

たとえば、保護者が目を離したスキに子どもが自分で勝手に動画を探さないように、アプリ内での動画検索機能は、オフにすることが可能です。

また、使いすぎを防ぐために、「視聴タイマー」も備わっています。最大60分までの間で、動画視聴の上限時間を保護者がその都度指定します。決めた時間になると、動画が見られなくなるため、「約束した時間になってもやめられない」という、よくある悩みを解決してくれそうです。
もちろん、こうした制限に関わる機能や設定は、保護者が決めたパスコード(暗証番号)でロックしておけば、子どもだけでは変更できません。

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