子育て情報『教えて! 陰山先生 第33回 宿題の間違いを指摘しても聞かない小2の娘』

2018年11月5日 12:00

教えて! 陰山先生 第33回 宿題の間違いを指摘しても聞かない小2の娘

専門家・プロ:陰山英男

目次

・質問
・回答

・自分で間違いに気づく体験をさせましょう

・「先生への信頼」が、学習の基盤になる


第33回宿題の間違いを指摘しても聞かない小2の娘

質問

小2の娘の宿題のことで困っています。

娘が「宿題が分からないので教えてほしい」というので教えると
「先生が言ったんだからこれでいいの!」といって、
それが明らかに間違っていても聞く耳を持たない状態です。

たとえば、昨日の宿題の内容は、
〈最初に計算するほうをカッコでくくる〉というもの。
その中のひとつはこんな感じの問題でした。

27+20+10=

この問題を娘は、最初に数字を分解しようとしたので、
「それは分解する意味ないよと」教えても、
「違う!それでは先生に怒られる!」と言います。
でも、途中で「分解する問題」ではなく
「最初に足すほうにカッコをつける問題」ということに気がつき、

(27+20)+10=

と前のほうの数字にカッコをつけていました。

「後ろの方の数字につけた方が簡単だよ?」と言うと、
意地を張っているのか「いいの!」と言って、
その後の問題もすべて前のほうの数字にカッコをつけていました。
たぶん、〈最初に足す方〉の意味を
「足し算の最初に書いてある方(の数字にカッコをつける)」だと
勘違いしたのだと思います。


こんな風に、親がアドバイスをしても
聞いてもらえない場合は、どうしたら良いのでしょうか。

回答

こういう事例は一般的によくあることですね。
実はわが家でも学校の宿題について、わたしが助言しようとすると子どもが「先生の言ってることと違うから」、といって助言を受けつけなかったことがありました。
「お父さんの指導の方が絶対正しいよ」と言っても、「これでいい」と言い張ります。そのとき、わたしは「あ、そう」と言ってそのままにしておきました。
なぜなら、そのことによって子どもが先生のことを信頼しているのがわかったからです。


自分で間違いに気づく体験をさせましょう

たとえば、親の方から「先生のやり方が違う」と言うのは、先生に対する不信を親が持っているということを子どもに伝えてしまうことになるので、あまり望ましいことにもなりません。また、先生の指導を子どもが間違って受け取っているのならば、学校に行き学習をするなかでその間違いに気がつくはずです。その「自分で気がつく」という体験の方が、意味があると思います。

学習において、間違いというのは日常的に起きてきます。それがどのような形で修正されてくるかというのは大事な問題です。

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