公立中高一貫校、「受検」します! 第14回 合格祈願のお守りをつくる
トップライター:高橋すず
受検本番まであと少し。コウタは毎日夜遅くまで塾の日々です。ここまできたら、親にできることは限られています。バランスの良い食事をつくり、風邪をひかせないように気をつけることくらい。わたしは、ひとりで過ごす時間が増えたのですが、なんとなく落ち着かないので合格祈願のお守りを作ってみました。
縁起の良い二重叶結びで
お守りをつくるのははじめてだったのでネット検索してみると、中学受験の合格祈願にちょうどよさそうな「手作りなら、思いのママ」というサイトを見つけました。
フェルト生地に、二重叶結び(にじゅうかのうむすび)のひもをつけたシンプルでかわいらしいお守りです。二重叶結びとは、ひもの結び目の裏が「口」の字、表が「十」の字になることから、そう呼ばれているそうです。お守りのほか、ご祝儀袋の水引にも使われる縁起の良い結び方です。
お守りの作り方
材料
- フェルト18cm×18cm
- ししゅう糸
- 紐(50~60cm)
- 瞬間接着剤
- 目打ち
1.正方形のフェルトを7cm幅に裁断します。
2.上半分にししゅう糸でメッセージをししゅうします。コウタの好きな水色に赤の糸で「ガンバレ!」の文字を。
3.ししゅうした面を中おもてにして、両端を手縫いします。ミシンで縫ってもいいですが、小さいので手縫いしました。
4.おもてに返し、目打ちで角を出します。ここで袋の中に、応援メッセージの手紙を入れました。
5.袋口の左右を内側に折り、少量の瞬間接着剤をつけます。
6.クリップでとめて固定しておきます。
7.ひもで二重叶結びを作ります。詳しい作り方は、先ほど紹介したサイト「手作りなら、思いのママ」に出ています。
はじめは、きれいな形に作るのが難しいかもしれませんが、何回かやっているうちになんとか形になってきました。
8.お守りの上部に目打ちで穴をあけます。二重叶結びが表にくるように紐を通し、うしろで結んで完成です。
ときどきつくろい物はしますが、手芸らしいことをしたのは幼稚園グッズを作って以来かもしれません。でも、作っている間、気持ちがす~っと落ち着くのを感じました。
フェルトや刺しゅう糸といった材料は100円ショップでも手に入るので、ぜひ作ってみてください。
塾から帰ったコウタにさっそく渡すと、「わ~っ、うれしい」と喜び、筆箱につけてくれました。本番までの残りの時間、悔いのないようにがんばってほしいです!
高橋すず(たかはしすず)