子育て情報『データで読み解く、子どもとスマホ 第63回 SNSと顔写真』

2018年12月14日 10:00

データで読み解く、子どもとスマホ 第63回 SNSと顔写真

専門家・プロ:渡邉純子(コドモット)

目次

・SNSの顔写真、顔出しNGが7割
・《自分や家族の顔写真をSNSなどに投稿すること》

・10代女性の3割は友だちの顔写真をSNSによく投稿する
・《友達の顔写真をSNSなどに投稿すること》



第63回SNSと顔写真

SNSの顔写真、顔出しNGが7割

今回も、一般社団法人日本スマートフォンセキュリティ協会(JSSEC)の「中高生のスマホ利用傾向調査レポート」※1から、気になるデータを読み解きます。

今回着目するのは、SNSへの顔写真投稿についてです。

まず、自分や家族の顔写真をSNSに投稿することに対して、世代ごとに意識の違いがあるのか、みてみましょう。


《自分や家族の顔写真をSNSなどに投稿すること》

データで読み解く、子どもとスマホ 第63回 SNSと顔写真

一般社団法人日本スマートフォンセキュリティ協会「中高生のスマホ利用傾向調査レポート」 (2018年3月)」より

自分や家族の顔写真についてSNSに投稿を「良くする」と回答した割合が高いのは、10代から30代まで。それぞれ13%~14%と7人に1人程度ですから、さほど目立つ数字ではありません。しかし気になるのは10代、20代に多い「気にしたことはない」という回答です。
これは、顔写真の投稿に無とんちゃくだったり、投稿にあたってためらわない状態といえるので、自覚的でないぶん、「良くする」人に比べて配慮の呼びかけが届きにくいと考えられます。
10代、20代では「良くする」「気にしたことはない」を合わせた回答は約3割となっていて、これは少し気になる傾向です。

では、自分や家族の顔写真をSNSなどに投稿を「絶対にしない」「極力しない」という人はどれくらいいるのでしょうか。

「絶対にしない」「極力しない」の合計は次のようになっています。

  • 全体77%
  • 10代69%
  • 20代67%
  • 30代74%
  • 40代81%
  • 50代84%
  • 60歳以上91%
全体で8割弱、10代~20代で7割弱が投稿を控えていることがわかります。


面白いことに「極力しない」の回答がもっとも多かったのは10代(39%)です。情報モラル教育の浸透を感じるとともに、10代の子どもたちもなかなか考えているなと感心させられます。

10代女性の3割は友だちの顔写真をSNSによく投稿する

さて、自分の顔写真のSNSアップには慎重な姿勢がみえる若年層ですが、友だちの写真についてはかなり状況がことなります。


《友達の顔写真をSNSなどに投稿すること》

データで読み解く、子どもとスマホ 第63回 SNSと顔写真

一般社団法人日本スマートフォンセキュリティ協会「中高生のスマホ利用傾向調査レポート」 (2018年3月)」より

10代で友だちの顔写真投稿を「良くする」と回答した割合は25%。

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