トップライター:竹内 ナナ
早いもので、中1も残り半分となったハルキは、人生初の5段階評価の通知表をもらってきました。1週間くらい前から、「今回の通知表は流して。甘く見てた。後期からマジがんばる」と言うハルキ。どうやら自信がないようなのです。
不安な保健体育の評定は?
前期の中間テスト終了後、ひとまず3段階評価をもらってきたのですが、そこにはなんとCがあったのです。3段階のCってことは、いちばん下。ってことは「2」?もしかしたら「1」がついちゃうってことですか~???
「C」がついたのは保健体育なのですが、ハルキは、マットや跳び箱などの器械体操が苦手なようです。わたしたちの時代には考えられませんが、保健体育も、授業のたびにレポートを提出するそうで、その内容がダメで、2~3回再提出させられたというのです。
やだな、やだな。「2」は見たくない。
前期終業式の日、部活を終えて帰宅したハルキ。こちらからは催促しないと決めていたのですが、ベッドの上でスマホを手にとり、くつろぎ始めるハルキ。
母はもう待てません。
「提出物は?」
「え?」
とぼけているのか、本当に忘れているのか……と思っていると、
「あー、あー」
と出しにくいようすもなく、カバンから通知表を出してきたハルキ。
A4版の裏表。表にはシンプルに「通知表」とあります。裏を返すと……。
とりあえず「2」はない!よかった。保健体育は、夏以降プールがあったので、それで挽回できたのと、3段階評価でレポートが悪いことが分かったので、その後はきちんと書くようにしたようです。
保健体育なんて良い成績じゃなくてもいいのでは、というわけにはいかないのが高校入試のようです。
公立高校の入試の際に必要な内申書は、9教科の平均だし、私立も推薦入試の場合は、9教科の内申が必要な学校もあるからです。
5段階評定が決まるまで
全体的には、それほど驚くこともないかなという成績で、はじめての5段階評価はこんなもんなのかなという印象でした。ハルキには「後期からがんばる」と、事前に余計なことを言わないように釘を刺されていたし、いきなり細かいことを言っても聞き入れてくれないだろうと思い、
「まあまあじゃない。後期はがんばるんだもんね」
と塾に送り出しました。ハルキが塾に行っている間に、5段階評定のもっと細かいところが知りたくなり、各教科の「評価」